
なかなかアップできずにいましたが・・・先日、不調だったBBがやっと復活しましたのでご報告です。
細かな部分は省略して、大まかな経緯を報告します。(それでも長文になりますが、極一部の方には「キチンと走らせつつBBを維持する」のに立ちはだかるであろう問題として参考になるかと思います)
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まずはどうにか参加できた
クラシケイベントのあとすぐ、某所を経由してCDIの修理を依頼したのが3月初旬。
その後、一か月ほどで「修理完了」しましたが、スケジュールがなかなか合わず紹介していただいたお店でのユニット交換は断念し、いったん手元にCDIが戻ってきました。それがちょうど
カウンシル見学(4月中旬)の時です。
会場で偶然お会いした「闘牛」さんに相談したところ、現在氏のミウラをメンテナンスに出している某メカニックさんを紹介していただきました。
長年お世話になった、名メカニックの故・中村氏を紹介してくれたのも「闘牛」さんとご友人のW氏でしたし、信頼を置けそうだと思い早速その方にユニット交換をお願いすることに。
それが
岡山旅行を終えた翌日・GW最終日。本降りの雨の中、ローダーで運んでもらい工場へ。
作業はすぐに終わり、期待してエンジンをかけたところ4000~5000rpmくらいでリミッターがかかったように咳き込む症状が・・・数年前不調になり交換した時と全く同じ。つまり直っていなかったのでした(涙

闘牛さんのミウラ。故・中村氏のガレージでも偶然一緒に入庫したことがありました・・・
工賃が噂で聞いていたよりはるかに安かったので喜んだ一方、「それでキチンと直っているのか??」とむしろ不安でもありましたが、結局はそれが的中。カバーを外して見える、表面に出ている部分のハンダを直したり、ちょっと弄っただけで、肝心の「樹脂でガチガチに固められている内部」は手つかずだったため、原因の部位については何も変わっていなかった、ということです。
その、固まった樹脂をコツコツ剥がしてから、内部に埋もれている基盤や使用されている電子部品を修理・交換するのが極めて困難なため、そもそもリビルドには時間と超高額な工賃がかかる、との認識でしたが、やはりその通りで、それをやらないと直らないし、安価に修理できるものではない、という当たり前の結果なのでした。

作業を待つディノや512
自分としてはそこまでの時間とお金はかけられませんし、仮に修理しても数年でまた同じことを繰り返す可能性もあり、今回はやむを得ず極力見える範囲はオリジナリティを残しつつ、根本的にはMSDを利用する方向で・・・と話が進みました。
ガレージの飾りにせず、いつも完調で走らせたいと思っていますし、そもそもアバルトは車検時に偶然イグニッションコイルが故障し、その時中村さんが良かれと思って(ワタシに相談無く、というのは当時引っかかりはしたものの・笑)MSDに換装してくれたことで、明らかにトルクもアップし走りやすくなり、MSDにした方が性能も信頼性も上がるのは実感していたので、「それでBBも同じように走りが改善するなら」と自分の中でも前向きになっていました。
が、その後、以前カウンタックにお乗りのお客さんで、好調だったにも関わらずオリジナルからMSDに換装された方がいらしたそうで、その際外したCDIユニットが見つかったのでそちらを付けてみましょうか?とのお申し出があり・・・

オリジナルのユニット
完全なオリジナルではないものの、365BB用との違いはリミッターがついているかどうかだけで、基本的な設計は同一・品番も途中までは同じです。見た目の違いはこんな感じ。ひとつ多い「小箱」がリミッターです。

上の画像にあるブルーのカウンタックはまた別の個体です
それならリアカウルを開けると左ホイールフェンダーの部分にあるマレリのイグニッションコイルもオリジナルのまま利用できますし(MSDにするとこちらもそれ用のものに換える必要があります)、CDIは奥まった位置にあるので覗いて見てもよほど詳しくないと違いは分からない程度です。

オリジナルのイグニッションコイル

MSD用のコイル
ということで、先月下旬に改めて工場へ訪れ交換してもらいました。うまく動くか不安でしたが、見事問題なくエンジンはかかり、吹け上りも上々。やっと一安心・・・かと思いきや、今度はタコメーターが示す回転数が突然2倍程度に上がったり、しばらくすると元に戻ったり、という謎の症状が(汗
症状が出た時は針がピョンと跳ねるような、不自然な動きをするので、ユニットからの信号は問題なくメーターの不具合があるのかも、という感じです。
念のため帰りもローダーで送っていただき、帰宅後高速道路を含め1時間弱試走、また先週の日曜には久しぶりにBBでおはポンに参加しましたが、いずれの際も走っている途中で10秒程度また針が上がる現象が出たモノの、その時以外は安定しており頻繁には繰り返しません。

走り自体は快調。ついでにガスチャージもしてもらい、今ぐらいの気温ならクーラーもバッチリです。
その後他の某メカニックさんに聞いたところ、BBのタコメーターではよくある症状で、計器屋さんに修理に出しても完治しない場合の方が多いらしいです。若干アースが悪くなったとか、ちょっと信号の伝達に今までと違いがあるのか・・・単なる偶然か?わかりませんが、ま、走る分には影響ない程度なのでとりあえずは(イタ車で良くあることですが・笑)気にしないことにしました
いずれにせよ三カ月ぶりにやっと安心して走れるようになり、ホッとしました。

今月初め、久しぶりにBBでおはポンにも参加できました
もちろん基本的に同じ設計のCDIなので、今までのように走らせていればいずれまた何らかの不具合が出る可能性は高いです。
さすがに3回目は諦めてMSDにするしかないか、と腹をくくっています。さしあたりイグニッションコイルは目立つので、せめて見た目は寄せたいと思いリプロのステッカーだけは取り寄せました(笑)
クラシケも取得していますし、できる限りオリジナルパーツで維持したいところではありますが、あくまで「キチンと走らせられるコンディションを保つ」のが前提という自分なりの拘りもあります。
貴重なクルマではありますが、これからもガレージの飾りにせず定期的に走らせてあげて、その魅力も楽しんで行きたいと思います
Posted at 2025/06/15 20:39:57 | |
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フェラーリ | 日記