左右に分かれた船体側面と甲板を貼り合わせると艦尾端に僅かな段差ができてしまいました。
艦尾を削って甲板に合わせると艦尾周辺のラインを全体的に修正しなければならなくなるし、段差を埋めるとモールドされている煙幕展張装置などの位置を修正しなければならなくなります。
悩んだ結果、段差は細切りプラペーパーを貼り付けて整形し、併せて船体と甲板の隙間にプラペーパーを埋め込みました。
また船首楼外板は上下4枚に分かれているので、継ぎ目は3本あります。

しかしキットでは下2本しかモールドされていません。
よって、0.3mm幅で掘った溝に伸ばしランナーを貼り付けました。
またこのキットは船体の舳先に付くフェアリーダーも別パーツとなっています。若干大きめな印象はあるものの、形状は悪くありません。ただ実艦写真をよく見るとロープを通す部分の底部前端は丸みを帯びており、フェアリーダー両側は台座状に少し伸びている部分があります。

よって↓のように整形しました。
そしていよいよ前回特定した舷窓の位置を基に、ピンバイスで開口しました。

ドリルは0.4mmを使っています。
以上で喫水線上の船体工作は概成したので、次に喫水線下を作ります。
船体を両面テープで2mmプラ板に貼り付けてカッターでラインを取って切り出します。
喫水線下は図面では1/700で4.8mmの深さなので、さらに2mm1枚、1mm1枚を貼り付けます。艦尾付近は緩く傾斜がかかるので、図面で測ったサイズを基に、長さを調整します。

傾斜部分はエポパテで形を整える予定です。
全体の形状は所要部断面図を参考にしながら、鉄ヤスリで粗方の形を出した後、ラッカーパテと水ペーパーで整えます。
今はパテの乾燥待ちです。
続く。
Posted at 2021/10/18 22:28:43 | |
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