ミッション・インコンプリート　　～プレミア第8節　vsエバートン （アウェイ）～

　　最大最重要のミッションが達成され、
　　心配されたカイトのケガも
　　当初の見立てよりは軽症と判明。

　　その余勢を駆って、是が非でも
　　コンプリートしなければならない
　　ミッションでした。

　　レジェンドの1人イアン・ラッシュも
　　「この試合に勝てばすべてが変わる」
　　とコメントしていました。


・・・しかし結果、この試合に勝ってすべてが変わりそうなのは、ライバル・エバートンの方でした。


リザルト　：　０－２　（lost）
スタメン　：　ＧＫ　レイナ
　　　　　　　　ＤＦ　コンチェスキー、シュクルテル、キルギアコス、キャラガー
　　　　　　　　ＭＦ　ルーカス、ラウル・メイレレス、ジョー・コール、ジェラード、マキシ・ロドリゲス
　　　　　　　　ＦＷ　トーレス
　　　　　　　　（４－２－３－１）　→　（４－４－２）　　
交　　代　：　７１分　ルーカス→エンゴグ
　　　　　　　　７９分　ジョー・コール→バベル
　　　　　　　　８４分　マキシ・ロドリゲス→ヨヴァノヴィッチ
私的ＭＯＭ　：　なし（強いて挙げればジェラード）


通算２１４回目、由緒ある熱きマージーサイドダービーが
よもや降格圏争いとなろうとは、開幕前誰も想像だにしなかったはずです。
前節いい形で勝利したエバートンにとっても、勝てばすべてを帰られる試合です。
最初の２０分はエバートンの猛チャージ、何とかしのいでペースを握ろうとするも
やはり有効な攻撃の形が作れません。

原因は、巷で言われるトーレス不調説だけなのではなく、
　　・ＤＦ陣４人ともが対人ファイタータイプで、作れない＆繋げない
　　・特にキャラガーとコンチェスキーの両サイドバックでは攻撃力が・・・
　　・ジェラードを気にしすぎ、ジェラードに頼りきりのラウル・メイレレス
　　・プレーのテンポが遅く、素早い展開に水を差すマキシ・ロドリゲス
　　・気合がやや空回りし、タッチが硬くミスが多かったジェラード
　　・単調で淡白なプレーが多いジョー・コール
　　・そもそも４－４－２のほうが今はいいんじゃない？
などなど、数えていくときりが無かったです。

意気込む私が面白かったのか、珍しく観戦していた（なんとなく、ですが）妻も、
「可哀そうだけど、これはだめだわ」とさじを投げる始末。

何より最大の問題は、誰一人として自分たちの闘い方に自信を持てず
「やれるんだ」という気概が見えないこと。
当たりは厳しく対人ファイトはしているのですが、何かそこに逃げ込んでいる感じ。
一見ワンタッチパスのように見えて実は自分がボールを持ちたくないかのような様は、
まるでかつての日本代表チームのようでした。


後半の２０分間ほどは、開き直ったかのような思い切りのよさと必死さが戻ってきて
何度もチャンスを作り出していました。
１つでも入っていたら、仮に勝てはしなくても、次にはつながっていたと思います。


勝ってすべてを変えることはできませんでした。
しかし、違う形で、次からはすべてを変えていくことになるな、と思います。
そうでなければ、この先はさらに難かしくなっていくでしょう。
自信をなくしているメンバーに、ホジソンはどう語りかけていくのでしょうか。

You'll never walk alone.