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ザクとは違うのブログ一覧

2024年07月20日 イイね!

第19号輸送艦(捕鯨母船)の製作(木製装備品の製作)

艦の中ほどの三連装機銃座跡には復員用の木造建屋がありました。


両舷に向かった片流れ屋根です。窓は↑の1箇所以外はどのようについていたのか不明です。また扉がどこに付いていたかも不明。サイズはこれらの写真から推測しました。
また、壁の板の向きは戦後のバラックを参考にしました。


0.3mm角棒で梁も付けました。
中央機銃台後ろの2番ハッチは乗組員の休憩等に使うスペースだったようです。ここがどのようになっていたのか不明ですが、同様の建屋があったと推定し、同じものを作りました。

次に取り掛かったのは艦尾エプロン。
捕鯨船が取ってきた鯨を艦尾スロープから揚げる際の装備です。
19号より後に改装され9号ではこのような形状。


19号はこれほど鮮明な写真がなく、粗い画像から推測するしかありません。


高さは人の腰あたりまでで、スロープ途中で終わっています。ボラードの位置からすると、エプロンはあまり長くないようです。

またこちらの写真(2度目の操業中)では…

艦尾に向かって登り傾斜がかかっており、これはエプロン内側に張られた木甲板との段差を解消するための作りと考えられます。
右には何らかの設備がありますが、これは2度目の操業時に設置されたものだそうです。

こちらは操業や復員が終わった英国引渡し直前の写真です。

赤枠はエプロン設置跡と思われる箇所ですが、先程の写真と比べエプロンが艦尾端近くまで延長されています。
青枠部分には13号と同様の湾曲部の設置跡がありますが、F様に確認したところ、2度目の操業前に設置されたものだそうなので、今回の製作ではスルーします。

ということで製作。
エプロンは0.1mmプラ板で作り、外側に三角ステーを並べました。

片側しか作っていませんが、もう片方は操業中に破壊された状況を再現するためです。

エプロンとの間には木甲板を張ります。
少し脱線しますが、スロープ部になぜ木甲板を張る必要があったのでしょうか。
その検討のためには、エプロンの用途を知る必要があります。これらは推測ですが、①鯨体を艦中央に寄せる②エプロン付近で初期的な切断作業を行い、スロープの傾斜により血液などを艦尾から流すので、その時の鯨体固定用③鯨の転落防止、の3点だったと考えます。その場合、鯨を固定する必要があるため、その重量に耐えられることや、繋止用フックなどがあったと考えられます。

その上で実艦写真をよく見ると、エプロンの間に横線が入っています。

これは木甲板上での作業中に鯨がずり落ちてしまわないための滑り止め用横桟だったのではないかと考えました。

そしてようやく製作。
「桜と錨の気ままなブログ」によれば、木甲板1枚の幅は7インチなので、1/700で0.25mmとなりますが、その通りに施工するとちょっと煩く感じるので0.5mmとし、端部を斜めに削りました。


木甲板は後マストから艦尾排気筒までのエリアにも張られていました。
これはちょうどその下に缶室や機械室があるので、そこからの熱が鯨肉に伝わってしまわないようにするためのものです。
こちらにも艦尾木甲板同様、一定間隔で横桟が入っているようなので、そのように作ってみました(↓画像は未施工状態)。



捕鯨母船の形がかなり出来てきたように思います。
ぼちぼちジオラマ化する際に一緒に登場させる捕鯨船などを作り始めようかな。
キットがないのでフルスクラッチになりますが…^_^;
Posted at 2024/07/20 15:34:42 | コメント(1) | 艦船模型 | 趣味
2024年07月14日 イイね!

第19号輸送艦(捕鯨母船)の製作(フェンダーの設置)

捕鯨母船としての第19号には、中央部機銃台の前後両舷にフェンダーが設置されています。

これは甲板上で処理した鯨肉が舷側から外に落ちてしまわないようにするためのものと思われます。
その形状を特定したいのですが、第19号のディテールが分かる写真がないので、同様の改装が施された第9号の写真を参考にします。


いずれも機銃台より後ろ部分ですが、舷側に立てられた壁の内側に一定間隔で支えが立てられているのが分かります。
また煙突基部周辺にもさらに低い壁が立てられているようです。これは煙突から伝わってくる熱によって鯨肉が腐敗してしまうのを防ぐためのものと思われます。

更にF様より頂いた図面を確認すると、機銃台以後のフェンダー上に手すりの柱とチェーンが描かれています。


第19号のこの写真を見ると、機銃台前フェンダー前端の一定距離は、光の当たり方が違います。


この部分は舷側に沿った形でないのではないか。
ここで思い出すのはフレッチャー級駆逐艦。

一等輸送艦同様のフラッシュデッキなので、艦首に被った波がそのまま艦尾方向へ流れてしまいます。これを防ぐため、フェンダー前端を艦橋基部へ伸ばすことで波除けとしています。
一等輸送艦の場合、主砲前の防弾板が波除の機能も兼ねていたのですが、終戦後に撤去されたため、フェンダー設置時にフレッチャー級と同様の作りにしたのではないかと考えました。

そして工作。
0.1mmプラ板を機銃台前は1.5mm幅に、後ろは0.6mm幅に切り、その片側に1mmピッチで鉛筆の線を入れ、その線に沿って極細伸ばしランナーを貼り付けます。
機銃台後ろのフェンダーには3mm間隔で高さ1.5mmの金属線(径0.19mm)を手すり支柱に見立てて設置しました。



艦橋前両舷には防弾板と高角砲座跡の壁が残されているので、これらも再現。



この状態を上から見てみると、フェンダーが若干うねっています…

んー、これは作り直しか?
めんどくさい…
しかしF様に差し上げる作品だし…

などと悩みながら改めて実艦写真のフェンダーを眺めていると…

あれ、手すり支柱がないぞ。
これは第9号だけがそうであって、第19号には手すりが残されていたのか?
疑問に思ったのでF様に確認すると、第19号も第9号同様、手すりは無かったという見解を頂きました。

では作り直しだ!
いったん設置した機銃台後ろのフェンダーを撤去し、0.1mmプラバンを細長く切り出して艦に設置し、小さな小さな三角ステーを1mmピッチでひたすら設置、設置、設置…


そして二日がかりの作業を終えました。

今度はうねりがほぼ無い状態。
試しに実艦写真と似た角度で撮影してみました。


いんじゃね?(^^)

そしてボラードを設置。


この後、舞鶴色で全艦塗装。
次はいよいよ捕鯨母船としての各種装備を制作していきます。
Posted at 2024/07/14 22:37:54 | コメント(1) | 艦船模型 | 趣味
2024年06月30日 イイね!

第19号輸送艦(捕鯨母船)の製作(船体の塗装など)

前回報告から1ヶ月以上も経ってしまいました。この間、模型工作を続けようというモチベ自体が全然上がらず、伊370ジオラマに逃げたところ、クレーンや工場などをスクラッチしているうちに感覚が戻ってきました。
やれやれ。

上部構造物の多くが完成したので、それらを船体へ設置してみました。



その後、舳先に旗竿を立て、両舷に錨を取り付けました。
また艦橋後端に22号電探の架台を設置。トップに設置した探照灯は若干小さめだと感じたので、別のものに置き換えました。


ここで全体の塗装をします。
F様からの依頼では駆逐艦宵月のカラー写真の色合いが最もイメージに近いとのこと。

これを見ると比較的明るめなグレーに若干の青みが入っている印象を受けたので、舞鶴色でなくオーシャングレーを試してみました。

うーん、違和感…
ちょっと青すぎる気がします。
やはり素直に舞鶴色を塗るほうがよいと考え、結局塗り直しました。
(実はここでモチベが大きく落ちましたorz)

その後、前マストの制作。
形状や寸法は図面を参考にしました。

中段の2k信号灯は中心線から左舷に向けて斜めに張り出しているので、そのように作りました。また逆探も撤去されているので、架台のみとします。

船倉周辺に設置される4基のウインチはプラ材によるスクラッチです。

クオリティは低いですが、自作したユニットは出来上がった瞬間の満足度が高いので、その麻薬のような効果に取り憑かれてやめられません(笑)
しかしこのペースだと完成はいつになるのやら…
Posted at 2024/06/30 16:52:12 | コメント(3) | 艦船模型 | 趣味
2024年06月27日 イイね!

ジオラマ「半舷上陸」

先日完成させた伊370を使った小さなジオラマを作りました。
早速ご覧下さい。





戦地から帰ってきて、久しぶりに出迎えの家族と再会する、という場面です。
伊370は左舷の錨を下ろし、岸壁とロープで繋ぎました。潜舵は格納状態です。
岸壁とフネとの間には防舷材を浮かべました。

防舷材の形状は艤装中の第9号輸送艦の写真を参考にしています。


岸壁には工場が建ち並び、その周囲にはドラム缶や木材、鉄骨などの資材を適当に置いています。

一部の工場には煙突を立てていますが、これは修理中の駆逐艦春雨の写真を参考にしました。


艦尾後方には魚雷積込み用クレーンを設置。近くには53cm魚雷を置きました。

クレーンは呉に残っているものを参考にしましたが、サイズが分からないのでテキトーです(笑)


ジオラマ製作では、細かい考証は極力気にしないようにして、いかに楽しく作るかに重点を置きました。よって工場の形状、岸壁の各種施設の配置、置かれている資材の種類や場所などは全て架空ですし、帰港したフネに家族が近付けるはずもないと思っています。

それでも再会する乗組員と家族の気持ちや、その脇でフネの整備などに黙々と当たる水兵などの様子が少しでも伝わればいいなと思います。
普段よりかなり手を抜いて作ったのでクオリティは低いですが、楽しんでもらえたでしょうか。

さて、もういい加減第19号輸送艦(捕鯨母船)製作を再開しなきゃ。
Posted at 2024/06/27 20:17:16 | コメント(3) | 艦船模型 | 趣味
2024年06月16日 イイね!

伊370潜水艦の製作・完成

先日、北海道旅行に1週間行っていたことなどから捕鯨母船・第19号輸送艦の製作はほぼ完全ストップ。実はその背景にモチベーションキープが難しかったこともあります。輸送艦は完成後にF様へ引き渡す予定であることから極力妥協を排して作ることとなり、そのプレッシャーはなかなかのものなのです(汗)

ということで少し気休めに伊370潜水艦を作ります(笑)
キットはハセガワ製品をメルカリで格安で購入。
しかし実物は少々ひどい状態でした。



ところどころに接着剤のはみ出し跡が残っており、パーツは手でもぎ取ったような形跡も見られます。

ということで、工作に移ります。
船体より艦底板のほうが大きいので一部を削ってやる必要があります。


甲板上には様々なモールドが施されていますが、雑に開けられた穴を塞ぐことも兼ねて、モールドをすべて削り落とし木甲板モールドなどをデザインナイフで引き直します。


いよいよ艦の作り込みに入りますが、伊370他の丁型潜水艦は手元に図面もなく、写真も以下の5枚しか見当たりませんでした。






この他、こがしゅうと氏の書籍に掲載されたイラストも参考にします。
それらを参考にした艦首付近のディテール工作はこちら↓


同様に艦尾付近もディテールアップしました。


艦橋は比較的鮮明な写真があるので、それを参考にしながら工作しました。
キットの艦橋は断面が六角形のようになっていますが、実艦はステルス性向上のため下向き台形が2つ重なったような断面なので、デザインナイフなどで形状の修正を行います。
潜望鏡のうち1本は艦橋左舷側にめり込むような形での設置なので、そのように表現しました。
その他、ディテールを入れたのがこちら↓


その後、墨入れ塗料を使って全体にウェザリングを入れて完成。





キットには回天がセットされていますが、十死零生の兵器は載せない主義なのでオミットしています。
さて、艦はこれで閑静なので、引き続き簡易ジオラマ化します
Posted at 2024/06/16 11:00:24 | コメント(3) | 艦船模型 | 趣味

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「重巡鳥海の製作(船体の修正その5) http://cvw.jp/b/488285/48485437/
何シテル?   06/14 16:51
模型工作とキャンプが大好きなヘタレをやぢです。 私がフォローする方には2種類あります。 一つは「以前からのみん友さん」 もう一つは「ちょっと興味を持っ...
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