さて、今回のW124の大修理のご紹介もそろそろ終盤ですが前回のブログから走行にはなんら支障が無い修理、すなわち当方のコダワリで実施している整備を紹介していますが、今回のブログもその続編となります。
前回、ヘッドライトの分解洗浄をご紹介しましたがコダワリ整備編では主に機能面よりも見た目の向上を目的に整備や修理を実施しました。
まずはダッシュボード!

歴代オーナーにより社外のナビが取り付けられていたのですが、かつて流行った後付けナビの王道でダッシュボードにモニターべったり、フィルムアンテナをガラスにベタベタ・・・ユニットはトランクにドン!でした。。。
おまけにETCは運転席足元にビス留めしてしまっている始末。。
これでは見た目にも最悪・・・運転席は乗車中に常に視界に入ってくるだけに気分が萎えますので、ナビユニットは一斉撤去、ETCはグローブボックス内に移設、剥がした両面、ビスで酷い状態の内装材はすべてパテ埋めと塗装で補修をお願いしました。

ETCはご覧のようにグローブボックス内に移設しました。
青い冊子は当時の日本仕様の純正デッキであるテクニクスの取り扱い説明書です♪
これの取説は紛失されていたりとあまりお目にかかることのないレア物だったりします。

ダッシュパネルは両面の跡もひどく再塗装しかなかったので補修を依頼しました。
当然、再塗装をするので質感は変わってしまいますがプロの職人さんの手により見た目には違和感なく綺麗に仕上げていただきました!
純正がしっとりとした手触りとすると、再塗装後はちょっとザラついたドライな質感となりましたが見た目は違和感がないのでOKとします。

旧式の社外ナビのフィルムアンテナでゴチャゴチャだったフロントガラスもすっきり綺麗に!
長年の日光によりガラスのぼかしが褪せてきているので、いずれは新品のガラスが欲しいところですが純正の供給ってまだあるのでしょうか!?
ガラス同様にトランク内に鎮座していたナビ本体や車内の配線もすべて撤去し、すっきりしました!
続いては内装のリペアです。

まずはお約束の垂れ切っていた天張りはすべて貼り替えました。
トップ画でも載せていますが、サンルーフレールと貼り替えた内張が厚みの関係でしょうか?擦れて油汚れが付着してしまうトラブルが出たので、工場長に依頼して擦れている箇所を洗浄し、フェルト?だかビニールだかを貼って開閉時に擦れても汚れないように一工夫していただきました。
サンルーフ付きの個体の方は貼り替える際の生地の厚みによっては要注意かもしれないです。

比較的表皮の剥がれが軽度だったCピラー内張は再接着で無事にもとに戻りました!

Bピラー表皮についてもこれまた124のお約束ですが、わざわざプラパーツに合皮だか本革だか分かりませんが、生地を貼っているのでこれが経年劣化により剥がれてきます。
ただ剥がれただけならCピラー同様に補修が出来そうですが、熱害を受けやすいのか剥がれた生地が伸びてしまうので基本的には再利用不可。
当初は天井もピラーもすべてアルカンタラで貼り替えしようかと考えていましたが、500Eあたりの特別感のあるモデルならまだしも普通のそれも280Eには不釣り合いと思い、純正の質感で仕上げたいと思い立ち純正生地の再貼り付けをお願いしました。
残念ながらガラスにスモークを貼ってある当方の124でも26年間の紫外線の影響で、ピラーの生地は伸びてしまっており内装職人さんも同様の生地での張替を打診されたようですが、無理を言って純正生地の再利用でお願いしました。
結果として、伸びた分画像のように皺が寄っていますが純正を生かして張替が出来たのでよしとします!
次に剥がれてきたら、さすがに再利用は難しいでしょうから似たような生地で貼り替えでしょうか(苦笑
さてさて、最後にご紹介するのは右ハンドル124ならではの事象・・・
アクセルペダル重すぎ問題です(爆!
124乗りの皆さんにはおなじみのこの問題。
これがあるが故に124乗りの方は左ハンドルを選ばれる方がほとんどではないでしょうか?
そんな僕も当初は左ハンドル狙いでしたが、アンスラサイトグレー+サンルーフという個体がなかなか見つからず、そんな折にヤフオクで出会った現個体ですが残念なことに右ハンドル・・・。
今でも後悔していることもあるのは事実ですが、ただでさえ新車時から不人気色で数の少ないと言われていたアンスラ、そのうえサンルーフ装着。
本当は103ユニットが載った前期だとなお良かったのですが、前期顔に後期104エンジンというメルセデス過渡期あるあるの謎仕様に猛烈に惹かれてしまい、右ハンドルのネガティブポイントなんて吹っ飛んでしまい、このレア同士の組み合わせなんてもう巡り合わないのでは!?という思いから購入してしまいました。
が!!
噂に聞いていた以上にアクセルが重い・・・
ネット上では124の右は女性は運転できないなんて揶揄されてましたが、あながち嘘ではないのでは?と思うくらいに重い。。。。
片道1時間の通勤でふくらはぎが軽く痛くなります(爆
そこで早速対策を検索すべく・・『W124 アクセル 重い』とぐぐります(爆
これまで何度、このワードで検索したことかw
今でもたまに検索しますがwww
そこで見かけたのが某有名サイトのこの記事!
https://www.mercedesbenz-net.com/yhblog/34299766.html
ちょい古いメルセデスにお乗りの皆さんならおなじみのこちらのお店のブログですが、非常に参考になるものばかりです。
この時のブログで書いていますが、124を入手した直後のディーラー整備でアクセルワイヤーは対策品とのことで新品と交換しました。
が、アクセルは軽くなるどころかさらに重くなってしまいました(涙
もはや苦行のような重さに乗ることすら苦痛になっていたので、今回一連の整備を専門ショップで行うにあたり、上記の記事を工場長に見てもらい、半信半疑の工場長に無理にお願いしてアクセルワイヤーの取り回し変更と、グリスアップをお願いしました!

まずはワイヤー内にグリスを注入していきます。
工場長曰く、したたるくらいにたっぷりと注入したとのこと。

続いて、記事で紹介されているようにブレーキ関係の配管の下に押し込められているワイヤーを開放し、フリーに動くことができる状態まで開放します。
結果・・・・
微妙に軽くなりました(爆
工場長はかなり軽くなったよ~とおっしゃっていましたが、筋力のないもやしっ子の僕にはまだ重いですが。。。。
鉄下駄のような重さから、ヘビースチールが入った安全靴ぐらいにはなりましたでしょうか・・。
でもねぇ、不思議なことに引き取ってから毎日、124に乗っていると自分にベストなシートポジションが見つかりそうこうしているとアクセルの踏み方もポジションが定まったことで、少しコツを掴んだのかこの重さが心地よくなってきました(笑)
下駄車にしているレクサスに久しぶりにのったところ、あまりのアクセルの軽さに124の感覚で踏んでしまい急発進してしまう始末。。
他にもアクセル関係のスプリングを交換する手法なども検索したら出てきましたが、右ハンの124乗りの皆さんはなにか対策をされていますか!?
今のところ、この重さに身体が慣れてきましたが、もうしばらく乗ってみてどうしても思いと感じたらスプリングの交換も検討してみようかと。。