1984年、AW――
1989年、SW――
1999年、ZZW――
ミッドシップ・ランナバウトの系譜が途絶えてから2年……
そして、西暦2009年。
炎と雷の新たな翼を手に入れて、
不死鳥が蘇える……!?
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と、いうことで。なんか『MR-S』が復活するとかしないとか。
最近、ネット上でちらほら『MR-S』がハイブリッドで出るとかいう、ソース不明の噂を見かけてたので調べてみたら、『ベストカー』の12月26日号にそういう記事が載ってたそうな。
それに気がついて慌てて本屋に走ったら、とっくに次の号が出ていたという愚か者がここにおりますorz。とりあえず、セブンアンドアイの通販でバックナンバーを取り寄せて、本日ようやく入手致しました。
ていうか、トヨタがハイブリッドミッドシップを発売する、というような話は2004年頃からありまして、それから1年に1回位はベストカーの誌面を賑わせてます。
ちなみにトヨタは2004年にジュネーブで開催されたモーターショーにおいて、『アレッサンドロ・ボルタ』というハイブリッドミッドシップスポーツカーを出展しています。ミッドシップレイアウトながらも3シーターの『ボルタ』は、ハリアーのハイブリッドシステムを流用し、V6・3,300CCエンジンとモーターの組み合わせで408ps、最高速度は250km/h。0~100km/h加速は4.06秒と言う、もはやスーパーカーの域に達するクルマでした。
まぁ、単純に考えて、そんなクルマをおいそれと発売出来るはずもないので、実際のハイブリッドミッドシップはMR-Sの後継となるのではないかという噂が当時からありました。実際、ハイブリッド仕様と思われるMR-Sがドイツ・ニュルブルクリンクで撮影されています。
ですが結局、ハイブリッドミッドシップの開発は、かなりの完成度を見せていたにも関わらず、MR-Sの不調も相まって、その発売に関しては不透明なままとなっていました。
そして今回の『MR-Sハイブリッド』ですが、その噂の再燃には、今年の東京モーターショーにおいて出展された『CR-Z』の存在が大きいようです。
トヨタは、東京モーターショーに、もはや絶滅したFRスポーツである『FT-86 Concept』を出展することにより、世間の注目を集めようとしました。しかしながら実際の調査では、多くの人の関心が、『FT-86』よりも、ホンダ・『CR-Z』に集まっていることが明らかになりました。
世間ではもはや、『ハイブリッドスポーツ>FRスポーツ』なのか……!?
と、いうことで、トヨタはハイブリッドスポーツである『MR-Sハイブリッド』を『CR-Z』の対抗馬にしようとしている……らしいです。
でもまぁ、今週号の『カートップ』によると、『FT-86』の対抗馬として、日産が一度は断念したシルビア後継車を発売する、というような記事が載ってましたから、『FT-86』も、なかなかの影響力を持ってると思いますけどね。

で、『ベストカー』。表紙にはでっかく『トヨタがMR-S後継車 ハイブリッドで猛開発中!』と書かれており、その記事の内容も、あたかもMR-Sハイブリッドの発売が決定事項であるかのように書きたてられています。
しかし、記事をよく読んでみると、ソースの確かな情報は、『かつてのハイブリッドミッドシップのプランが復活する可能性がある。具体的な計画がスタートしたわけではない』という、たったこれだけなのです。
つまり、上の画像の見開き一ページ分の記事は、9割9分9厘以上、『ベストカー』の推測、並びに憶測なのです。
昔、『FT-86スバルバージョン』の記事でも、モーターショーではスバル関係者が『4WD化は難しい』とコメントしているにも関わらず、他所での『トヨタはトヨタ。スバルはスバルらしさで勝負する』というコメントだけで、『スバル版は4WD+ターボエンジン。これでWRCに復帰……!?』というような記事を書いてました。
『ベストカー』。こういう色々とぶっとんだスクープを独自の予想だけで書きたてるから困ります。
今回の記事だって、関係者は一言も『MR-Sハイブリッド』とも、『ハイブリッドミッドシップを発売する』とも述べていないにも関わらず、あたかもそれが決定されたことのように書かれています。
また、記事の最後の方に、『MR-Sハイブリッドが発売されるならG'sかGAZOOブランドからの発売になるだろう』と予想していますが、さらに後ろのページでは、『MR-SハイブリッドはG'sかGAZOOから、2013年春に発売される』と、もはや断定系で書いています。
もはやこんなの、『報道』ではありません。熱狂的なマニアの『妄想』です。どうなんでしょう?これは。
記事の一つ一つを隅々まで読み込まないと、それがあたかも決定事項であるように誤解させる記事が非常に多いです。どこまでが確かな情報で、どこまでがベストカーの予想なのか。ほとんどごっちゃになって記事が構成されています。『あくまでベストカーの予想』という注意書きをどっかに入れておいて貰わないと、ややこしっくてしょうがないです。
『ベストカー』。自動車雑誌では一番売れてるし、霧島も一番おもしろいと思うけど、こういうことを平気でやるからなぁ……
マスコミなんてそんなもんです、ホント。
……でも、MR-Sハイブリッド。正直、すごく欲しいです。
MR2。しかもSW20に乗ってる身からすると、MR-Sは、正直、なんだか今一つ物足りない感じがするのですが、そこにハイブリッドという要素が加われば、『ミッドシップランナバウト』としての方向性がよりハッキリして、セカンドカーとして欲しいです、マジで。
CR-Z、FT-86、MR-Sハイブリッド。この三択なら、間違いなくMR-Sハイブリッドを選びますね。あー、でも。FT-86スバルバージョンとだったらすごく悩むなぁ……
CR-Z、MR-Sハイブリッド、FT-86、次期シルビア……。いずれもCR-X、MR2、レビン(?)、シルビアと、歴史にその名を残す名車たちの系譜を受け継ぐクルマばかりです。
2年後か、3年後。これらのクルマたちが居並ぶ未来は、果たして訪れるのだろうか……!?
P.S.
なお、このブログ。1、2時間かけて書いたのを、ブラウザの操作ミスで一瞬にして消してしまいますたorz
よってこれは一から書きなおしたものです。ちくしょ~。コレ以上に『ベストカー』を非難してたから、バチが当たったのかもしれん、反省反省……
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MR2 | 日記
Posted at
2009/12/21 23:42:22