日本海軍潜水艦伊-58を小さなジオラマにしてみました。
伊58は巡潜乙型改2というタイプで、当初は水上偵察機を搭載していましたが大戦後期に撤去し、代わりに人間魚雷回天を搭載するための改造が行われました。
この艦は終戦間際に米重巡洋艦インディアナポリスを雷撃で撃沈しています。
インディアナポリスは原爆を輸送した後の復路だったため、米はその情報を日本が掴んでいたのではないかと訝ったとの逸話が残っています。
(ちなみにこれが日本軍による米艦最期の撃沈となった。)
ではご覧下さい。
艦本体は素組みにスミ入れ塗料によるウォッシングを掛けただけで、製作期間の大半を喫水線下の工作に費やしました。その甲斐あって、艦首の魚雷発射管や艦尾の推進装置、舵などはまあまあかなと思います。
艦上には人間魚雷回天を搭載していますが、これは本当は載せたくなかったです。十死零生の兵器など、兵器ではありません。
しかしキットの甲板に回天を取り付ける凹があったので、真にやむを得ず設置しました。
TAMIYAさん、ここは回天無しも作れるよう、甲板裏面に下穴だけある仕様に変更してもらえませんか?
ディスプレイについては、艦を縦横方向とも斜めに設置することで躍動感を演出しようという試みは一定の効果を上げたかなと思います。
爆雷攻撃を受けている時に浮上するのはご法度と思いますが、あくまでも模型としての表現ですのでご容赦ください。
薄手のアクリル板で作ったカバーは上面だけクリアブルーを吹いてあるので、上からの光りによって艦体に青みがかかって見えるようにしています。
(画像ではあまりその効果は感じられませんが、実物は少し青く見えます。)
一方で、LEDによる爆雷表現は、光り方には問題は無いものの、水中爆発の広がり方に迫力を欠き、またスクリューによる造波もリアルさを感じられず、これらによって作品の完成度を大きく損なってしまいました。
結果、あまり満足のいく作品とはなりませんでした…orz
まだまだ修行が足りないようなので、もう1隻ある伊58はもう少しちゃんとした作品に仕上げられるといいなと思いました。
Posted at 2024/02/04 17:48:06 | |
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