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霧島のブログ一覧

2009年10月24日 イイね!

FT-86・スバルバージョンのデザインが公開されたようです(爆)

FT-86・スバルバージョンのデザインが公開されたようです(爆)前々から、トヨタがスバルと共に開発し、新たに発表したFR車のコンセプト・「FT-86」は、トヨタ、そしてスバルの両ディーラーにて販売されるとの情報がありました。

そして、この度、東京モーターショー2009の会場におけるスバル関係者によれば、「FT-86をスバルで販売する予定がある」との証言が得られたそうです。

画像は、今回スバルが発表した、スバルバージョンのFT-86です。スバル車特有のラピスブルー塗装に、無数の星が瞬く宇宙(そら)においても、キラリと輝く六連星(むつらぼし)がとてもステキですね。ちなみに、ラピスブルー塗装だと同車種同グレードのクルマでも、下取り価格が高くなるとスバルのディーラーさんからの情報も……

スバルと言えば、レガシィやインプレッサなどのハイパワーターボ4WDで、WRCを席巻した名車を開発しているメーカーです。軽自動車のヴィヴィオですら、過酷なサファリラリーを完走させた実績のあるスバル。そのスバルがFT-86を販売するとなれば、嫌でも期待は高まります。

スバルのAWD技術と言えば、もはや世界トップクラスにあり、フルタイムAWDにおける前後輪回転差吸収技術は、もはやディファクト・スタンダードを形成するにまで至っています。

古くは、日産・R32型スカイラインGT-RのアテーサE-TSに先駆けて、前後のトルク配分をアクティブに制御する 「電子制御アクティブトルクスプリット4WD(ACT-4)」をアルシオーネに実装するなど、4WD、AWDにおけるその歴史、蓄積されたノウハウは他社の追随を許しません。

そして、スバル車には、よくスバル直属のチューニングメーカーであるSTIがチューンナップを施した「STIバージョン」と呼ばれるグレードが存在します。

もし、STIがFT-86のSTIバージョンを製作したとしたら……?

スバル関係者によれば、スバルのAWD技術はFF車ベースのものであり、FRであるFT-86をAWD化することは難しいとのことだそうです。残念!

ちなみに三菱のランサーエボリューションシリーズも同じくFFベースのAWDであり、スカイラインGT-RはFRベースのAWDであります。

まぁ、いい所、外装が異なる程度が関の山なんでしょうね……。

でも、出してほしいなぁ……AWDのスバルFT-86。昔のインプレッサ(今は知らん)は、車内に設置されたダイヤルによって、手動で前後のトルク配分を調整することが出来ました。これにより、インプレッサを限りなくFRに近い走行特性に変化させることも出来たそうです。

それを考えると不可能ではないでしょうね、元々はレガシィベースのクルマのはずですし。ていうかやって下さい、マジで。それなら400万超えてもローン組んじゃうかもしれん。

近年は、自動車メーカー間でのOEM生産が盛んであり、本家がOEMに負けてしまうという例もちらほらと出てきていたりいなかったり。

スバルFT-86 vs トヨタFT-86

売れるのはどっちだ!?



P.S.

もちろん画像はコラです。とても出来が悪うございます。本当にすんませんでした。

今やフリーのソフトで合成画像やあんな画像が手軽に作れる御時世でございます。フォトショップすら要りません。製作時間・およそ15分。いい時代カナー?

Posted at 2009/10/24 01:08:26 | コメント(4) | トラックバック(0) | FT-86 | 日記
2009年10月11日 イイね!

「FT-86はレビンなのか? 最終鬼畜FR・AE86」2nd Stage ~AE86 vs FT-86 そこそこに比較!?~

「FT-86はレビンなのか? 最終鬼畜FR・AE86」2nd Stage ~AE86 vs FT-86 そこそこに比較!?~前回の「FT-86はレビンなのか? 最終鬼畜FR・AE86」 ~他FR車とそれなりに比較!~を読んで下さった方、ありがとうございます。あの時はおかげさまでPVがえらいことになっていて、驚きました。

あのような駄文を読んで下さった方はもちろん、コメントを下さった方、色々と教えて下さった方に最大の感謝の辞を。

蛇足ですが、タイトルの元ネタはもちろん、東方Project第6弾「東方紅魔郷」より、妹様のテーマ「U.N.オーエンは彼女なのか?」とそのアレンジであるビートマリオさんの「最終鬼畜全部声」です。

画像は、ゲーム「グランツーリスモ5」のプロモーション映像からです。AE86とFT-86のドリフト対決が見られたり見られなかったり。



と、いう訳で、今回はAE86とFT-86を対比させつつ、FT-86を考察してみたいと思います。

●車輛の名称は?

・AE86 :カローラレビン/スプリンタートレノ
・FT-86:レビン(?)

当時、「カローラ」、「スプリンター」のスポーツモデルが「レビン」と「トレノ」でした。

また、2008年頃、レビンの後継FR車が開発されると報道が成されたことがありました。たぶんそれがこのFT-86です。でもこれはどう見たって「カローラ」じゃないわなぁ……。まぁ、MR2だって、AWはカローラでも、SWはセリカだったし。とりあえず「レビン」(仮)ということで。

●ベースとなってるクルマは?

・AE86 :トヨタ・カローラ
・FT-86:スバル・レガシィ……のはず。

AE86はカローラをベースとして開発することにより、性能はやや低めながらも安価なスポーツカーに仕上げることを可能としました。おかげでお金のない若者でもオーナーになれる「楽しいクルマ」が出来たのです。コンセプトがそうなのですから、性能が多少劣るのは当然です。その代わり、多くの少年たちに夢を与えるクルマになりました。

FT-86は、昔、「レガシィのシャーシを使ってFR車を開発する」という報道があったから、たぶんレガシィでいいんじゃないかと。さすがにシャーシを始め、全くのゼロからは開発していないと思う。

●ボディタイプは?

・AE86 :2ドアクーペ/3ドアハッチバック
・FT-86:2ドアクーペ

AE86には2ドアクーペと3ドアハッチの2種類がありました。この2つではテールランプのデザインが異なります。ちなみに2ドアの方が軽いです。

FT-86は2ドアクーペとのことです。

ちなみに何故か日本ではハッチバックというのは嫌われる傾向にあります。日本では4ドアなのに、海外仕様だと5ドアハッチバックになっている日本車も少なくないです。でもまぁセリカがそうだったように、FT-86も、アメリカ市場を意識はしてるだろうなぁ。


●ボディサイズはどれぐらい?

・AE86 :4,180mm×1,625mm×1,335mm (2,400mm)
・FT-86:4,160mm×1,760mm×1,260mm (2,570mm)

※全長×全幅×全高(ホイールベース)です。

上記はレビンのデータ。トレノは全長が4,215mmです。

こうして見ると、FT-86は、コンパクトなAE86に比べて、全幅を除けばさらにコンパクトになっています。
ただ、この幅の広さはマークXやらRX-7(FD3S)やらインテグラ(DC5)と同じ位のサイズです。さすがにスープラに比べればずっと小さいですけども。

どちらかと言えばロードスターに近い性質があるAE86の後継としては、いささかワイドボディとなっていますね。もちろん、その分の回頭性能が向上することになります。

参考

・トヨタ/ST200セリカ:4,420mm×1,750mm×1,305mm (2,535mm)
・日産/S13シルビア:4,470mm×1,690mm×1,290mm(2,475mm)
・日産/S14シルビア:4,520mm×1,730mm×1,295mm(2.525mm)
・マツダ/NCロードスター:4,020mm×1,720mm×1,255mm (2,330mm)
・ホンダ/S2000:::4,135mm×1,750mm×1,285mm (2,400mm)

うわぁ……よく見たらS2000よりデカイんですね……(そりゃそうだろうさ)。

比較してみたら、FT-86は、短い全長の割には、広めの全幅になってますねぇ。ちなみにWRCに出てた頃のレガシィやGC系のインプレッサに比べたら全幅が広いことは言うまでもありません。現行よりはそりゃ狭いけども。

ボディサイズの拡幅は性能アップには繋がりますが、33スカイラインやS14シルビアのように、大概は不人気車種となる理由の一つになってしまします。FT-86も3ナンバーになりそうだなぁ。

今、FT-86が一番叩かれてる理由もこのあたりではないかと。

●車両重量は?

・AE86 :2ドア→900kg~925㎏ 3ドアハッチ→935kg~940kg
・FT-86:不明

現代の基準からすれば、1.0tを割るAE86は軽過ぎですね。どれだけスカスカな構造なんだと言いたくなるくらい。

軽さこそが多少性能で劣るAE86の最大の武器であったとも言えますので、FT-86も可能な限り軽くなって欲しいですね。

最低でも1300kgは割って欲しいですね。欲を言えば1,200kg以下。ちなみに4WDであるスバル・インプレッサWRX(GC8)ですら1,260kgです。あと、ホンダのS2000や、トヨタのMR2(SW20)も1,260kgです……

●エンジンの性能は?

・AE86 :「4A-GELU」(直列4気筒1.6L NA MAX=130ps)
・FT-86:「D-4S BOXER」(水平対向4気筒2.0L NA MAX=???ps)

「4A-G」は、トヨタが横置きエンジンのFF車を前提として開発したユニットです。普通のカローラやスプリンター。ないし、これまたカローラベースのMR2(AW11)にも搭載されています。

「D-4S BOXER」は、スバルが開発した水平対向エンジンをベースに、ヘッド部分をトヨタが開発した、スバルとトヨタの合作エンジンです。

水平対向エンジンは、シリンダーをエンジンの下部に横向きに対向させることにより、エンジンをコンパクト化することはもちろん、クルマ全体の低重心化が図れます。ただし、メンテナンス性は非常に悪く、排気漏れを起こしやすいという欠点もあります。また、車が炎上しやすくなるという噂も……(例:インプレッサとか)

なお、「D-4S BOXER」とはグランツーリスモのPV内での名称です。「C-4S」が正解かもしれん。

FT-86に搭載されるエンジンの馬力は不明ですが、参考までに記述すると、先代のレガシィB4(CBA-BL5)に搭載されていたDOHC2.0LターボエンジンはMAX=260psでした。ちなみに現行のインプレッサアネシスは2.0LNAですがSOHCです。まさかFT-86にSOHCエンジンを載せることはないだろうけども。AE86ですらDOHCなわけだし。(下級グレードのAE85はSOHC)

まぁ……MR2(SW20)の最終型に載っていた、3S-GE(VVT-i搭載の2.0L NA・BEAMSエンジン)はカタログ上では200psでしたし、最低でもネットで200psは出るんじゃないでしょうか、ていうか出てください、頼むから。

●トランスミッションは?

・AE86 :5速MT
・FT-86:6速MT

両方とも、クラッチペダルのある3ペダル式のようです。走りの練習に最適であると言われたハチロクならば、ヒール&トゥもできる3ペダル、フロアシフトは必須でしょう。

ちなみにトヨタのMR-Sはクラッチレスの5速MTでした。
FT-86も、グレードによってはクラッチレスのパドルシフトあたりが設定されるかもしれませんね。クロスミッションならなお良しです。

●サスペンションは?

・AE86 :Fr→ストラット式 Rr→リジッド式
・FT-86:Fr→ストラット式 Rr→ダブルウィッシュボーン式

AE86は先代のTE71と同じサスだったとか……。まぁ確かに安くは仕上がりますが、今一つ物足りないのも確かです。

ストラットとダブルウィッシュボーンでは、もちろんダブルウィッシュの方が性能は上です。ホンダ・S2000はフロント、リアも共にダブルウィッシュボーンを採用しています。

しかし、コストやメンテナンス性を考慮するとストラット式が有利となります。ランエボなどでも、フロントにはストラットを採用しています。

●発売日はいつ?

・AE86 :西暦1983年5月
・FT-86:西暦2011年末

AE86は、まぁ昔のクルマだからともかく。
FT-86は結構先ですねぇ。ホンダがCR-Zを2010年初頭に出してくるのだが、それにぶつける気はなさそうです。
あと、早ければ2009年春にレビン後継が発売されるという噂もありました。

●販売店はどこ?

・AE86 :トレノ→トヨタオート(現・ネッツ店)。レビン(カローラ店)
・FT-86:トヨタの販売店とスバルの販売店

FT-86は本気か正気かどうか知りませんが、トヨタのディーラーでもスバルのディーラーでも売るらしいです。

トヨタはネッツ店で売るんじゃないでしょうか?(もはや適当)

レクサスから販売するんじゃなかろうかという声もありますが、高級車にしては物足りない2.0Lエンジンのクルマですし、何よりスバルと共同開発である以上、それは有り得ないでしょう。

●お値段は?

・AE86 :132万~170万
・FT-86:そりゃまぁ、安ければ安いほどいいだろうよ

AE86は安いですね~。現在の価格に直したらどうなるのか分りませんが。これなら大学生くらいでもローンを組めば買えなくもないですね。今でいえば軽自動車並みです。

FT-86が、もし、若者が楽しめる「ハチロク」を目指すなら、最低でも250万を割ってほしい。欲を言えば200万は割って欲しい。グレードによって価格が上下してくれてもいいから。

……でも300万超えそうな気がしてならない。

ちなみに現行ロードスターの新車価格は安くても230万位です。

●ターゲットとする購買層は?

・AE86 :10~20代の若者層。
・FT-86:お値段次第

AE86は、クルマ好きの青少年たちをターゲットとしていたようです。

FT-86の購買層は、ぶっちゃけお値段次第ですが、過去を懐かしむ回顧的な30~50代じゃないでしょうか?S2000とかスカイラインとかGT-RとかフェアレディZとかと購買層が被りそうな気がします。発売する頃にはS2000とか新車はないでしょうけど。

あとは、セリカがそうであったように、北米市場も意識してるでしょうね。

●ライバルとなる競合車は?

・AE86 :ホンダ・シビック
・FT-86:2.0Lクラスのクーペ。スポーツタイプ車

ディーラーが売る時のライバル車。

AE86最大のライバルはホンダのシビックだったそうな。CR-Xなんてのもありましたね。トヨタ内ならMR2とかセリカとかもそうだったんじゃなかろうかと。

FT-86と同クラスのクルマと言えば、マツダ・ロードスター/マツダ・RX-8/ホンダ・シビック/ホンダ・CR-Z、あたりじゃないでしょうか。スカイラインやフェアレディはそれよりワンクラス上でしょうし。ただし、値段はさすがにこのクラスより安くなるでしょうから、案外、FT-86はそこそこ売れるかもしれません。

●結論と総括。最後に。ぶっちゃけ速いんですか?

・AE86 :「ハチロクなんてアウト・オブ・眼中。頼まれたってバトル(ry」(by 某ランエボⅣ乗り)
・FT-86:「速かったらいいなぁ」(by 自動車ファン。主にトヨタ車乗り。俺とか(爆))

AE86は、ベースがファミリーカーですからねぇ……。きっちりチューニングしてやれば現代でも通用すると言う人も一部には居たり居なかったり。ただ、基本構造は古いし、足回りだって当時からしても脆弱(先代のTE71と同じとか、さすがにねぇ……)だったので、スカイラインやフェアレディ、RX-7のような「バリバリのスポーツカー」では無かったのは確か。

藤原拓海くんだって、小柏カイのMR2やMR-S相手に半分は運で勝ったようなもんだし、ゴッドアームのS2000相手には明らかに負けてたし。文太のインプレッサは言うに及ばずですね。

FT-86のベースになっているであろうレガシィは、さりげにインプレッサの上級モデルとも言える存在で、かつてはWRC大活躍していたクルマです。「ハイパワーターボ+4WD。この条件にあらずんばクルマにあらず」と言った須○京一さんも納得のクルマ……だったのかどうかは知りません。

・FT-86は全長はAE86より短く、ホイールベースは長い。全幅も広くなっている。
・エンジンはコンパクトで低重心な水平対向

少ない情報から想起されるFT-86の走行特性とは……

・コンパクトなボディにより発進&加速は弾けるようなフィーリング

・ワイドボディ&広めのホイールベースによる、ブレーキング時はしっかり路面に粘りつく

・ワイドボディによってフロントがしっかり踏ん張ってくれ、軽量エンジンの恩恵もあり、FRとしてはややオーバーステア気味にクルっと回ってくれるコーナリング特性

ボディ剛性や車重によって変わってくるでしょうが、こんな感じではないかと。
結構、FFに近い走行特性を有しそうな気がします。ドリフトベースとしては、MR2と「逆説的に」近い感じで、やや難し目かもしれません。速く走らせるには高度な荷重移動の技術が要りそうです。

その代わり、コーナーでは少なめのブレーキで思いっきり突っこめて、ノーズの方向さえきっちり変えてやれば、脱出時にはアクセルを思いっきり踏み込めるクルマになると思います。ドリフトも、普通のFR以上にアクセルを多く長く踏み込める
速いドリフトが出来ると思います。……乗りこなせれば、の話ですが。

ちなみに霧島は、過去に存在したインプレッサのクーペをFR化したようなのを期待していました。

インプレッサ(GC8)は、「クルマが自ら曲げてくれる」ような高度な電子デバイスを有するランサーエボリューションやスカイラインGT-Rと違い、4WDとしては軽くて、よく曲がってくれて、ドライバーが自らクルマを操るという余地を。楽しさをきっちり備えていたクルマでした。

そういうのを期待していましたが、霧島の予測では、FT-86は、そうではなさそうです。
どちらかと言えば、サーキットではなく、ジムカーナにベストフィットなクルマになりそうな気がします。イメージ的に昔のクルマで例えるなら、車重の差はあれど、CR-Xが近いかな?

まぁ、トヨタはトータルバランスに優れたクルマ造りが巧みなので、それにスバルのWRCで培った技術が上手に組み合わされば、難しい足にはなるでしょうが、「ランエボに勝てる位のふざけた"ハチロク"」が完成……したらいいなぁ。まぁ、勝ちに行くならターボチューンは必須でしょうね。

ちまたでは、早くもFT-86は「残念な子」扱いですが、案外、「やれば出来る子」かもしれないというのが霧島の結論です。

ただ、最後に。

このFT-86は、過去の栄光である「ハチロク」という枠組みの中に自らを閉じ込めてしまわずに、独自の枠組みの中で独自の価値観を見出して、オンリーワンなクルマになって欲しいと思います。

それだけが、私の願いです(ひ○らし風に)
Posted at 2009/10/11 19:46:29 | コメント(4) | トラックバック(0) | FT-86 | 日記
2009年10月07日 イイね!

「FT-86はレビンなのか? 最終鬼畜FR・AE86」 ~他FR車とそれなりに比較!~

昨日、10月21日から千葉県千葉市・幕張メッセで開催される東京モーターショーにおいてトヨタ自動車が出展する、「FT-86 CONCEPT」が遂に公開されましたね。

車名から分かる通り、明らかに、稀代の名車「ハチロク」を意識したものとなっています。

ハチロクとは、1983年から1987年まで生産されたAE86型スプリンタートレノ/カローラレビンのことです。当時、ライトウェイトのスポーツカーがFF方式メインへと移行していく中で、時代に逆行するFR方式を採用したことで、当時の若者たちからの人気を得たとか得なかったとか。土屋圭一や織戸学などの、プロドライバーも好んで乗っていたそうです。

言うまでもなく、1995年から週刊ヤングマガジンで連載の始まった、しげの秀一のコミック「頭文字D」の主人公である藤原拓海の愛車として登場したことで、爆発的に有名になった車です。おかげで生産終了から20年が経過した今でも、中古車市場ではプレミア価格が付き、高値で取引される結果となっています。ちなみに、現在は「頭文字D」のおかげでトレノが珍重されるようですが、当時はレビンの方が圧倒的に売れていたそうです。

なお、トレノ/レビンは次モデルのAE92型からFF方式を採用し、AE101、AE111とモデルチェンジを遂げ、2000年にその生産を終了します。(ちなみに、AE92におけるFF化がトレノ・レビンをダメにしたという声もありますが、実際には、AE92は、AE86以上に売れました)

そして、今回の「FT-86」は、それらの流れを汲むクルマであると考えられます。

事は2005年の秋。米国のゼネラル・モータースが、保有する富士重工の株をトヨタに売却したことに始まりました。これは、経営不振に陥りつつあったGM社が、資金工面の為に富士重工の株を売却し、また、米国で順調に市場を開拓しつつあったトヨタ自動車も、市場における摩擦回避の為、これを買い取ったと言われています。

これによって、トヨタはスバルの筆頭株主となり、事実上、スバルはトヨタの子会社となりました。この事件によって、自動車業界、自動車ファンの間では、弄ばれるスバルを憐れむ声、個性的なクルマ造りを続けてきたスバルがトヨタによってダメにされてしまうのではないか、と危惧する声があがりました。ですが、トヨタはスバルを「基本的に口出ししない」と放任宣言し、今に至ります。

そして、2007年位だったと思います。2002年に日産のS15シルビアの生産が終了し、FRの軽量スポーツカーが絶滅したその時代。各自動車雑誌に、「トヨタが新たにFRスポーツカーを開発する」「そしてそれはレビンの後継車である」というニュースが報じられました。さらには、その車は、「スバル・レガシィのシャーシを使い、水平対向エンジンが搭載される」という報道も成されました。レガシィと言えば、元々はインプレッサ登場以前にWRCで活躍していた2リッターターボの4WD車です。この報道は、「頭文字D」人気ともあいまって、スポーツカーファンの間でも話題となりました……とは言っても、ミニバンやステーションワゴン全盛のこの時代、あまり大きく取り上げられることもなく、かなり一部の間でのみカルト的な話題となっていた気がします。今回のFT-86発表まで、ほとんど話題に挙がらなかったですし。

やたら長い前書きはこれ位にして、「FT-86」です。

今回、発表されたデータでは、

『FT-86 CONCEPT』

・FR方式
・水平対向の2リッターNA
・全長 4,160mm
・全幅 1,760mm
・全高 1,260mm
・ホイールベース 2,570mm

とのことです。車両重量や馬力、トルクなどはまだ公表されていません。
デザインは、マツダっぽいとか日産っぽいとか、早くも非難Go!Go!のようですが(笑)、デザインは個人の好みですし、この際、置いておきましょう。

問題は車体のサイズです。ハチロクは、小型軽量FRとして、その名を馳せました。それに比べてFT-86はどうなのでしょうか。

参考に表記しておくと、

『カローラレビン(AE86)』

・全長 4,180mm (トレノ4,215mm)
・全幅 1,625mm
・全高 1,335mm
・ホイールベース 2,400mm
・車重 940kg
・馬力 130ps(1.6?NA)

と、なっています。さらに、他の車とも比べると


『日産・シルビア(S15)』

・全長 4,445mm
・全幅 1,695mm
・全高 1,285mm
・ホイールベース 2,525mm
・車重 1,240kg
・馬力 200ps(2?NA)

『トヨタ・MR2(SW20)最終型』

・全長 4,170mm
・全幅 1,695mm
・全高 1,235mm
・ホイールベース 2,400mm
・車重 1,220kg
・馬力 200ps(2?NA)

『マツダ・ロードスター(NC)』

・全長 4,020mm
・全幅 1,720mm
・全高 1,245mm
・ホイールベース 2,330mm
・車重 1,140kg
・馬力 170ps(2?NA)

『RX-7(FD3S)最終型』

・全長 4,285mm
・全幅 1,760mm
・全高 1,230mm
・ホイールベース 2,425mm
・車重 1,270kg
・馬力 265ps(ロータリーターボ)

『ホンダ・インテグラ(DC5)』

・全長 4,385mm
・全幅 1,725mm
・全高 1,400mm
・ホイールベース 2,570mm
・車重 1,200kg
・馬力 160ps(2?NA)


と、全体的に比べてみると、やや広めの車幅となっています。もちろん、現在の車の中では、小型の中には属することになるのでしょう。FDやインテグラに近い幅となっています。

重量や馬力がどうなるのかは不明ですが、ロードスターのように「軽くてキビキビ走る」と言うよりは、FDやインテグラのような、大きすぎない程度の「バリバリのスポーツカー」を目指しているように感じます。

ただ、正直、これはハチロクとは少しかけ離れたコンセプトに感じられますね。

スバルの水平対向エンジンの技術を使えばNAで200psぐらいは軽く出るでしょうが、いささか中途半端な仕上がりになりそうな気がします。

昔、MR2という車がありました。

もちろん、日本初のミッドシップですが、これはもともとバリバリのスポーツカーというよりは、乗る楽しみを求める「Fun to Drive」をコンセプトとしていました。ですが、MR2はSW20へのモデルチェンジ後、どんどん性能重視の道を歩んでいきます。結果、2?エンジン搭載としては、インテグラやインプレッサ、ランエボなどと比べて、性能が良いのか悪いのか分らないような、中途半端さの残る仕上がりとなってしまいました。(元々、長所と短所のハッキリしてる車でしたしね)結果、次のMR-Sでは、若干性能を落としてはいるものの、「Fun to Drive」を追求した車となりました。

このFT-86も、SW20と同じような匂いがします。

軽くてキビキビ走る車。しかし、あわよくば「表彰台も目指せる2リッターNA」を目指すという、「欲」みたいなものが滲み出ている気がします。速いクルマを目指しつつも、今一つ性能を追求しきれないクルマ、という感じですね。その辺りのバランスは、どんなクルマも抱えるジレンマではありますけども。

まぁ、ハチロクが速かったのかというのには賛否両論ありますけども、ちょっとこれでは、軽くて良く走る、ダイレクトなハンドリングを楽しめる車、というのは無理そうな気がしますねえ……。ていうか、「頭文字D」がなかったら、絶対出さなかっただろう、このクルマ(笑)

ちなみに、トヨタにコンフォートという車があって、それがハチロクと乗り心地がそっくりだという話が「ベストカー」に載ったことがありますね。

コンフォート


まぁ、批判染みた文章になりましたが、ハチロクの再来か復活かは置いておいても、正直、めっちゃ楽しみな車です。買うかどうかはわかりませんが、絶対に試乗には行きますよ。

スポーツカー全滅時代に、トヨタさん、よくやってくれました! ありがとう!さすがは世界一の自動車メーカー!

期待してます!
Posted at 2009/10/07 22:17:42 | コメント(4) | トラックバック(0) | FT-86 | 日記

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「@辺境伯 通勤快適(?)仕様なので、距離がどんどん伸びます。じゃんじゃか傷んできます……」
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こんにちは。基本的にはぐれ者です。 一般に広く受け入れられて支持を得ているようなものよりも、マイナーなものや、世の中から認められないもの、あまり人気のない...
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