リアブレーキエア抜き完成@ひでエリです。
まあ最近、ほんとバイクばっかりいじっていますね。
クルマも面白いんですが、プラモ感はよりバイクの方が高いですね。なんせパーツが安い。新品パーツの入手方法も簡単だし。
車検もないから維持費も安いしなー、とはいえ実質一人しか乗れないですし、これだけ乗り物が増えると私の身体ひとつでは面倒見切れないのも事実で、これ以上の増車はねえ、という心境になりつつあります。
しかしカネと機会があれば、ぜったいにストラトスは買いますよ、ええ、絶対に買います。カネと機会がいつあるんだ、という話ですが。
さて、タイトルのヴィンランド・サガ、早26巻です。
週刊少年マガジンで連載を開始し、この描き込みでやっぱ週刊は無理か、ということで月刊のアフタヌーンに移行、連載当初からずっと読んでいる古参としては、この26巻、第2部終了は第1部完を超えるインパクトで、読後5分はパソコンの前から微動だにできませんでした。
==さてここから勢いに任せてネタバレですので読みたい方は読んでから==
第一部ではヴァイキングとして戦争に次ぐ戦争を続け、自らにヘイトを集めまくった主人公トルフィンですが、その結果、いつか出会ってしまうだろう自分が殺した人の家族に出会ってしまいます。
それがヒルダ。
そしてトルフィンは彼女の工夫と卓越した戦術眼によって膝を石弓で砕かれ、負けを喫してしまいます。
彼女はそのままトルフィンを親の仇として殺そうとしますが、トルフィンはまだ死ねないのだと、これからの俺を見てくれと言い、ヒルダは怒りの中で一筋の何かをみて、この提案に乗ります。
そして今回。
新しい土地で開拓を行おうとするトルフィン、未だ怒り収まらないヒルダは、何時でもどこでもトルフィンが本当にもう人を殺さないかを監視していました。そして幾度となくピンチに陥るもののトルフィンはもう人を殺すことはありませんでした。
この26巻で、彼らの開拓村であるアルネイズ村に出た、村を襲うかもしれない熊を追って、ヒルダは森にはいります。
そして熊を追いつめるものの、殺すことはせず、冬眠に入ったことを確認して村に帰ろうとして途中一泊野営、そこで夢を見ます。
「そなたは昔、家族を熊に殺されている、熊を憎んでいたであろう?その熊を思いやるのか?」
「もう昔のことです」
そして、ヒルダはトルフィンを立派な戦士として赦すのです。
嗚呼...この展開を読者はみな待っていました。
トルフィンが殺した遺族の代表がヒルダではありません、もっと他にもたくさんトルフィンに恨みを持つものもいるでしょう。
しかし、奴隷から自由民となりヴァイキング時代の鉄と血に塗れた過去に苛まれていたトルフィンに
「過去を赦す」
という言葉がどれだけ染み入ったかは想像に難くない。
なんとも美しい、言葉では言い表せない。
そして開拓して初めての麦でパンが焼けました。
トルフィンとエイナルは二人で
「長かったな」
「あぁ...」
と短く声を掛け合います。
奴隷として売られ、自由民として独立し、一緒に商人として旅をして元手を作って、開拓民としてここにいる。
そして麦を作ってパンを焼けるところまで来た...。
この短いやり取りの中に万感の思いが詰め込まれています。
なんと尊い...。
この二つのシナリオだけで、ご飯が3杯×2回食べられる、そんな幸村氏の画力とネーム構成が昇華した26巻でした。
すみません、ファンでもない方には全く分からない上、ファンの方にはネタバレで絶対読めない内容で、誰に向けて書いたかというと私でしたw
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サブカル | 日記
Posted at
2022/05/24 00:34:32