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2012年12月26日

利根川のボート転覆「事故」について

利根川のボート転覆「事故」について
  まずは、全員無事で何よりでした。

  息をのんで注視していましたが
  「全員救助」のニュースを聞いて
  ほっと胸をなでおろしました。

    ←写真は毎日jpより


ニュースソースはこちらなど
 毎日jp    同じく毎日    産経新聞  


26日午前10時半頃、千葉県の利根川支流の黒部川で、合同練習中だった千葉県内の高校生の競技ボート(シングルスカル)約10艇が転覆し、18人が川に投げ出された。(35人という報もあり)
18人は自力で岸に上がったり、通りかかった人や消防の救助艇に引き上げられ、午後0時半頃までに全員が救助された。



この状況で、最も危惧しなければならなかったのは「低体温症(ハイポサーミア)」でした。
強風で波も高かったとはいえ、この種の競技が行われるのは流れのほとんど無い「静水」で、
流されたり、河川の構造物や岩でケガをする可能性は低いものです。
PFD(いわゆるライフジャケット)を着用していたかどうかは分かりませんが、
とにかく少しでも早く水から身体をあげ、体温が奪われるのを防ぐ必要がありました。
正直に言うと、沈した人数の多さから、「厳しい事態になるのではないか」と怖れていました。


不幸中の幸い、今回は多くの点で非常に恵まれていました。
 ・川幅が比較的せまく、自力で岸に泳ぎつくことが可能であったこと
 ・競技会場であったため川岸の護岸が整備されていて、上陸や救助作業が行いやすかったこと
 ・同じ理由で、現場全体を見通すことができ状況把握がしやすかったこと
 ・指導者も含めて現場に居合わせた人数が多く、通報や救助が迅速に行われたこと
 ・比較的市街地に近く、消防署も近くにあり、救助隊が迅速に救助活動にあたれたこと
 ・強風であったが、天候自体は晴れで、落水の直前まで身体は暖まっていただろうこと

こうしたことがはたらいて、深刻な事態になりかねなかったものが
予測された以上に(言葉は悪いですが)速やかに救助活動が行われ、
全員の無事が確保されたのでした。
  ※生徒6人は軽い低体温症の症状で病院に搬送されたそうですが
   全員意識もはっきりあり、命に別状は無いとのこと



ですが、このような「事故」(ここまでの事態になればもはや単なる「沈騒ぎ」では済まされず、「事故」とするほかない、と私も思います)が起きてしまった原因は、言い古されたこととは言えやはり、指導者の「判断ミス」と断ぜざるを得ないと思います。

練習を始めた時の状況はどうあれ、今日は急な強風が吹く可能性が高かったことは予報などで予見できたはず。
川幅は狭くとも、いやむしろ狭いために余計に(波のパワーが拡散せずに両岸の護岸の間で増幅される)波が高くなったことはおおいにあり得ます。
ヘリコプターからの空撮であれだけ見える高さですから、恐らくうねりの波高は数十cm、1m近かったかも。
競技用ボートでは相当怖かっただろうと思います。


県内の多くの高校が集まっての合同練習、せっかくの機会でもあるし、という部分もあったかも知れませんが、それは
「せっかくここまで来たのだから登ってしまおう」という山岳遭難と同じ構図ですね。


判断の厳しさとそのリスクの大きさは、ちょくちょく増水した川に遊びに行く私にとってもあてはまる話です。
大人数を率いた学校の部活動と、おバカなパドラーの非常識な行動と、
社会的な責任の軽重には多少違いがあるとしても、本質のところは同じです。
リスクと責任を十分以上に意識して、周囲の状況に流されたり惑わされたりしない認知と判断。
どこまで徹底できるかは分かりませんが、心掛けなきゃと改めて銘じます。



【追記】
  それにしても、「ボート」と「カヌー」の違いって、一般の方にはやはりまったく認識されてないですね(^^ゞ
  報道各社とも第一報は「カヌー」で、しだいに「ボート」に訂正されていきましたが
  1つの記事の中で「ボート」ち「カヌー」の両方を使っているものもありました。
  
  たしかに、競技用のボートとカヌー(フラットウォーターレーシング艇)はパッと見たいへんよく似ています。
  本場のヨーロッパのように、それぞれきちんと認識してもらえるくらいになるといいなと思います。

  ちなみに、艇の左右に1本ずつオールがあって後ろ向きに進むのが「ボート」で、
  1本のパドル(1本の左右にブレードがある)で前向きに進むのが「カヌー」です。
  以後お見知りおきを!(^_^)







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Posted at 2012/12/26 20:05:09

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osatan2000さん

この記事へのコメント

2012年12月26日 20:18
個の転覆事故で全員無事救出されたのは
奇跡だと思いました・・・☆
どうやらライフジャケットを着用せずに練習を
していたそうですし、全て ”大人の責任” だと
感じました。
コメントへの返答
2012年12月26日 21:09
正直、「これは危ないかも」と覚悟もしていたので、本当にほっとしました。
いろんな条件が重なって、奇跡といってもいいかもしれないですね!

じつは、この種目(とカヌーのフラットウォーターレーシング)は、慣例的にライジャケつけないことが多いんです。
動きが激しく筋肉を使うので妨げになるのと、それなりに管理された静水だから、とかの理由なんですが、水の怖さを軽視していて、はっきり言って疑問です(-"-)
これを機に改められんことを期待します。
2012年12月26日 21:31
私も、仕事から帰ってニュースを見ました。

確かに、今日みたいな天候だと悪化すると

予想できたと思いますよね!

私的には、素人目線ですが

イフジャケット未装着って、どうなの?でした。

何はともあれ、全員無事を確認できて良かったですが。

コメントへの返答
2012年12月26日 21:48
記者会見で関係者の人が
「天候が急変するのは年に1度か2度~」と弁明してました。
それ聞いて、「そこまで現地のこと分かってるんならなおさらだろ~っ」ってテレビにツッコミ入れちゃいました。
分かっていたけど練習も大事、という確信犯だったかもしれませんね。

私はこの種目はやらないんですが、競技ということもあって、ライジャケはつけない慣例があります。
夏場ならまだ、かもしれませんが、この寒い時期に、しかも子供で、では問題だと思いますね。
2012年12月26日 23:47
ホントにねぇ・・・
責任者、どんな考えだったんでしょうか・・・
コレははたして事故っと言えるのか?
なるべくしてなったなら、ある意味責任は責任者でしょ?
まっ、自然を相手にするスポーツや遊びは常にリスクが伴いますが、しっかと解っていないとねぇ。

NAさんも気を付けてくださいよ。。。
正月のゲレンデカヤック・・・
(^^ゞ(おいおいっ
コメントへの返答
2012年12月27日 20:22
責任者は学校の顧問ではなく、県のボート協会の人間だったそうです。
県教育委員会から練習会自体の開催を委託で受けていたと。
受けたお仕事を完遂しなければ、という義務感もあったんでしょうかね。
ただし、そうであればなおさら、専門者としての厳しさも必要でしたね。

ハンターさんこそ地吹雪の関越道でのサロモンスキー、十分お気をつけ下さいませ<(_ _)>
(-"-)まじかよっ
2012年12月26日 23:54
失礼ながら、ボートとカヌーの明確な違いが、追記の豆知識でようやく身に付きました。
コメントへの返答
2012年12月27日 20:26
パクリネタでなくてスミマセン。
今回は難しゅうございます<(_ _)>


ご理解を深めていただき何よりです。
これで貴方もれっきとした専門家でございます(笑)
2012年12月26日 23:56
さ、寒そう(°□°;)

練習ってあったかい時期だけじゃダメなの?

穏やかに見えても、急に変わってしまう…自然を侮ってはいけないですねー。
コメントへの返答
2012年12月27日 21:26
落ちた子たちはとんでもなく寒かったでしょうね。
奇跡的といってもいいくらい救助が早かったのでよかったけど、そうでなかったら低体温症で危なかったんじゃないでしょうか。
私も昔カヌー下手くそだったころ、冷たい川に何度も落ちて、心も身体も冷え切ったことがよくありました(^^ゞ

条件が悪くて練習中止の場合は屋内で筋トレだったそうです。筋トレでもよかったのにね・・・
2012年12月27日 0:27
指導者が筋肉馬鹿ばかりで、以前あったボート転覆事故の教訓が生かされてない。
ライフジャケットなしでボートに乗るって、馬鹿じゃねぇーのって。
誰も亡くならなかったから良かったですけど....

これが、このニュースを見て自分の思ったことです。

ボート免許保持者としては、せめてライフジャケットは付けないとダメでしょうって思いますよ。
(最近は乗る機会がないから、更新してないけど)
コメントへの返答
2012年12月27日 21:34
競技用ボートは、たいていは管理された静水で乗ることと、艇自体に浮力を付けてあって沈まないことから、ライジャケを軽視する傾向にあります。
夏場の競技会とかであればそれでも良いのでしょうが、個々の練習、しかも真冬に、同じ基準で判断したところは責められるべきでしょうね。
ライジャケには多少なりとも保温機能もありますしね。
臨機応変な対応が出来なかった点は、県協会のミスと言っていいと思います。

この私でもライジャケは必ずつけますから(^^ゞ
2012年12月27日 0:46
初めまして。

友人のイイネからお邪魔しました。

オイラはバスフィッシングをしてまして、黒部川でも船を降ろして釣りした事があります。

その時も練習する学生と遭遇しました。

しかしながらオイラも今回の件は間違いなく指導者の判断ミスによる人災だと思います。

助かったのは奇跡的としか言い様がありません。

黒部川は利根川のすぐ脇を平行して流れる殆ど護岸された川です。

周りに風を遮るものが殆どなく、海風をモロに受ける、しかも護岸が引き波を跳ね返す正直とても危険な川だと思いました。

オイラからすれば、正直 静水とは言えません。

それに競技上、ライフジャケットを付けると動きを妨げると言うのであれば~もっと慎重かつ無理のない判断をすべきだと思いますし、一桁の水温になる時期である事を考慮すれば~間違いなくこの時期にボートを出すのは言語道断だと思います。

また 管理されたプールでもない限り、今ではガスボンベ式のコンパクトなライフジャケットもある訳で、レギュレーションで着用を義務化すべきではないかと思います。

死者が出てから義務化されては今回の教訓が何も生かされなかった事になってしまいますから。

釣りのボートも含めて水辺での悲しい事故はもう見たくありません。


競技ボートの知識がないオイラの独断と偏見の長文失礼致しました。


お互い事故なく水遊びを楽しみたいものですね。

コメントへの返答
2012年12月27日 22:12
パプティマグマグさんこんばんは。
お越しいただきありがとうございます。

現地に行かれたことあるんですね。
指摘されたような状況は、テレビの中継からでもすぐに分かりました。
指導にあたっていた県協会の人たちは、身近すぎて感覚が麻痺してたんでしょうね。
いちばん現場を分かっているはずで、いちばん的確に判断下さないといけない立場なのに。

自分がやっている競技も五十歩百歩ですが、この競技団体は強化に意識が行き過ぎて、安全意識がおろそかになってるっぽいですね。
HP見ていて感じました。
規約を改訂して「ライジャケ着用義務」をはずすなんて、今どき考えられません。

今回も、メニューの消化に頭が行き過ぎて、安全のことは優先順位低かったんでしょうね。

昨年の浜名湖での事故とあわせて、今回のことを教訓に、安全に真剣に向き合うようになって欲しいと思います。
2012年12月27日 8:31
天候が荒れる事を予想していても、気象の状況変化をみての引き際は難しい所ですね。
もちろん学生相手ですから当然引率者の責任問題にはなるのですが、世論的には叩きばかりで可哀相にも思います。
こういうリスクもしょって指導の役をさせられている面もあるのかなと。
コメントへの返答
2012年12月27日 21:56
判断ってほんと難しいし、勇気要りますよね。

ただ、この練習会の責任者は顧問の先生たちじゃなく、県教委から委託を受けた県のボート協会だったのです。
いちばん分かってないといけなくて、範を示さないといけない人たち。

なのに結構ユルんですよこの人たち。
甘いというかなぁなぁというか。
記者会見の場でも、空気読めてない雰囲気がありありでした。

県と競技は違いますが、どこかで何度も見てきた気がします(汗)
2012年12月27日 20:44
こんばんは、マル運です。

今年、初めて本格的なカヌーに乗っての感想ですが・・・大きな事案にならなかったのが幸いですよね~
一歩間違えれば。。。

コメントへの返答
2012年12月27日 21:55
こんばんはー

今回の状況は、あの時とは天と地ほども違ってましたからね(^^ゞ
テレビで見ていて、最悪の状況も覚悟してました。
ほんと助かって良かったです(^_^)

けど、ちゃんとルール守って乗ればとても気持ちのいいものですから、ぜひまた乗ってくださいね!

プロフィール

「@FLAT4 さん
おつかれさまでしたー
やっぱ楽しいですね
ぜひまた!😊」
何シテル?   08/04 05:55
美味しいものや新たな発見を探して、犬たちと共にあちこち出歩いてます。
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