ワタシのヒーローのひとりである、デヴィッド・ボウイが亡くなって1年が経ちました。今でも日常的にアルバムを聴いているので、「過去の人」という感覚は全くなく、同じく昨年亡くなったプリンス同様、喪失感が大きかったです・・・
年末から、氏の回顧展「David Bowie is」が開催され、なかなか行けずにいましたが、(しばらく前になりますが)やっと時間が取れたので見に行ってきました(^^)
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この日は都内でもかなり冷え込んだ、冷たい雨が降っていました。
もちろん展示は撮影NG・・・平日の悪天候の中、それでも熱心なファンがたくさんいらしていました。見学後、併設されたカフェで一休み。
コースターはお土産にもらいました(^_^)
グッズはまあ、それほど・・・と思いつつ、やはり買ってしまいました(^^;) 改めて、氏の偉大さ、時代を超えたカッコよさを再確認できました。4月まで開催されているようなので、ファンの方は是非♪
同日、もうちょっと時間があったので、こちらも行きたかった「It’s a SONY展」へ。間もなく建て替えが決まっている、銀座ソニービル。
フロア毎に、歴代の代表的な製品が並びます。昔からのソニーファンとしてはワクワクします♪ この辺りはメーカー初期。
コントの小道具のような炊飯器(笑) ちゃんと炊けたんでしょうかね(^^;) ソニーがシロモノに参入していたら、アマダナやバルミューダのような製品を作ってくれたのではないでしょうか。
世代的にワタシは知らないんですが、「ソニー坊や」という可愛いキャラクター。
計算機は今のPC以上に高価で贅沢な機械だったんですね。
「そんなものがあった」ということは知っていた「Lカセット」(笑)
70年代というと、どこもテレビはこんな感じで、ウチのはまだ「足」がついていました(笑)。「チャンネルを回す」時代ですね(笑)
80年代に入り、家庭用ビデオデッキが普及し始めます。「VHS対ベータ戦争」は有名ですね。性能的にはベータが優秀でしたが、結果的にはVHSが圧勝しました。
我が家は懇意にしている電気屋さんが「ナショナルのお店」だったため(笑)、偶然VHSの波に乗りました。オヤジが早くから購入し、こちらの「家庭用第1号」があったのを覚えています。「3倍速」はまだありませんでした。
こちらも世代が違いますが、ソニーというと「デンスケ」も有名だったと思います。
個人的に、ソニーで最も思い出深いのはウォークマン。初代が出た時の記憶もありますが、これは買えず・・・
一気に小型化された「2」が初めて買ったモデルでした。ヘッドホンのオレンジのスポンジが目立つせいもありますが、田舎ではまだ誰も持っていなかったので、注目されたのも覚えています(^^;)
以降、数年おきにこれらを使っていました。他にも1つくらいあった気がしますが・・・右上の「カセットケースサイズ」を謳ったモデルは、実は使用時はスライドして数センチ大きくなる仕掛けでした(笑) 右下の「スウェードタッチ」も懐かしいです。だんだん角が剥げてツルツルになってしまったものです(^^;)
CD時代になり、「ディスクマン」もいくつか買いましたが、大学に入ったあとはクルマ移動が多くなり、「カーステレオ」で聞くことがほとんどになりました・・・
ソニーの小型商品と言えば、「パスポートサイズ」も話題になりましたね。今は亡き「8ミリビデオ」です(笑) バブルに乗って激増した海外旅行者にウケていたと思います。
ちょっと遡って70年代は「ダブルカセット」が若者の必需品。「ダビング」やFMの「エアチェック」をして、カセットレーベルにはレタリングですね(笑)。
「ミニコンポ」も人気でした。周波数別に音質をセッティングする「グライコ」(グラフィックイコライザー)も流行りましたね~。「スペアナ」はご存知ですか?(笑)
カセットは、TDKとソニーをよく使っていました。たまに奮発してハイポジ、ここぞという時のメタル(笑) ノイズリダクションは生意気にもdbxを搭載したアカイのデッキを愛用していました。「オートリバース」の(笑) ちなみにチューナーは「トリオ」でしたね。(※現ケンウッド)
これは持っていませんでしたが、やはりソニーらしいアイデアですね。同じような造りの、CDプレーヤーもあった気がします。
当時そのデザインと性能に憧れた「プロフィールプロ」。チューナーレスのモニターです。買い替えることはできませんでしたが、その前身である「プロフィールHG」を(やはり生意気にも)中学生の時から長らく愛用していました。(今見たら、27インチで当時の定価26万円!)「ソニータイマー」により、確実に約5年周期で壊れましたが(笑)、画質は申し分なく、15年くらい大事に使っていたと思います。
エピックソニー、CBSソニーの各レーベルも元気でした。エピックの邦楽アーティストを扱う、テレ東の超ハイセンス音楽番組「eZ」、ワタシ同様大好きだった方、いらっしゃいますか?(笑)
ちょっと下の世代は使っていたと思いますが、ワタシはCDでアルバムを聞くことしなかったので持っていませんでした、MD。
こちらはソニーのパソコン参入、VAIO第1号。やはり高くて買えませんでしたが、のちに出た廉価版の「J10」でNECの98から乗り換え、以降とにかくバイオ一筋です。が、今のような状態になってしまい・・・次はいよいよMacにすると思います(^^;)
「携帯」を持つのも早い方で、この写真以外にも使っていた機種は歴代ずっとソニー製品でした。まだ頭が「030」の時代です(笑) メールはおろか、バイブレータもありませんでした。iモード登場の数年前ですね。 「ムーバ」は高くて、「東京デジタルホン」と共に安かった「ツーカー」が最初です。何しろジョグダイヤルが使いやすくて、その後も「ソニエリ」になって、キャリアをドコモに替えてからもずっとソニーでしたが、「これからはどうやらスマートフォンの時代だな」と気づいたとき、選んだのはデビューしたばかりのエクスペリアじゃなくてiPhoneでした・・・
ゲーム事業も大きな柱になりましたね。出たころは「セガサターン」優勢かと思いきや、ソフトの力でのちに逆転、圧勝。子供のころ以来ゲームをやる習慣はなかったワタシですが、「バイオハザード」と「グランツーリスモ」やりたさに買ったのでした(^^;)
画面の「どこでもいっしょ」もやりました(笑) ほんの2週間程度で終わっちゃうのを知らず、ある日トロがいなくなってしまった時にはペットロスを起こしそうでしたよ(笑)
「アイボ」も売れましたね。ちょっと猫っぽくなった「2代目」を当時勤めていた職場の上司が買って、みんなで可愛がりました(笑)
「グラストロン」。昨今のVR機器に似たデザインですね。お店で試用してみて、「ちょっと無理があるなあ」と思い、買うには至りませんでした(笑)
こちらはメモリースティックウォークマン。デカイですね(笑) ワタシはこのあとすぐに登場した、グッと小さくなってメディアを使わないタイプの初代のモノを買いました。メモリーオーディオの「はしり」ですね。
ソニーといえば、CMも秀逸な物が多かったですね。こちらの猿もとても良い表情をしていましたね(^-^)
80年代といえば、ウォーホルが、TDKのCMに出演したのも話題になりましたね。「イマ人(ジン)を刺激する」、ですね。
写真を撮らなかった懐かしい製品もまだありますが、「これを展示して欲しかった!」というモノももちろんたくさんあります。振り返ると、やはりソニーって革新的でハイセンス、おしゃれなメーカーだったと改めて思います。
経営者の責任なのかどうかはわかりませんが、現状は当時のような魅力ある製品も少なく、PC事業からの撤退等、輝きを失っていると思います。ファンとしては、今後も品数は少なくとも、高性能でかつオリジナリティにあふれる「欲しい!」と思わせてくれるようなモノづくりをしていって欲しいなと思います。
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この日、「過去」を見に行った二つの会場。ノスタルジックな気持ちの中、同時にそこでワタシが見たのは、思いがけずもあの頃の「未来」でした。
80年代。自分も10代で、自らの将来に期待し、夢を持っていました。「これから」が楽しみで、「未来は今より良いもの、素敵なもの」と信じていました。きっと、社会全体も、高度成長期は終わったけれど、オイルショック後の安定成長は続き、みんながそう思っていた、そんな気がします。(現実はその後バブルに突入していくワケではありますが・・)
あの頃の未来は、現代のそれよりもっと「未来」だった。夢を持てるものであり、希望を持てるものだった。想像していた「21世紀」は、実際にはどうやら違うものになっていくようです。音楽シーンにおいても、昨今の流行よりはるかに奥深く、天才やカリスマが多く活躍していた。と思います。60年代に比べれば見劣りするかもしれないけれど・・・
でも、悲観している場合でもないしニヒルに構えても何も生まれません。社会全体に向けて、などと大それたことは言えませんが、さしあたって自分には二人の子供がいます。「大きな夢を持ってもらいたい」と願うなら、そうなれるように教え、導くのは親の務めだと思います。自分に何が見せてあげられるのか?何をしてあげられるのか?まずはワタシが思わなきゃ、「未来は明るい」と。そう、思ったのでした。
※長々とお付き合いいただきありがとうございました(^^ゞ