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2019年12月31日 イイね!

Grancabrioの外装色とフェイスデザイン

Grancabrioの外装色とフェイスデザイン

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Maseratiのエンブレムは創業の地ボローニャの旗の色である青と赤が使われています。
その背景を知ったため、外装色は1950年代の250F等のレーシングカーに使われたナショナルカラーであるRossoTrionfaleか、MASERATIのイメージカラーBlueNetuno(現在はBluAssolutoが近い色)で検討しました。また創業者の名前を冠したGrigioAlfieriは個人的に大好きで、その3色限定で探した結果、今のRossoTrionfaleのGrancabrioに出会いました。実際はBirdcage 75thにも使われたBiancoBirdcageが王道で良く似合っており、個体も多いです。

<250FなどMaseratiの黄金期のレースカーに使われたカラー RossoTrionfale>
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またGranturismo、Grancabrioは12年の間に数回のフェイスリストが行われましたが、私はいつも初期型のオリジナルデザインにこだわる傾向があります。後で知ったのですがバンパーは流用できるようで、どのモデルも初期型バンパーに変更できるようです。まあわざわざ古いタイプに交換するモノ好きはいないと思いますが、値段も安いので初期型で探しました。

<2011年ジュネーブで発表されたGrancabrio Sportの初期フェイス。レトロでモダンです>
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<フォグランプ付き。LEDではないポジションランプとともにレトロな味があります>
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初期型フェイスのRossoTrionfaleは2012年発表のGrancabrioSportのイメージカラーとして追加されましたが、このフェイスのSportは短命で約7か月でMC Stradale風に変更されました。非常にアグレッシブで人気のフェイスです。
<赤がSport、白がMC。この違いに気づかない人も多くなりました。>
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最終のフェイスリフトは少し落ち着いたデザインとなりMCとSportの区別がほぼつかなくなりました。
実際見ましたが洗練されていて良い感じでした。グリルがAlfieri風に角張って次世代っぽいです。

<最終型Sport>
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<最終型MC>
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どれも変更は間違い探しレベルで、車の印象を大きく変えるまでは至っていません。
あとはスペシャルエディションなどでボンネット中央部に穴が開いたりする程度です。

12年間ものロングセラーとなり、エンジンもデザインもクラシックの域に達しています。
こんなに長くほぼ変わらない車ってあったのでしょうか・・。

Posted at 2019/12/31 12:56:02 | コメント(0) | トラックバック(0) | grancabrio | クルマ
2019年12月30日 イイね!

grancabrioについて ②デザイン編

grancabrioについて ②デザイン編alt


②べた褒め企画 デザイン編
20世紀末が近づく1998年、25歳でローンを駆使しながらバブル期の国産ビッグスポーツの中古車を何台か乗り継いだあげく、最終的にスバルのアルシオーネSVXにたどり着きました。
「遠くへ、美しく。500miles a day」 GTカーとして素晴らしいキャッチコピーです。
戦闘機のキャノピーをイメージした奇抜なデザインは、3200gtと同じイタリアのカロッツェリアの巨匠ジウジアーロの作品です。フラット6エンジンは和製ポルシェとも呼ばれました。

<めちゃくちゃかっこいい国産車 SVX>
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先日、3200gtを手放す直前、国道で停車中に中学生くらいの少年がカメラをこちらに向け無心に撮影してました。「この車知っているの?」と聞くと「3200gtでしょ、大好きなんです」と大きな声で返してくれました。若者が車離れしてる中、マニアックな子供もいるんだと感激しました。
3200gtはジウジアーロの長男がデザインしたそうですが、テールランプは個性を追及されて仕方なく修正したものです。世界で初めてLEDを使用したテールライトですが、個人的にこれを超えるデザインのテールランプを未だに見たことがないです。アメリカでは光量不足のため発売されなかったことが、さらに希少価値を高めることにつながりました。

<最も好きなリアデザイン 3200gtの世界初LEDテールランプ>
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なんだか3200gtべた褒めになってきたのでgrancabrioのデザインに話題を変えます。
近年のマセラティで受賞歴があり、デザインの評価の高いものはピニンファリーナ(ケン奥山氏)が手がけた5代目quattroporteとコンセプトカーのBirdcage 75th、および元ピニンファリーナで現行giuliaなどを手掛けたMarco Tencone作のコンセプトカーalfieliです。granturismoのデザインはbirdcage 75thやA6GSCからインスパイアされたそうです。

<ケン奥山の傑作 5代目quattroporte 特に初代フェイスが秀逸 数々の賞を総なめ>
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Red Dot Design Award、Import Car of the Year (Japan Automotive Hall of Fame Association)、Wallpaper Design Award for Best Car、Best “flagship” for Quattroruote, Auto Motor und Sport and L’Automobile Magazine readers、“Best Concept” of the Editors’ Choice Awards assigned by the American Autoweek magazine、Louis Vuitton Classic Concept Award

<Birdcage 75th、ケン奥山とJason Castriotaによりgranturismoの基本イメージとなった>
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 Louis Vuitton Classic Concept Award (2006)、 Best Concept Geneva Motor Show (2005) 、The most beautiful car in the world (2005)

<alfieri 文句なしのカッコよさ。圧倒的支持で2014ベストコンセプトカー受賞>
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最初にgranturismoのデザインを見たとき、アクが強いなあ、、と感じ、よく評される美しくエレガント、流麗で妖艶などと全く思いませんでした。しかし近年の流行である縦長ヘッドライトのデザインに慣れてくると、ヘッドライトの位置とフロントフェンダーの張り出しの造形が絶妙なバランスで、全体的にも直線と曲線を融合した秀逸デザインだと感じるようになりました。
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鯉の口のように突き出たフロントグリルは 、2017年に開催された世界最高峰のクラシックレースカーを決めるザ・ペニンシュラ クラシックス ベスト オブ ザ ベスト アワードでNo1になったA6GCSをモチーフにしているようです。テールランプは写真よりも実物の造形はかなり凝っており立体的です。奥山氏が好きなガンダムの目に似ています。

<最も評価されたクラシックカーA6GCS 鯉の口のようなユニークなピニンファリーナデザイン>
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<granturismoのデザイナー Jason Castriotaのスケッチ>
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grancabrioのデザインですが、冒頭のラフスケッチが示すサイドラインが非常に気に入っています。Jason Castriotaはサーブへ転職したため、当時ピニンファリーナに在籍していたチーフデザイナーのGuglielmo CartiaおよびディレクターのLowie Vermeerschがgranturismoをオープン化するリデザインを手がけ、grancabrioの見事なプロポーションを完成させました

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<クローズ時の美しいデザイン>
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大人が4人乗れるオープンカーはマセラティとして初の試みで、メタルトップのフェラーリカルフォルニアと差別化するため、クラシックなソフトトップが採用されました。これはデザイン的にも大成功だと思います。

2009年パリにて、フランスの雑誌L'Automobile Magazineが設立したTrophee du Designで、最優秀デザイナーにピニンファリーナが選ばれました。その要因は458italiaとgrancabrioのデザインだったそうで、受賞式においてLowie Vermeerschは機能品質とデザイン効果の両立を模索することがデザイナーの役目と言っていたようです。その両立を果たしたgrancabrioと458italia。どちらも同じ系統の傑作エンジンとピニンファリーナの傑作デザインながら、中古車価格は2から3倍も違います。grancabrioはかなりお買い得と思いますよ!

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今回も情報整理のため長々と書きました。

これからは走行や実用性などのインプレッションおよび
メンテナンスを記録していきたいと思います。

(参考)
Dexigner ニューヨーク発
https://www.dexigner.com/news/19539

ピニンファリーナ公式
https://pininfarina.it/en/work/maserati-granturismo/

Jason Castriota、Ken Okuyama インタビュー記事
https://www.fastcompany.com/76776/oral-history-design-behind-maseratis-2008-granturismo

AUTO DESIGN
http://autodesignmagazine.com/en/2010/06/maserati-grancabrio-naturalmente-aperta-elegante-e-sportiva/

grancabrio wiki
https://it.m.wikipedia.org/wiki/Maserati_GranCabrio

Posted at 2019/12/30 06:41:19 | コメント(0) | トラックバック(0) | grancabrio | クルマ
2019年12月15日 イイね!

grancabrioについて ①エンジン編

grancabrioについて ①エンジン編alt

大切に乗り続けるために、まず愛車を理解し好きになる必要があると思い
いつもながら色々と調べました。

べた褒め企画その1

F136系エンジン

 私はマセラティ最終のビトゥルボエンジンに魅せられ、3200gtを2回も所有しました。coupé以降は「フェラーリのエンジン」と言われマセラティエンジンではないと思いこみ、全く興味を持っていませんでした。

 調べていくとgrancabrioにも積まれているこの系統のエンジンは「フェラーリのエンジン」ではなく、マセラティの血が色濃く流れるエンジンだとわかりました。

 マセラティ側で開発された最終段階のエンジンに、フェラーリの材質と資金を使い、理想的なエンジンに煮詰められました。そのためマセラティのエンジニアの血が濃く流れており、伝統的な「一体式クランクカバー構造」を採用しているそうです。これはマセラティが初めて開発し、その後多くのスポーツカーが採用した画期的なエンジン構造で、今までフェラーリでは採用されず、このF136系エンジンを積んだF430が初めてとなりなす。

<F430のF136系エンジン>

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とはいってもフェラーリの本拠地マラネロ工場で作られるため、フェラーリ製エンジンであることは間違いありません。F136 系エンジンはフェラーリ‐マセラティエンジンとも呼称され、2社の伝統と技術が合わさって作られています。
獣の呼吸のようなビトゥルボエンジンも最高ですが、NAエンジンのどこまでも回るフィールと、アートとも称される排気音は私のような素人でも感動をおぼえます。

フェラーリの信頼性を飛躍的に向上させ、大好きなF355や456gtを生み出したモンテゼーモロは、開発中であった愛しの3200gtをテコ入れし、このF136 系エンジンをフェラーリではなくMaserati coupéに初搭載させました。
 マセラティの故郷であるボローニャ出身だから少しマセラティ贔屓したのかもしれません。フェラーリだけでなくマセラティの信頼性も向上させましたし、ほんと優秀な方と思います。

<AUTO CAR JAPAN 2004年1月号>
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さらにエンジンを煮詰めて5代目Quattroporteに積みこみ、爆発的に販売台数を伸ばしました。F136系のエンジンタイプはGT色の強いマセラティ用とレース色の強いフェラーリ用の2タイプ用意し、現在のそれぞれのキャラクターに合わせ、クランクシャフトをクロスプレーンとフラットプレーン、潤滑方式をウェットサンプとドライサンプと異なるよう製作しております。フェラーリの方がコストのかかる設計だと思いますが、トルコンのATとの相性も考慮し、快適さと高揚感を絶妙なバランスで両立している素晴らしいエンジンと思います。

今のcoupéやQuattroporteの中古価格をみると、その値段でこの傑作エンジンが手に入るなんてタダ同然の買い物かもしれません。
しかしながら最期のNAフェラーリとされるF136系エンジンを搭載した458italiaの価格は高騰しており、オープンモデルのspeciale apertaは新車の3倍以上になっているとか・・。430scuderiaも考えられないくらい高くなってますね。マセラティとフェラーリの世界における知名度の差なのですが、マセラティの伝統や歴史、技術をもう少し理解してほしいなあと感じます。

<AUTO CAR JAPAN 2004年1月号>
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1999年から開催された国際エンジンオブザイヤーでF136系エンジンはフェラーリとして初めて賞を獲得しています。その後、後継の F154系V8ツインターボエンジンも賞を総ナメしました。F154系エンジンも同じくフェラーリではなく、まずマセラティQuattroporteのGTSに載せられ、その後Ferrari Californiaに搭載されます。現在は現行のV8フェラーリおよびマセラティではLevanteのGTSとTrofeoにも採用されてます。新型ghibliに始まったV6ターボエンジンはディーゼルも開発され話題を集めています。

<MASERATI F154系 V8ツインターボ>
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 先日、マセラティはフェラーリのマラネロ工場で製造したエンジンの使用契約を更新せず、単独でエンジンを作ることを発表しました。そこでF136系エンジンの最終ロットを積んだワンオフモデルGranturismo ZEDAを作成し、次世代のマセラティへのつなぐ象徴としました。
今後のマセラティエンジンはEV化し、マセラティの伝統と文化が結集した赤煉瓦作りのモデナ工場で製造されます。閉鎖も噂されてましたが、工場で働く人だけでなくモデナの全住民がオリジナルエンジンの製造を祝福したそうです。2020年5月発表予定のマセラティの新型ミッドシップスーパーカーに積まれると予想される新開発エンジン、今からワクワクします。

<マセラティの伝統 モデナ工場>
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あらゆるスポーツカーから大排気量のNAエンジンが無くなることを惜しむ人もいますが、ダウンサイジングでターボ化しようがEV化しようが、マセラティの伝統を守るエンジニアが良いエンジンを作りつづけてくれると思います。

1997年から2005年までマセラティはフェラーリ傘下でしたが、その貴重な時期に産み出されたマスターピースこそがF136系エンジンなんですね。
 
 情報整理のために長々と書いてしまいましたが、モデナ工場で作られるマセラティの新型エンジンに期待しましょう!!

 次回のべた褒め企画は「デザイン」です

(参考)
誰も語らないけどマセラティはエンジンが超凄い その1
 https://motec.exblog.jp/27070721/

WIKI
 https://en.wikipedia.org/wiki/Ferrari_F136_engine

great V8s:ferrari
https://www.whichcar.com.au/features/great-v8s-ferrari-f136
Posted at 2019/12/17 15:08:22 | コメント(0) | トラックバック(0) | grancabrio | クルマ
2019年12月04日 イイね!

grancabrio sport 納車

grancabrio sport 納車トライデントが刺さって取れなくなり
再びマセラティです。

まだ3200gtに未練がありますが
かなり無理して乗りますので
この車の魅力的な部分を模索しながら
人生半ばのカーライフを楽しもうと思います。

Posted at 2019/12/04 09:28:14 | コメント(0) | トラックバック(0)

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