そう、あれは今から10年も昔の話……霧島が高校一年の冬の時の話だった……
「BEATマガジン」。このフリーペーパーの名を知る人は、どれぐらいいるのだろうか。ビートマガジンとは、バンダイビジュアルが発行している自社のアニメDVD(今はブルーレイ?)紹介冊子である。アニメイトだとかゲーマーズとかに行けば、今でも手に入るはずさぁ。
霧島は、近鉄学園前駅のジョーシンのディスクピアで毎号きちんとゲットしておりますた。今はもう無くなってるけどね!
そして、2001年12月に発行されたビートマガジン2002年2月号……。その裏表紙に、こんな記事が……
「おねがい☆ティーチャー 先生と生徒がひとつ屋根の下で暮らす夫婦で、おまけに先生は宇宙人?」
ワロタ。いやだって、そんなトンデモ設定を聞かされたら誰だって笑うっしょ。
つーかこれからっしょ ……キミは「天使のしっぽ」を知っているか? あの頃の現役jc平野綾はマジで天使やったんやで……それがどうしてこうなった、どうしてこうなった。
まぁ天使のしっぽはいい……。生駒山上遊園地で行われた年越しイベントで野川さくらと千葉紗子がオープニングをデュエットして、その時の千葉紗子の手つきがやたらと可愛かったりもしたのだが、それもいいだろう……(当時の声グラ参照のこと)
それはともかく「おねがい☆ティーチャー」ですよ。おねティですよ。「まさかこんなアニメが当たるまい」と思ってたのですよ……いざ放送が始まるまでは。
※これが当時のビートマガジン2002年2月号だ! これがBMでのおねティのほぼ初出なハズ。つか、よく10年も保管してあったな、俺。ちなみに表紙は、「Endless Waltz特別篇」「ミラーズ・リポート」「スターダストメモリー」のガンダム映画DVD3本同時発売の時のアレ
今でも覚えている。奈良の山奥にある我が高校の教室にて、同級生のT君が、やたらめったらはしゃいで「おねティ」について熱く熱く熱く語ってきたことを……。あれだけ熱弁を奮われたのは「あぃまぃみぃ! ストロベリーエッグ」以来と記憶する。ちなみに「熱く」を4回繰り返すと合神するんだぜ?
そして始まる本放送……。当時、「シスタープリンセス」という心の支えを失っていた俺は……いや、我々オタクたちは……堕ちた。一瞬で。そりゃもう光の速さで。
そう、僕らは「加速」してゆくのですよ……「停滞」することなどは許されなかったのですよ……萌え豚であることを……強いられていたんだ!(集中線)
※ビートマガジン2002年5月号より。裏表紙は、「エクスドライバー the Movie」だ! ニナさんがユーノスのロドスタに乗ってましたね。
もはや
熟女の領域 じゅうななさいの井上喜久子おねえちゃんの甘いボイスに加えて、スタジオオルフェが誇る奇才・黒田洋介の巧みな脚本……。我々思春期の高校生に抗う術などなかった……なかったんだ……ッ!(こういう風に2回繰り返すのが黒田節)
まだまだエロゲー界の歌姫でしかなかったKOTOKOが初めてメジャーデビューを飾ったのが、このおねティの主題歌である「Shooting Star」やったんやで……? 正確にはイメージソングの「Love a Riddle」かもしれんが。
あの頃、「SOMETHING DREMAS マルチメディア・カウントダウン」っていうラジオがあってだな。いや、ほっちゃんとゆかりんと冨永のみーなさんがやってた番組なんですが……。そうか、今の
ゆとり世代 若い人たちには「こむちゃっとカウントダウン」の前身番組と言わねば分からんか……
ドリカンにおいて、一度だけ……そう一度だけ「Shooting Star」が1位を獲得した回があったんやで……。その時は皆がラジオの前で吼えたんだぜ……。まさに未来への咆哮とはこのこと……!(深夜2時) あのShooting Starがフルサイズで放送されたんやで……? その時の興奮が分かるか!? まだその回を録音したMDがウチにありまつ。
ラジオ「みずほ先生のはちみつ授業」も神ラジオやったんやで……。ラジオ大阪だと、土曜日の21:50から放送してたんやで……。今でも覚えてるわ……井上喜久子おねーちゃんの「みずほ先生の授業は、とろーりとしてとっても甘いの。さぁ、授業を始めましょう?」てな口上で始まるオープニングを……!
お ね テ ィ の ラ ジ オ ド ラ マ は 神 ラ ジ オ だ っ た 。 異 論 は 認 め な い 。
ここで「小林はやるっスよ! 」とか叫んでみても、果たしてどれぐらいの人にこのネタが通じるのだろうか……? 分かった人は魂の兄弟。ともにロスト・グラウンドでその名を刻んだに違いない、主にチャンピオンで。
あの頃は……あの頃はなぁ! 「國府田マリ子のGM」とかもまだ放送中だったんだぜ……。OBCの佐藤ディレクターとかもいたんだぜ……「GM応援歌」のCDとかまだ持ってるんだぜ……! 同じさとDUEがディレクティングしてる番組で「豊嶋真千子のアースリーパラダイス」っていうラジオもあったんだぜ……。
KSSグループとか、もう無くなったのかなぁ。CHK声優センターとかも。アスパラは神ラジオやった……神ラジオやったんや……! 佐藤さんが飯塚真弓に告って玉砕した時のこととか覚えてる人いんのか!? その後、OBCの金を使い込んで行方をくらましたとかなんとか、その真相は誰や知る!? メガトンスマイルとかベリーゴーラウンドとか。やさしいチカラとかあった……あったんや……!
私がマリ姉を最後に見たのは「コードギアス」の教師役。マチりんを最後に見たのは「ガンダムSEED」で名前が間違ってエンドロールに記載されていた時でした。どなたか、お二方の行方をご存知ありませぬでしょうか……?
……そんなおねティも、しょせんは1クールアニメ……あっという間に放送は終わる。そう、本当にあっという間に終わってしまった……終わってしまったんだよ……! コミックス版の方がよく出来てたのはナイショ。
駄菓子菓子。アニメは終わってもラジオは続いた……。「はちみつ授業」は「はちみつ授業 ほ・しゅ・う」「はちみつ新学期」と名を変えて、さらには放送時間も拡幅されるという快挙を成し遂げる。そして2003年秋……遂におねがいシリーズの新プロジェクトが発表されたのですよ!
それが「おねがい☆ツインズ」なのですよ!
※ビートマガジン2003年11月号より。中を見ると、「飛べ!イサミ」のDVD-BOXとか。「マクロスゼロ」とか。「.hack//SIGN」だとか。「低俗霊DAY DREAM」だとかだとか。
おねツイの頃には、おねがいシリーズの舞台が長野県の木崎湖であることが公表されて、言うちゃなんだかドのつく田舎である大町までオタクたちが詰めかけることにいなったんや……これが、今に続く聖地巡礼ブームのはしりやったんやで……?
「木崎湖を舞台に繰り広げられる~」っていうラジオのCM(声:清水愛)を覚えているか? もはや話題にすら上らない「らき☆すた」の鷺宮が聖地巡礼の起こりではないんやで……? 日本三大聖地って行ったら長野県の木崎・埼玉県の鷺宮・滋賀県の豊郷なんやで……?
霧島的には断然「ツインズ」派だったね! 双子なのに3人いるというツインズ。深衣奈と樺恋、どっちが肉親だったのか……それは是非、自身の目で確かめて欲しい……。ちなみにアニメ版と小説版とコミックス版で展開が違う。まぁ、写真に写った家に関するオチはひどかったけどね!
アニメはもちろん、ていうかそれ以上に神だったのは、やはりラジオとラジオドラマ。あの頃は「Dears」やら「ストロベリーパニック」も相まって清水愛×中原麻衣のカップリングは無比無敵の勢いだったのぜ……!
邪神リゼルピオンだとかコゼルピオンだとか。BL大好きっ娘さんからのお便りが届きまくった回だとか。公開録音における新谷良子の「13人目」発言だとか。まだ当時現役大学生だった杉田智一が脚本を書いたラジオドラマとか! 「カイゴとフクシでツインズ」とか覚えてるか!? 放送コードに引っかかって途中でぶっちぎられたリコーダーの回とかさ!
つか、おねツイは毎回毎回「イイハナシダナー」と思ってたら絶対に最後は下ネタで落ちるのですよ……やってくれるぜ、黒田さん!
……そんなツインズも、やはり1クール……。あっという間に終わってしまう。その後は「おねがい☆フレンズ」だとか「おねがい☆チュータ」とかの企画があったけど、イマイチぱっとしなかった……。
だが、おねティの伝説は、その後も語り継がれ、銘酒「ツインズ」が発売されたり、おねティカフェができたり、ジェイソンさんのチェーンソーアートが木崎で行われたりもしてたのですよ。そう、おねティのDNAは、現代に至るまで10年の間、静かに、静かに受け継がれて来ているのですよ……!
そして今……新たな伝説が幕を開ける……それが「あの夏で待ってる」なのですよ……!
脚本:黒田洋介。キャラデザ:羽音たらく。主題歌:KOTOKO。舞台は長野。そんなこと言われたら、見るしかないだろうjk。期待するしかないだろう、常識で考えて。どう考えてもおねがいシリーズの血統を継ぐアニメにしかみえないんだよ……!
田村のゆっかりんの声で「すごいことするわよ?」とか言われたり。次回予告で「最優先事項よ!」と言われたりした日にはもうね……滂沱の涙が流れ落ちるのを留めることができないのですよ。劇中でも、おねティ&おねツイを髣髴とさせるニクイ演出や台詞回し、カット構図などがチラホラ……
キャスティングこそ、檸檬先輩を除けば全てがおねがいシリーズとは異なる人材ばかりではあるけれども、往年のファンなら、
貴月 イチカ→井上喜久子
霧島 海人→保志総一郎
谷川 柑菜→中原麻衣
北原 美桜→清水愛
石垣 哲朗→鈴村健一
りのん→金田朋子
に自動的に脳内変換されて再生されただろう? なぁ、そうだろう!?
噂では、「あの夏で待ってる」のラジオも放送されている模様……。しかしてどうやらネットラジオらしい。ネットラジオの普及の開始が、アニラジ衰退の始まりでもあったな……
「水樹奈々のスマイルギャング」は、その前は「水樹奈々・中西環のみずたまフレンズ」っていうメモリーズオフの番組だったんやで……。「tiarawayの色々ベリーナイト」は東海ラジオでしか放送してくれなかったんや……!
ドリカンが1時間のフルサイズで放送されたのは文化放送だけやったんや……。AM神戸だと30分の短縮版……RKB福岡毎日ですら、同じ1時間でも一部がカットされてたんや……。
「ボイスクルー」は桑谷夏子と斉藤千和のタッグの時が最強やったんや……ボイスクルーコレクションとか、ついぞや第二弾は出なかったんだろ?「 ビーチサンダルの王子様」とか神曲なんやでぇ……
「電撃大賞」は、松野太紀と吉野紗香の時が黄金期。その後の松風雅也と浅野真澄もマジで良かった……! 「声優王国 あんたの声がすきやねん」のあたりから桜井孝弘がヒットしだしたんやで……
1179、1314、558、1143、1008……どの局もアニラジというアニラジで溢れ返っていたものだ……。毎日放送の「俺たちXXXやってまーす木曜日」は2時間ずっと最初から最後まで笑い転げたものだ。とも蔵さんの「それゆけAM神戸」とか覚えてるか? 「林原めぐみのTokyo Boogie Night」の前に「大野実の夢の応援団」を聴いてた人も少なくないはず。
「宮村優子の直球で行こう!」とかさ? 「緒方恵の愛だぜベイベー」とかさ! 「金月真美のムーンシャイン」だとかさ! 色々あった……あったんや……! 鈴村健一がラジオ大阪の企画で名古屋→大阪200kmチャリンコアーバンライナーやった時、霧島も応援に行ったぜ! 夕闇の国道163号線(木津ね)に立ってたら、鈴村さん走ってきたさ。二言三言だったが一対一で言葉を交わしたんだぜ!?
「田村ゆかりのはぁとのため息」の最終回でゆかりんが号泣したのとか知ってるか? 「みすてぃっく放送部」の初回放送がカオスなことになってたのは? 「一週間で300万作れる女」、新谷良子伝説は? Vステ・ザ・ムービー「EAT&RUN」は?(DVDまだ持ってる) 「小杉十郎太のホテルエンタテイメント」で放送された「ひつじのうた」のラジオドラマは?
「日高のり子のHappyアットマーク」がナムコの提供でサ……。ナムコの広報誌「ノワーズ」に、まだ稼動を開始したばかりのころの「アイドルマスター」が載ってたのとか知ってるか? 今でもあるぜ、当時のノワーズ。岩男潤子とか笠原弘子とかもラジオを持ってたんだぜ……。斉藤K、JJ中山、もりたやすひろの「Lazy Junk Night」とかも隠れた名番組だった……。コーズプランイング万歳! つか川上とも子さん……あなたまだ早い……早いよ……どうしてゴールしてしまったんだよ……!
往年のハガキ職人の方々とか、元気にしてるのかなぁ……。今でもAMで頑張ってるのって青春ラジメニアぐらいでないのかい……!? ラジメニアのフェローズカードとか、俺まだ持ってるぜ……。3342番の霧島さんって言ったら俺のことなんだぜ……!
なぁ……帰って来い……帰って来てくれよ……あの頃の熱気とカオスに満ちたAMラジオ……!
嗚呼、やっぱり懐古ブログとか書くと軽く死にたくなってくるな……。つうことで3月20日頃、長野の木崎まで行って来ます。