第35播州丸のブリッジの様子が分かる写真が数枚見つかりました。また、よく似た船形の第32播州丸のブリッジも参考にします。
これらを基に作ったのがこちら↓
そしてブリッジより後ろも作ります。参考にしたのは35播州の真横から撮影した写真。

この写真を見る限り、煙突下の甲板室の高さはかなり低いと思われます。
35播州はこれ以上細部が分かる写真がないので、こちらも32播州を参考にします。
細かい配置などは推測になりますが、こんなイメージではないかと考えました。
ここで船体の塗装に入ります。
船首楼甲板と上甲板は木張りであることが写真から明らかですが、ブリッジ以降がどうなっているか資料がありません。
F様に相談したところ「2Ⅾ戦標船が参考になるのでは」と、↓の図面を提供してくださいました。

この船は「木甲板」と表記された箇所の後ろに揚貨機が配置されており、その部分以降は鉄甲板だろうと思います。しかし35播州の場合、このエリアには短艇甲板があるので、揚貨機は配置されていないと思われます。よって全面木甲板と推定しました。
船体及び煙突については黒、ブリッジは白ということが35播州の写真から確認できます。問題は短艇甲板以下の甲板室の色です。先ほどの真横からの写真を見ると…

陰になっていてよく分かりませんが、全体的に黒いようです。
よって、このような塗装としてみました。
こうして全体像が見えてくると気分が上がります♪
そして船体にブリッジを設置すると…
ん…おかしい。
どうにもブリッジが横長すぎる気がします。
改めて検証し直します。まず、違和感を持ったブリッジの幅。

赤線と青線は同じ長さで、黄線は青線の半分の長さとなっています。これで全体の幅の取り方がはっきりしました。
次に真横からだと思っていた写真は、実はよく見るとわずかに右前方から撮影したものだということが分かり、ブリッジの前後長を間違えているということが判明しました。
これらを踏まえて作り直したのがこちら。

左が作り直す前のものです。だいぶ整った印象(それでも若干横長なイメージ…)。
ということで、次に取り掛かるのは船首のディテールアップ。
製作にあたっては35播州の写真を参考にします。

アンカーは適当なパーツが手元になかったので、ボラードとともに自作。それがこちら↓

ちなみにアンカーと一緒に写っている円形のパーツは船首舷側のベルマウスで、0.8mmドリル刃に0.1mm金属ワイヤーを巻き付けて作ったもの(もう一回り大きくてもよかったかな…)です。インジェクションパーツに比べれば出来はよくないですが、自作と考えればまずまずかな、と(^^;
前回ブログで製作報告したウインドラスの前にはアンカーチェーンに繋がる穴がありますが、その形状は以下の3種あります。

35播州がいずれであったかを判断できる資料が手元にないので、工作が最も楽なボンネット型を選択しました(笑)
こうして作ったのがこちらになります。

私としては船首フェアリーダーが意外とよく再現できたかなと自己満足しています(笑)
さて次は上甲板に3つ設置された船倉などを作ります。
年内概成を目指していますが、果たして…
Posted at 2024/12/16 21:59:51 | |
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