
Vくんパイピングとステーがメダパニ@ひでエリです。
フロントフォークのオイル漏れが予定外でしたがこれを乗り切り、レストアも大詰め、各パーツ組み上げに入っています。
が、ステーの類が大杉、パイピングが複雑杉でマニュアル見ても分かりませんw
エンジンを先ずはかけたいのですが、分かりやすいフレーム系の組み上げに逃げがちで、進みません。まあいつかはできるでしょうw
先日はNHKのドキュメンタリーを褒めましたが、続いて映像の世紀バタフライエフェクトやらフランケンシュタインの誘惑など極上ドキュメンタリーを観て唸っております。
さらにドラマ10では、よしながふみ原作の「大奥」がドラマ化。
吉宗(冨永愛)、家光(堀田真由)、綱吉(仲里依紗)の3代にスポットを当てます。
前説ですが、よしながふみ大奥は男女取り替えモノで、男子が赤面疱瘡という強毒はしかに罹って激減する世界線にあって、江戸のお殿様は3代目からオンナであった、というプロットです。
これだけ見るとラブコメでも始まってしまいそうなネームなのですが、
以前1〜13巻のマンガレビューでも書いた通り、至ってシリアス。
素人目には史実との絡みをこの男女逆転大奥で絶妙に描き切っており、驚嘆の極みレベルの神作品です。
まあ骨子は
以前の私のレビューに任せるとして、今回はドラマに於けるキャスティング、演技などへの私見を。
先ずは冨永愛の8代吉宗から始まります。
質素倹約、質実剛健を旨とする吉宗は、無駄の象徴たる大奥をよく思っていません。
その大奥の元締めである藤波(片岡愛之助)は自らの権勢を堅持したく、吉宗の大奥渡りを主張し続けますが、吉宗の気に入った水野祐之進(中島裕翔)が自ら推しの御中臈でなかったため、因縁をつけて水野を亡き者にしようと画策。そして吉宗は…という話。
とりあえず暴れん坊将軍そのものという唐竹を割った様な性格をよく演じている冨永愛。
しかし顔が怖いw
対して、この手の
曲者系「きぃぃ!覚えておれ!」的なキャラをやらすと日本で右に出るものはいない愛之助w
文句のつけようがない曲者演技で脱帽。
一方、ヒロイン?役の水野は余り良いとこなしで終わりです。
まあこの話は何で世は女将軍になったかという話をし始める前振りフラグでもあるので余り気にせずサラッといきましょう。
次は3代家光は堀田真由。
この時代はまだ殿様は男であると影武者を立てていた頃で、女将軍上等初代の話です。
史実がどうなのかはよく知らないのですが、市井の妾腹に生まれた千恵(女家光)は、本家男家光が赤面疱瘡で頓死した後、後継の男を産ませるためだけに一代限りの裏女将軍として春日局(斉藤由貴)がさらってきた女の子でした。
千恵は貧しいながらも幸せに暮らしていたのに、目の前で母を殺されさらわれて、いきなり徳永のために子を産めと強要され、トラウマを抱えています。
男になびかない家光にはイケメンをあてがえばよい、と悪役春日の次の一手は京から来た絶世のイケメン坊主、万里小路有功(までのこうじありこと:福士蒼汰)をあてがうこと。従者付きでさらって来、嫌がる有功を見るや従者の一人を袈裟斬りにして死ぬまで大奥を出さないと厳命。
家光とは飼い始めた猫をきっかけに少しづつ距離が縮まるも、
大奥内イジメで痛い目に逢った従者玉栄が猫を殺害(ここフラグです)して、イジメ主犯に罪を擦り付けます。この一件で家光のか弱い幼い精神を垣間見た有功は庇護欲を掻き立てられ、トラウマを癒してくれる有功に千恵家光はキュンしてドン。
しかし愛し合う二人は子宝に恵まれず、またも悪役春日から種無しは京に帰れと言われる始末。かくして有功は種はなくともお役に立ちますと従者の玉栄含め御中臈の割り振りと大奥の管理をする総取締を拝命、家光は泣く泣く愛する有功が差配する御中臈と夜伽を頑張ることに。
悪役春日も歳には勝てず、最後は有功すまん後は頼むと死亡。
市井は既に男なしで回る世の中になっており、その頂きにある将軍家が女将軍であっていけない理由はない、文句あるやつはいるか!?と家光が一喝。
女将軍誕生!でした。
悪役春日斉藤由貴、ハマり役でした。若かりし日の大根ぷりを知っているオッサンとしてはよい役者になったものだと思います。
原作でも長き大奥の歴史の中で最高イケメン美丈夫と名高い有功役の福士蒼汰君は私から見ても綺麗に見えました。肌もつるつるで。加工してるのかもしれませんけど。
で、家光堀田真由...悪くはない、悪くはないのですが全体的に雰囲気が幼く、もう少し背の高い宝塚系のイケ女女優ではダメだったでしょうか...。まあ有功の美丈夫っぽさを際立たせるには、背もあんまり高くちゃダメだったのかもですが。可愛すぎて文句を言われる筋合いはねえ、という理屈も分かりますが、このドラマに限っては将軍の配役は難しいですねえ。
さて今季ドラマ最後編の5代綱吉は仲里依紗、父は有功の従者玉栄、母は3代将軍家光です。
綱吉は美しく賢い将軍でした。早々に側室との間に松姫を設け幸せにしていましたが、松姫が幼くして病死。御台である鷹司は京から右衛門佐(えもんのすけ:山本耕史)を召喚。佐は本来、優秀であると評判を聞きつけた御台が自らの派閥に組み入れようと、御中臈としての大奥入りを考えていましたが、野心に燃える佐はこれをやんわりと拒否、総取締を狙います。
松姫を失った綱吉は悲しみに暮れますが、一念発起して子作りを頑張ります。父玉栄もお手伝いして、イケメンをお庭にずらりと並べ、どれでも好きなのを選べと宣言。綱吉は手をつなぐ御中臈同士を見つけ寝台に二人を呼び3P!(NHKなのに!)そしてお前らが毎晩やってることをここでやってみろ、はようヤレ!と強弁。御中臈の一人がそんなことをさせられるならここで死ぬ!と腹を切りそうになったところに佐が突入。
「上様、お戯れが過ぎます。そのような腐女子の趣味を公にしてはいけません!」
というなり綱吉は
「お前らだって、私がシてるとこ横で聞いてるやん!このど変態どもめ!」
と激高。ちなみにセリフはちょっと意訳してあります。
とはいえ、子ができません...父玉栄は自らが将軍の父になると予言した住職に何故、娘の綱吉には子が出来ぬのかと尋ねると、あなたが若い時に殺生をしたからだと言われ、イジメ主犯に罪を擦り付けるために猫を殺したことを思い出します。綱吉に平身低頭の体で謝る玉栄、私のせいだった、すまないと。
そして綱吉は(自らの子を成すために)江戸の民は猫や犬を敬えという、かの有名な生類憐みの令を発します。
というところが、本日最新話までの話でした。
ともかく驚いたのは22時台とはいえ、NHKでこの性描写。
こんな攻めたドラマいままでNHKでありましたかね...。なんせ3Pですよ!更に仲里依紗綱吉の演技もエロい!
肌襦袢は着たままですが、身体のうねりやら喘ぎ声やらはそのまま描写ですし、3人でむつみあうヒキの映像もあったりして、マジでびっくりしました。
そして史実は分かりませんが、生類憐みの令、こんな流れだったんですかね...。まあ男女逆でも成り立ちそうですけど。
昔はこういうまじない系がそのまま医療になったりしている時代ですから、バカにはできなかったんでしょうねえ。
ともかく身体を張った仲里依紗に脱帽です。濡れ場シーンだけでなく、賢さやら鋭さ、妖艶な雰囲気も良く出ていて一流の役者なのだと思いました。
右衛門佐(山本耕史)はいつもの演技で非常に安定しています。逆にいうといつもの山本耕史、いつみても山本耕史という気もします。もはやシン・ウルのメフィラス星人が右衛門佐に見えるレベルです。
しかしキム〇クと違って、これは食べ飽きないのですよねえ...まあ地力がちがうのでしょう。
あと嫁さんが羨ましい。堀北真希が嫁さんとか前世でどんな徳を積むとそんなことになるのでしょう。きっと山本耕史の来世は虫だと思います。
全体的に長尺の原作を良くまとめてあるという印象です。
衣装も素晴らしい出来です。みすぼらしさがなく全て美しくよく考えられています。
が、欲を言えば側用人、御用取次などの将軍補佐役の語りが足りない。
原作では彼らは非常に重要なキャラクターで、この3代のドラマでは余りこれが表現されませんでした。尺が足りなかったのでしょうね。
主に将軍とその愛人との恋愛模様に焦点を充てて描かれています。
まあ暴れん坊将軍くらいのロングランになれば描き込みもできますが、ドラマ10では無理か...。
次あたりで今季は終わりかと思いますが、是非、幕末まで数季使ってやって欲しい出来でした。
観てない方は是非。