NEW AGEのブログ一覧

　暮れから正月にかけて、
　プレミアの３試合と
　ＦＡカップの３回戦の対戦がありました。


　が、

　レポートをまとめるには
　ちょっと虚しい内容＆結果でありまして
　これらの対戦については結果のみを。


　上：退任が決まったロイ・ホジソン　／　下：暫定監督のケニー・ダルグリッシュ


プレミア第１９節（12/26）　vs　ブラックプール（アウェイ）　　　　 　悪天候により延期
プレミア第２０節（12/29）　vs　ウォルバーハンプトン（ホーム）　　０－１（lost）
プレミア第２１節（ 1/ 1）　 vs　ボルトン（ホーム）　　　　　　　　　　　２－１（won）
プレミア第２２節（ 1/ 5）　 vs　ブラックバーン（アウェイ）　　　　　　１－３（lost）
ＦＡカップ３回戦 （ 1/ 9）　 vs　マンチェスター・ユナイテッド（アウェイ）　　０－１（lost）


折り返しを過ぎた第２２節終了時点でリーグ順位は12位。
一時は8位まで盛り返したもののその後は一進一退。
首位からはすでに19ポイントも離され、来期ＣＬ出場の4位以内も厳しい状況です。


そんな中、1月9日、クラブはついにロイ・ホジソン監督の退任を発表。
双方協議による契約解除となっていますが、実質は解任。
今季終了までの暫定監督として、クラブOBのレジェンド、
ケニー・ダルグリッシュ（ダルビッシュじゃないですよｗ）の就任もあわせて発表しました。

正式な後任候補の選定は、これからシーズン終了までの間で慎重に進められるはず。
それまでの状態、特にファンの気持ちをまとめるには、これしかない選択だったと思います。


思えば、ホジソンにも気の毒な半年間でした。
状態が落ち着いていて、じっくりとしたチーム作りが許される状況ならば
彼の能力や個性を充分発揮する機会があったろうと思いますが、
　・ＣＬ出場権の喪失
　・クラブ売却問題の長期化
　・ベニテスが作り上げたチームサイクルの終焉
　・主力選手のケガ、不調
などの悪条件、それもすべて彼の就任前からの問題のまっただ中でした。

ですから、誰もの想像をはるかに上回った成績不振ゆえの解任、ということになりますが、
選手たちの能力や特徴を活かしたフォーメーションづくりやメンバー起用の点で
見極めがなかなか進まず、チームとしての一体感を生み出せなかった事が大きかったと思います。
温厚な人となりが裏目に出てしまった印象を強く感じます。


また、たびたびの発言を通して、ファンの心証を害してしまったことも致命的でした。
決して悪意をもっての発言ではなかったのですが
クラブの歴史やプライドを理解しきれていなかったことが発言のあちこちに現れてしまい、
その不注意からくるボタンの掛け違いが繕いようのないところまでいってしまいました。

このクラブを率いる器ではなかった、と言ってしまうのは簡単すぎますが
前任のフルハムでは極めて幸せなキャリアを作り上げられていたのですから
やはりあらゆる面での環境の違いに上手く対応できなかった、ということなのだと思います。


その点は、後を引き受けたダルグリッシュには心配ありません。
選手・ファンに対する求心力は絶大なものがありますし、細かい戦術面や情報に関しては
新しいアシスタントコーチ、スティーブ・クラークの働きに期待できます。

一昨年、同じような展開でニューカッスルの困難に立ち向かったのがアラン・シアラーでした。
結局プレミア降格から逃れることは叶わなかったものの、
クラブとファンの士気を高め、次のシーズンにつなげるには大きな功績を果たしました。

ダルグリッシュも必ずや、そうしてくれるものと期待しています。

You'll never walk alone.