最近よく聞かれますね。
ブラック私学
学校でそんなブラックな法人があるのか?
と思われるかもしれませんが、本当に多いんです。
毎年、正しい学校選びについて掲載していますが、夏に向けて進路選定を本格化して行かなければならない時期。
子供を持つ保護者の皆さんは、
見てくれ
に惑わされて騙されないように注意が必要です。
自分自身、10年以上にわたり私立学校法人の人事、組織コンサルティングをやり、学校法人でも勤務経験がありますが、はっきり言って
世間ずれ
時代遅れ
カルト的
な世界が多かったものです。
大事な成長期に身を任せる学校教育機関。
それが現場では
奇異
な世界であることが実際に多々あるのです。
最も多いのは
労働法理の不理解
管理職によるパワハラ、権力誇示
なのですが、これによって
現場の教員の士気は大きく低下し
優秀な教員は他の学校に転職し
ネット時代で噂はあっという間に広がり
新規採用してもいい教員がやってこない
ということになるのです。
このようなニュースも出ていました。
https://news.yahoo.co.jp/byline/konnoharuki/20230613-00341872
一般社会ではあり得ない懲戒内容などで裁判所が怒ってますね。
労働組合法は使用者なら熟知しておくべき法律。
その基本中の基本も理解できていないから、経営陣の無知、不勉強さがうかがえます。
生徒に勉強しろ!といいながら学校経営陣が社会人の勉強していない
そんな学校で学びたくないものです。
毎度、ここで愚かな例として登場いただくのが、某元バカ学園ですが、元というのは法人独立した問題の中高がたったの6年で「倒産」寸前になって、元の大学法人に吸収されたということで「元」となっており、現在は某大学付属バカ高校とでも言いましょうか。
★バカというのは学校レベルではなく、経営陣を意味します。
この中高も、
「私は●●学園です」
「私の方針で学校は運営しているので一致しない人は出て行ってもらいます」
「親切丁寧!校長派の失敗は頑張れ!反校長派は圧力かけて退職に」
がポリシーで、
多くの優秀な教員が数年で一気に去りました。
事務職員も校長らの奇異さを話したのを知られると追い出されました。
契約職員は片っ端からポイ。
ご存じの方はお分かりかと思いますが、契約職員であっても
・同一内容短期契約の複数回更新
・1年以上の有期契約の同一内容での更新
があった場合は法的に「無期契約」となりますから、
契約の満了(雇い止め)=解雇に相当
という判断となり、
相当な理由がない限りは不当解雇として扱われるのです。
これは使用者は知っておくべき基本的事項。
にもかかわらず片っ端から切ってしまったのでした。
当然に私も被害があり六法全書で乗り込み・・・
顧問弁護士は
開口一番非を認め・・・
「校長らは何もわかってない。半日かけて教えて説得したので和解させてほしい。」
校長らの悪口を散々言っていた顧問弁護士。
あほらしくなって金貰って和解しました。
100%勝利でした。
そんな愚かなことが実際にあるのです。
私は法人事務局長と学園経理についてこのままでは10年と財力が持たないことと、このまま違法な労務管理をしていては教員が付いてこない点を指摘し続けていました。
これが気に食わなかったらしい。
その理由を聞いていた人から
「法律に詳しいものがいると自分らの学園運営の邪魔になる」
とホザイテいたそうです。
結果、学園は6年で借金返済の見通しが困難なことからもともとの大学法人に再度吸収され、教員はどっさり退職。
教員らには集団訴訟を起こされて最高裁まで。
この学校の口コミサイトには
教員はバイトが多い
大学受験シーズンになると先生が次の学校探すのに必死で進路指導なんてやってくれない
親切丁寧とだけ言ってればいいと思ってる
校内放送朝礼の校長の話がうるさくて長い
などめちゃめちゃ書かれていますね。
特に最初の2項は重要な意見だと思います。
クラス担任でも1年契約ですから。
この校長が進学校にする!と宣言してからもう20年近くなりますが、
偏差値が下っ端から全く上昇しない
のも理解できます。
企業であれば業績改善を20年もできなければ社長追い出されますね。
しかし学校見学、説明会ではとても好評なのです。
その理由としてはとにかく見かけでのサービスが満点。
スリッパ出してくれるし、校門からずっと担当教員がベッタリで案内してくれるし。
で、お子さんが気に入って決めてしまいます。
「卒業まで何があっても責任をもって面倒を見ます!」
が校長の宣伝文句。
そして生徒が不祥事起こしたり成績不振になったときの進級判定会議では
「私学に出来損ないはいらない!」
が副校長の定型意見。
担任が擁護しようとも、上層部が切っちゃいます。
そして毎年10名以上の退学者が出ています。
これは生徒数集計で一目瞭然。
毎年10名程度の退学が出てゆくわけで、卒業時には??
さて、こういう事例、実際にあった奇異な世界ですが、こういう表に出にくい
ブラック私学の裏側
どうやって見抜けばいいのでしょうか。
私が常にやっているのは次の方法です。
・学校説明会で複数の教員、職員、長に同じ質問をしてみる
何人に聞いても全く同じ回答が聞かれる場合は危険!
それは徹底したマインドコントロール、意思強制があり
教職員が自由な発想で教育に従事できていない可能性があります
・学校説明会でやけにサービスが良くないか
見てくれ重視で中身が伴ってない場合が大半
・学校説明会の説明終了後にトイレ付近で教員の様子を観察する
説明では良いことばかり言っていい人に振る舞っていても
関係者が集まる場ではそうとは限らずです
私のいたバカ学園では校長が柄悪い口調で雑談してました
・持ち帰りの資料や粗品のやけに多い学校は危機感満点
優秀な学校ほど資料は少なく粗品も少なくというところ
これは学校紹介のDMを申し込めば明確です
本当に無名、下位層の学校ほど山盛りです
多ければいいもんじゃないのです
優秀な学校は少ない資料でアピールするだけの実績をもってるわけです
・学校案内の内容は世間的に比較して本当に素晴らしいか冷静に見る
どうしてもカラーで分厚い案内を見と素晴らしく思えてきます
錯覚しないように「それって当たり前では?」という視点で見ます
たいていの場合は「そんなのどこでもやってるやん?」な内容でした
・過去の生徒数の変位、偏差値の上昇率を分析する
生徒数がずっと多く安定していても安心してはだめです
受験生の大半を合格させればいくらでも生徒数は増やせます
実際にバカ学園では不合格は数十名でほぼ全員合格でした
そして定員を超える入学者がいますが
それは試験で選抜してない、誰でも入ってる
という事実です
・過去の入試結果は志願者数、合格者数、入学者数をそれぞれしっかり見る
上記のように入学者数が多くても決して人気校というわけではありません
志願者数に対する合格者数が重要です
これが95%以上の合格率というから恐ろしい
誰でも入れるのは欧米式と思われるかしれませんが
入った後に必死に教員が世話してくれて学力向上というならまだいいものの
そういう世話のない状態であれば入学してついてゆけず退学
という悲しい状況になります
私学のデータは各県の私学団体などが集計して公表していますので、こういうデータを見て分析してみるといいでしょう。
その他は実際に現地で
裏を見抜く気持ちで見てゆくことが重要。
子供はどうしても雰囲気が良ければ「入学したい!」となりますが、
一度しかない学校生活を台無しにしないようにも、保護者がしっかりとした世間一般的な視点から裏側を見て、騙されてないかを判断しなければいけません。
在職中はいつも気の毒な話を現場から聞きました。
涙を浮かべながら「生徒を救えなかった」と上層部の対応(退学勧告処分)を批判するベテラン教員。
半分以上の人生をその学園で教育に注いできたのに上層部の権力誇示に我慢ならず早期退職した教員。
教員の人生を何だと思ってるのかというのと同時に、
楽しみに入学してきた生徒の人生もどう思っているのかという校長、副校長の権力誇示はひどいものでした。
こんな世界に大事な子供の人生を任すことのないように、子を持つ保護者の皆さんはこれからの学校選びのシーズン、十分に吟味して進めてください。
ちなみに俺の知人は文部科学省の官僚関係者w
内情を身の上話でやったら、「SSH申請毎年してるけど認定できるわけねえな」と言ってましたぞ。
もっともSSH認定持ってる高校の教育レベルとは天地の差なのですが。
管理職たるもの、権力誇示するのが仕事ではありません。
あらゆる面から弊害を阻止し、順法たる組織管理、労働管理をして円滑に組織を導くものなのです。
わかっとらん愚か者が多すぎるわ・・・
★意見には個人差があります(参考にしたい人だけ参考にすればいいです)
Posted at 2023/06/20 12:33:16 | |
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