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2011年02月25日 イイね!

トヨタのスポーティ&スポーツクーペを再検討 その二 ~トヨタ型式規則と車両年表~

長いのでちょっとタイトル省略しました。

とりあえず、個別のクルマを再検討して行く前に、基礎的な知識と歴史だけをまとめておこうかと。てなわけで、今回はトヨタの車両型式の法則です。


ほとんどの自動車には『型式』と言うものがあります。車検証上においてクルマの名前と言うのは各メーカーの名前……つまり“トヨタ”とか“ホンダ”とか“日産”と表記され、その個別車種の判別に型式が用いられます。

なお、“MR2”だとか“シビック”だとか“インプレッサ”だとかはあくまでペットネーム。早い話が販売上の通称に過ぎません。

一応、例外も存在して。レクサスLFAは車両型式を持ちません。まぁ……その辺は色々あるんだけどもう書くのがめんどい。

で、その車両型式は適当に決められているのではなく一応法則があります。もちろん型式の法則自体はメーカーによって異なるので、ホンダや日産がどういうルールで型式を決めてるのかは知らん。

とりあえずトヨタの車両型式の基礎をごくごく簡単に。例として、MR2とMR-Sを上げてみると


AW10 →AW10
AW11 →AW11
SW20 →SW20
SW21 →SW21
SW22 →SW22
ZZW30 →ZZW30


こんな感じです。本当は“E-”の部分とかにも意味はあるけどメンドイから省略。これらを分析して見ると……

まず、最初の先頭のAとかSとかZZと言うのはエンジンを表します。これを見ればエンジンがどの系列のエンジンであるのかが分かります。

3A-U or 4A-GのA型エンジンを積むAW。
3S-G or 5S-FのS型エンジンを積むSW。
1ZZ-FのZZ型エンジンを積むZZW……

同じ車種でも、載るエンジンの系列が違えば先頭の記号は変わります。(例:7代目カリーナのATとCTとか)


次に来る記号“W”はボディタイプを表すと言われます……とは言ってもボディタイプと言うと逆にややこしいので、もうこれは『車種』と認識した方が分かりやすいと思います。ちなみにトヨタ車のボディタイプによる記号はこんな感じです

A……セリカ・スープラ
E……カローラ・スプリンター・レビン・トレノ・カローラFX
L……ターセル・コルサ・カローラⅡ・サイノス
P……パブリカ・スターレット
T……コロナ・セリカ・カリーナ・コロナマークⅡ・コロナEXiV・カリーナED・カレン
W……MR2・MR-S
X……マークⅡ・チェイサー・クレスタ
XY……セラ
Z……ソアラ

XE/CE……アルテッツァ
CP/SP……ヴィッツ

これを見れば、どのクルマとどのクルマが兄弟車であるのかが一目瞭然です。ただ、『ソアラとスープラ』。『スターレットとタ/コ/Ⅱ』のようにプラットフォームを共有してるのに別々の記号が与えられているものもあり、プラットフォームとかシャシーの共有だとかは、あまり考慮されて無いようです。ですからこれはもう『車種』の括りだと思った方が分かり易いかと。

ちなみにこのことから。MR-SはやはりMR2の正当な後継であることが分かりますね☆


そして、次の数字の1とか2とか3とかは、そのボディタイプの何代目であるかを表します。

この場合は、W型ボディの初代、W型ボディの2代目、W型ボディの3代目、ですね。

ただこの数字。必ずしも1.2.3……と順々に続いて行くとは限らず、1.2.4.6……てな感じで2ずつ飛んで行ったりします(例:セリカのST165→ST185→ST205)。

でも、初代のクルマは必ず“1”が与えられます。与えられてない場合は、何かの車種の派生・追加モデルであることが考えられます。(例:初代コロナマークⅡの60・初代パブリカスターレットの40と50・初代カローラⅡ20など)


そして、最後の0とか1とか2とかは、その代の派生モデルのロットナンバーと考えれば良いかと。

つまり、

AW10の派生→AW11
SW20の派生→SW21、22

てな感じ。ただし、ベースモデルだからと言って、“0”となるとは限らんみたいです。載ってるエンジンによって最後のロットナンバーが変わったり、駆動方式によって変わったりと色々なんで法則性があるかは謎。


……と、こんな感じですかね? 霧島はトヨタの人間じゃないので、厳密な法則があるのかもしれないですけどよく分からんです。

ただ、こう言う風に考えておけば、分かりやすいんではないかなと言う一つの観点です。


とりあえず、この法則性に則って、2011年秋に発売予定の“FT-86”の型式を予想してみましょう。一つ言っておきますが、“FT-86”ってのはあくまでコンセプトカーに与えられる記号なので、車両型式でもなんでもないです。FTは“Future of Toyota”とかそんな意味のハズです。“Fujiwara Toufuten=藤原豆腐店”の略では無い……ハズ。

で、FT-86。載るエンジンはFB20だと言われてます。ボディタイプ……車種は不明です。インプレッサのシャシーだか何だかを使ったとか言う情報がありますが、あんま関係ないでしょうね、全く新しいクルマとして、“代”には“1”が与えられるでしょう。ロットは知らん。てなことで、

『FB●-10』ってのがFT-86の型式になると思います。

●の部分は、新規に与えられるでしょうね。Eだとカローラになるので、Eでは無いでしょう。0の部分も、何か別な数字になる可能性は充分あります。


~おまけ~


トヨタの主要クーペ・主要セダンの年表でも載せときます。これみたら、各々のクルマの兄弟車種とか系譜が多少は分かりやすいのではないかと。?の部分にはエンジン型式が入ります。複数系列のエンジンがラインナップされてたりするので……


●1950年代

1957年
 ?T10系 初代コロナ

●1960年代

1960年
 ?T20系 2代目コロナ
1961年
 ?P10/20系 初代パブリカ
1964年
 ?T40/50系 3代目コロナ
1965年
 UP15型 トヨタスポーツ800(1代限り。型式からパブリカベースであると分かる)
1966年
 ?E10系 初代カローラ
1967年
 MF10型 トヨタ2000GT(1代限り)
 RT55型 トヨタ1600GT(1代限り。型式からコロナベースであると分かる)
1968年
 ?E15型 初代“カローラスプリンター”(カローラの派生車種)
 ?T60系 初代コロナマークⅡ(コロナの派生車種)
1969年
 ?P30/50系 2代目パブリカ(最終)

●1970年代

1970年
 ?E20系 2代目カローラ/スプリンター(スプリンターは派生から兄弟車へ昇格)
 ?A10/30系 初代カリーナ
 ?A20/30系 初代セリカ(カリーナの兄弟車種)
 ?T80系 4代目コロナ
1972年
 TE27型 初代カローラレビン/初代スプリンタートレノ(各々カローラ・スプリンターの派生モデル)
 ?X10/20系 2代目マークⅡ(コロナから独立)
1973年
 KP40/50系 初代“パブリカスターレット”(パブリカの派生上級車種)
 ?T100系 5代目コロナ
1974年
 ?E30/50系 3代目カローラ/スプリンター
 TE37/TE37/TE47/TE51/TE55型 2代目カローラレビン/2代目スプリンタートレノ
1976年
 ?X30/40系 3代目マークⅡ
1977年
 ?A40系 2代目カリーナ
 ?A40/50系 2代目セリカ
 ?X30/40系 初代チェイサー(マークⅡの兄弟車種)
1978年
 ?A40/50系 初代セリカXX(セリカの上級車種・輸出名スープラ)
 KP60系 2代目スターレット(名前からパブリカが取れ、パブリカの後継に)
 ?L10系 初代ターセル/コルサ
 ?T130系 6代目コロナ
1979年
 ?E70系 4代目カローラ/スプリンター
 TE71型 3代目カローラレビン/スプリンタートレノ

●1980年代

1980年
 ?X60系 4代目マークⅡ
 ?X60系 2代目チェイサー
 ?X50/60系 初代クレスタ(マークⅡ・チェイサーの兄弟車)
1981年
 ?Z10系 初代ソアラ
 ?A60系 3代目カリーナ 
 ?A60系 3代目セリカ
 ?A60系 2代目セリカXX(輸出名は“スープラ”。最終)
1982年
 ?L20系 2代目ターセル/2代目コルサ/初代カローラⅡ(ターセル/コルサの兄弟車)
 ?T140系 7代目コロナ
1983年
 ?E80系 5代目カローラ/スプリンター
 AE85/86型 4代目カローラレビン/スプリンタートレノ
 ?T150/160系 8代目コロナ
1984年
 AW10/11型 初代MR2
 EP70系 3代目スターレット
 ?E80系 初代カローラFX(カローラの派生)
 ?T150/160系 4代目カリーナ
 ?X70系 5代目マークⅡ/3代目チェイサー/2代目クレスタ
1985年
 ST160系 4代目セリカ
 ?T160系 初代カリーナED(カリーナの派生車種)
 ?T160系 初代コロナクーペ(コロナの派生車種・1代限り)
1986年
 ?Z20系 2代目ソアラ
 ?A70系 初代スープラ(セリカXXの後継)
 EL30系 3代目ターセル/3代目コルサ/2代目カローラⅡ
1987年
 ?E90系6代目カローラ/スプリンター
 AE91/AE92型 5代目カローラレビン/スプリンタートレノ
 ?E90系 2代目カローラFX
 ?T170系 9代目コロナ
1988年
 ?T170系 5代目カリーナ
 ?X80系 6代目マークⅡ/4代目チェイサー/3代目クレスタ
1989年
 ST180系 5代目セリカ
 SW20系 2代目MR2(最終)
 ?P80系 4代目スターレット
 ?T180系 初代コロナEXiV(コロナの派生車種)
 ?T180系 2代目カリーナED

●1990年代

1990年
 EL40系 4代目ターセル/4代目コルサ/3代目カローラⅡ
 EXY10型 セラ(1代限り)
1991年
 ?E100系 7代目カローラ/7代目スプリンター
 AE100/AE101型 6代目カローラレビン/6代目スプリンタートレノ
 EL40型 サイノス(ターセル・コルサ・カローラⅡの兄弟車。1代限り)
 ?Z30系 3代目ソアラ
1992年
 ?E100系 3代目カローラFX(国内では販売終了)
 ?E100系 カローラセレス/スプリンターマリノ(カローラ・スプリンターの派生車種。共に1代限り)
 ?T190系 6代目カリーナ
 ?T190系 10代目コロナ
 ?X90系 7代目マークⅡ/5代目チェイサー/4代目クレスタ
1993年
 JZA80型 2代目スープラ(最終)
 ST200系 6代目セリカ
 ?T200系 2代目コロナEXiV(最終)
 ?T200系 3代目カリーナED(最終)
1994年
 ST206型 カレン(セリカの派生車種。1代限り)   
 ?L50系 5代目ターセル(最終)/5代目コルサ(最終)/4代目カローラⅡ(最終)
1995年
 ?E110系 8代目カローラ/8代目スプリンター(最終)
 AE110/AE111型 7代目カローラレビン(最終)/7代目スプリンタートレノ(最終)
 ?E110系 4代目カローラFX(国外のみ販売。最終)
 EL50系 2代目サイノス(最終)
1996年
 EP90系 5代目スターレット(最終)
 ?T210系 7代目カリーナ(最終)
 ?T210系 11代目コロナ(最終)
 ?X100系 8代目マークⅡ/6代目チェイサー(最終)/5代目クレスタ(最終)
1998年
 ?XE/?CE10系 アルテッツァ(1代限り、後のレクサスIS)
1999年
 ?CP10系 初代ヴィッツ(スターレットの後継)
 ZZW30型 MR-S(MR2の後継。1代限り)
 ZZT230系 7代目セリカ(最終。米国ではサイオンtcが後継)

●2000年代

2000年
 ?E120/130系 9代目カローラ(スプリンター消滅)
 ?X 110系 9代目マークⅡ(チェイサー・クレスタは消滅、マークⅡも最終。後継はマークX)
2001年
 Z40型 4代目ソアラ(後のレクサスSC。最終)
2005年
 ?CP90/?SP90系 2代目ヴィッツ
2006年
 ?E140/150系 10代目カローラ
2008年
 ?GJ型 iQ
2010年
 ?CP/?SP130系 3代目ヴィッツ
 レクサスLFA

●Future...

2011年
 FT-86
2012年
 レクサスLFA ニュルブルクリンクパッケージ
201?年
 GRMN ハイブリッドスポーツコンセプト
 GRMN FRホットハッチコンセプト

to be continued...

『ターセル・コルサ・カローラⅡ』と『マークⅡ・チェイサー・クレスタ』と『カローラレビン/スプリンタートレノ』の兄弟車種はひと括りにまとめっちった。『コロナ』と『カリーナ』は歴史に古さに敬意を表して個別に表記。他、適当。

派生車種とか派生モデルとか兄弟車とか、好きに解釈してくれい。よう分からん。

1989年発売車種の品揃えの素晴らしさに驚愕。当時、新車で買えた人たちに嫉妬。スターレットかわいいよスターレット。

クラウン? ナニソレおいしいの? 『ひいおばあちゃんは言っていた……牛乳はクラウンに限る、と!』


まぁ、これをベースにクーペを何台かピックアップして検証していきます。


※訂正

FT-86のエンジンを“FJ20”と書いてましたが、“FB20”の間違いでしたので、訂正しました。失礼しましたorz
2011年02月23日 イイね!

4月30日 MR2日本王座決定戦 in 岡山国際サーキット

4月30日 MR2日本王座決定戦 in 岡山国際サーキット昨日、帰ってきたら1枚のハガキが来てました。

送り主は大阪府摂津市のダイエーモータースさん。MR2専門店と言うことで全国的に有名な店ですね~


ハガキの内容はと言うと、本年度の『MR2・MR-S 日本王座決定戦』の案内でした。

『MR2日本王座』と言えば、ダイエーモータースさんが主催している走行会で、日本でも数少ないMR2シリーズによるワンメイクスレースですね~。昔は確か、『MR2西日本王座決定戦』と言う名前だったと思いますけど、いつの間にやら“西”が消えてます。


MR2によるワンメイクスレースと言えば、岐阜県各務原市のタイヤショップ“ソニックブーム”さんが毎年YZサーキットで開催している『MR2&MR-Sだらけの走行会』。そして、富士チャンピオンレース(旧フレッシュマンレース)のMR2クラスがありますね

ソニックブーム店主のSWドリフター89さんは、昔みんカラにおられたのですけど、『みんカラ+』との兼ね合いの関係で、運営から削除喰らったそうな……。mixiとアメーバにはまだおられるみたいですけどね~

このMR2日本王座……前々から興味はあったのですが、ネットには情報も告知もほとんどなくて、どうしたもんかと思ってたんですけど。昨年ダイエーモータースさんにお世話になったことから、霧島のような者にも案内を下さったようでございます……


開催日は4月30日(土)・場所は岡山国際サーキット。

クラス分けは

・N1ターボクラス(Sタイヤ純正タービンクラス)
・N2ターボクラス(Sタイヤタービン交換クラス)
・NAクラス(Sタイヤ自然吸気クラス)
・RTクラス(ラジアルタイヤターボクラス)
・RNクラス(ラジアルタイヤ自然吸気クラス)

てな感じだそうで……


過去の日本王座の記事を読んでると、上位クラスには富士チャンピオンレース出場車両(確かNAしかダメなハズ)や出場選手も参戦してるらしいです……

レース以外にも、MR2におけるチューニング&ドラテク講座。それにMR2 MR-Sマニアックテストなるものも行われるようで……今回は、テレビ大阪の番組『走改車楽』も取材に来るとか……


昨日、ダイエーさんでSW20を購入した某・みん友さんと、『行きたい! しかし金も腕も時間も無い……』てなことで見解が一致してしまった悲しいことがありました(爆)

でもまぁ。出場はしなくても、見学だけは行けたら行こうかなーと思ってます。

MR2 MR-Sマニアックテストぐらいは受けさせてくれないかなーと思うんですけど、ダイエーさんのMR2テストって鬼なんですよ……

ダイエーさんのホームページをよくよく探すと『MR2カルトクイズ』ってのがあるんですけど……いやぁ……全然ワカランかったですもんorz

今の内に勉強だけしておきますかね?
Posted at 2011/02/23 18:46:48 | コメント(10) | トラックバック(0) | MR2 | 日記
2011年02月22日 イイね!

トヨタのスポーティ&スポーツクーペの魅力を再検討する その一

『トヨタ車が嫌いだ』

と言う人は多い。めちゃ多い。しかもトヨタの車に乗りながらも『トヨタはキライ』と言う人だって少なくない、ホント。

ぶっちゃけ日産とかホンダに乗ってる人見てても『トヨタが嫌いだから』と言うだけで日産やホンダを買ってると言う感じの人もチラホラ見受けられる。プリウス対インサイトの図式でインサイトに一票入れる人ってのも見てたら半分ぐらいそうでないの? と思うぐらい。

……別に自分もトヨタのスポークスマン気取る訳じゃないし、トヨタの経営体質についてもあれこれと疑問も残るのは確か。

でも、そこまで世間で言われるほどトヨタ車って悪いか? なんて思ってしまう訳ですよ。

そこで、トヨタのスポーティ・スポーツクーペを中心に、トヨタ車と言うモノを再考・再評価してみようかと。

……え? ミニバンやセダンやコンパクトカーはどうなんだって? だって最近はあんなのどこのメーカーもドングリの背くら……ゲフンゲフン


~クーペとは~

厳密なクーペの定義は色々とあるけれども、基本的には左右のドアが2枚しか無いクルマのことだと思っておけばまぁまぁ間違いではない。そしてドアが2枚しかないと言う事は実用性に欠ける、ということである。

トヨタは何十年も前から、クーペとは車を複数保有する時代における家族のセカンドカー。例えば家族用にセダンのファミリーカーが1台あって、そして父親あるいは母親、その子供が専用に使用するパーソナルカー。それがクーペ車の役割である、と位置付けている。

だから基本的にはリアシートなんて飾りであるし、荷物だっていい所ゴルフバックが1つか2つ積めれば良いというものである。……まぁこの定義に関しては、どこのメーカーだって同じだと思う。

いずれにせよ。家族全員での使用を前提としたファミリーカーと違い、クーペ車と言うのは趣味的な要素が強く現れる。

トヨタのクーペ車を上げて見ると……


セリカ・セリカXX・スープラ・ソアラ・MR2・MR-S・レビン・トレノ・スターレット・カローラⅡ・カローラFX・ターセル・コルサ・サイノス・セラ・コロナクーペ・カリーナクーペ・カレン。そしてレクサスLFA……


……などなど、実に多種多様な車種が見受けられ、その多くが“スポーツカー”と認識されている。

そして、クーペだけではなくセダンにおいてもアルテッツァはもちろん。カリーナGTやスプリンターマリノ・カローラセレスなど、レーシングベースとなった車種は多い。

しかし、これだけのラインナップを揃えながらも、『トヨタにはスポーツカーが無い』と度々評されるのである。


~トヨタにはスポーツカーが無い?~

『トヨタには、トヨタ2000GTとA80型スープラ以外にスポーツカーは無い』と言うのは何処かしこで聞いたことがあると思う、そしてそれは正しい。何故か。トヨタは有史以来この上の2車種以外を基本的に公式上ではスポーツカーとは呼んでいないのである。

もちろんトヨタ社内にも色々と意見はあるようで、この2車種以外のクルマをスポーツカーと表記することもあるにはあるが、基本的にはトヨタのスポーツカーはこの2つだけなのである。

……まぁ、『2000GTはしょせんヤマハ製(哄笑)、A80型スープラはしょせんGTカー(嘲笑)』なんてのがこの2台をバカにする時の常套句であるけれども、まぁその話はまた今度(汗)

では、それ以外のクーペ――例えば、MR2、MR-S、セリカ、ソアラ、トレノ、レビン――は何であるのか?

トヨタはこれらのクルマについて、あくまで『スポーティカー』であるとしている。スポーティカーとはもちろんスポーツカーのワンランク下の“スポーツカー”という意味である。

他にも、あるいはその車格によって『スペシャルティカー(死語)』や『ハイソカー(もっと死語)』と呼ぶこともある。

そしてもう一つ。『トヨタにはスポーツカーが無い』という批判以上に、トヨタ車をバカにする常套句が存在する。


~トヨタ車には個性が無い!?~

『トヨタ車には個性が無い』。これもまた、トヨタのスポーティ・スポーツカーに乗っていると嫌と言うほど耳にする言葉である。

本当にトヨタ車には個性が無いのだろうか? では、少し下記を見て貰いたい。

日本初 純国産乗用車。日本初スーパーカー。日本初リトラクタブルヘッドライト。日本初5速MT。日本初デジタルメーター。日本初ミッドシップ。日本初ガルウィング。日本初6速MT。日本初シーケンシャルMT……

これらは全てトヨタ車が達成した技術である、そしてそれらは言うまでも無く“個性的な”機能でありテクノロジーであることは間違いない。

細かな機能は置いておいても。“セリカリフトバック”や“ソアラ”と言えば、かつての若者たちの羨望の的となるまさに“超個性的なクルマ”ではなかったのか?

……まぁ自分で言っておきながらも『せりかりふとばっくー』とか『そあら~』とか言われても昭和末生まれの若造にはナンノコトダカゼンゼンワカリマセーンorz


……しかしながら『トヨタ車には個性が無い』『個性が無い』『個性が無い』と言われているのである。




トヨタの考える『スポーツカー』とは、そして『スポーティカー』とは何であるのか?
トヨタのクルマには本当に個性が無いのか?

トヨタの歴代クーペの1つ1つを取り上げながら、それらを検討してみたい。


まーぶっちゃけ。ここで答えを出しちゃっても良いけど、実例挙げた方が分かりやすいだろーなーと思う訳ですよ。


……そしてそれらを再検証した暁にはトヨタ製“スポーツカー”の持つ魅力が。開発エンジニア達がクルマに込めた哲学・思想が明らかになるのではないだろうか?

そしてそれらを見極めれば、トヨタとスバルが発売を控えるFRクーペ“FT-86 Concept”の正体も自ずから明らかになるのではないだろうか……・?



2011年02月20日 イイね!

トヨタ博物館 都築功スープラ開発主査講演会!

トヨタ博物館 都築功スープラ開発主査講演会!行って来ましたよ~トヨタ博物館。

昨日は、スープラ発売25周年の日と言うことで『トヨタ車両開発講演会・“スープラ開発裏話”』が開催され、A70スープラ最終マイチェン・およびA80スープラ開発主査である都築功先生の講演があったのですよ!

いやもうマジで良かった、最高でしたよ。

スープラと言えば古くはセリカXXの流れを汲み、トヨタのフラッグシップとして君臨してきたマシンであり。その中でもA80型スープラと言えば、トヨタ2000GTと並んでトヨタがスポーツカーと呼称することを許した唯一無二のクルマなのですよ。

登場当時、クラス世界最強となったSW20型MR2をも超える“スポーツカー”として開発されたクルマなのですから、MR2乗りとしてもA80型スープラには興味津々なのでございます。

そしてその開発主査を務められた都築先生と言えば、日本初のミッドシップ車AW型MR2や、伝説であり幻のグループB仕様MR2“222D”の開発にも携わったお方なのですよ!

講演会自体は昼の2時からだったのですが。みん友さんでGTO乗りのえるすさんが来られることや、博物館内を見て回ったり図書室でMR2の資料を物色することも考えて。また、講演会の定員が120人だと言うのに60台以上のスープラが押しかけてくるという情報も得たことから、朝10時到着を予定。

朝の6時半過ぎ。高校時代の同級生を乗っけて奈良を出発。途中の名阪国道でカルガモ走行してる3台の70スープラを追い抜かしつつ、『絶対に目的地は同じだな……』と思ってみたり。

亀山で高速に乗ってからは、運転を完全に同級生に任せてのんびり横乗りを楽しもうと思ったら、SW20のあまりの助手席の乗り心地の悪さに改めて気付かされたりで、何だかんだで3時間弱で到着したような……

トヨタ博物館に到着後。新館に入って館内にひっそりと飾られているポップを同級生に見せて、『これがプロトタイプMR2だ!』と力説してみたりしてたら、やがて見覚えのあるGTOがお出ましに……

真紅のボディに、スクープ付のワイドフェンダーと大迫力のリアウィング。極めつけはボディサイドにあしらわれた『Little Busters Extacy』のカラーステッカー



そう、これがえるす氏の中期型GTOでございます。もうこのGTO……1度見たら2度と忘れんですよ……。ちなみにピンクっぽく写ってるのはカメラのせいです。実際にはまさに不夜城レッドな赤色です。

フロントに235(確か)のタイヤとかSWだと信じられんですよ……。マフラーも、2本出し自体は、SWだったら珍しくないですけど、径がありえんぐらいにデカくて握り拳が余裕で入るんですよ(汗)

もちろん、えるすさんにも御対面。平成生まれの10代でGTOで痛車とか。どんだけ凄いんだとか思ってましたが……いや、精悍な顔した青年でしたよ……黙ってりゃ女の子(※注:生身ね)にももてるだろーに……いわゆる『残念なことになってるイケメン』みたいな感じでしたかね(爆)

……しかし最近。18の免許未取得なのに先走ってGTOを買っちゃった残念な子もいるのだとか……『期待の新人・将来は不安』。いやもぅGTO乗りパネェっすorz


そして、3人でトヨタ博物館・本館へ……もう盛り上がるのなんのwww

全然、名前も知らん古い外国車見ながら、あれやこれやで大爆笑ですよ。外国車の階でそうなのだから、日本車の階へ行った時にはもうテンションがおかしかったような……。

まぁいい所1時間ぐらいで回れるかと思ってたら、2時間半ぐらいかかりましたよ。て言うか2人とも詳し過ぎです。ここ最近でやって来た来館者の中で、一番盛り上がってた自身ありますぜwww

おかげで写真もほとんど撮ってないし、結局、図書室に行くの忘れてたと言うorz

気が付いたらもう1時。講演会会場の入場も始まってたので、席取りしておこうかと思ったら、外に大量のスープラが……てなことで、外に出てスープラを見て回ることに。



いやぁ……ヤバいですね……スープラ……。ただでさえダイナミックで迫力あるデザインなのに。みんなさらにさらにワイドボディ化したり、トゲトゲしたエアロ付けてみたり……。拳が入るマフラーなんてザラでしたよ(汗)

TRD3000GT仕様から、ヴェイルサイドエアロ、トップフューエルのエアロも居たかな? ガルウィング化スープラに痛車仕様。70だ逆輸入車の左ハンドル仕様とかもありましたね~。他にも5ナンバーのスープラがあることを初めて知りました。

もう……みんな金のかけ方がハンパ無い……。これに比べたらMR2のオフなんてどれだけ慎ましいか(笑)

そんな中アレコレ見てたら、どうも見覚えのある初老の男性がスープラの大群を見て回ってる……。もしやと思って『都築先生ですか?』と聞いたら『先生じゃないけど都築です』とのお答え。

『スープラじゃなくてMR2に乗ってるんですけど、確かMR2の駆動系開発とかグループB仕様MR2の開発も担当されたんですよね?』と聞いたら、その通りとのこと。『今日も少しだけそれについて話すけど、(MR2に乗ってると聞いた時点で)やっぱりそれを聞きに来たんだと思った(笑)』との御言葉(汗)

一つだけ質問。『グループS仕様のMR2が存在するという噂があるのですけど、本当なんですか?』と聞いたら、『グループBのはエンジンを縦にしたり横にしたりで色々やったけど、グループSの時には自分はスープラに移ってたから知らない』とのお答えを頂きました。

まぁ、後々の講演の話と総合して考えると。やっぱりグループS仕様のMR2と言うのは実在はしないみたいです……。つまり、222DをグループS仕様と呼ぶのは間違いである、という確証が持てましたよ!


30分前に会場に入ったら、席の大半が全て埋まってる……。席を捜してたら、一番後ろの関係者席に座ってた都築先生が自ら空いてる席を案内して下さると言う……(汗)

ちょうど席が真後ろだったので、サインも頂きました。



霧島秘蔵のコレクションの一つ。『トヨタビデオカタログ スープラ』ですよ! ちなみにNAのSZに6速MTモデルが登場したときのビデオカタログも持ってます☆

いやもうこれは家宝ですよ……


講演が始まった時には、立ち見の人もけっこう居ましたね~。知ってる話も有りましたが、色々と初めて聞く話も多かったですよ~。

都築先生は1944年・刈谷出身。トヨタではスープラ以後、なんとファンカーゴ・ラウム・bBの開発主査も担当されていたとか……それは知らんかった。『自分はトヨタの中では変わった人間だったから、変わったクルマを担当させたら面白いのではないかと、上は考えてこういった車の担当になったのではないかと思っている』そうな。

最初の30分はトヨタの“開発主査構想”についてのお話でした。トヨタでは、主査と呼ばれる役割の人にある程度の権限と責任を付与し。そして主査が車両開発のコンセプトや開発の過程をまとめるという形式が取られおり、今では他社も同じような形式ですが、当時としてそういう開発形式をとっていたのはトヨタぐらいだったそうな……

初代MR2の開発に駆動系担当として携わった後。まだ課長の立場でありながらも役員直轄でラリーカーの4WDターボ仕様MR2の開発を担当したそうな……。そしてグループB消滅後、行き場を失くしてSW20開発に有馬和俊主査の元で下働きをしていた、と。

そんな中、スープラ最後のマイナーチェンジの開発を担当する際。3リッターから2.5リッターに排気量を下げたにも関わらず、国内最強の280馬力を達成。レカロのシートやビルシュタインのショックアブソーバーなど、マニアックな部品を標準で装備することにしたそうな。

そして、来る80スープラでは兄弟車のソアラがハイソカーからスポーティ指向に変わったことから、スープラをソアラと被らぬよう、もっともっとスポーツ志向に振ってみたらどうかと指示されたとか。そして『300km/hで手放し運転出来る直進安定性と、コーナリングで意のままに操れる性能』の両立を目指したそうな……。

……そんな中。『直線で安定性の高いクルマと言うのは、コーナーでは曲らない』とおっしゃった時、隣の隣に座ってる某・GTO乗りの人が何やら難しい顔して重々しく頷いてたようなw

はじめに『スポーツカー』について考えていく際。居並んだ10数人のエンジニアの中で『私に任せなさい。自信がある』と言ってのけた人物がいたそうです。それが、故・成瀬弘さんだったそうです……

スープラ開発にあたり都築先生は、アメリカの映画に倣い“トップガン”を選出。彼らは、レーシングドライバーよりも速く走れるテクニックを持ち、メカニズムの機構と仕組みと実際の影響を把握することが出来、それの改善策までも指摘できる。『出来る・分かる・言える』を兼ね揃えた人材だったそうです。

その中心となったのは、もちろんマスタードライバーの成瀬弘さん。トップガンたちは、『5mmのスキマでドリフトで抜けた』とか。『普通では分からない左右コーナー挙動の違いを言い当てて。調べてみたらやっぱり、ブッシュの硬度が片方だけ柔らかいとか空気圧が片方低かった』とか、数々のエピソードがあったそうな。ちなみに成瀬弘さんなどは、1000分の1Gの違いまでも身体で感じ取ることが出来たそうです。

基本、スープラのトップガンと言ったら、3名だったと雑誌で取り上げられますが。なんか4人の顔写真が出てたなぁ……名前覚えてないやorz ちなみにレクサスLFA開発の時、成瀬さんはトップガンについて『トップに自分がいて、その下に3人。その下に5人の計9人』って言ってましたね。この体制の始まりとなったのはスープラ開発がきっかけでした。

スープラは、基本的にソアラのプラットフォームを流用して製作するよう指示されていたそうですが、この成瀬弘さんからリアサスペンションは独自のものに変更するよう指摘を受け。わざと挙動の違いを誇張したビデオを作成し、役員達にプレゼンテーションで説得して5億の予算をつけてもらったそうな……

都築先生は、昨年ニュルブルクリンク近くで事故死された成瀬弘さんについて。心底残念そうに語っておられました……

ちなみにスープラのテストは、トヨタ本社・東富士・士別のテストコースはもちろん。海外ではニュルブルクリンク。国内では筑波サーキットやスポーツランドSUGOでも行われたそうです。

開発途上のエピソードとしてはトランスミッションの話や、トラブルの“スポイラー事件”と“タイヤ事件”の2つを語ってくれました。

スープラの6速MTは日本初の6速MTですが。運転手付きで後部座席に座ることが当たり前。たまに運転してもオートマばっか。と言う役員の方々から『5速だって使わないのに6速なんて要らない!』と猛反対を喰らったそうな……

まぁ、『セリカの時『日本初の5速MT!』と売り出したメーカーなのだから6速だってトヨタが一番であるべき』、と必死に説得して、ゲトラーグの6速MTを載せることになったそうな……。ちなみにゲトラーグ、トヨタのミッションを作るアイシンよりも、小さな会社だそうです。

なお、話の中では無かったですが。正確には日本初5速MTはトヨタ2000GT。そしてセリカの5速MTを担当したのは都築先生だったんですよね。


そしてリアスポ。スープラは元々、リアスポイラーの無い状態で設計されていたのですが、高速時のさらなる安定化を図ってスポイラーを新設計。そして、あの巨大なリアスポが完成した……のですが。

あの巨大さがあまりにも派手だと言うことで、運輸省への認可がなかなか下りず。下りると思って先走って開発を進めていたら、ラインオフの一ヶ月前に『認可が下りないかも』と言う連絡があったそうな。すでにトランクに穴をあけた状態で製作が始まっていたりして、ここで認可が下りないと、ドえらいことにいなる。てなことで生きるか死ぬかで悩んだそうな……。

結局、なんとか説得して、記者発表の日に実際に乗ってみて貰って決めることに。『ダメだったらどうするんだろう?』と思う中、エライ人たちがやって来て、『これか!』とスープラに実際に乗ってみた後、何も言わずに帰ったそうな……

スープラのリアスポ。デカいけど、前後から見て全然リアガラスの視界を遮らんのですよね……。一重にそのおかげだったそうでございます。


『タイヤ事件』。スープラでは当初40扁平タイヤの装着を目論んでいたものの、『トップのメーカーだから我慢しろ!』てな御言葉で運輸省の認可が下りず。当初は輸出仕様のみ40扁平になってしまったそうな……

雑誌では『45扁平タイヤはターボのスープラでは脆弱。45のままスープラを出したのは早計』と散々非難されたそうですが。都築先生は『ターボ失くしてスープラ無し。どのみちサーキットを走る人はブレーキもブレンボだとか何やらにみんな変えるだろう』と考え、45扁平のままの発売を決定。決して40認可前に45扁平で出したのは間違いでは無かったと思っているそうです。

……ちなみに。『某社が3000GTというクルマで日本初の45扁平の認可を受けたから、今度は40はトヨタが一番。その申請の過程を調べて、必要な期間は1年だと分かった』とおっしゃってましたが、これまた隣の隣が大笑いしてましたね~。3000GT、つまりGTOの輸出名ですww


そんなこんなで80分が過ぎ、全然時間が足りない感じで御座いました。まとめとして今でも都築技師は『あのタイミングであんなクルマを作ってもよかったのか? あの時が本当に旬だったのか』と悩むことがあると語っておられました。

最後に、質疑応答の時間も設けられ、『北米でスープラの商標が再申請されたことについて』とか『何故に前期ではミラーに電格機能がなかったのか』とか質問がなされてましたね~

霧島ももちろん質問しましたよ~。『80スープラが発表された時。都築先生として、本当はここをこうしたかったとか、もっとここを煮詰めたかった、という所はありますか?』、と。

都築先生、『だから先生はいいって』と笑いながら。『ソアラのプラットフォームの使用しなければならなかったのが残念で、リアサスペンションの新開発はせめてもの抵抗だった』と答えられました。

そしてもう一つ。『今のLFAの様に本当はトランスアスクルを採用して前後の重量配分を改善したかった。これもソアラのプラットフォームを使用しなければならなかった為』だったそうです。

最後のトランスアスクルの話を聞けた時、思わず霧島はニヤリとしましたね~!

絶対的な時間が足りなかった為、尻すぼみ的な感じに収束した講演会でしたけれども、大満足ですよ。本当は質問の時『222Dと成瀬弘さん』について質問しようと企んでたんですけどね~

講演会終了後。一緒に写真も撮って貰いましたよ、えるすさん、シャッターありがとうございます。



何故か肩まで組んで下さると言う……マジで恐縮です(汗)

意外と、サインとか貰う人はいなかったですね~。そう言えばファンカーゴのパンフレット持って来てサイン貰ってる人もおられました。ちなみに↑の写真、都築先生がスーツに付けておられるバッヂはbBのロゴでした。なお、都築先生、今はプリウスに乗っておられるそうな(笑)


その後は、えるすさんのGTOでご飯食べに王将へ。

GTOのリアシート……まさに座敷牢です。SWの後ろとあんま変わらないんじゃないですかwww

しかし、GTOのインパネはカッコいいですよ……。スープラのインパネもいいけど、GTOのあの絶壁は素晴らしいですよ~。

エンジンも、あの重低音……さすが3リッターツインターボ。2リッターNAには出せない音ですね~。トルクが鬼だから加速も凄いし、1.7トンある巨大なボディがびっくりするぐらいキビキビ動くんですよ! 誰だ、GTOはダメなクルマとか言った奴はwww

『GTOを悪く言う人は、絶対にGTOに乗ったことが無い。乗ってみたらこんなに良いクルマなのに。GTOに乗れれば、どんなクルマだって乗れる』

とは、えるすさんのお言葉です。いや、マジでそう思ったw

まぁ、テールランプ外すのに、50本ぐらいネジを外さないといかんというのは、機械屋の三菱的にどうかと思いましたが(笑)

あと、このGTOに乗ってると。すれ違う人やらクルマやらが。みんなこっちの方をジロジロチラチラ見て来るんですよ。何ででしょうね~?(爆)


そんなこんなでホント楽しかったです。

スープラとGTOがマジで欲しくなる、そんな一日でした。
Posted at 2011/02/20 15:18:30 | コメント(9) | トラックバック(0) | 自動車 | 日記
2011年02月18日 イイね!

クルマの向こうに……

クルマの向こうに……明日の2月19日。トヨタ博物館で都築功技師の講演会があるのですよ。まぁ都築功さんなんて言っても、どれだけの人が分かるのかは微妙ですが……

今年は噂によれば、ソアラが発売30周年・スープラが25周年らしく。その記念と言うことで各々の開発主査の方がトヨタ博物館で講演を行うということだそうです。

先週の12日はソアラの開発主査の方が講演されて、そして今週はスープラ開発主査である都築功技師の講演なのですよ。

スープラと言っても、都築功技師が主査を務めたのは、A70型の最後のマイナーチェンジ“2.5GTツインターボR”と、A80スープラの初めだけですけどね~(確か)

元々、都築功技師と言えば大学院では空力学について専攻し。あれこれ考えた挙句にトヨタに入社。トヨタでは駆動系の開発に携わったんでしたね。

確かセリカで、トヨタ2000GTに継ぐ日本で2番目となる5速MTを担当したのではなかったでしたっけ。

まぁスープラの開発主査であると言うことも大事ですが。MR2乗りにとっても都築功技師は重要なキーパーソンなワケですよ。

MR2において都築技師は、初代MR2の駆動系開発・SW20型MR2の開発に携わったお人で、知る人ぞ知るグループB仕様MR2“222D”の開発にも携わっておられたのですよ~!

この222D開発中止における悔しさが、後のスープラ開発へと繋がったと都築技師はコメントされてましたね。

この222Dのうち1台はトヨタ博物館に収蔵されているワケでして。先々週の段階でトヨタ博物館の新館にいはプロトタイプMR2が。先週は初代ソアラが展示されてたそうで。今回の講演に合わせてどうせだから222Dを展示してくんねーかなー、とそんな淡い期待もしてたりするんですけどねー

初代MR2ことAW10/11の開発主査であった吉田明夫技師が2009年のMR2発売25周年の年に帰幽された今。MR2の開発ついて深く知る数少ないお方であり、そのお話を聞く事が出来る(メインはスープラだろうけど)のは、非常に貴重な機会なワケですよ。


て言うか時々思うのは。MR2にしろスープラにしろ、案外、開発主査の人についての記述が文献やネットに無いのですよね……。これがユーノスロードスターのチーフエンジニアの方とかだったら、結構アレコレ知られてるんですけどね……

みんな、あんまりこう言うのは興味無いんですかね……。

そのクルマの本質を理解するためには、そのクルマがどのようなコンセプトで創造されたのか。どのような目的と思想と哲学とを有しているのか、と言うのを知ることが絶対に必要だと思うですけどね……

MR2なんて。海外のサイトとか文献にはAkio Yoshidaの名前は普通に出てくるのに、日本のサイトそんなのまず見ないですよ……。まぁMR2ミーティングとかだと、吉田技師を招いての講演会とかも開催してたみたいですが、結局その内容がどのようなものだったのかとか、あんまり他には知らせてはくれんのですよねー

それどころか開発主査が誰だったのかすら知られて無いですよね……

例えばMR2だと。


AW11型MR2(Ⅰ型) → 吉田明夫
AW11型MR2(Ⅱ型~) → 有馬和俊

SW20型MR2(Ⅰ型) → 有馬和俊
SW20型MR2(Ⅱ型) →林 ??(名前忘れたorz)
SW20型MR2(Ⅲ型~) →中川 齊(ただし)

ZZW30型MR-S     →中川 齊


てな感じのハズですよ。

まぁ知ってたって何か得するワケでもなし。


クルマに何を見るかは人それぞれなワケですよ。単なる移動手段か、単なる消耗品か、単なる道具か――。

でもですね、クルマの向こうには多くの人々がいるわけですよ。

開発主査の人はもちろんのこと。デザイナーや設計技師、開発エンジニアにテストドライバー。そして、部品製造下請け工場やそれを運んだトラックドライバーのおっちゃん。新車組み立てラインの多くの工員――

無数の人々の血と汗と涙が、1台1台のクルマには込められているワケですよ。

コックピットに座った時。目の前に並ぶパーツの一つ一つを見て。この部品を設計したのはどのような人だったか。どのような人が造ったのか。どのような人が運んだのか。どのような人が組み付けたのか。

そういうことを考えると、胸が熱くなったりはしませんかね?

……しませんですか、そうですかorz

まぁ、それらの一端をでも知ろうとすること。それこそが、自分の愛したクルマを“作ってくれた” 彼らに対して報いることの出来る方法では無いのかね、と霧島は思ってますよ。

もちろん、走り倒していじり倒して楽しみ味わいつくす、っていう方法もありですよね~。

ただ、でも。“オモチャ”を“与えられている”ことにも気付かずに。『このクルマがあるのは全て自分のおかげ』みたいにエンスー気取ってえらそぶってみたり。自分の乱暴でクルマをぶっ壊した挙句にケラケラ笑って面白がったりするのはどうかと思いますがね。


……だから。“あの”自動車番組だとか“あの”自動車雑誌だとか、霧島はキラいなんですよ。何であるかとは言わんけどね。

まー、趣味がクルマなんて自己満足以外の何でもないでしょうよ。だから人様の価値観にケチつける気はないけれど……

でも。“感謝”の心を持たん人には、『自分はクルマ好きだ』なんて言って欲しくないですねー

と、ワケのワカランことを書いて誤魔化しておきましょう。


Posted at 2011/02/18 19:24:14 | コメント(8) | トラックバック(0) | 自動車 | 日記

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