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2021年11月20日 イイね!

10年ぶりの東北旅 (その3) 各地のいま編

10年ぶりの東北旅 (その3) 各地のいま編

  10年ぶりの東北旅

  3本目は、10年経った震災の直後と今 でまとめました


  長いです、予めご了承ください(礼








10年も間があいてしまったのですが
あの時に見てきたところがどうなっているのか、というのがずっとあって
初めてのところもあわせて、三陸海岸を北から南へと
延々と下ってきました


久慈 (初めて)
 「あまちゃん」 の舞台
 三陸鉄道の久慈駅、駅前デパート、新しい拠点施設 YOMUNOSU、三鉄の島越
(しまのこし) 駅に行きました
 小袖海岸は走っただけで、時間が足りなくて海女センターはパスでした

















宮古 (初めて)
 宿泊した 「浄土ヶ浜旅館」 の目の前が宮古漁港でした
 このカーブした高架橋の下を、多数の車や漁船が押し流されていった映像は
 誰しも見覚えあるはず





気仙沼 (再訪)
 当時派遣されていた福井の保健福祉チームへの連絡・応援のため、
 気仙沼中学校・小学校に開設されていた避難所を訪れていました

 中学校の校庭
 応援の車両や、物資や資材を収めたプレハブが所狭しと並んでいたなぁ
 小学校のほうは新築されてすっかりきれいになっていました




 市民会館
 10年前はちょうど、さとう宗幸さんが避難所への慰問に来ていました
 生で聴いた 「青葉城恋唄」、沁みました
 建物も改築リニューアルされきれいになっていましたが、この部分は当時のままでした




 市街地を見渡せる場所に、復興祈念公園ができていました
 当日気仙沼に来ていたサンドウィッチマンの2人が避難したのもこの近くだったそうです




 モニュメントは帆船のセイルをモチーフにしているとのことですが
 中に入ると祈りに合わせた手のひらの中にも思えて、とても美しい
 気仙沼湾、かなえおおはしも望めます




 小・中学校や市民会館は、矢印の小山の上にあって、難を逃れていたのでした





陸前高田 (初めて)
 奇跡の一本松と旧陸前高田ユース
 この一帯が高田松原津波復興祈念公園として整備されています




津波伝承館 「いわてTSUNAMIメモリアル」 のエントランス
当時の記録、資料、データ、最新の知見をふんだんに、そして未来への決意を力づよく盛り込んだ、かなり渾身の施設です
ぜひ行かれることを強くお勧めします






南三陸(志津川)(再訪)
 役場防災庁舎の周辺
 下が当時、上が現在です

 防災庁舎のところだけ当時の高さのまま残し、周囲はすべて嵩上げしたうえで祈念公園と避難用高台にしています

 下の写真を撮ったのは上の ◎印のあたり、すっかり様変わりしています




 
大川小学校(石巻市)(初めて)
 ここはどうしても自分の目で確かめたかったです
 なぜ裏山に避難誘導しなかったのか…




 児童でもそれほど無理せず登っていけそうなポイントがいくつか 目に留まりました
 大の大人が11人もいながら何故その判断ができなかったのか、現場を見れば見るほど分からなくなりました




 学校の敷地内には、亡くなった子供たちに向けたメッセージがたくさん、教育委員会によって記されていました
 そのメッセージに込められた親御さんたちの思いはもちろんそのとおりなのですが
 他の被災した学校や施設と比べて明らかに数が多く、ウエットウエットな演出には、他のことを考えさせないように…という意図的なものを感じてしまいました



名取市(閖上)(再訪)
 閖上小中学校(閖上プラザ)
 当時の閖上中学校の場所に設けられました
 亡くなった生徒の慰霊碑も建てられています








メモリアルパーク
閖上プラザで出会った学校の社会学習のバスと、ここでも一緒になりました
モニュメントの高さは、この地での津波高と同じ (8.4m) だそうです





双葉町、大熊町、富岡町 (初めて)

国道6号線
路肩や、道路沿いの建物や施設、交差する道路などはほとんど封鎖されていて
滞留できないようにされています
通行自体も車に乗車してのみ、歩行者や自転車は通れません












現在でも帰還困難区域は7市町村にまたがっており、その外側でも
まったくひと気がなく生活活動の行われていない区域が広がっています

本当に時が止まっています









近づけるのは1kmほど手前の検問ゲートまで

関係者や作業員が行き来するバスがひっきりなしに通っていました












10年経ったいまでもこの地域の状況は、過酷としか言いようがなく
ほかの言葉・表現が浮かびませんでした
予期していたよりもずっと重く苦しい気分を抱いて、恥ずかしいですがまるで逃げるようにここを後にしました


最後までご覧いただき、ありがとうございました


(その4) に続きます




Posted at 2021/11/20 16:19:53 | コメント(3) | トラックバック(0) | お出かけ | 日記
2021年11月16日 イイね!

10年ぶりの東北旅 (その2) 自然と文化編

10年ぶりの東北旅 (その2) 自然と文化編

   10年ぶりの東北旅

   2本目は「自然と文化」という括りでまいります

   
    ※たっぷりと長いです、予めご了承ください(礼




今回の目的のひとつ、「北海道・北東北の縄文遺跡群」 のお勉強
今年の7月27日に、世界遺産に認定されたばかりです

対象となる遺跡19か所のうちのひとつ、「大湯環状列石」
ストーンサークルです





秋田県鹿角市立の「ストーンサークル館」 という展示解説施設が併設されています








とても大規模な遺跡で、直径40メートルを超える大きなストーンサークルが2つも並んでいます
  (万座環状列石:52メートル  野中堂環状列石:44メートル)
しかもこの2つのサークルの中心を結ぶ線を延長すると、夏至の日の日没の位置になる という
こういう古代遺跡では定番! の天文学上の属性もはずしてません(^_^)


野中堂環状列石








でっかいです
しかも2重円
中心部には、日時計のような配置の石群もあります





万座環状列石








石の数も多く、ほんとに大きいです
日本にもストーンサークルがあると知ってはいたけれど、こんなに立派なものとは…
イギリスのストーンヘンジやエイブベリーストーンサークルをみていても、本当に驚きました




まだまだ解明されてない謎が多いですが、これまでの研究結果からは
この環状列石は縄文人の集落の共同墓地で、
上の写真でみられるひとかたまりの石群が1つの家族の墓
それらが集まり全体として1つの大きな環をつくっている
のだそうです
また、環の内側へ出入りする通路のような配列の石もあり、環の内で祭祀のようなことも行われていた
と考えられているそうです



ストーンサークル館には、縄文土器をはじめ、石器や土偶、装飾品などさまざまな出土品が展示されてます
なかでもおもしろいのが、この石板




「もののけ姫」 にでてくる 「木霊」 のようでかわいらしい
掘られた小さな穴、その数が
口は1、目は2、胴のところに3,4,5、背面に6 と、数を教えるおもちゃ教材のような使われ方をされていた、と考えられているそうです




館内の展示、屋外の列石、それぞれ
解説スタッフによるガイドツアーが行われています
たいへん詳しく説明してくれるので、ぜひ参加されるのがおススメです(^_^)


世界遺産認定の他の遺跡 (青森の三内丸山遺跡や亀ヶ岡石器時代遺跡など) は諸般の事情で見られなかったのは残念でしたが、ここだけでも非常に見ごたえがあり、勉強になりました




続いては 秋田と岩手にまたがって広がる 「八幡平国立公園」

鹿角側から 「八幡平アスピーテライン」を、NA tS号の能力をいかんなく発揮させながら駆け上がり、
あっという間に山頂レストハウス前に到着(^_^)

クルマを置いてさっそく、山頂や八幡沼を辿るトレッキングルートを登ります



NA tS号は、左下の建物から3台目 です(^_^)


気持ちの良い遊歩道
天気もこの上ない快晴で、至福のお散歩でした








その名のとおりの 八幡 「平」 には、広々とした高層湿原が広がっています




湿原をさらに進んでいくと…





こんなスケールの風景、5年前のニュージーランド以来でしょうか

隣の二人連れの会話
  「すげぇ、スイスみたい!」
  「スイス行ったことあんの?」
  「いやないけど、すごい」
思わず私も頷いてました(^_^)


2時間ほどの爽快トレッキングのあとは、「樹海ライン」 の往復と 「アスピーテライン」 の岩手県側をこれまた爽快にドライブ
濃霧で何もできなかった前回のリベンジを、完璧な形で果たしました(^_^)




次のお勉強が、目的の3つ目 「奥州平泉」
ここも2度目の再訪です

中尊寺や毛越寺など華麗で多様な仏教文化を花開かせた奥州藤原氏についてだけでなく、
今回はちょうどその直前に
高橋克彦の歴史小説  「火怨 北の燿星アテルイ」「炎立つ」 を読んだところだったので
奈良時代、坂上田村麻呂と闘った蝦夷族や、その血を引く安倍一族のゆかりにも触れてみたい、と思っていました





とは言いつつも、やっぱりまずはなにより中尊寺、金色堂

朝早かったこともあり人は少なく、覆堂の中でも暫くのあいだ貸し切り状態
当時の藤原氏の力と、あらゆる装飾技術の粋を尽くした絢爛豪華でいてなお荘厳な金色堂を眼前にして、いろんなことに想いをはせていました




覆堂の隅には、この地を訪れた松尾芭蕉の句碑がひっそりを建っています
「五月雨の 降り残してや 光堂」






東北の厳しい風雪から金色堂を守るため、1288年に建てられた 「旧覆堂」
現在の覆堂に建て替えた際に、少し離れた場所に移築し、今に至っています

ここには、芭蕉の像も建っています





中尊寺から少し東、北上川のほとりの高台に建つ、「高館 義経堂」
やっぱりここもまた来てしまいます




この高館の丘から見渡す光景
とうとうと流れる北上川と、東山、そしてその間にひろがる平原
左手の奥には、安倍一族の興亡の舞台となった衣川の里

そしてここにも、松尾芭蕉の句碑  有名な
「夏草や 兵どもが 夢の跡」 です


この寂寥感
初めて目にした時から、どれだけ経ってもけっして頭から離れません





このあと、さらに東にはなれたところにあり、発掘や調査が進められている
「柳之御所遺跡」(藤原氏の政庁があったとみられている)を訪れ、
「平泉文化遺産センター」をまわってから
安倍一族の興亡の舞台となった、衣川の里へ向かいました









平安朝廷にとって異民族である安倍一族が存亡を掛けて戦いを繰り広げた古戦場跡





この地で滅んだ、安倍一族の鎮魂の碑もありました
そこにだけ、彼岸花がぽつんと咲いていたのがまた非常に印象的で
哀愁の想いをいちだんと強くさせてくれました




ほかにも、一帯に散在する史跡をいくつか回りました
時間があれば、平泉よりもう少し北の、水沢まで足を延ばして
「火恨」 の阿弖流為 (アテルイ) のゆかりの地も訪れたかったのですが
それはまた次回にとっておくことにします


たいへん長くなりました
最後までご覧いただき、ありがとうございました


(その3) に続きます




Posted at 2021/11/17 00:24:59 | コメント(4) | トラックバック(0) | お出かけ | 日記
2021年11月13日 イイね!

10年ぶりの東北旅 (その1) 旅程編

10年ぶりの東北旅 (その1) 旅程編

  少し前になりますが

  東北にドライブ旅行に行ってきました

  東北を訪れたのは この時 以来、ちょうど10年ぶりです



↑ 陸前高田の高田松原津波復興祈念公園




 目的は主に5つ
  ・ しばらくまともにクルマ走らせてないので、とにかくドライブしたいー
  ・ 世界遺産認定になった 「北東北の縄文遺跡群」 をお勉強したいー
  ・ 10年前、被災地応援で訪れた各地がどう変わったのか、確かめたいー
  ・ 平泉をあらためてじっくり確かめたいー
  ・ いいお宿、温泉に入って、美味しいものもたくさん食べたいー


 お天気にもたいへん恵まれ、充実の5泊6日
 トータルの走行距離は2,740km、通算燃費は13.3km/L でした


 まずは旅程のあらましで、以降何回かに分けてつづっていこうと思います



【1日目】
  福井~北陸道~新潟県村上市~国道7号~笹川流れ~山形県鶴岡市~酒田市~
  鳥海ブルーライン~日本海東北道 像潟IC~秋田空港JCT~秋田道~二ツ井白神IC~
  国道7号~秋田県大館市~国道103号~鹿角市 大湯環状列石遺跡~大館市泊

  
  前日の夜に福井を出発、北陸道をひたすら北上して
  新潟の村上市のあたりでリヴァプールの試合の時間になったので
  クルマを駐めて DAZN で観戦、勝利を見届け (^_^)

  そのまま少し仮眠をとって早朝から行動再開、国道7号線をまたひたすら北上

  とつじょ「鳥海ブルーライン」 の案内板を見つけ、反射的にヒルクライムドライブに突入しました
  早い時間帯だったので他にクルマもなく
  標高差 1,000m 以上の山岳ワインディングを一気に駆け抜けることができました




秋田県鹿角市あたりの田園




大湯環状列石遺跡 (ストーンサークル館)

日本にもストーンサークルあると知ってはいたけど、こんなに大規模なものとはびっくり!
ほかの縄文遺跡施設 (三内丸山遺跡など) を諸事情で見られなかったのは残念でしたが
ここだけでも見ごたえは十分すぎるほどでした






【2日目】
  大館市~鹿角市~国道282号~八幡平アスピーテライン~八幡平山頂~
  八幡平樹海ライン~松尾八幡平IC~東北道~九戸IC~岩手県久慈市~三陸鉄道久慈駅前~
  小袖海岸~三陸鉄道 島越駅~国道45号~宮古市 泊



  朝起きてお天気が最高に良いのをみて、酸ヶ湯方面への予定を急きょ変更
  八幡平アスピーテラインに突入!
  樹海ラインとセットで、超気持ちのいい山岳ワインディングと
  八幡平山頂の爽快トレッキングを楽しめました(^_^)

















「ユイちゃん、見ちゃダメだ」 「もう、遅い」 の橋梁










【3日目】
  宮古漁港~国道45号~田老町~45号~陸中山田~釜石~大船渡~陸前高田 泊



  宮古の漁港周辺や防潮堤施設をみてから、前日後回しにした田老町に戻り
  震災遺構の旧防潮堤と、新たに建設中の新防潮堤などを見てきました

  そのあとは三陸海岸に沿って南下、陸前高田の民宿で海の幸を飽食(^_^)


宮古港

後ろにぐるっとそびえる白い壁は、高さ 10m の防潮堤




道の駅 たろう










【4日目】
  高田松原津波復興祈念公園~国道45号~気仙沼市~南三陸志津川~石巻市大川小学校~
  大崎市 泊


「奇跡の一本松」 の高田松原に
津波伝承館と道の駅が併設されています




気仙沼市の復興祈念公園からの眺め

気仙沼湾横断橋 (かなえおおはし) も見えます




「おかえりモネ」 のFM放送局 「はまらいん気仙沼」 も見えます




南三陸さんさん市場

キラキラ丼は売り切れでありつけなかった、残念!



大川小学校

現場をこの目で見て、あらためて
やるせなさと憤りの思いを強くしました




【5日目】
  大崎市~東北道~一関IC~平泉(中尊寺、義経堂、柳之御所遺跡、文化遺産センター、
  衣川の里)~平泉前沢IC~東北道~宮城川崎IC~青根温泉郷 泊



  三陸から一転して内陸に入り、平泉をまる一日散策
  夜は仙台まで下がって、蔵王のふもと、伊達藩ゆかりの温泉宿 「湯元 不忘閣」 で
  まさしく 「不忘」 となる素晴らしさの温泉と料理を満喫できました

















こんなすごいお風呂がたくさん!





【6日目】
  青根温泉郷~名取市閖上~亘理~かさ上げ復興道路 相馬亘理線~相馬市~
  国道6号~浪江町~双葉町~常磐線大野駅~大熊町~福島第一原発(手前の規制ゲートまで)~
  国道288号~郡山東IC~東北横断道~磐越道~新潟中央JCT~北陸道~福井



  最終日は、名取の閖上から福島第一原発まで海沿いを南下
  10年間の閖上の変化ぶりや、かさ上げ復興道路の発想、
  
  そして、

  原発周辺地域の、いまだもって 「過酷」 としか言いようのない状況を
  この目でみてきました


















そこからは郡山まで山道を西進し (ここだけは楽しくない路だった…)
磐越道と北陸道で、夜中に福井に帰着しました


福井~新潟間は夜中、新潟以北は大半が一般道、市街地ありの山岳ワインディングあり、と
同乗者なしの単独行としてはなかなかにキツめの行程でしたが
さすがそこは NA tS 号、オールラウンドに優れた走行性能と快適性能、そして
優秀なアイサイトのおかげで
疲れ知らずの楽しいドライビングをお腹いっぱい楽しめました


長いのを最後までご覧いただきありがとうございました
次からはテーマごとにつづっていこうと思います
よろしければどうぞお願いします(^_^)









Posted at 2021/11/13 20:25:38 | コメント(7) | トラックバック(0) | お出かけ | 日記
2021年06月18日 イイね!

古代エジプトのお勉強  ~ 国立ベルリン・エジプト博物館所蔵品展 (後編)

古代エジプトのお勉強  ~ 国立ベルリン・エジプト博物館所蔵品展 (後編)


  前編 からの続きです

  今回も写真多め
  あらかじめご了承ください







    
   ミュージアムショップに売っていた「ヒエログリフ(神聖文字)」の解説本
   その時はなんとかこらえましたが、帰ってから安い古本をみつけてしまい
   けっきょく買っちゃいました(^^ゞ



京セラ美術館で開催中の
「 国立ベルリン・エジプト博物館所蔵 古代エジプト展 」 のレポートの後編です


前半の展示もとても見ごたえたっぷりだったのですが
後半にもさらに興味を惹く大物展示が待っていました






古代エジプトでも 「死後の世界」 が信じられていて、そのために死者はミイラとして肉体を保存されたりしたのですが
その死後の世界へ赴くには、神々による審判を受け、生前に罪を犯したり嘘をついたりしていないことを誓うのだそうです
私たちの信仰の 「閻魔大王さま」 と似ていますね!

また、死後の世界に無事たどり着けるよう、ミイラの棺の中には 「死者の書」 と呼ばれる呪文が延々と書き連ねられた書が納められて、これまた私たちが唱えるお経や念仏、呪文と同じようです

このあたり、親近感のようなものを強く感じました






No82 タレメチュエンバステトの「死者の書」(パピルス)

これがその 「死者の書」
パピルス紙で、なんと4m以上もあるんです






この絵と呪文の1つひとつが、42もの神々の前での審判のためのものなんでしょうかね





No81 ジェドコンスイウエスアンクの「アムドゥアト書」(パピルス)



パピルスの繊維が生々しいです






No91 デモティックの銘文のあるパレメチュシグのミイラマスク(亜麻布 ガラス他)

本展のメインビジュアルになっているミイラマスク
色彩の美しさに目を見張ります










No87 ネスコンスパケレドという名の女性のカルトナージュ棺

「カルトナージュ」はミイラを納める幾重もの棺の、いちばん内側のもの
鮮やかな図柄と色彩からすると、衣装・装束の代りなのでしょうかね








No88 タイレトカプという名の女性の人型棺 内棺 外棺(木製)

こちらが内棺





こちらが外棺  堂々たる大きさです
ミイラは、まずカルトナージュに、そして内棺、外棺の順に納められていきます





No85 王の書記サアセトの人型棺蓋(赤色花崗岩)





No117 死者を描いたミイラの覆い布(亜麻布)





No77 棺台の上のトトメス王子の小像(凍石)





No92 タバケトエンタアシュケトのカノポス容器(石灰岩)
    (ハヤブサ、山犬、ヒヒ、人)









No93 ロータス花弁形ペンダントのネックレス(ファイアンス陶器)

「美しい」 のひとことに尽きます(^_^)





No97 山犬頭のアヌビス神の小像(青銅)

死者の守護神で、死者の眠りと将来を守ります
前編のいちばん最初に登場した犬の像と同じです
 (手ブレすみません)





No112-115 シャプティ像 4体(石)





No110 人の頭のついたハート・スカラベ(蛇紋石)

棺に納めたミイラの、心臓の上に置かれます





No119 ラー神とハトホル女神の神官であったマアケルウプタハの供物台(方解石)

重厚感あふれる石板  色あいがきれいです





No128 パピルスの茂みを船で航行する死者ヘテペトのレリーフ(石灰岩)

上の供物台もこのレリーフも、死後の世界に渡った人が、その世界でも平穏な生活を送ると信じられていたことがうかがえます





No134 アテフ冠を被ったオシリス神の小像(青銅)

冥界の支配者で、再生をつかさどる神
この神の力により、混沌の中に終滅した世界がふたたび以前のような秩序だった世界に復活する、と信じられていたそうです






No1 3匹の魚とロータスを描いた浅鉢(ファイアンス陶器)








会場の運営にはちょっと問題ありましたが、内容じたいは大変に見ごたえがあって素晴らしい特別展でした
見られてよかったです

京都での開催は今月の27日(日)まで、
そのあとは7~8月に静岡、9~11月に東京八王子、の予定です
無事に開催できて、多くの人が観覧できるといいですね


前編・後編と、長きにわたりご覧いただき、ありがとうございましたm(_ _)m





関連情報URL : https://egypt-ten2021.jp/
Posted at 2021/06/18 19:56:14 | コメント(5) | トラックバック(1) | お出かけ | 日記
2021年06月16日 イイね!

古代エジプトのお勉強  ~ 国立ベルリン・エジプト博物館所蔵品展 (前編)

古代エジプトのお勉強  ~ 国立ベルリン・エジプト博物館所蔵品展 (前編)


  (写真多めです あらかじめご了承ください)


    先週の土曜日
  
    岡崎公園にある京セラ美術館(京都市立美術館)
    に行ってきました






「 国立ベルリン・エジプト博物館所蔵 古代エジプト展 」 という特別展です

4月17日からの会期で、前々から行こうとしていたのですが
緊急事態宣言発令によって開催おあずけ状態となっていて
6月1日からの再延長にともなう一部制限緩和でようやく開催にこぎつけたのでした



【展示の概要】( 同展の公式サイトより )

このたび、ベルリン国立博物館群のエジプト・コレクションの名品を紹介する「国立ベルリン・エジプト博物館所蔵 古代エジプト展 天地創造の神話」を開催する運びとなりました。

ベルリン国立博物館群は、ロンドン・大英博物館、パリ・ルーヴル美術館と並ぶ、ヨーロッパ最大級の規模と質の高さを誇る総合博物館として知られ、なかでも、エジプト部門は、アマルナ時代の優品を筆頭に数千年にわたるエジプト史を網羅する世界有数のエジプト・コレクションを誇ります。このベルリンのエジプト・コレクションから「天地創造の神話」をテーマに、約130点の名品を展示します。

古代エジプトの神話では、すべてのものは混沌とした原初の海「ヌン」から生まれ育まれ、そして世界の終わりがやってくると同じ海に沈んでいきます。本展では、「天地創造と神々の世界」「ファラオと宇宙の秩序」「死後の審判」の3章構成で、知られざる古代エジプトの神話の世界を、アニメーションも駆使しながら貴重な出土品とともに解き明かします。日本の創世神話との意外な共通点に驚くことでしょう。長さ4メートルを超える「タレメチュエンバステトの『死者の書』」や装飾が美しい「タイレトカプの人型木棺(外棺)」など100点以上は日本初公開です。

本展が、ドイツと日本の友好関係のさらなる発展に貢献することになれば幸いです。開催にあたり、貴重な作品をご出品くださいましたベルリン国立博物館群エジプト博物館や、ドイツ政府をはじめ、ご後援、ご協賛、ご協力を賜りました関係各位に、心から御礼申し上げます。





京都市京セラ美術館
細かいところよく見ると、和洋混在なんだかすごい意匠の建物です




混雑防止のため、時間帯を区切っての予約入場制をとっていて
私もずいぶん前からしっかり予約していきました

しかし、展示内の誘導整理と入場ゲートの運営との連携がまったくとられておらず
予約客も当日客もお構いなしでどんどん入場させ、最初のほうの展示室2,3コーナーは
かなりの混雑、というよりもはや 「激混み」!

見たかった展示もありましたが、気持ち悪くて仕方なくスルーしました
このあたり、良くないですね(^^ゞ






そんなわけで、冒頭のイントロダクションや
展示はじめのほうの十数点は見られていません(泣



No19 腹ばいになる山犬の姿をしたアヌビス神像 (木製)





No18 バステト女神座像 (青銅)

猫の女神さま、エジプトっぽいですよね





No10 ライオン頭の神マヘスの座像 (青銅)

こちらの神さまはライオンです






No15 セクメト女神座像(花崗閃緑岩)






No40 サティス女神とアヌキス女神にささげられたプトレマイオス1世の供物盤 (花崗閃緑岩)

直径80センチもあるんです すごい存在感でした





No49 デモティックが記された香炉 (青銅)

お香を置く皿ですが、前後端の造形 (ハヤブサと手のひら) がなんとも不思議です





No28 ハトシェフスト女王またはトトメス3世のスフィンクス像頭部 (石)





No27 ハトシェフスト女王のスフィンクス像 (胸像)(珪化砂岩)

巨大です









No37 神々に供物をささげるトゥトアンクアメン (ツタンカーメン) 王と妃を描いたアーキトラヴ (石灰岩)

高い冠をかぶっているのがツタンカーメン王かしら?





No43 王の書記ホリのステラ (石碑)(石灰岩)

とても美しいです
ヒエログリフ (神聖文字) がぎっしり!





髪の模様がとても精緻できれいです






No51 神格化されたイアスメス・ネフェルトイリと思われる王妃の立像(硬砂岩)






No53 カルナク神殿のアメン神官ホルの方形彫像 (硬砂岩)

不思議な造形ですが、とてもかっこいいです






N062 神格化されたイムヘテプの座像(青銅)

階段ピラミッドを完成させた建築の大家として崇拝されていた人ですと






No64 太陽讃歌が記されたネフェルヘテプのレリーフ (石灰岩)

古代エジプト人にとって、死と再生 (復活) の象徴が太陽の運行 (日没と日の出)で
太陽を崇拝していたそう、です
これはどこかで見たような気がします





No65 太陽の船に乗るスカラベを描いたパネヘシのペクトラル (胸飾り)

スカラベのターコイズ色がこのうえなくきれい
鏡で裏面の彫刻も見られるようになっています





No67 ネフェルティティ王妃または王女メリトアテンの頭部 (珪化砂岩)

ネフェルティティ妃は古代エジプトで最も美しい人のひとりとして有名です
ツタンカーメン (トゥトアンクアメン) の義母にあたるそうです




モデルの美しさももちろんのこと、この繊細かつナチュラルな造形も本当にきれいです





No73 アクエンアテン王の立像胴部 (石灰岩)

もはやおぼろげな高校の世界史の記憶では、「アクエンアテン王」 というより 「アメンホテプ4世(イクナートン)」 の名のほうが頭に残ってますね
エジプト古来の多神教を禁じ、太陽神アトンを唯一神とする信仰を強要したんでした確か…
  (間違ってても許してね)





No74 供物卓の前のアクエンアテンとネフェルティティを描いた石碑 (石灰岩)

でも、アクエンアテンの妃がネフェルティティだとは知りませんでした



 (ちょっと手ブレですみません)



こんなふうに魅力満々の展示品ぞろいで、どっぷりのめり込んでいました
そしてまだまだここから、さらに大物が控えていましたよ


(後編) に続きます
 よろしければご覧ください


関連情報URL : https://egypt-ten2021.jp/
Posted at 2021/06/16 21:23:57 | コメント(3) | トラックバック(1) | お出かけ | 日記

プロフィール

「@FLAT4 さん
おつかれさまでしたー
やっぱ楽しいですね
ぜひまた!😊」
何シテル?   08/04 05:55
美味しいものや新たな発見を探して、犬たちと共にあちこち出歩いてます。
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2019/01/23 21:36:50
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2018/11/14 21:59:52

愛車一覧

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STI WRX S4 tS 2016年11月3日 契約 2017年2月9日 ディー ...
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スバル プレオ スバル プレオ
26年式 スバル プレオ Fスペシャル (FF) 通算5台目のスバル車になります( ...
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