原作と劇場版はラスト世界線が違う!@ひでエリです。
先に映画館で観た息子からめっちゃ良かったと言われていて、各所から絶賛の声を聴きつつ、介護もあって映画館に行けずじまいでしたが、とうとう
アマプラにおちてきました、Blue Giant劇場版。
ということで早速見てみました。
===ここから下、全部ネタバレです!ご注意を!======
ちょっと1stルックに入らないように改行してと...
まず見始めてなるほどと思ったのは、仙台編が全部ない!
つまり東京編がメインで仙台キャラは途中にちょっと出てくるくらい。
例の巻末についてくる「回送シーン」が劇場版でも上手く演出で使われており、ここかよ!ってところでカットインされ涙を誘います。
また劇場版は時間が限られていますから、何処を中心に編んでいくかという事になる訳ですが、これは演奏自体を最強の上原ひろみ軍団が支えている訳ですから、もちろんライブという事になる訳です。
原作マンガのライブシーンは本当にすごくて、初見で音が聞える気がする絵ってのを初めて見たわけです。
で、今回はアニメなので本当に動いて音を出せるわけですね。
これは原作の石塚先生も言ってましたが
「動いてる、演奏してる!」
となる訳ですよ、ファンならもちろん。
そしてそのスゴイ原作のコマ割りやパースも良く活かしつつ、アニメならではの演出を加えて音を映像化することに成功しています。
ただこれは好き嫌いあるでしょうね。癖のある演出と言えなくもないので。
私は良いと思いました。
この構成だとダイの恋愛話とかはなくなっちゃうんで、成長要素を担うのはドラム素人から2年でBlue Note Tokyo(劇中ではSo Blue Tokyo)に昇り詰める玉田くんになります。
ユキノリの辛辣な言葉に対して折れずに、真摯な努力を続ける玉田くんにキュンキュンきます。
で、やっぱ東京編のライブの裏の主役はTake Twoのアキコママな訳じゃないですか。彼女が彼らに練習場所をタダで貸さなければここまでにはなってない訳ですし、そして彼女に対してユキノリがSo Blue出演が決まってアキコママに報告するシーン。後ろを向いて泣くママ、回想シーンで嬉しそうに懐かしそうに話すママにまたホロリです。
そしてなんといっても東京編の山場はSo Blue出演前夜にユキノリがバイト先で居眠り運転のトラックに轢かれて右手を粉砕されてしまう件。
リアタイで石塚先生のマンガを読んでいる人なら「岳」を思い出して戦慄したことと思います。
しかしユキノリは一命はとりとめるものの、日本のJazzマンの東京ドーム、So Blueへの出演は叶わなくなります...。しかしダイと玉田のデュオでやり切ります。
「今日演奏した曲の作曲、ピアニスト沢辺ユキノリ!」
ダイのメンバー紹介でブワッと来ますよ、そりゃ。
そしてステージが終わり楽屋に戻ってアンコール待ちの彼らの目の前に片手を吊ったユキノリが!
「知ってるか?病院ってのは無理やり退院できるんだぜ」
これには原作勢もびっくりしたでしょうね。
こんなシーンは原作にはありませんでした。
「アンコールは俺も出る!だってJASSは今日で終わりだからな」
というユキノリの台詞、原作のユキノリにも言わせてやりたかった...。
そして左手一本でソロを弾ききるユキノリ、
というか上原ひろみ!
神!
そうマンガ原作のユキノリは最後のJASSライブには参加できなかったのです。
マルチエンドのラブコメ漫画のように、こんな世界線あったらいいのに、が劇場版で用意されていたとは~。
たしかに劇場版でつくるなら仙台編は前フリとしては長すぎで、東京編から作るべきだったろうというのは理解できますが、そのうち是非仙台編もアニメ化して欲しい。
劇場版と齟齬のある点は全くないので、是非テレビで1クールくらい使ってやってもらえないですかねー。
シーズン2に劇場版をリメイクして多少ライブと関係ない話も混ぜて話数を稼いで2クール目って感じでー。
全部やってくれるならNHKが安定してていいですよね、それこそ進撃みたいに10年がかりで全部やって欲しいです。
原作勢としては違いが気になってしまいますが、劇場版初見勢でも全く違和感なく説明も不要で楽しく感動出来ると思います。
何より演奏が上原ひろみ軍団なのが素晴らしい。
音に関しては国内最強クラスですから間違いない。
という訳で、見ていない方は是非見て欲しい映画です!
ちなみに原作はたぶん最終章となるNY編(タイトル写真)に入りました。
Jazz界の頂点であるNYという街でダイが本当に世界一のJazzプレイヤーになる様を楽しみに読んでいます。
が、もう終わっちゃうと思うと...いやあと2年くらいは楽しめるはず!
前編の「Exprorer」の最終巻でなんとユキノリが出てくるんです!
もうウルトラマンレオみてたらゾフィー出てきた!みたいなアガりかたしますよ。読んでない方は原作も是非w
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サブカル | 日記
Posted at
2024/03/09 23:07:16