
会社帰りにうちの子と合流し、ベストガイGOKUを観て来ました
なんてことは、未来永劫ないだろうなぁ。
ベストガイとは、トップガンの世界的ヒットに影響され、これに続けとばかりに製作された織田裕二主演の1991年お正月映画。
航空自衛隊の全面協力のもと製作された、千歳基地F-15部隊の201飛行隊で繰り広げられる、挫折と成長、愛と友情の
トレンディドラマwです。


トップガンマーヴェリックの公開に合わせ、
GYAO!で6/9まで無料公開されていますので、
物好きな方は 興味がある方はどうぞ。
お話の方はと言うと・・・まあ、当時はバブルの真っただ中で、日本中浮かれまくっていたと言うことで、正直そんな中でも浮きまくっていたかと思います。
バーのシーンとか、国家公務員が正式に民間人を口説くシーンとか・・・

国家公務員が正式に民間人を口説くシーンは
水の教会なんですね。


どっか
その辺の小川かと思い込んでました(^^;
この
MV観て水の教会を知り、ベストガイを見直して「あっ!」とようやく気付きました。
だって、飛行シーンにしか興味ないから・・・
あと、今の水準で見てはいけないのはわかっていますが、ミニチュアを使った特撮が辛い。
ソ連のバジャーにSu-27、そしてF-15Jのテールスライド。

コックピットシーンの合成が比較的違和感無いだけに、とっても残念。

ここだけでもリメイクしてくれないかなぁ。
ただし、実機の飛行シーンは本家トップガンに負けていません。

ハイレートクライムなんて
サイコー!
トップガンが比較的短いシーンをパッパッと切り替えて迫力を出しているのに対し、ベストガイでは実際の機動飛行を見せるシーンが多いです。

GOKUこと梶谷二尉を演じる織田裕二氏。



チョーク外せとか敬礼とか、所作が格好良いですね。
ちなみに劇中で使用する時計はチュチマのミリタリークロノグラフです。
ほとんど露出がありませんが、頑張って調べました。
最初Sinnかと思いましたが、特徴的なプッシュボタン形状でようやく特定出来ました。
転がりのシーンは、トーイングトラクタで引っ張っての撮影。

右肩のイーグルドライバーのパッチは映画オリジナルで、実際の201sqでは同様のデザインをロービジ化したパッチだったとのこと。
梶谷二尉が主に乗機するのが#911号機。
レジ番が92-8911で、89年度予算で調達されたバリバリの新造機(撮影時)ですね。

垂直尾翼と水平尾翼にディグロオレンジのライン。
当時はこれが精いっぱいのマーキングだったのでしょう。
飛行シーンの撮影は90年2月から開始され、まずはC-1にカメラを搭載しての撮影。
4月が空撮のピークで、(私の地元の)岐阜の飛実団からF-15J#801号機が参加し、増槽を改造したカメラポッドとコックピット後方にカメラを装着して撮影しています。

ディグロオレンジのラインがマーキングされたのは、まずは201sqの15J3機(#844,#855,#911)、続いて同じく千歳の203sqの15J3機(#825,#831,#841)、201sqの15DJ(#066)の計7機。
引きのシーンでは203sqの機体も使われたみたいで、最終決着のACMに離陸していくシーンを良く見てみると両機とも雪パンダの機体でした。
更には小松の303sqの15J3機(#903,#917,#864)に、飛実団の15J(#801)は垂直尾翼内側全面と外側前方1/3にマーキングが施されました。

このスピードブレーキを開いたシーンは、ハニカムマークの注意書が「踏むな」の日本語表記ではなく「NO STEP」になっていますので、飛実団の#801だと思われます。
撮影に使われたパイロット装備は、フライトスーツ、サバイバルベスト、Gスーツ、酸素マスクが空自から貸与された本物。
ヘルメットは本物に似せて作られたレプリカです。

ゴロンゴロンとメットを落とすシーンがあったので心配してましたが、レプリカと聞いて納得です。
おまけ
ブロッケン現象。
F-1
旧塗装のJAL B747と、旧々塗装のJAL B747。

クラリスでお馴染シトロエン2CVと、マセラッティビトゥルボスパイダー

(^^)
主役機である#911号機ですが、その模型をチマチマ作ってまして、この度ようやくほぼ完成しました。

スケールは1/144で、プラモではなく映画ミッドナイトイーグルの食玩で、接着済みだった模型を全バラして再組立したものです。
発売元はタカラトミーですが、原型製作はハセガワが行っており、1/144とは思えない出来。
後に彩色済みプラモの技MIXシリーズに発展しました。

左側が技MIXのF-15J(まだ仮組)で、百里基地F-15運用20周年記念のスペマ機です。
レジ番は92-8911で、右のベストガイ主役機と同じ機体です。
食玩の発売(=映画ミッドナイトイーグルの公開)が2007年ですので、実に15年掛けてほぼ完成した訳です。
製作のため集めた資料がこれだけで、何と織田裕二氏の写真集まで買ってしまいました。
食玩ベースですが、色々と追加パーツやデカールを投入しています。
パイロットは当然、5空団から来たからGOKUの梶谷二尉。
今にして見れば、オレンジのスーツが新鮮です。


拡大すると泥人形にしか見えませんが、メットにはTACネームと鳥さんマーク、右肩にはイーグルドライバーパッチを入れてます。
そうは見えない方は、心の目で見てね。
装備はセンタータンク1本に、左パイロン内側にAIM-9Lのキャプディップ弾。

サイドワインダーのランチャーは、マイクロエース(アリイ)のF-15Jからコンバートしています。
最終ACMとだいたい同じ装備にしてみました。
だいたいと言うのは、シーンによって搭載位置とか変わるから。
さて、映画に話を戻します。
本家トップガンの続編としてトップガンマーヴェリックが製作されました。
となれば、ベストガイの続編としてベストガイGOKUを作るべきだとの意見がネットにちらほら(笑)
賛成!
ベストガイ撮影時、織田裕二氏はDJ後席で模擬離陸(地上滑走)のみ体験しています。
最近でこそ芸能人のブルーインパルスやF-15の同乗飛行の企画が許される様になりましたが、当時は許される様な状況ではありませんでした。
織田祐二氏はその当時「出来れば飛んでみたかったし、もし機会があれば次回はぜひ飛んでみたい」と発言されてました。
「次回はぜひ」
「次回はぜひ」
ベストガイGOKU、
機は熟しましたぞ!
東映さん、
おねがいしますよ~
あ、脚本は良く考えてね。