シャ・ノアール@なべのブログ一覧

まいど！

九州の雨も峠を越したようで、日が射すとセミの声が聞こえるようになりました。


さて、今回各地の豪雨でしきりにラジオやTVから聞こえてきた『命を守る行動を！』という一言、そう言われて皆さん行動できますか？

避難所へ行けないくらいなら、一階より二階への垂直避難、崖側じゃない部屋への避難等々....

気象状況に応じた行動で一番大事なのは、メディアが報じる情報だけじゃなく自分で仕入れた情報から、自分の置かれた場所で、今後起きうる最悪の事態を想定して最速最善の行動を取るってことだと思います。

家や家財道具は全て持ち出し出来ないからには、通帳や家屋の権利関係書類、仕事で使うならPC、最低限の衣服や食料等々は最低限持ち出したいモノではないでしょうか？

でも、これだけのモノを持ち出そうとすると当然、車が必要です。
ならばこそ、車で移動できる状況のうちに避難する必要があります。

なんてことを言いたい訳ではありません。



災害が差し迫った状況で『命を守る行動を！』と言われてこれだけのことが考え付くでしょうか？

何が言いたいかと言うと、日頃の意識が非常時の行動の差として現れる！
と言うことです。




おいら、良く人に言われるのですが....
『そんなこと万が一にしか起きないから！』
『考えすぎ！』

こんなことを言われる状況は～
：例えばショッピングモールで買い物中、通り魔的に暴れる人が出現した時に備えて荷物は利き腕で持たない、連れが居るなら自分の左側に居させる。
とか。
：コンビニ駐車場で、動いてる駐車車両の進行方向には入らない。
とか。
：行列の前後の人の行動に注意を払う。
とか....
要は、身近ないつもの光景の中に『違和感を感じとる』ようにしています。

それを普段一番意識しているのが『車の運転』です。

昨今、問題になっている『煽り運転(妨害運転)』は、同じ道路を走っている顔も見えない声も聞こえない『変なドライバー』をいち早く感じて認知して回避するしかありません。
でも、おいらの感じる変なドライバーと言うのは何も『報道されているようなドライバー』ではないのです。

いつもここに書いているように、合図が遅いとか、ライト点灯が遅いとか、そう言うことです。

つまり、皆さんいつも普通に行っている車の運転で『命を守る最善の行動』を取って居ないドライバーが無数に居ると感じています。

『子供を乗せています』ステッカーのいい加減な運転は、それで子供を守れていますか？
休日、家族を乗せたミニバンで、飛ばす車に足りない車間距離で走るお父さん、その車で何かあったら危険回避出来るのでしょうか？

おいらの知人友人は皆、車の運転、整備を気に掛けて『トラブルを未然に防ぐ』ようにして居るようです。
これを『安全運転』としましょう。
しかし、これが一般的なこと....ではありません。

大多数の一般ドライバーは....
『運転に自信があるわけでなく、車に詳しくもなく、非常事態に何も出来ない』
こんなドライバーが無事故だからと自分は安全運転を『している』と思っています。


一方おいらは、『何か起きたら対処するシミュレーションをしながら走っている』
『違和感を探知しながらの運転』です。

そこそこ走りの経験がある友人たちはこの意味が判るでしょう。
『これ以上速度が上がれば曲がれない！』とか
『これ以上強くブレーキを踏めばロックする』とか経験があるでしょ？

でも、日頃それを意識しているか？ということです。






おいらは、いつも言っています！


『運転は心掛けより命がけ！』


『俺はいつでも全開バリバリ！走りに命をかけてるぜ！』ってことじゃないです(笑)

道路ではいつ、どこで、何が起きるか分からない！
ある程度緊張感を持って見落としの無い運転を、何か起きれば最速最善の対処をする！
ってことです。
これを、何が起きるか分からないから、そぉ～っと石橋を叩くように慎重に～っていうのならそれでも良いと思います。

これを中途半端に『これくらいなら大丈夫！』と、脳内シミュレーションや経験もなく、
なんとな～くそれを選択している人が大半なので、そんな人たちに、災害が差し迫っているからと『命を守る行動を！』と言っても何をどうして良いのか判るはずもないのですよ。

コロナウイルスで非常事態宣言が出て、解除され今また感染者が増えようとしている。
それもこれも、『今まで感染しなかった大丈夫！』という、根拠なき自信が数字として現れていると思ってます。

日本のどこに住んでいても、一日で一台の車も見掛けない！ような人は恐らく居ません。

これだけ、身の回りに１tを越える移動物体が『なんとなく』走っていると思うと、車の左側通行と歩行者の右側通行の『本当の意味』が判ると思うのですけど....


(左側通行の車に右側通行の歩行者はお互いが向かい合うことで認識しやすくなる、お互いが正しく対処するなら事故にはならない、事故になるのはどちらかが、或いはどちらもが、正しい認識と正しい対処が出来ていないからである)



事故経験者は、『過去の事故、今なら回避する方法が見付かりませんか？』


幸いに無事故の方、『今まで危ない場面ありませんでしたか？その時あなたは何が出来ました？』


あなたの運転は、最低でも同乗者の『命を守る最善の行動になってますか？』

日常でこの意識が出来ないなら、災害時に『命を守る行動』は難しいかもしれません。

あなたや家族を守るために、今これを読んでいるあなた、少し意識して運転して欲しいと思います。


ダムがあれば....とか結果論はどうでも良い。
命を失う危険を最大限回避する！

安全に妥協はない。

これで万全！ということはあり得ないのですよ。


最後に、災害で亡くなられた方、そのご家族お見舞い申し上げます。
いつかきっと元気な姿で会うことが出来ますように....