いらすとや風のフリーレンのLINEスタンプにツボった@ひでエリです。
ホロライブの新作スタンプ出たよ!というLINEからの通知が来てぺこーらはないのかなあと思いながら探してたんですが(彼女出さないんですよ)、結局ホロライブに意中のスタンプはなく、うろうろしてたらパワポを使う人だけではなく看板やテレビ局のテロップなどにまで大活躍の「いらすとやさん」タッチのフリーレンスタンプを見つけてしまって即買いしてしまいましたw
という訳で、今日は朝からツーリングにいこうということになりました。
天気は晴れ時々くもり、最低気温20℃最高気温27℃という、バイク乗りには年間数日あるか無いかのお休みと最高天気がカチ合うという奇跡の日。
問題は「バイク最高の日」と「オープンカー最高の日」は完全に同期してしまうということです。
いつも迷うわけですが、今回は火曜日に納車されたばかりのドカに譲ってもらいましょう、エリちゃんごめんね...(つて、最近いつも正妻は後回しになっている)。
全体のコースは
こちら

これがいつものやまちゃんとのツーリングコースになります。
いつものご近所農道に始まり、
湯布院のステルヴィオ峠、

やまなみハイウェイを抜けて長者原

に抜け、玖珠を抜けて深耶馬渓を経由して帰宅というコース。
峠、景色、温泉、サウナ、

ソフトクリーム

とバイク乗りが抑えるべき要素を全て包含した素晴らしいコースです。要素的にないのは海とグルメくらいですが、阿蘇方面のオプションを付け加えればグルメも追加可能です。
さてまあその辺の九州バイク聖地自慢はいいとしてですね...。
今日面白かったのは会った人たちのバイクへの反応でしたw。
まずは湯布院狭霧台。こちらは私が勝手に命名した和製ステルヴィオ峠なのですが、雲海が見えることでも有名です。
こちらで休憩をするにあたって先客がいました。
仮にYくんとしましょう。
齢20歳くらいの若者です。旧車会に属する系のいじりまくったRZ50を乗っておられまして、我々が到着するなりガン見してきます。
ま、まあ最新ドカSSとTZRでは分かる人には分かります。
で、やまちゃんがコーヒーを買いに行っている間に
「おはようございますー」
と声を掛けたところYくんのマシンガントークが炸裂!
Y「TZRカッコいいっすね!」
え、ドカじゃないんだww
Y「ぼくRZ250の初期型持ってるんですがどうしてもフルカウルに乗りたいなと思って、落札して死ぬほどヤフオクを周回してRZのフルカウルを何とか確保して、今レストア中なんです、2スト最高ですよね!軽くてめっちゃいいと思います。鹿児島出身なんですが、大分に仕事で来ていて...」
ド、ドカはどうでした?(無理やり聞いてみたw)
Y「もちろんカッコイイんですけど重そうでした。取りまわしている姿が。TZRは軽そうに動いてましたね、これは何キロくらいですか?」
126kgですね、めっちゃ軽くてぺったんぺったん寝ますね。
めちゃくちゃ楽しいですね。
Y「やっぱそうですよね!RZのレストア終わったら是非一緒にツーリングしたいので連絡先教えてもらってもいいですか??」
え、ええ..いいですけど...
Y「えっ!セブンも持ってるんですか?」
(あ、LINEの壁紙ナナちゃんだったわ)は、はい...。
Y「めっちゃシビーっすね!」
で、1stメッセージで送られてきたスタンプが気志團の「俺んとこ来ないか」でしたwwwww
最新のドカには目もくれず、30年以上前のTZRへの食いつきが凄かったです。
古いフルカウルのバイクが好きなんだそうです。
まあそれなら垂涎の的でしょうね、3XVは。
会話は全て食い気味な返答でオジさんは圧倒されましたww
まあでもこんな古いバイクを好きな若者がいる、バイク文化もまだ枯れてはいないんだなと思いました。
ただし嗜好が「特攻の拓」wwなので、私と一緒に走って楽しいのかは分からないです。チューリップコールとかし始めたらぶっちぎろうと思いますw
次は長者原ビジタセンター(正確にいうと長者原ヘルスセンターの方、食堂とトイレ、温泉がついている施設です、ビジターセンターの50mほど横です)です。
こちらは登山道の入り口にもなっており、たくさんの登山者の方が行きかう場所でもあります。以前本田ブイくんで乗り付けた時も、過去山ガールだった妙齢の
「お姉さん」に「私、NSRのロスマンスカラー乗ってんの、VTRカッコイイね、じゃあね」と一方的に話して去っていくという経験をしたことがあります。
そう、バイクが好きな人も一定数いるんですよね、ここ。
まあ峠のてっぺんに近いので、山好きとバイク好きも一定数被るんでしょうね。
我々がベンチで小休止していると、少し年上っぽいオジさんが我々のバイクに目を見張って話しかけてきました。
仮にこのオジさんをAさんとしましょう。
A「こらまた珍しいバイクがおる」
お、分かりますか?2ストお好きですか?
そうです、オジさんの目はドカなどは完全にOut Of 眼中でTZRに釘付けでした。
A「私は昔、TDRというバイクに乗っていて...」
ああ、あれはスゴいバイクでしたね、2速3速あたりでパワーバンド入るとフロントが浮く感じの...
(わたくし昔、出たばかりの時試乗しに行って実際驚きました、エンジンがTZR1KTのものなので、そらパワーもあるしオフ車ディメンジョンのアドベンチャー仕様ならそうもなるかなと今は思います)
A「そうそう!本当にすごいパワーのバイクでした。でも4万キロで壊れるんです」
え、そうなんですか?
A「1機目のエンジンは4万キロでピストンリングが砕けてシリンダ内で暴れてギジャギジャになって廃棄。1万キロの同型エンジンをヤフオクで落として2機目のエンジンに載せ替えたのですが、3万キロ走って通算4万キロになったところで同じ症状が出て終わってしまいました。
2ストはシリンダに穴が開いているので、どうしても精度が出ないし寿命も短くなりますよね。」
(こ、これはガチの2ストライダー!)
いまは何に乗ってらっしゃるのですか?
A「いまは恥ずかしながら川崎のバリウス250(既に30年近くオチの250ccのノンカウル4スト4気筒、当時は主流でしたが、現在ではたいして売れもしないバイクに製造コストをかけられないため、250ccのバイクはほぼ1~2気筒しかないです)です。ボロボロになって捨てるという友人のバイクを引き取って、もう10年乗っています。壊れないのでまあいいかと思ってw、でも4ストクオーターなんて音ばっかりすごいけど全然はしらんですな。そこに行くと2ストは低回転からすごくちゃんと走りますよね」
ということで、こちらも最新ドカは全く話題に上らず、2スト万歳、TZRナツい系の話で盛り上がってしまいました。
まあ4ストは2ストと比べて、そのエンジンの往復行程において2倍の手順がかかりますから、単純計算で2ストの2倍回さないと同じ性能が得られないのですよね。なのでウチのチズルくんあたりが12,000rpmあたりまで回るわけですけど、これと同じ性能を得ようと思ったら4ストは24,000rpm回さないと無理ですね。
もちろん吹け上がる時間など考えたら、倍回ったとしても同じフィールは得られないですよねえ...。
とまあ、2スト賛歌はおいておくとしても、かなりの確度で2スト信者に会う日でした。何処に行っても山葉チズルくんは分かる人には分かってしまう希少な個体ではありますが、今日は面白かったですねえ。
で、最後に改めインプレですが、ウチのドカエルくん、往路は私が乗っていましたが、多少凶暴になったもののサラっと速く、誰が乗っても快適で速いバイクというのが改めて分かりました。
峠でもチズルくんに後れをとることはなく、キチンとついていけます。
乾燥重量180kg台と軽量で110psなので、コーナーリングがそこそこです。
ここ一発のパワーはリッターバイクですから、モンスターが相手でなければ大概の相手はミラー内で点にできます。
一方、34年前の2ストである山葉チズルくんは45psしかない代わりに126kgという乾燥重量。やはり軽さは正義。
どのコーナーでもぺったんぺったんと寝る上に、10000rpmあたりの甲高い2ストサウンドは最高です。もちろんブレーキもめちゃくちゃ効きます。
ということで、面白さは断然34年前の2ストキャブバイクに軍配があがるのでした。
あらため、ドカエルくんはどういう理由で買ったのかというのを再度考えます。
そう、
これはツアラーなんです。
長距離を楽にたくさんの荷物を積んで走るバイク。
峠で2ストレプリカと戦うために買ったバイクではないのです、比べてはいけない。
もういい年なんだから、峠を攻めたりするのではなく、いい景色を楽しみながら旅をするためのバイクです。
だからいいんです、中庸で。
美しい中庸、これがツーリングの美学でしょう。
とんがったところなど必要ない!
チズルくんで東京まで自走できるのか!
否!
(まあ出来るとは思いますけど)
ドカエルくん、君は美しく中庸で楽ちんに走ってくれればそれでいいんだ!
うん、たぶん...。