最近の車のエンジンルームはほぼ全面にプラスチック製のカバーで覆われているものが増えました。
さて、このカバーのメリットとは何かを考えると汚れが目立たない(汚れを隠せる)ことくらいしか思い当たらないのです。確かに煩雑なエンジンルームがまるでコンピューター室のようにすっきり見えるものは一般的には好まれるのでありましょう。
しかし先日バッテリー上がりの車の救援にLSで向かった際にエンジンルームのバッテリー端子の上にまで樹脂製のカバーが付いていて、カバーの外し方もよく分からなかった為にXJで出直した事がありました。
これは「この車では救援しないで下さい」と言っているようなものだと思うのですが、今のユーザーさんの中には下手をすると購入してから手放すまで一度も自分でボンネットを開けない人が増えてるというのも頷けます。
全てがコンピューター制御になった今は素人のユーザーが見ても分らないでしょうし、いじってしまう事を警戒した結果という事もあるとは思いますが、それだけ故障しなくなった証なのでしょう。しかしこのバッテリーの件で日常の整備性すら無視した作りというのはいかがなものか疑問に思いました。
個人的にはエンジンルームも車の見せ場のひとつだと考えています。例えばオートバイのエンジンは「エンジンを見せる」事が前提になっているので外から見ても美しさすら感じるものが多いと思います。車は常にエンジンが見える訳ではありませんが、ハイブリッド全盛の今となってはボンネットを開けた時に思わず見入ってしまうような魅力的なエンジンルームの車はもはや出てこないのでしょうね。
日本の大多数のユーザーにはフェラーリのスパイダーのようにガラス張りのエンジンルームにする感覚は理解不能なのかもしれません。
Posted at 2009/08/27 20:16:34 | |
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