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terry997のブログ一覧

2024年04月08日 イイね!

欲しいポルシェが無いという幸せ…1

欲しいポルシェが無いという幸せ…1

目の前にあるのは992GTS





なんとまあ、大きいことか。実際は現行M2の方が僅かに大きいのだが、こちらの方がずっと大きく見える。


もうすぐ返却時期が来るけど殆ど乗っていない。乗らない理由は1つ。それは持ち出すのがなんか億劫だから。こんなこと911であっただろうか。


それは数週間前のこと。

 

 「最近、欲しいポルシェが無いんですよね…」

 

Aさんとこんな感じで他愛もない話が続いていく。

彼と会うのは半年に1度くらいのペースよりも、もう少しスローなくらいだろうか。

普段猛烈に忙しい方なのだけど、たまに色の違う人(僕)から意見が欲しいようで、お誘いがあれば必ずそうするようにしている。

彼は欲しい車ならほとんど買えるだけの財力を持っているけど、買い漁るようなことはしない。コレクションを見せびらかすことは決してない。そしてきちんと自分で弄れるだけの知識と技術力を持つ、僕が本当のエンスージアストと感じる人たちの内の1人。

 

 「来週から出張だから、しばらくうちのGTSを乗ってみればいいじゃない」

 

そんなことを簡単に言ってくれるけど、実のところそんなに嬉しいわけでは無い。


気の向かない素振りの僕を気にすること無く、彼はその場で秘書にキーを持ってくるように指示を出していた…。


(続く)


Posted at 2024/04/08 23:53:41 | コメント(2) | トラックバック(0) | ポルシェ | 日記
2023年12月22日 イイね!

少しだけ変わってきた生活

少しだけ変わってきた生活内燃機関の時代も終わりかけの現在、どのICE搭載車も出来が良くなった。




ハイパーカーは1000馬力が標準になりつつあるけど、どれもこれも市街地での走行は苦も無く出来るようになっている。東京の渋滞で耐え得るかどうかは分からないけど、青山通りを流して銀座あたりをぶらぶらしても、特に問題は無いような出来になっていた。
スーパーカーと言われる車は、500馬力だろうと800馬力だろうと普段使いには問題無い、と言い切れる仕上がりになっている。オーナーが見えないところで機械的に負荷が発生しているかもしれないけど(とあるスーパーカーはエンジン内が煤だらけになっていたりするがオーナーがそれを知ることは無い)、見えないならそれは正常であって問題無い。
余りにも普通に使えるので、なんでわざわざこんなに視界が悪いのか、荷物の積載性や乗降性がなんでこんなに酷いのか、なんてクラスやジャンルに不相応な不満が出てくるわけだ。

しかし…どれもこれも…みんな出来がいい。

仕事柄、珍しい車に乗ることが出来る機会も多いけど、正直言ってどれも大差なくなってきた。これは「つまらない」という意味ではなく、どれもこれも素晴らしい出来になっている、という意味だ。もう、お好みで選べば大抵の方は満足できる仕上がりになっているはず。

しかし…心から魅かれる、なんてことは無くなったのは何故なんだろう。

そんなわけで、車自体に対する情熱は落ち着いたものになりつつあるのが現状だけど、そういう静穏さに落ち着けないのが自分の性だったりする。

そんなとき、ちょっとした機会があってテニススクールに体験入学することになった。
テニスウェアとは言えないようなありきたりのスポーツウェアに着替えてコートサイドに立ってみた。

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“おっと、これはちょっと上がるかも”

数十年前にラケットを握っていた記憶がよみがえる。
あの時の高揚感を想い出す。

しかし、体験レッスンの結果は酷いものだった。
まずはノービスクラスから始めることを勧められる…もちろん入学書類をさっさとサインして、ラケットショップに向かったのは言うまでもない。

その後レッスンは始まったけど、苦難の道は続く。
最初のレッスンの後は体力的に5日ほど使い物にならなかった。
その後のレッスンも1回毎に足を攣り、背中を攣り、肩の痛みに寝返りもつらくなるという日々が続く。なにより息が続かない…。

しばらくしてかっこが何とかついてきたころ、コーチの小学5年生の息子さん(全日本で結構いいレベルに行っちゃう)と試合をすることになった。試合が始まったが、10才位の子に真剣にサーブを打つわけにはいかない。怪我をさせたら大変だし…と、初心者女子に打つような軽いサーブを打ってみた。ところが…、

「ぱーんっ!」

と気持ちいいくらいの音がすると、ワイドの深いところに鋭い返球が返ってきた。
その技術に驚くには驚くのだが、その打球になんと澱みのないことか。
その後も彼は大人のプレイヤーが気にするようなリスクなんて関係なく、行きたいところに打ち込んできていた。
最初のサーブ以外、あとは遠慮なくプレイしたけど結果は3-6で負け。悔しいには悔しいけど、あの迷いの無さに当てられた気がする。

聞けば彼でも負ける時が結構あって、そういう時は帰りの車の中で泣くことがあるという。
そう話す彼は本当に幼い…小学生そのものだった。父親が運転するミニバンの中で母親が慰めてくれるのだろう。きっとホッとするに違いない。でもね、そういう時間は永遠にあるわけじゃないんだよ。いつかは自分の中で折り合いを見つけ、気分を上げる、気分転換の術を持たないといけない。
例えば朝焼けの中を試合会場に911で向かうとか、負けた試合の帰りにトップを放ったロードスターの中から静まり返った街の風景を見るとか、ね。

彼がこの先も良い幸運に恵まれますように。


Posted at 2023/12/22 22:41:54 | コメント(1) | トラックバック(0) | 車全般 | 日記
2023年11月18日 イイね!

ディーラー受難の時代

ディーラー受難の時代






日本では、というより世界でも共通の話であるのだけど、車が欲しくなったらディーラーに行って営業さんに声をかけて買うのが普通だった。

これがどうやら変わろうとしているみたい。
まずはBMW。
どうやら、どこぞのメーカーと同じように、ディーラーでの販売は止めるようだ。
ディーラーはメンテナンス拠点としてのみ継続し、注文自体はネット経由で本国が直接受注するという形態に移行するみたい。
BMWに関しては、ここ数年で独立系のディーラー権を取り上げて、ディーラーを集約する動きになっているけど、押し付けられた業者は今後一体どうするのだろう。サービスだけで食っていく?営業マンは全員クビになるのだろうか。
ディーラーの粗利の概ね半分は車両販売によるものだ。それが消える。
それにEV化がすすめばサービス売上なんて8割がた消滅することは分かっている。この形態移行後は粗利ベースで考えれば、1/10になることを意味している。
要するに…その先にあるのは「完全直営」だけだろう。

驚いたことに、この動きにメルセデスベンツが追従する動きを見せている。
となると…VWグループは?アウディやポルシェはどうなるのか。
勿論同じ方向に違いない。

日本だけは別の措置がとられるなんて考えない方がいい。
BMWにとってもメルセデスベンツにとっても、日本市場の重要性なんてほぼ無い。
はっきりとしているのは「超マイナー市場」ということだ。無視してかまわない市場という意味と同義でもある。

これを一般ユーザーから見るとどうなるのか。
実際のところ身体をあわせる以外の道は無いかもしれない。
そして大半の人はそれにあわせることが出来るだろうから。

(続報あれば続く、かも…)

Posted at 2023/11/18 08:42:51 | コメント(4) | トラックバック(0) | 車全般 | 日記
2023年10月20日 イイね!

夏の終わり、自動車趣味の行方。クルマの濃度。⑦

夏の終わり、自動車趣味の行方。クルマの濃度。⑦






遡ること数十年前の大学生時代、突然に中学校の友人が僕の家を訪ねてきた。
ドライブ行こうぜ、ということなので、そりゃ行こうとなったわけだけど、その時に乗ってきたのがこの車。
当時の日本経済は非常に好調で、ハイソカーなる車が流行っていた時代。
同級生の女子たちを誘おうかと考えていたのに…。

 「ちょっとお前さぁ、これどうしたの?」

僕が笑いながら質問すると、その意図をすぐに悟った彼はこう言った。

 「女なんてどうでもいいんだよ」

それから男二人でドライブが始まった。
この車を目の前にすると、その時の想い出が蘇ってきた。

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そうそう、こんな感じだった。何も知らないアホな大学生は、そのチョイスにダメ出しをしたのだった。

この時は既にレビンはAE92が走っていた時代。
それから更に30年弱を経過した現代の試乗で、あの時の感傷に浸ることが出来るのか。

ドアを開けると、何だろう、急に男臭さが漂っている内装が目の前に現れる。これ、ノーマルの状態なんだろうか、もちろんステアリングは違うのは分かるけど、妙に細い径のウッドステアリングが似合っている。そしてこのステアリングはNAロードスターにつけていたことがあったはず。
馴染みのあるステアリングを手の中に収めながら、流石の熱さにエアコンをつけてみた…が、エンジンの回転が急に慌ただしくなったり、ストールしそうになったりするのを見て、結局使用するのを止めた。きっと大丈夫、昔の人もそうだったはずだから。

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他の三台とは言語が違うほど男臭い。男臭さ、今はそんなこと言っても理解されないワードだろうけど。

乗っていると、その味の濃さに驚く。
今日乗った4台の中で、これが一番濃い味を持っていた。
エンジンの吹け上がりの軽さや車体自体の軽快感など、最近はボディの小さい車ばかりが気になる自分にとって、実に好ましい。
しかし暑い…でも窓は全開なので、時折風が車内を循環していく。その時の涼しさといったら、昔々祖母の家の縁側でくつろいでいた時のことを想い出した。
あいつとドライブした時もこんなに暑かったっけ。いやあの頃は30℃を過ぎると世間が騒いでいた時代だったよな。だいたい、あいつが車を持ってきたのは春先じゃなかったか?
なんて古い想い出が巡ってくる。
味の濃さはこの車のキーワード。
でも、それは高性能とかそういう意味からじゃない。
ハンドリングはセリカよりも正確だったけど、ちょっとした段差塗装程度で上下にゆすられる足回りは、スプリングが入っていなのではないか思うくらいだった。今となっては日常的に使うなんて考えられない。が、それでも…。

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助手席だったけど、うん、この風景には見覚えがある…。

意外にもあっという間に制限時間が過ぎてしまった。
とんでもない乗り心地だったけど、この車が一番楽しかった。
なんでだろう。少し解釈の時間が必要かもしれない。

<続く>


Posted at 2023/10/20 18:54:41 | コメント(1) | トラックバック(0) | 車全般 | 日記
2023年10月14日 イイね!

夏の終わり、自動車趣味の行方。クラシックカーだと思う。⑥

夏の終わり、自動車趣味の行方。クラシックカーだと思う。⑥






ダルマセリカ、と呼ばれていたらしい。
ダルマの由来は分からない。有力なのは当時の車にしては丸みを帯びたデザインと正面から見るとひげを蓄えたダルマのように見えるから、らしいが、どうなんだろう。そんなふうに見えなくもないけど、今見ると十分エッジが立っているようにも見える。

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今の若い人にダルマと言っても言葉自体が通じないかもしれない…。


この車は実家にあったような気がするけれど、乗せてもらったことは無かったような…。
だから自分にとってこの車は父親世代の車。
1973年と言えばオイルショックや第4次中東戦争の頃の車だ。
今と変わらず激しい時代の車だけど、どんな顔を見せてくれるのか楽しみになる。それは憧れの…というより、1つの時代考証のドライブに出かけるようなものだと感じる。

この車はノーマルの状態ではない、というのもタイヤは太いし、内装も少し弄ってあるとのコメントがあった。
そしていかにも金属、薄くて硬い、でも華奢な金属と言ったドアを開けると、中々男前なコックピットが現れる。ちゃらけたデジタルのかけらもない、機械式の運転席。でも、ステアリングにホーンボタンらしきものが6つもあるのはなんでだろう…(笑)

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ステアリングスポークに並ぶホーンの絵が描かれたボタンは?


受付の女性の方にダブルクラッチは必要ですか?と聞いてみると、

「いえ、普通で大丈夫です」

と快活な声で帰ってくる。
低いサイドシルからシートに座って前後調整をしようとシート前部を探るも…無い。
これどうやって…と考えていると、先ほどの女性が、

「右横にありまーす」

と慣れた様子で声をかけて頂いた。
シートベルトは、何だろう、ノーマルじゃないと思われるけど定かではない。三点式の妙にしっかりとしたシートベルトを取り付けると、なぜか体は動かない(笑)
先導をしている方が、そろそろ行ってくださいという顔をしているのでエアコンでもつけて、と手を吊り下げ式のエアコンノブに伸ばすけど、届かない…。
ままよ、ということで、エアコンなしで37℃の中をドライブすることにした。

クラッチはさほど難しくなく、シフトもしっかりとしている。ハンドリングは…60kmを超えると妙に中心付近の遊びが遊びと言えない程フラフラしてくる。
父親の友人が高速道路で100km超を自慢していたのは、こういうことだったのか。

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好きだからこそ買う車。この時代に車に対してそういう動機があるということ自体、素敵なことだと思う。

その後は淡々とゆっくり走り続ける。
暑いには暑いけど、普通に運転できる。そして降りる時間となった。
感想は…やめておこう。
この車は「好きだから」買う車だろう。それ以外に何があるというのか。
拠り所は購入する人の心の奥深くにあるものだろうから。

最後はこの車。
TE27型 カローラレビン(1974年式/MT)。
遡ること数十年前の大学生時代、友人が「古い車に乗りたくて」と言って買ってきた車だ。
既にレビンはAE92が走っていた時代。それから更に30年弱を経過した現代の試乗で何を感じることになるのだろうか。

<まだ続きます>


Posted at 2023/10/14 19:31:31 | コメント(0) | トラックバック(0) | 車全般 | 日記

プロフィール

「@Tetsu@ さん、ありがとうございます。しっかり映っていますね(風景に見入ってしまいました)。」
何シテル?   04/07 13:32
“When you arise in the morning, give thanks for the light, for your life and str...
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