目的 |
修理・故障・メンテナンス |
作業 |
DIY |
難易度 |
中級 |
作業時間 |
6時間以内 |
1
手に入れたTEINのアッパーマウントのピロボールにガタがあったので交換にチャレンジしてみました
まずは交換するためのピロボールを手配
NMBミネベア製スフェリカルベアリング(ピロボール)です
アペックス N1ダンパーピロアッパー用として出ているものです
APEX品番:240-PS01
NMB品番:MBWTD18-207
外径:33mm
内径:18mm
アウター高さ:16mm
インナー高さ:20mm
1個3000円ぐらいでした
工業用規格品とは違い、重荷重に耐えられるようになっているそうです
2
このピロボールを交換するためには、アッパーマウント裏側の赤矢印部分のリングナットを外さなければなりません
TEINのピロボールはリングナットの締付により取り付けられています
締付けるので、取付自体のガタは出にくいかもしれませんね
3
ネットで調べてグラインダー用の工具が使えるとのことでしたが、前の写真の青矢印部分の出っぱりが邪魔して工具がハマりませんでした
このリングナットを外す工具は特殊で、メーカーしか持っていません
4点に引っ掛けて回すような工具は、フライス盤でも使って金属削り出し加工でもしないと作れませんね
しかしみんカラを検索していると、2点だけに引っ掛けて回しておられる方がいました
考えてみたらグラインダー工具も2点しか引っ掛けません
これなら自分にも作れそうということで、まずは自作工具にチャレンジです
4
5ミリ厚の廃材を切り出して、グラインダーで大体の形を作り、リューターで形を整えました
ピロボール分の逃げを作るのに中央部分を削り取るため、先端は少し細くなります
なので硬い素材のもので作ったほうがいいと思います
自分は鉄柱に使われていたものを使いました
隙間などガタがあるとアルミ製のナットを舐める可能性があるので、合わせながら調整しピッタリになるように削りました
削ったつもりでした(笑)
少しガタはありますw
見た目は悪いですが、製品でもないので回せればOKです
5
作った工具をこのように差し込みます
マウントを回転しないように固定し、垂直方向に力をかけながら回していきます
回すのはモンキースパナなどで挟んで回します
自分は万力に厚めにウエスを敷いてマウントのボルトを利用して回転しないようにして行いました
ネジ山を潰さないように気をつけてください
6
無事取り外すことができました
ベアリングは抜けなかったので、サイズの合うソケットレンチを当てて叩いて抜きました
新品のベアリングはスッとそのまま入りました
あとはリングナットを取り付け、また作った工具で締め付けて完成です
一時はどうなるかと思いましたが、無事交換できてよかったです
ベアリングを先に買ってしまった以上、メーカーに頼むと損しちゃいますからね(;´Д`)
7
交換したベアリングです
奥は新品、手前は取り外したモノです
テフロンライナーが押しつぶされて出ちゃってますね
撤去品は中のボールが手で回りますが、新品はほとんど動きません
ガタがあるというよりは、緩んでいるって感じですね
8
こちらはそのベアリングの側面です
フロントに入っていました
画面向かって右側が上です
赤矢印部分に擦った後があります
新品がスッと入ったことを考えると、この擦れた痕は抜くときに出来た傷だと思われます
つまり使用中にピロの外側部が荷重で広がってしまったってことだと思います
ピロが緩む原因は、磨耗のほかにそんなことも関係しているのかもしれませんね
※追記
2013.09.21
1年使いましたが、まだコトコト音は出ていません
最初から入っているピロが弱いだけなのか、硬いバネを入れたからガタがないのか
とりあえずは音はでていません(^_^;)
気になる人は替えてみる価値あるかも
2016.05.10
まだコトコトいいませんねぇ
元々入ってるピロの性能が低いだけかもしれませんね(笑)
新品で組む時も、事前に交換しておいた方が長持ちするかもしれませんよ
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