まいど!
先日、納車された黒ミニ。
GW中のある日、社長が『宮崎まで車両引き取りがあるけど一緒に行かん?ミニの彼もミニの運転、オーナーの慣らしがあるので一緒に行くんで、運転を教えてくれたら助かる。』とのことで、
一緒に宮崎まで二台3名で行きました。
一日彼のミニで走り、時には運転を代わり、運転中の『危険な行動や操作』を指摘したり指導したり...
実際にハンドルを握ってみると驚いた!
『乗り心地が素晴らしく良い!』
『各ギアでしっかりレッド手前までストレスなく回る』
『超高速域でもハンドルから手が放せる』
『初めて乗った車で狙ったラインがきちんとトレース出来る』
『そんな走り方もしたのに燃費がリッター20km』
ちゃんと整備されたミニの実力ってこんなに凄かったんだ!(笑)
メーター読みの計算6000rpmまで『回れば』200km/h出そうなエンジン。
ちなみに...某ミニ有名店のスタッフに上記のことを伝えると...
『まじ?ミニでそれはあり得ない!』
おいおい!(笑)
一日で700kmくらい交代しながら走ったけれど、おいら的には『教習』しながらだったので、自分で運転するよりかなり気を遣っていた筈だけど、今までの経験上一番疲れない宮崎往復だったと思う。
さて、本題。
新ミニオーナーとなった彼に、高速教習と街中での注意点等々、それこそおいらの今までの運転経験を全て話したような一日でした。
そこで、話した安全運転とは?
一言で言うと『同乗者はもちろん、自分の周囲を走っている他のドライバーの命も守る』
そんなの当たり前じゃん!って思うかもしれない。
けれど、それすら意識していないドライバーが大半だとおいらは言いたい。
譲って貰ったからと、頭を下げるドライバー!
何がおかしいの?と思うかもしれません。
『頭を下げる』行為は人なら普通にします。
が!
運転中のドライバーが譲ってくれた相手を『見て(ここ大事)』頭を下げるとどうなるか?
『相手にだけ注意が行って他が見えなくなる』
例えば、右折しようと譲ってくれた相手は自分の左前方、頭を下げながら左に顔を向けると...『右は?』自転車や歩行者が居たら?
おいらは渡りきる直前(安全が確認出来た時点)で手を挙げたり、何もしなかったりです。
最近はサンキューハザードや短いクラクションもしなくなりました。
彼に特に言ったのは~
①『いつでも車線変更出来るように後続車の位置を把握しろ』
②『勘や慣れじゃなく、理詰めで車両感覚を持て』
①
『思った通りになったら良いなぁ~!でもならなかったらこうしよう!いや、こうかな?』
こんな事を頭の中でずっと続けるのが大事。
おいら的には『360度対空監視を厳となせ!』って感じ。
目の前で何かのアクシデントが起きた場合、避ける場所が無くブレーキだけで対処するしかないのか?、回避行動が出来るスペースがあるのか?をいつも考えてシミュレーションする。
『思い通りは1つなので、その対応策はいくつあっても足りないくらい』
大げさな!ゆっくり走れば安全だよ(笑)
では朝の渋滞で毎日事故が起きているのは何故?
込み入った住宅地の中での事故は?
制限速度に達することも難しい朝の渋滞、『遅くしか走れない』のに事故が起きる。
そりゃ、あんなに多くの車が居るんだから誰かミスすればそうなるよ!(笑)
あながち間違いじゃないけれど、焦りと欲張りが見落としに繋がり、そのいい加減な運転に付き合わされた周囲のドライバーがそれをさらに見落とせば結果は言わずもがな...
運転で大事なのは『観察(情報収集)、判断(分析)、操作(対処)、臨機応変(経験値)』
また、YOUTUBEにたくさんアップされている『ドラレコ映像』を観て、いち早く異常に気付けるように、また映像中に危ない!と思ったら『ブレーキ!』とか口に出すようにすると効果的だとも伝えた。
②
おいらは以前から言っているように車両感覚は理詰めで自分のものにするのが大事。
ミラーの合わせ方もそうだし、前後感覚も同じ。
おいらは毎日信号で先頭になった場合、停止線にノーズを合わせて停まることを心掛けている。
隣に車が居て停止線が写り込むなら最高に嬉しい(笑)
サイドミラーに写る白線が、ボンネットのどの辺りに見えているのか?
これを意識するだけで『前を見たまま車線のどこを走っているのか?』『この先どこをタイヤが通るのか?』が意識できる
大事なのは、今自分の車が車線のどこを位置取りしていて、この先どう走ろうか?を考えること。
前にも書いたと思うけど、運転の場合、天動説はダメ、地動説が望ましい。
車における天動説とは、流れる景色、変化する状況を受身で感じることかな?
全部が全部とは言わないけれど、比較的に流れが良い交通の中で交差点以外の右折車両を避けられずに停まってしまうパターン。
目配りが近く、対応が遅い、見えているのに気付かないとも言える。
(全てではないが女性に多い)
地動説は、上記の右ウインカーを見た時から車線変更を考えるタイプ。
早めの心構えや、行動、仮に左に車線変更してもすんなり右折したのを見ればすぐに右車線に戻れる人。
(男性的ではあるが、計画的か直感的は大きく意味が違う)
対処が必要な場所までの時間や距離が意識出来る、空間把握能力とも言える。
何となくそこを走っていた~
ってことじゃ、手遅れなんだよ。
自身の足では20km/h程度しか速度の出ない人間、その目の能力。
120km/hで走ると言われるチーターはその速度でも獲物を捉え、対応できる目と身体能力がある。
悲しいかな人間の目はそこまでの能力が無い。
1tを超える金属の塊を街中で60km/h、高速道路なら100km/hで間違うことなくコントロールしなければならない。
通常、人間の3倍~5倍の速度は視覚情報だけでもその数値以上の量で、それを即座に判断し、操作することが車の運転だ。
それに加えて車の性能やタイヤの限界を知ろうとすることも無く運転しているドライバーが大半以上。
限界を超えなければ安全でしょう?
いやいや...急ブレーキ掛けたらタイヤは鳴くでしょう?
これ限界超えていますからね!
事故の瞬間、ドライバーも車も限界領域の対応をしなければならない。
そうならないために何をどうするか?
情報収集を怠らず、素早い状況判断をし、君子危うきに近寄らずとし、万が一渦中に身を置いたら、的確な対処と後処理が絶対条件。
『曖昧な記憶より確かな記録』とドライブレコーダーを付けたとして、相手の過失が認められたとして、死んでしまえば意味が無い。
高額の自動車保険を掛けていたって、受け取る人間が生き残らなければ意味が無い。
安全とは命を守ること。
歩いていても、自転車に乗っていても、お店の中に居ても...
車はどこからでも突っ込んでくる。
災害も同じだけれど、せめて車を運転するのなら加害者になるのは勿論、被害者
にもならないために愛車の限界を把握し、積極的に意図的に車を自分のコントロール下に置くためのことを意識して欲しい。
あなたの運転、本当に命が守れて居ますか?
大丈夫!と胸を張って言えますか?
奥さんを、子供を、大事な人の命はあなたの運転が全てです。
『運転は心掛けより命懸け!』これが真実です。
車、バイク、乗り物が好きで沢山の友人や仲間が居ました。
その中の数人は今、会いたくても、触れたくてもそれは出来ません。
何人かは命の灯火を消さずに居れましたが、二度とMT車には、バイクには乗ることは出来なくなりました。
車が好きなら、乗り物が好きなら、誰にでも...
『車って安全で楽しい乗り物なんだ!』
って笑顔で言えるようになりましょう。