
沖縄本土返還後しばらくは
鹿児島県徳之島が日本の南国リゾートとなってました。
昭和50年代と言えば、徳之島は「東亜観光ホテル」のちの「ホテルニューオータニ徳之島」。
リゾートホテルとしての定番だったと言います。
徳之島へは
東亜国内航空(TDA)の国産プロペラ機YS11が飛んでました。
大きなプロペラの音にうなされながら飛んでゆくという感じ。
ジェットは奄美大島まで全日空が飛んでいましたが、当時徳之島空港の滑走路が短くプロペラ機しか離発着できないので直行便などは長時間のYS11でのフライトでした。
プロペラの音が大きいので当時は嫌だったのですが、今となっては当時機内で配布されていたハガキや搭乗券の封筒など色々もらえていたものが貴重な資料になっています。
当時のリゾートホテルというのは、ビーチにプールなどは今でも変わりませんが、食堂が「グリル」と呼ばれる洋食中心の大きなレストランでした。
今は色んなホテルで色んな創作料理が楽しめますが、当時は
どこに行っても同じような欧米風の洋食。
朝食は特に、
ハムエッグにトースト、コーヒーかジュースというのが定番。
大人でも毎朝食べていたら飽きそうですが、子供なら特に何も面白くない朝食で、つまらないものでした。
当時のハムエッグは本当にハムを2枚ほど敷いた上に玉子を2個落としただけのいわゆる
目玉焼き
で、それをご丁寧に
ナイフとフォークで食べるものでした。
今からすると「何をめんどくさいことを・・・」な感じですね。
しかも、特段何かいい味付けがしてあるわけでもなく、本当にハムに玉子落として焼いただけ。
塩コショウかけて食べるだけ。
ホテルでのこの朝食スタイルは南国リゾートに限らず、昭和60年代最後まで、スキー場のホテルなどで見ていた覚えがあります。
毎年通っていた志賀高原のホテルでは、「
毎朝ハムエッグばかりであまりにつまらないので何とかしろ」という客からの要望が増えて、スクランブルエッグが追加されたということもありました。
今の時代のハムエッグは色々な工夫のされたものばかり。
平成に入って急にホテル食が大きく変化していったような気もします。
当時は毎朝、厨房で玉子割りまくってハムエッグばかり作ってたわけですから、ある意味すごいですね。
ある程度食材が仕上がってくる今の時代の調理と、ひたすらハムエッグ焼くのと、どちらが楽なんでしょう?
30年以上経過し、今ではビジネスホテルの無料朝食で出て来るハムエッグは、食品工場で製造された形が奇麗な丸い冷凍のハムエッグw
今でも手で焼いてナイフとフォークで食べさせるホテルなんてあるんですかね?
あったらある意味懐かしいのかも?
Posted at 2024/07/05 01:31:49 | |
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