先月27日に打ち上げを中止したイプシロン・ロケット。
原因は、
「地上装置による監視が、搭載計算機の姿勢計算開始より約0.07秒早かったため、地上装置が姿勢異常と判定し、自動停止した」とのことでした。
このことについて、JAXAホームページでは、その詳細について公表するとともに、その記事へのコメントを受け付けています。
記事へはたくさんの方々からコメントが入れられています。
多くは次回打ち上げに対する期待を込めたものですが、一部にはやはり批判的なものも含まれています。
イプシロンロケット試験機 打上日再設定の見通しについて
私は専門的な知識を持っていないので、今回の延期に至った「0.07秒」をどう評価すべきか、またそれが長いのか短いのかは、よく分かりません。
ただ思うのは、今回のトラブルはたまたま打ち上げ直前の、多くの国民が注目する中で起こった出来事という「だけ」(あえてこう表現します)のことではないかと。
つまり、打ち上げ成功に至るまでのトラブルは、今回が初めてではないはずだということです。
何事もそうですが、規模の大小にかかわらず、それを成功に導くためには、数々の苦難の道のりがあります。
それは日々の私たちの仕事でも同じこと。
何かにつけてトラブルは常に発生し、そのたびにチームで知恵を絞って、力を合わせて、大粒の汗をかきながら、それらをひとつひとつ乗り越えて、その先に初めて「成功」が見えるのではないかと思います。
先日の打ち上げ延期に至った「0.07秒」も、その中の一つの事象だったのではないかと。
少なくともロケット本体が爆裂したなどというものではないわけですから、時をおかずに再チャレンジができますもんね。
(中には、「税金を使っているのだから、絶対に失敗は許されない」などという厳しい意見もありますが、多分それは無理です。だって、そう言っている人と同じ「人間」のやる事だから。)
そして今日、改めてのリハーサルが実施されました。
その分析結果は早くても二日後だそうですが、問題がクリアーされれば、いよいよ打ち上げ日が決まるそうです。
今度こそ、うまくいくといいですね。
心から祈っています。
あ、それまで待てないという人は、こちら↓を打ち上げてみては?
イプシロンペーパークラフト(JAXA)
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Posted at
2013/09/08 22:08:40