昨日の冷たい雨模様とは一転、今日は快晴が広がる投票日和という感じの天気です。
毎年、師走のこの時期には我が家で「忘年会」と称して奥さんとお義母さんと食事に出掛けます。その場所は毎年奥さんが企画して、その日の直前までお店や場所は知らされないのですが、毎年それが楽しみになっていたりします。
昨日は仕事が入っていた為に日中は別行動でしたが、「銀座で待ち合わせ」という事なので一旦家に帰ってビジネス仕様の洋服と車を着替えて再度出動です。

そしてやって来た今年のお店は…

ホテル西洋銀座であります。
ここのB1にあるイタリアンの「ATTORE」が今年のお店ですが、このお店はカジュアルにパスタを食せる「カジュアルゾーン」と、コース料理中心の「リストランテゾーン」に分かれていて、昨日は後者のリストランテゾーンに参りました。

アルコールがNGの私はクランベリージュースで…
まずはアミューズ

マスカルポーネチーズがベースの一品です。少量にも関わらずに濃い一品です。

北海道産ボタン海老のクルード グレープフルーツのスキューマ

蕪のスープ リードヴォーのフリットを添えて
リードヴォーって確か仔牛の胸腺の部分では…仔牛を食してしまう罪悪感に合掌…

スパゲッティ 干し貝柱と茸のトリフォラート
どことなくチャイニーズっぽい一品です。

全粒粉のパッパルデッレ ビュルゴー家 鴨モモ肉の赤ワインラグー
パスタはもう一品平打ちのものが出ます。ビュルゴー家の鴨は有名だそうで…

黒毛和牛ロース肉の炭火焼き
外はカリッとして中はレア。ソースは無しで英国産の塩とマスタードで頂きます。付け合せのルッコラは野生のものだそうです。

デザートは洋梨を春巻きの皮に包んで揚げた茶巾状のものをアイスに合わせたものです。

更に食後のお茶菓子として可愛いデザートが付き、甘党の私は狂喜乱舞でありました。
そもそもイタリアンは中国を訪れたマルコポーロがイタリアへ帰ってから自国の材料でチャイニーズを模したところが起源という説もあるようで、どことなくチャイニーズのように素材の持ち味を感じるのも当然でしょうか。ミシュランガイドではイタリアンとチャイニーズには冷たい評価が目立ちますが、私はこの両者のほうが素直に美味を感じます。
さて、今回のホテル西洋銀座は2月に他界した母が生前中にこよなく愛したお店でした。事ある毎の会食にはここを訪れ、どこかの手土産にはここのケーキを手配する程に気に入っており、最後に口にしたものはここのカスタードプリンでありました。しかし誠に残念ながら、ホテル西洋銀座は来年の5月末で営業が終了してしまうそうで、今回のお店選びはそんな背景も考慮した上だったようです。
私自身初めてここを訪れたのは20年くらい前になりますが、小さなホテルですがとても敷居の高い印象がありました。しかし慣れて来ると「スモールラグジュアリーホテル」のサービスがとても心地良く感じる貴重な場所でした。当時は珍しいコンシェルジュサービスがあって、一度宿泊した顧客の好みを細かく覚えていてくれていて、具体的には右利きと左利きで電話機の位置を変えたり、枕の中身も豊富に選べるなどは流石でありましたが、近年は近隣の外資系ホテルの進出に押され気味だったのでしょうか。
多少厭味にはなりますが、私は子供時代から良い服を着て、良い車に乗せられて、良い場所に連れていってもらい育ちました。昨日もリストランテゾーンで小学生くらいの子供さんが静かに食事をしている姿を見かけましたが、子供時代から一見こうした無駄に見える事を経験する事は、実はものすごく大切な事だと思っております。私自身もその経験が社会に出てから大いに役立った事を親に感謝であります。

帰りは丸の内仲通りのイルミネーション見物です。車の中から眺める光のトンネルも良いものです。
今年というか去年くらいから、本当に色々な事がありました。そんな事が収まって少しずつ物事が良い方向に向かって今年を締めくくる事が出来るのも、全て家族や身のまわりの皆様のお陰でございます。最近はここの更新頻度も少なくなってはおりますが、心が疲れた時に暖かいコメントを頂戴しました皆々様にも厚く感謝申し上げます。
年末のイベントはまだまだありまして、今日は渋谷へ参ります。
Posted at 2012/12/16 08:51:08 | |
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