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ROSSO1970のブログ一覧

2020年02月24日 イイね!

"POISON"②〜destiny〜

"POISON"②〜destiny〜えー、先日、予定通り無事に納車が済みましたので、改めて購入したアバルトをご紹介したいと思います。

ただし、今回「中編」としてアップするのはあくまで「納車前」の画像ばかりで、実際にはちょっと一味変えて、若干の「色づけ」をしていただきました。その姿は、次回第三弾で改めて披露したいと思います(^^ゞ


また、クルマのコンディションもさることながら、個体についてはそのヒストリーも重要なんですが、それに関しても長くなりますので次回に後述するとして、今回は車両の状態についてのみご紹介いたします。






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アバルトと聞くと、現行の500ベースのモノと生産終了が決まった124スパイダーくらいしか知らない方が多いと思いますが、50年代から70年代までの黄金期には、レースで主に1000cc以下のクラスを席巻した、コンパクトで魅力的なコルサやストラダーレが数多くありました。













その中でまずは車種選択なんですが・・・昔、著名なコレクターK氏の秘密基地で拝見して以来ずっと好きだった「アバルト・シムカ」は(この時の2000はもちろん、1300も含め)タマ数も無く、あってもとても高価、かつあまりにレーシーで、サーキットならまだしも一般道ではキツイとのことで断念。







(※20年前、初めて見た超辛口のアバルトシムカ2000)






1000ビアルベーロにしても同様。見た目は可愛らしいですが、イベントや街乗りで使うには相当大変みたいです(汗














そしてデザイン的には、むしろそれ以前のザガートが手掛けたモデル、具体的には750GT(所謂ダブルバブル)と、今回手に入れた「レコモン」が一番好きでした。いずれも夏ごろ個人売買のお話をいただき車両を拝見しましたが、個体について思う所あっていずれもスルー。







(※ダブルバブルもキュート♪こちらの個体は本文とは無関係です)






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そして、それとほぼ同時に、この個体との縁がありました。想定よりずっと早い展開に戸惑いつつ、その完璧なまでのコンディション、そして素晴らしいヒストリーに惹かれ、購入を決意。車種はシルバーのレコルトモンツァです!(^O^) 正式名称は、「フィアット アバルト 750レコルトモンツァ ビアルベーロ」。














当初アバルトでシルバー、というのはワタシのイメージにありませんでしたが、現車の素晴らしさに惚れ込み、手に入れようと決めました。(見慣れてくると、シルバーという色も気に入ってきました。)まずはあえてワタシが購入する以前、ショップ「コーギーズ」さんで最初に販売された時の写真も利用させていただき、転載して紹介します。












購入に当たって、夏ごろに「(あくまで未定ですが)もしかするとこの個体が売りに出るかも」という段階で、まずはこれらの写真が掲載されている過去の販売車両のページを紹介されたんですが、すっかりそのコンデョションの良さに惹かれるとともに、(写真、奥に写り込んでいるように)なんとも偶然にも、最初に販売された当時、お店では365BBの売り物と一緒に展示されていた、という事実に、「ご縁」、「運命」を感じてしまいました(笑)












それであえてそこから写真を転載しております。こうして同じ画角に写っていると、2台がガレージに並ぶ風景が、ありありと想像できてテンション上がりました(笑)それもあって、その後、実際に売りに出ることになった、と聞いてから、購入決定までそれほど悩むことはありませんでした。












機関・内外装含め、アメリカの著名なレストアラーによってフルレストアされています。後に実車を見ても、こんなに綺麗なアバルトのヴィンテージモデルは初めてでした。







(※この外での写真2枚は「売りに出た」と聞いた後、試乗時のもの)




リア、この角度からのスタイルが一番好きです。特徴的なエンジンフードは甲虫のようでちょっとユーモラスでしょうか(笑)











エンブレムは時代によって何度か変わりましたが、この年代はサソリが簡素化されるも”&C.“が付くタイプ。上のfiatを外してしまう方もおられますが、あった方が良いと思います~















レコモンならではのお気に入りポイント。3枚に分かれたスクリーンがアルファのTZを彷彿とさせる、いかにもザガートの作品といったデザイン。















写真ではわかりにくいですが、サイド部分はこのように内側に凹んでいてベンチレーションの役目をします。












サイドのエンブレム。アップで見ると分かりますが、ボディは「塗り」も素晴らしいレベルです。ピカピカのクリア層の下にフレークが立ったシルバーは深みがあり、アルファなどの旧車でありがちな艶感のないベタっとしたそれとは別物です。













ホイールはやはりアバルトパターンのカンパニョーロが定番ですが、このボラーニの14穴ツーピースは激レアで、探してもまず入手不可能なモノとのこと。マグと違って耐久性も十分らしいです。とても貴重なので、もしかすると後日カンパのアルミ等に替えて、こちらは温存するかもしれません。ちなみにタイヤはXZXの新品です。BBが履くXWX等と並んで、ヴィンテージではお約束の銘柄です。















数年後登場する、850以降のビアルベーロに見られるヘッドライトリングがついてボディから出っ張るタイプより、カバーが付く方が断然好みです。













イタ車というとキャレロ、と思いがちですが、こちらはマーシャル。レンズカットも表情もずいぶん違います。












ザガートのドアハンドルといえばコレですね。ボタンを押すとレバーがポップアップするタイプ。質感も高いです。













エンジンルームも新車以上に綺麗です。非常にオリジナリティが高く(こちらも後日後述)、やはりツインカムヘッドが誇らしく輝き、OHVモデルとの違いを主張しています。













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車両の選択に当たっては、この個体がBi(2つの)albero(カムシャフト)・つまりツインカムエンジンという点も大きなポイントでした。“レコモン”には、旧来のOHVのモノアルベーロを積んだモノと新しいDOHCヘッドのモノがあるんですが、あのジョアッキーノ・コロンボが開発を手掛けたツインカムヘッドを搭載したレコードカーが、モンツァサーキットで速度記録を達成、それを記念したのが車名の由来ですので、やはり乗るならツインカムじゃないと、と。









(※そのレコードブレーカー。一時期、カルロアバルトは速度記録達成に熱心でした。)








購入に際し調べて知ったのですが、実はビアルベーロを搭載するレコルトモンツァは3割程度の台数らしく、それだけで貴重。エンジン単体で売りに出ると、5万€は下らない(!)そうです。





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内装も完璧。一般的に外がシルバーならワインレッドが似合いますが、黒の内張りにグレーのマットで落ち着いた雰囲気。















やはりザガートと言えばこのシート!です。シートベルトは・・・ありません(笑)












ステアリングは黒のエボナイトが多いですが、ナルディのウッドもオリジナルであるそうです。OP的に選択できたのかもしれませんね。
















内張り、天井、すべて抜かりなくバッチリです。手掛けたレストアラーについても、次回解説いたします。














トランクルーム(といってもスペースはありませんが・笑)にガソリンタンクが。容量は30リッターくらいだったかな?でも排気量が小さいので燃費は良さそうです。












・・・といった感じですが、いかがでしょうか。ザッと各部を紹介しましたが、ヴィンテージを見慣れていない方にもそのコンデョションの良さはご理解いただけるレベルではないかと思っています(^-^)






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「小さくて軽い」って、どれくらい?とお思いかもしれませんが、寸法はたったの3450×1350、車高は1050(車検証上)、車重わずかに600kg(カタログ上540)!


600kgというと、例えばポルシェからデビューしたEV「タイカン」、その“バッテリー”より軽いです(笑)し、かつての愛車デュエットなどジュリア系が約1000kgですから、それに比べても半分くらいしかありません。この軽さはもはやヴィンテージでしかありえないモノで、コンパクトさ含め走らせた感覚はもちろん独特です。






(※助手席体験時。レッグスペースの狭さと脚の近さにご注目・笑)







パワーはベースのフィアット600に比べれば大幅にアップしているとはいえ、わずかに57hpに過ぎず、どんなに頑張っても現代の軽自動車より遅いです(^_^;) でも非力なパワーを振り絞って、軽いボディを全開で走らせるのは本当に楽しいですし、一般道でも十分「やってる」感を楽しめます(笑)



まだ納車したばかりで慣れていませんし、転がすだけで緊張しますが・・・今後その魅力に取りつかれていくのか?手こずって結局は「やっぱ無理!」となるのか?まだ分かりませんが、この小さな辛口レーシングカーの世界に、蠍の毒に、しばらくはシビれてみたいと思います♪










ということで、次回は個体のヒストリーをご紹介するとともに、いよいよ納車された後の、愛車の現在の姿もお披露目したいと思います~(^^ゞ
Posted at 2020/02/24 20:52:20 | コメント(12) | トラックバック(0) | アバルト | 日記
2020年02月09日 イイね!

"POISON"①〜Prologue〜

"POISON"①〜Prologue〜すっかりサボっているうちに早2月も半ばに(汗 暖冬といいつつ、立春を過ぎてから冷え込みが厳しいこの頃ですが、いかがお過ごしでしょうか?

えー、昨年「決断の秋」として予告した件ですが・・・「すわ、BBを手離すのか!?」と早とちりされた方もいらっしゃり、お騒がせいたしました(^_^;) もちろんそうではありません。







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予定が延び延びになり、ご報告が遅れておりました(汗 すでにお忘れの方多数かと思いますが(笑)、ここへきて目処が立ったので、まずは今回は思い入れのある、BB購入の際のブログに倣って「プロローグ」として発表いたします。







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その出会いは、夢中になっていたあの「ブーム」のさなか・・・毎週見ていたTV番組だったと思う。



繰り出される問題に次々と答えて行く中、出題された「このエンブレムは何というメーカーのものでしょうか」という、単純で通常なら簡単なはずの問題。しかし、それは見覚えが無いモノ・・・「こんなのあったっけ?」としばし考えても思い出せなかった。





(※ウチの「お茶の間」のテレビも正にこんな感じでした・笑)





当時の本・雑誌やカードには、載っていなかったように思うし、今現在考えても、それは「スーパーカー」という定義に(拡大解釈したとしても)まず入らない部類のメイクスだと思う。もし、載っていたとしても、当時の自分には記憶に残らないほど印象の薄いクルマだったのだろう。







(※画像は拾いモノです)




「知らない」ということを家族にバレたくなくて、「あれだね、あれあれ・・」と呟くも、もちろんそんなことは見透かした父親が、ニヤニヤしながら「答えないと正解にならないぞ」と意地悪に突っ込んできて、バツが悪そうに苦笑いした・・・恥ずかしさと悔しさからだろうか、そんな記憶がずっと消えずにいた。



やがて成長し、再び出会う頃にはそのメーカーの栄光はとっくに過去のモノ。もはや「名ばかり」となり、フィアットの単なるちょっとスポーティーなバリエーションモデル、という位置づけに成り下がっていた。ブランドは消滅直前で、すでに旧いアルファロメオに夢中になりつつあった彼にとってすら、興味の対象になりえなかった。当時現役で走っていた車種であれば雑誌等で知っているものの、それよりずっと旧い、輝かしい時代のモデルは数台知っている程度、だったと思う。



初めて実際に魅力的な旧いモデルを(しかも完璧なコンディションのそれを)目の当たりにしたのは、当時山中湖畔に出来た、小坂氏の珠玉のコレクションを収めた自動車美術館。











が、その時もお目当てはあの至高の33ストラダーレであったり、2台の素晴らしい250LMだったりして、そのメイクスはザッと目にして「たくさん置いてあるな~」くらいにしか思わなかった。



初めて一目置くようになったのは、それと同じ頃だろうか、今より参加台数が多かった「コッパ・ディ・小海」に見学に行った際、ヒルクライムで数台が次々と快音を発しながら元気よく走る姿を見た時だった。













「なんだなんだ、あんなに速いの?」排気量も小さく、非力なはずの車達がガンガンコースを攻めている姿に驚いた。正直、それまでは「所詮フィアットの“改造車”でしょ」と、アルファより格下、と見下していたところがあったが、その佇まいや可愛いスタイリングと、似合わないほどの走りの迫力に魅力を感じ、多いに見直した。



長らく夢中で乗っていた、アルファ時代。1300のエンジンを全開にして走る気持ちよさ。たとえ遅くても、小さくて軽いクルマを走らせる楽しさは、どんなにパワーがあって速いクルマとも、比較できない、何ものにも代えがたい魅力があることは、その頃十分理解した。スペックや性能ではなく、動かすだけで得られる快感。軽量なスニーカーを履いて走り出したような。








(※雑誌Tipo取材時)





もちろん、ヴィンテージカーのデザイン、匂い、すべてがダイレクトな走りの味わい、機械としての魅力、それらは現代の車ではもはや求められないものばかりで、それどころか自分が重要視しつづける「エンジンの気持ちよさ」にいたっては、もはや存在そのものが消滅寸前。どんどん現れる新型には食指が動かなくなる一方・・・。





それでも、趣味車がヴィンテージだけ、というのはちょっと勇気がいるもので、「もっと気軽に乗れるもう一台を」と思い、BB購入後、ほどなくして相棒として迎えた「セカンド趣味車」は、一方でずっと乗ってみたい思いはあったポルシェの、新しめのボクスターだった。














987Sは期待通り素晴らしいクルマで、十分な走行性能とオープンの気持ちよさ、楽しさを備え、信頼性も高くトラブルも無く、とても気に入っていた。さらに数年後には、幸いなことに希少な後継・かつ最上位モデルとなる981ボクスタースパイダーに乗り継ぐこととなった。正に文句のつけようがないそれは車であり、BBとのタッグは自分にとって絶妙なバランスだった。












が、そんな中でも、自分の中で燻りつつけるヴィンテージへの嗜好と、アルファ時代より「もっと小さくて、もっと軽い」モデルに乗ってみたい、という想いはずっと消えることはなかった。「もっと小さいヤツ」・・・「もっと軽いヤツ」・・・高騰するヴィンテージの中から、現実的な値段で手に入れられる、「魅力を感じる」モデルは・・・もちろんアルファへの回帰もずっと考えていた。が、ジュリエッタは昔からずっと見ていて今更、と思ってしまうし、すでにお友達が数人乗っている。大きさや重さもデュエットと大きく変わらない。とはいえキュートなSZは今や手の届かない価格帯、ましてや憧れの、究極のジュリアともいえるTZはもはや遥か雲の上の存在に。








(※一昨年のAMCでの個体)






OSCA、スタンゲリーニ、バンディーニ等の、所謂バルケッタにも大いに興味はあるし、魅力的だが、それら有名なブランドは言うまでも無く、聞いたことも無いようなメイクスのモデルでさえ信じがたいような値付け。正直、思い入れも無く、誰も知らないようなクルマに大枚はたいて乗る気はしない・・・長らく思案しつづけた。そして昨年の春ごろ、急激にそのメイクスへの想いが盛り上がった。








(※「虫」たち。この世界もイイんですけど、ね~・・・)





ボクスパの車検も通し、「次の車検くらいには・・・?」くらいの余裕を持って、ちょっとずつ動き始めた夏。予想通り、世界的にもすぐにどうこう言えるタマは無く、頼りになるショップで「動きがあったら声かけて下さい」という感じ。何しろBBの時は期待通りのコンディションの個体が出るまで数年待ち続けた経験もあったし、長く待つ心構えは出来ていた。が、思いがけずすぐにいくつかのお話をいただけた。






「コレはダメそうだな~」「こっちはコンディションは上々でも、オリジナリティが・・・」とスルーする中、最後に残ったその個体は完璧なまでの1台だった。あまりに早い展開だったこともあり、戸惑いもありつつも、今までの経験同様、「自分とのご縁」を感じ、結局は購入を決心した。





そのメイクスとは、そう・・・・

































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アバルト、です!予想通り、でしたでしょうか?(^_^;) 実はすでに一部お友達には秋ごろから報告済みではありました。アルファの下側の~MILANO~同様、"& C."がキモですよ~(^-^)




実は12月半ばには惜しみつつ泣く泣くサヨナラを済ませ、以来ガレージはすでに1ヶ月以上こんな寂しい感じになっています( ´Д⊂











・・・が、諸々順調にいけば今月下旬には?納まる予定です。ニューカマーも、ボクスパ同様後ろ姿も素敵なモデルなので、書斎からの眺めが楽しみです♪



詳細はその後にゆっくりとご紹介いたします~(^O^)
Posted at 2020/02/09 20:38:59 | コメント(6) | トラックバック(0) | アバルト | 日記

プロフィール

「「時が止まった街」 http://cvw.jp/b/446816/48567344/
何シテル?   07/27 19:55
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