まいど!
昨日のオフ会、数日前の初雪の影響か結構寒かったです。
まぁ実際、三瀬峠の旧道には路肩に雪が融け残ってましたし...(笑)
下界との気温差は予想外の寒さでしたもんね。
そこで、おいらがシーズン毎に車載装備をしているアイテムを紹介します。
ちなみにこれから書く事柄は『走る』ことだけを書いています。
一泊でスノボに行く場合は車の方も寒さ対策が必要です。

冬の装備(どんな状況でも自力で走れるように!可能なら人助けも)
1:タイヤの滑り止め(スタッドレスタイヤ&チェーン)
仕事柄、長距離移動が多いおいらなので、例え雪で通行止め!と言われても行かなきゃ仕事になりません。(行って悪天候中止になるとしても、行けないのでキャンセルは許されない)
当然、迂回路となる訳ですが、失った時間を取り戻せる可能性は他人と同じ道を通らないこと。
積雪があれば人は来にくくなるのであえて立ち入ることがあります。
そこで、初雪が降ったら即スタッドレスを履かせているのです。
実際に雪が降る予想があれば、スチールチェーンとナイロンチェーンを携行します。
2:チェーンが無いなら裏技!(トラクションを稼ぐにはこんな手段もある)
重量配分を変えてトラクションを掛ける。
シャノアールにはいつも工具箱が載ってて大体10kgくらいの重量があります。
燃費のためには下ろしたいところですが、一人で走ることが多いおいらだと重量配分を変えることが出来ません。
FR車の場合、トランクかバンパーに人を乗せればトラクションが掛かりそれだけで脱出出来る場合もあるんです。
一人の場合全ての荷物をトランク後ろ側に移動させます、それで脱出できればラッキーですよね?
工具箱が10kgカメラバッグが7~8kg、三脚用の重りにする水タンクを満タンに出来たら二つで20kgくらい、何とか女性一人分くらいにはなりますね。
接地面積を変えてトラクションを増やす。
空気圧を下げ接地面積を増やします。
1.5~1.7kgf/cm2くらいまで下げても十分走れます。
走れるようになったらGSでエアを入れましょう。
地形を利用する(階段でたんすを運ぶ時重いのは下の人)
FF車は上り坂に弱い。
上りでは後ろに重量が掛かりますね、FFは駆動輪が前なのでスタート時前が軽くなるとスリップしやすくなる傾向があります。
この程度ならバックで上がれるかもしれません。
新聞紙はこう使う。
九州ならこれでも何とかなる場合も多いです。
スタックしているなら、新聞紙を長細く丸めて駆動輪の前に進行方向へ敷きつめます。
スリップするのは水分なのでそれを吸収しつつトラクションを稼ごうという意図です。
ATならクリープで試みます、MTならアイドリングでクラッチを繋ぎます。
押してくれる人が居るなら尚善しです。
新聞紙でダメなら毛布やタオルを使います。
新聞紙や布は防寒にも使えるので、一石二鳥!シャツの上に新聞を巻いて上着を着るだけでも暖かさが違います。
新品の毛布は勿体無いのでまだ使えるけど捨てても良いかな?というのを一枚載せておきます。
3:見えるのが大事、気付かせるのが大事(自分が見え難いと思うなら人も見え難いと思ってる)
昼間でも雪が降り始めたらヘッドライトとフォグランプを点けましょう、二つの効果を期待します。
一つは相手に気付いてもらうため、もう一つはヘッドライトの熱で雪の付着を防ぎ、暗くなった時に備えるためです。
リヤウインドーの熱線も点けます。真っ白になって慌てるなら先に対処します。
視界の確保は最優先、ワイパーは間欠モードで!出来るなら単発使用が望ましい。
視界の確保なのにワイパーを使うなとは矛盾してるように聞こえますが、その理由は後ほど!
まずは下準備が必要なのです、雨より雪の方がガラコやレインX等の撥水剤は有効だと考えます。
雪が降り出してフロントウインドーに白く残り始める前にヒーターを強めて吹き出し口をデフロスターにしてフロントウインドーを温めます。
雪がすぐ融けて水になればOK、水滴が垂れるくらいまで我慢してワイパーを使います。
撥水処理してあればワイパーは最低限に抑えられます。
ちょっと考えたら分かると思いますが、水は氷点下で凍ります。
コップの水が凍るまでは時間が掛かりますが、霧を吹くと一瞬で凍りますよね?
水量が多いなら凍るまでの時間稼ぎになります。
ワイパーで拭き残った少ない水分は凍りやすいので、温めたガラスで融かされた雪が雫になるまで待った方が凍りにくいのです。
しっかり温めたガラスだとワイパーが動いた後に湯気が見えるようなことがあります、拭き残しが蒸発してる証明ですから乾いたガラスにワイパーを掛けるとゴムが傷みます。
夜間の雪だとあっという間にワイパーブレードが凍ることがあります。
拭き残しが増え、ガラスも凍るようになります。
ウォッシャーは基本使えません。
しっかりウインドーが温まっているなら外気温を測る目安になります。
氷点下まで下がらなくても、霧状の水は凍ります。
走行風で冷えているガラスに霧状の水を吹き付ければあっという間に凍結します。
凍結するかしないか自然任せなので、先に主導権を取ればずっと楽に運転できるのです。
4:腹が減ってはなんとやら(飲料水&高カロリー食)
なんてことはありません、一本余計にペットボトルを買っておく、コンビニに寄ったついでにチョコレートを買っておく、キャラメルとか飴玉、かさ張らず口さびしいを緩和してくれる程度のもの。
幸いなことにまだ経験はありませんが、雪山で路外転落、運よくエンジンは動いたけれど自力で脱出出来る状態ではない。
一旦外に出てガソリン漏れが無いか匂いで判断、漏れが無いようだったのでヒーター掛けて車内で待機、たまたま買ってあったお茶とお菓子で一晩過ごし、翌朝明るくなって救助してもらった知人が居ます。
シャノアール号にはいつも水の入ったスプレーボトル(ファブのボトル)が積んであります、窓拭きにも使うしいざとなれば飲み水になるわけです。
スノードライビングレッスンに行くときには、ガス満タン、コンビニで買い物してから出掛けます。
色々試して自力脱出出来ないなら諦めて車内で待つことも大事です。
エンジンが掛かって無くても外よりは暖かいし、ヘッドライトやホーンで合図も出せます。
歩いて助けを呼びにいく場合は、知らない土地なら来た道を戻る方がいいでしょう。
どんなに遠くても目標があるならそこまで行ける体力があるかどうかですが、あるかないか分からないのを探すのは既に賭けです。
5:防寒防雨装備(濡れるよりマシ!寒いよりマシ!)
通常装備品ですが、ビニールカッパと防水加工したポンチョが載ってます、あと軍手が数足ありますね。
どこかで貰った名入りタオルをグローブBOXに入れておくのも良いです。
良さ気な立ち寄り温泉でも寄れるし、首に巻けばマフラーにもなる、コンビニ袋に入れれば簡易トイレ代わりにもなる、いくつあっても邪魔にはなりません。
本来なら長靴と言いたい所ですが、安いスニーカーで良いので靴下と一緒に入れっぱなしも良いでしょう。
エアコンやヒーターを強めても靴はなかなか乾かないんですよ、足が冷たいとそれだけで冷えてきますからね。
6:雪に慣れるための練習(持ってるから安心なんじゃない!使えるから安心)
どんなに便利なグッズを持っていても、どれだけ周到に用意していても、使えなければ意味がありません。
チェーンは買ったけど使った事が無い!
これじゃ意味ありません、買ったらその場で!お店の駐車場で着ける練習をするべきです。
難しいなぁ~と思ったらお店の人に聞いて手伝ってもらいましょう!
雪でスタックして坂の途中でチェーン装着なんておいらでもしたくありません(笑)
動けなくなる前に広いところで、誰か居るところで装着しましょう。
新聞や毛布が『どれくらいの効果があるか?』を知っておくのも有効です。
例えば、アイドリングだけでどれくらいの燃料を消費するのか?を知ることも大事なことです。
数年前の大雪で立ち往生になった車がガス欠で~と言うのがありましたよね?
給油ランプが点いたら他の車に同乗させてもらうのも良いと思います。
除雪が終わったのにガス欠で動けないのでは、ガソリンまで持って来てもらわなければ...
7:腕と装備と状況を正確に判断する(過信はしない、楽天的な考えはしない)
アウトドア趣味の知人が居ました。
寝袋やテント、コンロやまぁ色々持ってますが、専用品はそれ以外の用途に使えないものです。
車内で火を使うわけにはいきませんしねぇ~
寒さは凌げますが寝袋を滑り止めに敷くわけにはいかないし....
情報が少ない頃、タイラップでチェーン代わりになるとか、ナイロンロープをタイヤに巻きつけたら走れるとか、女性のストッキングでタイミングベルト代わりにしたとか実しやかに言われました(笑)
中途半端に走って事故るより、安全なところに停めて帰ってくる方を選択できる人を褒めます。
冬装備は用意するものも多く、大体かさ張ります。
一人なら毛布一枚でも良いですが、人数居れば....一人では押して動かすことも難しいですが人数居れば....
どっちもどっちなので、一番は経験することが大事と言えます。
不安があるなら止める!行かなきゃならないなら装備をする。
買っとけば良かった~雪道では命取りです。
あと、通常装備として普段使ってる工具、牽引ロープ、ブースターケーブル、ナイロンロープ、ホース、マグライト、タオル、手洗い洗剤、コンビニ袋、朝刊二冊等々。
最近は小さなショベルとハンドウインチを追加しようかな~と思ってます(笑)
あと携行缶か(笑)
まぁ色々書きましたが、雪や寒さは想像以上に体力を消耗します。
燃費も下がるし速度も出ません。
運転はシビアで気が抜けない。
市街地なら助けてくれる人も居るでしょうが、コントロールを失って突っ込んでくる車も増えます。
『これくらい大丈夫!ゆっくり走れば大丈夫!』
これが一番危険なのです。
暖冬だと言われてますが油断なく事故無く春を迎えましょう!