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2022年12月10日 イイね!

NDロードスター。軽量フライホイール、インストール後。

NDロードスター。軽量フライホイール、インストール後。2021/11月以前のNDロードスターって(前所有車もそう)、アクセルを踏んだ時に一瞬の無反応域があって、その違和感は我慢出来る出来ないというよりフラストレーションそのものだったのです。随分NDを長いこと作っているから何か理由があるのだろうと探ったけど、なんでこうなっているのか結局さっぱり分かんなかった。

NR-A1号車のレビュー

そこでなんとかならないかとスロコンやらなにやら検討した際に、一番良さそうだったのが「軽量フライホイール」の装着でした。

軽量フライホイールを装着するとシャリシャリ鳴ったり、モノによっては街中で違和感マックスな騒音を出す製品もあるのだけど、そういうのは軽すぎるものに多いことは経験として知っていました。

Autoexeってマツダの中では正規アクセサリー扱い用品になっているという不思議なポジションなのですが、軽量フライホイールの中では重めという味付けが気になり、装着することにしたのです。


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(こんなものが大人気で売り切れになるというロードスターワールド…入荷迄結構待ちました)


2代目のNDロードスターNR-Aは、2021/11の商品改良によって例の無反応域は消失していたので、まあこれでもいいかなという水準まで仕上がっていたのだけど…乗っている内に回転計の針の上昇がやや重いことが気になってきました。

「(また付ける?要らないかもな…)」

と思いつつも、恐らく718GTS4.0と入れ替えになるだろうし、それなら楽しむだけ楽しんでおこうということで、やはり装着。

その結果は…随分と素性の良いライトウェイトスポーツカーに仕上がりました。
4速から3速、そして3速から2速へのシフトダウンなんて、何度も繰り返したくなるくらい。商品改良前の車にこのパーツを取り付けると70点が90点になる感じなのだけど、商品改良後の車にこれを取り付けると85点が105点になっちゃう。同じ20点だけど、快感曲線は後者の方がずっと傾きが急になっています。
元々「P5-VP(RS)」のフィールは粒が細かくて良質なユニットと思っていましたが、これにアクセルレスポンスがついて来るようになったものだから、結構飛ばしたい車になりました。マツダのインテリジェント・ドライブ・マスター (i-DM)の平均点が、以前の4点台前半から2点台続出になると言えばお判りになるかもしれません。
絶対的な走行性能は価格も馬力も3倍近い718系4気筒に届かないだろうけど、ライトウェイトスポーツカーの愉悦はこちらにしかない歓び。
それに718系は今や車が来ないしね。3ヶ月待てば来るNDとは大違い。
そしてサウンドを含めたエンジンフィールはこちらの方が上かもしれない。なお、軽量フライホイール取り付け後のNDのエンジンサウンドは今回は悪化せず、音量が増えただけような感じで悪くありません。

惜しむらくは…ロードスターのもつ「のほほん」とした世界からは完全に抜け出てしまうことでしょうか。そして「人馬一体チャレンジ」のようなイベントを開催するマツダが目指す方向性と違うことも。


早ければ来年6月には入れ替えかぁ…どうしようかなぁ。

<悩>





Posted at 2022/12/11 15:24:43 | コメント(6) | トラックバック(0) | 日記
2022年12月05日 イイね!

Esperienza Ferrari 296 GTB:⑦The Real is ….

Esperienza Ferrari 296 GTB:⑦The Real is ….サーキットタクシー用の296GTBは別車両になっていた。




車に近づいていくと、何だか焦げ臭い(笑)
人目を気にせずにクンクンと嗅いでみると、タイヤだけではなくローターも焼けているみたい。カーボンローターってこんな臭いがするのか。パッドかもしれないけど…。

その車にはバケットシートが装着され、6点式のベルトで体を固定する…これから何が起こるか容易に想像できる。ベルトを装着してOKサインを出すと、お楽しみの始まりだ。


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走り出すと、自分がブレーキを全く使えていないことを身をもって知ることになった。それでも296GTBは安定した速さを保っている。どう表現をすべきかどうか迷うところは多々あるけど、どれもこれも野暮なものと言えるかもしれない。

車の完成度は、今までのフェラーリとは一線を画す出来と言えるのではないか。あれだけ走り込んだ車でも、全く壊れる気はしない。
シャシーの剛性感は極めて高く、パワーに足回り(と制御)が負ける気がしない。
フェラーリにあれこれ言えるだけの経験は無いと思うけど、それなりに触れる機会はあった。近年のモデルでは、パワーは凄いけどシャシーが付いてこない車、ちょっとアクセルを踏んだだけでくるっと回っちゃう車、パワーは出ているけど足回りが柔すぎる車、エンジン音がダウナー系の車…色々あったけど、何か一つ危険な香りというか、愛嬌というのか、そういう欠けているが故の魅力を放っていたのがフェラーリという理解だった。

296GTBはどうか。
今のところ欠点らしき箇所は見当たらない。実に真面目な車だと思うし、次世代のフェラーリを引っ張っていける仕上がりだと思う。

では、他車と比較するとどうなのか。
今回はパドルシフトの使用は控えていたので、オートマチック走行での印象となる。トランスミッションの切れは911GT系のPDKの方が切れが良く感じるはず。機能的な観点から見れば、本来DCTは差などできないはずなのに、各社違うのはシステム保全のための閾値のせいなのか…例えば自動シフトダウンはPDKみたいにパパパパーンと下がっていかない。もしかすると設定されたモードのせいかもしれないが、機会あれば「Qualify mode」を試してみたいと思う。


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フェラーリ製エンジンとしてはどうか。
吹け上がりはスムースだし、ターボラグ自体もごく僅かだった。狂ったような味付けは無く、実に真面目に仕上げてある。サウンドは以前のモデルよりも高めの音が出ていて改善度合いはかなりあるけど、355系の音には全く届いていない(あれは楽器かもしれないけど)。近年のモデルの使用者の方なら、羨ましく感じるはずだが…。
6気筒エンジン単体としてみるなら、911GT系の9R1.5(特にフィルターが入っていないモデル)の魅力には全く届いていない。それに電池のサポート無しなら296GTBはそれなりに重い(1700kg弱)ので、663psなら812みたいなぶっ飛んだ速さにはならない…。

でもね、実際に茂木を走らせたら、最初の7、8週くらいは992GT3よりずっと速いかもしれない。
総合力で勝つというのはマクラーレンっぽい感じだけど、実際のところ生きているゾーンはアルトゥーラと似ている。走りを極める方向に行くと、現代の車は同じような味付けにならざるを得ないところも。


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とまあ、車自体はこんな感じなので、かなりの完成度だったりします…が、フェラーリはそういう尺度で計る車ではないことは十分知っている。

守秘義務があるはずだから少し時期とか内容をぼかしますが、数年前に著作の関係でマラネッロの関係者にヒアリングした時に、その人はこう言っていた。

 「フェラーリはね、”多品種少量生産”を本気でやろうとしているんですよ」
 「まさにボディをカロッツェリアで仕上げていた時と同じようなスタイルを、
現代の製造技術を駆使してやろうとしているのです」

そしてフェラーリの魅力というか、巧いところは296GTBを”新車”で買えば、フェラーリワールドに入ることが許されるというのがあると思う。これは他社ではオファーできない類の香りだ。

 「296GTBのリチウムイオン電池?ああ、あれは遅かれ早かれ必ず交換が必要
になるでしょう。壊れるに決まっているじゃないですか、電池ですよ、あれ」
 「交換にいくらかかるって?知りませんよ、そんなこと。気になさるお客さまなんて我が社にいるのですか?」
 「日本ではローンであれを買うですって?それは大変だ(笑)彼らが無理  なくキャッシュで買えることが出来るように、人生の成功を祈っています」

とまあ、こんな世界が奥に広がっている。
それでもこの世界に足を踏み入れることができるのは、日本の人口で0.001%位か。先がどうなろうと、足を踏み入れることが出来ること自体が幸運な人生を歩んでいると言えるのではないか。
だが、フェラリスタであり続けることは本当に難しい…。

サーキットタクシーが終わると、先のインストラクターの方が近寄ってきて、こう言った。

 「Terryさん、フェラーリでサーキットを走りましょうよ。それこそが…」

僕の視線で彼が発言を止める。そして微妙な空気が流れる。

 「〇〇さん、もしかしてあの本を読まれました?」

 「はい、拝見しました。かなりフェラーリの勉強になりました。
  そしてフェラーリとはどんなものかも」

彼の言いたいことはよく分かる。
実際問題、エンジンの再始動のためにいちいちグローブを外さないといけない車でサーキットを走るかどうか。こんな設計をエンツォ・フェラーリが見たら、設計者の尻を蹴り上げるだろう。
それに専用の消火スタッフもいない素人が、背中にリチウムイオン電池を背負って事故ったらどうなるか…おっと、やはり296GTBにもフェラーリの破滅の香りが備わっているじゃないか(笑)


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(これ位の距離だけど、とても静かでした)


サーキット走行が終わって、一息ついてから帰路につくことにした。
ツインリンクもてぎにはサーキットを眺めることが出来る外周路があって、そこに車を停めてから、他の方が操る296GTBを眺める。
人によって走行スピードが全く異なるのが面白い。でも共通しているのは音量が静かだということだろう。
296GTBがデビューしたことによってマラネッロは随分と遠くなったけど、それでも遠くから聞こえるサウンドは間違いなくフェラーリサウンドそのものだった。

<終わり>
















Posted at 2022/12/06 01:01:51 | コメント(4) | トラックバック(0) | 日記
2022年12月04日 イイね!

Esperienza Ferrari 296 GTB:⑥Circuit Run!

Esperienza Ferrari 296 GTB:⑥Circuit Run!準備が整うと、一人ずつ車両へ案内される。
この日は「カルガモ走行」方式ではなく、1台に1人のインストラクターがついて走行する方式だった(少し安心)。
先ほど笑ってた方は僕の前にいる。控室で何人かのスタッフが挨拶にみえていたように見えたから、きっと重要顧客なんだろう。

僕が296に座ると、すぐにインストラクターの方が隣に座る。
シートの調整の仕方、ブレーキの効き具合とクセ(つまり結構奥で効くようになっている)、ドライブモードはたくさんあるのでインストラクターが適宜変更すること、操作系は最近のフェラーリの文法通りにステアリングに集約されているが、タッチパネルになったこと、etc。

そしてインストラクターからエンジンスタートの指示が出る。スタートボタンはステアリング中央の下にあるので、それをそっと押す…もう一回押す…が、かからない。
Sparcoのレーシンググローブでは、タッチパネルは反応しない。


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(フェラーリマークの下にある透かしの部分がスタートスイッチ)


 「かかりません💦」

そこでインストラクター氏が素手で押すと、インパネにあれやこれや通電するが、エンジンはかからなく、そのまま静かなままだ。
前の方の車両はスタートし始めた。1台、また1台とピットレーンからコースへと向かう。その間隔は10秒、もしかしたらそれ以上かもしれないが、実に安全なペースと言える。

 「さあ、行きましょう」

インストラクター氏の指示でアクセルペダルを踏むけど、エンジンは静かなままだ。それではつまらないので、ピットレーンから出て、第2コーナーのクリップを越えたところからアクセルを全開にしてみた。
凄まじい加速Gが体を襲うが、それ以上の減速Gが強烈だった。結構な踏力を与えてやったけど、まだ先が残っている…。

 「(ほう…)」

この車、いける。
設定されたクリップは守れなかったけど(すみません)、ストレートは乱暴にアクセル全開、ブレーキングポイントでは限界を探るべく思いっきり減速してみようと思って前を見やると…なんで、どうして、なぜまだ、そこを走ってるのか。

すぐに引っ掛かってしまったが、どうしようもない。ペースを落として走りますか…なんて考えていると、インストラクター氏から意外な指示が出る。

 「抜いちゃいましょう」

ちょっと待て。抜きたいけど、あの感じだと右に出るか左に出るか分からないし、事故はご免だし。

 「抜いていいんですか?本当にいいんですか?」

するとインカムで調整されたのだろう、前の車が左ウインカーを出して「急に」左に寄ってくれた…絶対動くなよと思いつつ、アクセルを踏み込むとサクッと抜いてしまった。ここでも296GTBの加速力は期待通りの反応を見せる。

そこから先は自分しかいないので、好きなように走らせてもらった。
ツインリンクもてぎの本コースは5km弱だったか。この車ならあっという間に走り切るだろう。
最終コーナーを少し速めに脱出させて頂いて、第一コーナーまでメーター読みで250km、ブレーキングポイントからコーナーに入るところまで90kmちょい迄減速してみる。少しスピードを殺し過ぎた気もするけど、この車の所作を知らないのでしょうがない…そして更に2週。
後半でABSを効かせるくらいまでのブレーキを試すことができたけど、何という懐の深さだろう。というよりこの車、壊れる気がしない。フェラーリにこういう印象を抱いたのは初めてだった。

そして最後に一周は、サーキットタクシーだった。

<あと1回続く>



Posted at 2022/12/04 23:18:52 | コメント(0) | トラックバック(0) | 日記
2022年12月01日 イイね!

Esperienza Ferrari 296 GTB:⑤Briefing.

Esperienza Ferrari 296 GTB:⑤Briefing.サーキットラン前のプレゼンテーションが始まった。前の席は既に埋まっていたので、少し後ろの席を選ぶ。



レーサーという方の説明は、シンプルで分かりやすく、ポイントが明確に抑えられていた。クリップは通常より奥に設定され、ブレーキングポイントにもコーンが設営されて分かりやすくなっている。安全に配慮しているのが、言葉の節々に滲み出ていた。


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(ちなみに周囲には殆どお店無し。コンビニに行き損ねた…)


車両の説明も勿論あった。
0-200kmが7秒台前半だって…アルトゥーラは全く追いつかないじゃないか。
ブレーキはドライブバイワイヤ、大丈夫かな。
ドライブモードは従来のものからずっと増えている。
それに電気走行モードも当然ある。なんと「EDモード」と名付けたそうな。
カンツォーネを響かせるのが仕事と思っているマラネッロの技術者たちが嫌々搭載したのが透けて見えるようで…彼らのJokeとも思える表現に、くすっと笑ってしまった。

そうやって興味深い時間を過ごしているのだけど、周囲の様子がなんだかおかしい。ちらっと見渡すと、前の年配の方は既に目を閉じている。その隣の若い方はLINEでもしているのだろうか、下を向いて携帯ばかり弄っている。
その時、なんとなく視線を感じて横を見ると、隣の方が僕のヘルメットを観察していた。そしてそのまま僕には視線を合わさずに、ゆっくりとプレゼン画面に目をやると同時に、彼の口角が僅かに上がるのがすぐわかった。

 「(笑った?なんで???)」

僅か10分位のプレゼンテーションだったが、これから200kmオーバーで一緒に走るんだぞ。周回を共にするのが不安になってきた…。

その後すぐにパドックに遠足の如く連れていかれ、ゲスト各人はヘルメットとグローブの支給を受ける。僕は自分のヘルメットをかぶり、グローブを手にはめて、車両への誘導を待つのだった。

296GTB。
さて、どんな走りを見せるのか。

<次回はサーキットランの様子>






Posted at 2022/12/01 01:24:22 | コメント(0) | トラックバック(0) | 日記

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「@Tetsu@ さん、ありがとうございます。しっかり映っていますね(風景に見入ってしまいました)。」
何シテル?   04/07 13:32
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