リレースイッチのコイルサージ対策 エーモン リレー / 1245
目的 |
チューニング・カスタム |
作業 |
DIY |
難易度 |
 初級 |
作業時間 |
3時間以内 |
1
リレースイッチは中に電磁石が入っており、その磁力によって接点をつなげます。
電磁石にはコイル部があるため、Offとなった瞬間にコイルサージ(逆起電力)が発生するそうです。
On/Off操作に単純な物理スイッチを用いるなら問題ありませんが、車両側(既存回路)からの分岐線をつなげたりスイッチがLED内蔵の場合、それらの誤作動・故障(破損)・球切れをまねきます。
似た構造のソレノイドでハイビームインジケーター(LED球)を飛ばした経験があり、こちらも対処することにしました。
加工するリレースイッチです。
別記"エーモン リレー / 1245"です。
2
スイッチ側の端子(配線)を抜き取ります。
細線×2(黒色・青色)です。
矢印のツメが抜け止めとなり、コネクター内に引っかかっています。
別記"不明 ターミナルツールセット 11ピース"でツメ部を押し下げつつ、配線ごと引き出しました。
3
端子部に整流ダイオードをハンダ付けします。
別記"PANJIT 超高速整流ダイオード UF2010 1,000V 2A"を使いました。
求められる仕様は、電圧の10倍以上かつ同等電流以上だそうです。
このリレースイッチは12V・150mAなので、オーバースペックかと思います。
ダイオードの足は2cmにカットし、配線カシメ部のスキマを通しました。
ダイオードには向きがあり、何度も確認のうえハンダ付けしています。
4
反対側(青線)も、同様にハンダ付けしました。
その前には、ダイオード部へφ3mm×2cmのヒートシュリンクチューブを被せています。
両端子は再びケース(コネクター)へ戻すため、位置関係に注意しました。
画像の通り、黒線端子と青線端子は裏表が逆となっています。
整流ダイオードは、矢印の銀帯(カソードマーク)がある側へのみ電気を流すパーツです(画像では左側から右側へ)。
青線がプラス側なので、通電時に流れることはありません(向きを間違えるとショート)。
"On → Off"操作を行った際、コイル部は電気を流し続けようとします。
それをこのダイオード経由でループ化、サージを減衰させる仕組みです。
5
断線に注意しつつ、整流ダイオードの足を曲げました。
前述の位置関係は、この並びへ戻すためです。
ダイオード部には、追加でφ10mm×1cmのヒートシュリンクチューブを被せました。
6
サーキットテスターのダイオード検査モードを使い、導通状態を確認しています。
順方向は画像の通りで、逆方向もちゃんと"不通"を示していました。
7
復旧後の様子です。
位置と向きに注意しながら、しっかり奥まで挿入しました。
自車は3系統(①ACC・②IGN・③ILL)でバッ直電源化をしており、このリレースイッチは3つあります。
設置場所が車両のかなり奥だったため、脱着作業に時間を要しました。
整流ダイオード部は飛び出ていますが、配線×4本に囲まれる位置です。
余程のことがない限り、破損の心配は無いかと思います。
この加工方法は、"とっちぃの夏休み"さんの整備手帳で知りました(ありがとうございます)。
私が加えたアレンジは、ダイオードの位置を内側にしたことぐらいです。
作業は、自己責任でお願いします。
<作業日>
・2020/07/16
<場所>
・DIY
<走行距離>
・169,140km
<リレースイッチ>
・別記"エーモン リレー / 1245"
<整流ダイオード>
・別記"PANJIT 超高速整流ダイオード UF2010 1,000V 2A"
(逆起電力対策、サージ電圧対策、逆起電圧対策、自己誘導作用、カプラー、amon、エーモン工業、ITEM No.1245、熱収縮チューブ)
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