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2016年12月11日

有り余るパワーを秘めたセダンスポーツ

有り余るパワーを秘めたセダンスポーツ
レビュー情報
メーカー/モデル名 スバル / インプレッサ WRX STI WRX_STi_4WD(MT_2.0) (2002年)
乗車人数 1人
使用目的 通勤通学
乗車形式 マイカー
総合評価
おすすめ度
4
満足している点
●何よりもスポーツカーな外観
洗練されたフォルムにバカでかい純正ウィング。
誰が見てもThis is 和製スポーツ。
相撲、柔道、インプレッサ。
子供からsubieな外国人まで注目を集めます。
ゲーセンで頭文字Dや湾岸にハマる学生連中の羨望の眼差しなんて最高です。
(どちらの本編にもGDBは登場しませんが…)
不満な点 ●水平対向エンジン特有の"整備性の悪さ"
これは誰もが納得する"ボクサーエンジンあるある"。
スパークプラグ交換ひとつでも、手が届かず大掛かりな作業になるEJ20エンジン。
でも、スパークプラグ交換なんて毎年するほどの事でもないし、そこは水平対向エンジンのメリット"低重心・振動抑制"などと天秤にかけると、許容範囲かなと思ってます。

ミッションオイルも、オイルフィラーキャップが見当たらず、レベルゲージの小さい穴から注油するような仕様。
インタークーラーが邪魔してマトモに作業できなかったりと、なかなか整備性を無視したレイアウトとなっています。

●盗難率が高い
世界的に根強い人気のGDB。
全国的に窃盗グループに狙われやすい車種です。
純正セキュリティなんて連中の前では飾り同然。
購入したなら、マフラー交換より何より先にセキュリティへの投資。
盗まれたら楽しいカーライフは終了です。しっかりと盗難対策をしておきましょう。

●ヘッドライトが曇りやすい

これは他車種でも普通にある、樹脂製ヘッドライト特有の症状。
見た目もダサイし、何より夜間のライトが暗い。
街中で見かける涙目中期型(C~E)モデルでは、ほとんどの個体が曇っていると言っていいほど。
逆に、鷹目後期型(F~G)ではほとんど見られない症状で、やはり中期型のヘッドライトは特に耐久性が低いのかなという印象。

●パーツが割高

歴代GT-Rほどではないですが、色々と割高な面が見られます。
ブレーキ系は、ブレンボ標準装備という事でパッドやローターも割高。
同じGD系インプレッサのWRX(GDA)と比較しても、ドライブシャフト径が違ったり、ブレンボの有無でブレーキ系の単価は変わるし、ホイールもビッグキャリパー対応のモノを探さないといけません。
チューニングパーツもライトウェイトスポーツなどのクラスに比べるとやはり高価な傾向にあります。
総合的に見て、イチイチ費用がかさむイメージです。

●ホイールの選択幅が狭い
ノーマルボディだと、脚で色々調整しても9.0J程度が限度でしょう。
同じクラスのクルマだと、もっと太いタイヤも履けるんですが…GDBではこれくらいが限度。
ここから先は構造変更レベルのワイドボディ化などが必要になってきます。
また、A~D型はPCD100-5Hで、更にブレンボキャリパー。
この条件を満たすホイール探しとなると、選択肢が狭まります。
86 / BRZが100-5Hで登場してからは、選択肢が少し広くなったように感じますが、まだまだ少数派なPCD設定。
次のクルマに乗り換えると流用しづらいなぁ…と思う事があります。
総評 この手のクルマは、言うまでもなく"好きな人が乗るクルマ"。
燃費だの維持費だのと言っていては乗れません。
…とはいえ、ガソリン代も維持費も安いに越したことはありませんが。

世間的に見ても安月給な自分。
そんな自分でも、修理に次ぐ修理の日々でも切り詰めれば維持していけるクルマ。
いかにクルマに対して心血を注いで行けるか次第だと思います。

4代目のWRX STIとしてVABが登場したものの、GDBの根強い人気は健在で中古車の相場はなかなか落ちません。

これから先、更に状態のイイ個体は消えていき、スカイラインGT-Rのように海外流出も重なって価格高騰が予想されます。

個人的な見解としては、GVB → VABに移行しても、馬力は308PSのまま変わっていない事から、総合的には改良を重ねつつも、EJ20エンジンの限界性能に近づいているのではと考えています。
歴史の長いEJ20エンジンの搭載車種がどんどん減少している事も踏まえると、RB26DETTのように、名機とされるエンジンの稀少性も手伝って価格高騰が進みそうな予感がしています。

また、ディーラーでもGC8の補用部品の廃盤が進み、部品調達すら困難になってきています。
間違いなくGDBにもそんな時期が訪れます。
そうなれば、維持費が…とか以前に部品が入手できなくなってきます。

VABでもGVBでもなく、このGDBに乗りたいんだ!って人は、今すぐにでも乗り始める事をオススメします。

敢えて悪い面を多めに書き出しましたが、やっぱり素晴らしいクルマです。
手のかかる子ほど可愛いなんて言いますし、手塩にかけて育ててやってください。
項目別評価
走行性能
☆☆☆☆☆無評価
納車から4年弱でのレビュー。
これから購入を検討されている方の参考要素の一つとしても捉えていただきたく、良い事ばかり書いたんじゃ意味がないので、敢えて辛口で書かせてもらいます。


●小回りが効かない
かなり前輪の切れ角が小さいので、未だに駐車場への駐車は一度切り返して停める事が多いです…。
もう少し舵角が大きくなってくれれば劇的に扱いやすいんですが…。


●水平対向エンジンの安定感
クルマで何より大事なのは、走行中の安定感。
それが安全性にも直結しますから…。
ノーマルでもリミッター解除すれば250km/hオーバーのクルマなので、高速安定性は絶対条件。
スバルのお家芸、シンメトリカルAWDによる低重心が生み出すドッシリとした安定感の恩恵を存分に受けられます。

●280PSの有り余るパワー
表題の通り。3000rpm程度を過ぎてブーストがかかり始めてからがとにかく速い。
最初の頃は自分で運転しておきながらよく酔いました…。
街乗りだと、ブーストをかけなくても2000ccの排気量があるので、ゆっくり加速してやれば普通に走行できます。

●チューニングが走行性能へと反映されやすい

280PS規制時代のクルマなので、排気系を換えてやるだけでポンと馬力が上がるクルマです。
"GDBで馬力を上げたければ、まず触媒を換えろ"と言うほど。
よって、近年の電子制御などが優秀になったモデルに比べ、チューニング効果を体感しやすいクルマだと思います。
ただ、マフラーを換えるとブースト圧が不安定になるので、ブーストコントローラーで制御。馬力が上がるとブレーキや駆動系が心配になるので、そちらへも投資。
スポーツカー特有の連鎖的出費が発生します…。

●ワイヤースロットルの素直なレスポンス
近年のクルマは電子スロットルが増えており、ワイヤー式スロットルのクルマは減少。
GDBはワイヤースロットルが健在で、何よりもアクセルペダルの踏み具合がスロットル開度に素直に反映される点は魅力です。
ワイヤー車だと当たり前な話に聞こえますが、この電子制御を介さない素直なレスポンスが非常に重要だと考えています。
電子制御が邪魔してレスポンスが悪いなんて電スロ特有の心配がありませんから…。

●ハード走行時にガス欠症状が発生

これは街乗りでは縁がない症状ですが、GDBのガソリンタンクの形状が悪い事で起こる問題です。
ガソリンタンクがプロペラシャフトやマフラーを跨ぐ形で左右に配置されており、燃料ポンプは右側にあります。
サーキットなどで勢いをつけて右コーナーを曲がった際、遠心力でガソリンが左へ偏り、燃料ポンプ周辺のガソリンが不足します。
その状態でコーナー立ち上がりでアクセルを踏み込むと、一時的に燃料ポンプがガソリンを吸い上げられなくなり、2秒前後パンパンパン!とアフターファイヤー音を轟かせて全く加速しなくなる症状が発生します。
ガソリン残量が6割くらいあっても発生してしまう厄介な症状で、エンジンブローにも繋がる致命的な問題です。
STIや社外品などで旋回チャンバーなどの対策パーツが用意されています。
街乗りならまず大丈夫ですが、サーキットを走行される方は対策品の装着をオススメします。
乗り心地
☆☆☆☆☆無評価
●重量がありチョイ乗りにはツライ
前車がコンパクトカーだった事もあり、重量差が400kg近くあるので当然と言えば当然の話。
ただ、毎日通勤で使ったり、すぐ近くへ買い物へ…という近距離移動時には、4年近く経つ今でもクルマの重さを感じ、ハッキリ言って不便。
代車などで軽自動車やコンパクトカーに乗った時には、車体の軽さとステアリングの軽さなど、とにかくラクだ…と強く感じます。

●変速ショックが大きい
シフトチェンジ時に"ガチャッ"という音と共に振動が発生しやすいです。
デフやプロペラシャフトからの振動だとは思いますが、これは永遠の課題です。
特にエンジン始動直後の暖機前だと回転の落ち込みが激しく、変速ショックも大きめ。

●エアコンONで乗り心地が悪化
これは現行のVABでも同様らしく、シフトアップ時に回転が落ちすぎて変速ショックが大きくなります。
予想以上にパワーが食われるんでしょう…。
シフトダウンと同様にブリッピングをしてやった方が安定したりします。
積載性
☆☆☆☆☆無評価
現行モデルより小さく、一昔前のスポーツカーのボディサイズ。
どんどん次世代化するにつれてボディサイズが大きくなる傾向にあるので、この頃の扱いやすさを好むヒトには根強い人気があるんでしょう。

●後部座席が狭い
固定シートなので、前後スライドやリクライニングはできません。
ファミリーカーというスタンスではないので仕方ないでしょう。
足元スペースが狭いですが、これは二代目スイフトとあまり変わらない印象。

●後部座席は簡単に外せる

大きい荷物を積みたい場合、後部座席は工具一つで簡単に撤去可能。
後部座席に18インチのタイヤ4本くらいならギリギリ積めます。
ただし、座席を撤去してもトランクとの間に鉄板があるため、トランクから後部座席へ大きい荷物を積み込むには、その鉄板も外す必要があります。

●トランクの容量はスポーツカーにしては良し
後輪のサスペンションがリヤシートの辺りに来るので、それほどトランクを圧迫する事もなく、スポーツカーにしては広いかと思います。
普通に成人男性を詰め込んで走れます。
燃費
☆☆☆☆☆無評価
●280PS規制時代のクルマとしては低燃費
普通に通勤でも7~9km/L程度。
高速巡行だと11km/Lくらいは普通に達成できるんじゃないでしょうか。
一応5人乗りのセダン車ですし、当時のクルマにしてはそれほど悪くないかと思います。
ちなみに全開でサーキットを走ると3km/L程度になります…。
何より、GDBはSUBARU側の安全マージンによって燃調がかなり濃い設定にされているため、安全圏内で少し燃調を薄くしてやってもイイかと思います。
その他
故障経験

●オイル漏れなど、とにかく修理費がかかる
そろそろ13年を過ぎて税金が割増しになる年式。当然不具合も出てくるでしょう。

この頃の水平対向エンジンは、必ずと言っていいほどオイル漏れが発生すると言われています。
特に、タペットカバーのパッキン劣化によるエンジンオイル漏れ。
真下にあるエキマニの熱でパッキンの劣化が進行するそう。
その他にも、ドライブシャフト・パワステ・冷却水…あらゆる箇所からの漏れ・滲みが発生。
サーキットメインで走るクルマなら、尚更メンテ費用がかかるでしょう。


とにかく色々修理してきました。
気になる方はブログを参照ください…。
ブログ一覧 | インプレッサ(GDB & S206) | クルマレビュー
Posted at 2016/12/11 09:12:51

イイね!0件



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この記事へのコメント

2016年12月11日 19:56
((((;゚Д゚)))))))
コメントへの返答
2016年12月11日 21:50
(;´д`)ハァハァ

プロフィール

「あちこちの万博 http://cvw.jp/b/704983/48514021/
何シテル?   06/29 11:03
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