2010年08月12日
こんなミッドシップに乗ってみたい! ……と言う妄想
ミッドシップ――それはスポーツカーの理想にして、至高のレイアウト……
リアに背負った熱きハート
二人を酔わせるエンジンサウンド……
てな訳で、また何かワケの分からん妄想を思いついてしまいました。
たぶん、連日の夏の暑さ&一昨日昨日の36時間勤務に加えて、京都の治安の悪さ(笑)に頭がやられてしまったようでございまする。
つうわけで、たわごとの始まり始まり……
~ミッドシップの利点と欠点とは?~
まずは、ミッドシップの利点と欠点について改めて考えてみようかと。
・加速時のトラクションが良い
まー、基本リアヘビーになるので、後輪に荷重が掛かり、ホイールスピンもしにくくなり、結果的にトラクションは良くなるのです。これこそがミッドシップの最大の利点だと言う人も少なくないです。
・ハードブレーキング時にも姿勢が安定する
重量物を車体中心部に小さくまとめてあるので、FFやFRに比べて、ブレーキング時の姿勢が安定します。また、ミッドシップは基本的にフロントライト・リアヘビーな為、ハードブレーキング時にこそ、その重量バランスが最適になるという噂も……
・マシンの前面投影面積を小さく出来る
フロントにエンジンが無いのでボンネットを低く作れます。それによって空気抵抗も減らしたり、コックピットの位置をさげながらも視界を確保したりという利点もあります。
・慣性マスが小さくなる
ドライブトレインをコンパクトにまとめられる為、エンジンやミッションなどの重量物を集中して配置し、慣性モーメントを小さくすることができます。そして、それを車体中心部近くに配置することにより、結果的にZ軸周りの慣性モーメントが小さくなり、回頭性の向上につながるとか。
では、ミッドシップの欠点とは何でしょうか
・ユーティリティ性の悪さ
言うまでもなく、2シーターな上、トランクがあったりなかったり。あっても生モノ厳禁だったりと、日常での使い勝手の悪さは無きに等しい……。でも、さりげにロードスターよりは(ry
・重量が重くなる
意外なことですが、ミッドシップを採用すると構造上、隔壁が多くなり、重量が重くなってしまうのです。
・デザインが難しい
ミッドシップは、まずそのレイアウトありきなので、デザイン上の制限が非常に大きいのです……それに加えて、サスペンションの配置などなどの問題もあり、さらに制限が増える、と。MID4のデザイン担当はこの辺で非常に泣かされたとか。
だから、フィアットX1/9とポンティアックフィエロとAW型MR2がデザインそっくりなのは、ある程度は仕方のないことなのです!(何
~(霧島的)理想のミッドシップ像~
・その1、『安いこと』
そりゃ安くないとね~。フェラーリにしてもランボルギーニにしてもNSXにしても、やっぱ高いですから庶民にはなかなか……ね(汗) ホラ、ファクトリーZで南雲さんも言ってるではないですか。『夢のあるクルマってのは、高くなくても速くなくても、小さな幸せを運んでくれるクルマのことなんだ……!』って。
バカ高、バカ速のスーパーカーも夢があるけど、やっぱりミニ・スーパーカーなライトウェイトミッドシップにこそ夢と希望と情熱を感じるのは霧島だけでは無いハズ。
出来れば250万円割るぐらいの勢いで行って欲しい。……となると、自ずから既存のFF車のコンポーネンツを流用したマシンになってしまいますけどね~。
・その2、『ミドルクラスであること』
あんまりラグジュアリー志向に振られても何ですし。最低限の快適装備だけついてて、あとは『軽くて小回りが利いてキビキビ走る』運動性能を楽しめるようなマシンであって欲しいですね~。
となると、やっぱ5ナンバーサイズだけど、どうしてもミッドシップを作る時、5ナンバーでは窮屈な部分が出て来るんですよね。サスペンションがダブルウィッシュボーンになるなら、3ナンバーでも構わんですけど、ストラット式なら5ナンバーですかね。
・その3、『排気量2リッター前後』
やっぱミドルクラスなら、低速でもガンガン加速してくれる、重厚な分厚いトルクも欲しいのは欲しいですけど、吹け上がりが良い軽快なエンジンが欲しいではないですか!
……てな訳で、排気量は1.6、1.8、2.0、2.2ぐらいがイイですね~。NAはもちろん、禁断のターボもラインナップして欲しい所! スーパーチャージャーも捨てがたい……。馬力はNAで200ps。ターボで250psも有れば十分かな?
・その4、重量1200kg以下
これがなかなか難しいんですよね~。ミッドシップはどうしても重量が重くなるクルマですから……とか言って軽量化の為にアルミモノコックとかカーボンモノコックとか使いだしたら\(^o^)/ですからね……。まぁ日産のMID4みたいに外板をFRPで作っちまうと言う手もありますけど……
でも、多少重くてもトラクション掛かるし、慣性マスも小さいから、運動性能にはそんなに気にならない……ハズなんですけどね。でも、せめて1300kgは割って欲しい(汗)
・その5、『エンジン縦置き』
MR2にしてもNSXにしても、エンジン横置きなんですよね~。これは、エンジン横置きのFF車のコンポーネンツを使ったからなワケですが、その結果どうしても重心が高くなったり、ドライブシャフトが左右非等長になったり左右重量バランスが偏ったりして、結果、右と左でコーナリング性能&フィーリングが違うとかいうことになってくるワケですよ……
……でも、安くするならFF車使わんとダメだしなぁ。ていうか、縦置きFFってあんの!?? まぁ、この条件は目を瞑らんとダメか ><
~日本のミッドシップたち~
次に、これまで日本で生まれたミッドシップ車たちを振り返ってみようかと思います。
・トヨタ MR2 (AW10/11)
1984年に登場した記念すべき、日本初の市販ミッドシップ車。
AE82型カローラのコンポーネンツを流用して作られた、早い話がミッドシップ・『カローラ』。
あくまで、ミッドシップの軽快さを楽しむことをコンセプトに造られたマシンで、トヨタが言うにはスポーツカーではありませんでした。しかし、後期型スーパーチャージャー仕様はジムカーナ最強の一台に……
・トヨタ MR2 (SW20/21/22)
1989年に登場した、AW型がフルモデルチェンジした2代目MR2。
ST165型セリカのコンポーネンツを流用して作られた、早い話がミッドシップ・『セリカ』。
発売された当時は、2リッタークラスでは世界最速のマシンでした。そして現在も、2リッターRWDではこれまた無敵な一台に……
・トヨタ MR-S (ZZW30)
1999年にMR2の生産が終了し、その後継して登場した“3代目”MR2。
これも一応、ZZT型セリカのコンポーネンツを流用して作られたミッドシップ・『セリカ』のハズ。
速さ=正義な、一部のMR2乗り & 語り屋さんたちからは大不評なMR-Sですが、MR-Sのエンブレムだけは大好評で、AE92、AE101がハチロクのドナーとして生み出されたように、MR-SはMR2乗りたちによってエンブレムを強奪される為に生まれたクルマであります(爆)
・ホンダ NSX (NA1/NA2)
1990年に登場した日本車初のスーパーカー。
その実態は、レジェンドのコンポーネンツを流用して作られた、早い話がミッドシップ・『レジェンド』。
当初はエンジン縦置きも計画されたが、結局ボツに。しかしながら、間違いなく世界最強クラスのマシンである。
・ホンダ ビート (PP1)
1991年に登場した、世界初(?)の軽自動車ミッドシップ。
これは……何かベースになったクルマってあるのかなぁ……。ドライブトレインはトゥデイのものが流用されてるらしいけど……
・マツダ オートザムAZ-1 (PG6SA)/スズキ キャラ
1992年に登場した、日本で唯一のミッドシップ+ガルウィングなクルマ。
これも何かベースになったクルマってあるのかな。ドライブトレインはアルトワークスのものが流用されてるらしい……
~妄想のはじまり~
つぅことで、やっとこさ本題に入れる……。要は、安いミッドシップを作るには、どうしても既存の市販車をベースにせんとダメってことです。と、言うことは、今まで存在したFF車をミッドシップ化してしまえば良いってことなのですよ!
てなわけで、FFスポーツカーをミッドシップにしてみたら、一体どんなマシンが出来るのか……!?
・ミッドシップ・『インテグラタイプR』
もうコレですね。いきなり大本命です。FF最強マシンであるインテR。個人的にはDC2ですね~。
1.8LのNAで200ps。5ナンバーサイズに1000kg少ししか無い重量。サスはダブルウィッシュボーン!
2LのNAな最終型MR2でも、コイツには敵わんですよ……。ならばこれをミッドシップにしてしまえば! ……まぁ、ゼロ加速はともかく、たぶんFFインテRよりも、コーナリング性能落ちるかもですけどね(汗)
やっぱインテRはFFだからこそ、かな? でも、何よりも誰よりもレーシングスピリットに溢れているホンダだからこそ、ミドルクラスのミッドシップは作って欲しかった……まぁ、実用性との兼ね合わせ考えると、トヨタにしか出来ない芸当なのかもだけど(汗)
・ミッドシップ・『CR-X』
MR2とは最大のライバル関係にあったCR-X。基本的にはバラードもサイバーもデルソルも、全てシビックベースのクルマですけどね~。
一応、NSX開発の時にデルソルをミッドシップにした試作車は作られたらしいけど、CR-Xシリーズはホイールベースが短いからなぁ……。ミッドシップでは収まりが悪いかな?
ミッド化したら、テールハッピーどころか、ホントにコマになりますね(笑)。案外、EK9シビック辺りをミッド化したら、一番イイかもですね。
・ミッドシップ・『インプレッサ』
FFのインプレッサをミッドシップ化してみたらどうだ!? 個人的にはミッドインテRよりも見てみたい一台。もちろんGC系インプですよ?
高出力で低重心の水平対向エンジンをミッドに移設……出来るのかは知らん。ミッドシップはただでさえ排気管の取り回しに難があるのに、水平対向で排気管とか何とかなるのだろーか?
ていうか、MR2に水平対向エンジンって載らないでしょうか? そうしたらMR2も、もっと前後重量配分良くなるし、重心も低くなる気が(ry
・ミッドシップ・『ランサー』
インプレッサ最大のライバルであるランエボのベース、ランサーをミッドシップ化……するメリットってあるのかなぁ?
敢えて言うなら、ランエボ譲りの電子制御デバイスで武装してやれば、ハイリスク・ハイリターンが付きまとうミドルクラスのミッドシップを、安定して速く走らせることが可能になる……か!?
……まぁそれだと、ミッドシップならではの操作フィーリングをスポイルすることになるかもしれんけど、そういうマシンがあっても良いと思う。
・ミッドシップ・『ロータリー』
理想の理想ですね~。ていうか実際、このプランはマツダであったらしい。
どうしても、ミドルクラスのミッドシップはボディサイズの問題上、リアヘビーになってしまう+限界超えるとピーキーになりますけど、ロータリーエンジンを載せてみたら?
あ~でも、確か案外ロータリーってエンジン本体よりも、エンジン周りが重いんだっけ(汗)。でも、前後重量バランスは素晴らしいことになりそう!
・ミッドシップ・『カローラレビン/スプリンタートレノ』
AE111あたりのレビントレノをミッドシップ化してみたらどうだ!? 足回りはスーパーストラットで!
こうなると型式名がAW??となって、ちょうど初代MR2の後継になりますしね~。
・ミッドシップ・『セラ』
日本初のガルウィング車であるセラをミッドシップ化すれば、文字通りのミニ・スーパーカーの誕生ですよ!
セラは元々、カローラのワンクラス下である大衆車『ターセル/コルサ』、『スターレット』、『カローラⅡ』と同じコンポーネンツ使ってますし、EP82型スターレットのドライブトレインを使ったら、恐ろしいクルマが出来そうです!
何たってMR2とスターレットターボ。トヨタの2大『キケンなクルマ』が組み合わさるワケですしねwww
でも、ボディ剛性はサヨナラになりそう……。
SW型MR2は、NAはバランスが素晴らしいけど、ターボはどうしても足が負けてる、と故・成瀬弘さんも認めてました。
スターレットターボには『Low/High』のブースト切り替えスイッチが付いてましたけど、これをいっそのことブースト『On/Off』にしてしまえばイイのでは? それならターボとNAとが両方が好きに味わえる……なんて世の中そんなに甘くないない(笑)
……とまぁ。色々と妄想してみたけれど、個人的にはやっぱり『ミッドシップ・インテグラタイプR』、『ミッドシップ・インプレッサ』、『ミッドシップ・セラ EP82仕様』が見てみたいかなぁ。
て言うか、MR2。復活してくんないかな……もう3ナンバーでも良いから。MR-Sハイブリッドは見るからにグランドツーリングぽいしなぁ……高いだろうしorz
でも、セリカももう無くなったしなぁ……。どうせならFT-86に載っかる水平対向エンジンを使って、それに既存のFF車のシャシーを組み合わせてなんとかならんかなぁ……最終型セリカとかサイオンtcあたりとか。
ついでに、GRMNブランドから出る、140万円のコンパクトFRホットハッチ。100台限定とか言わずに量産して欲しいなぁ……
と、まぁ。夏の暑さにうなされた妄想でしたとさ。
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Posted at
2010/08/12 21:03:19
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