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クリスチーネ剛田のブログ一覧

2013年08月08日 イイね!

63化続きとその他もろもろ




記事を書こうと思っていたら、アマゾンに注文していたDVDが届いてしまいました。


ホリ ものまね単独ライブ

「本人不在! ちょ、まてよ!!」

これにハマってしまい、中々更新できませんでした(爆







まずは小ネタですが、


もうかれこれ15年以上愛用している油圧ジャッキですが、不具合が出てきました。




まずこちら。

ジャッキアップしても少しずつ下がってきます。
危ない危ない(怖




注油口のゴムキャップを外し・・・

といっても、もうゴムが硬化して砕けそうになってます^^;
メンテするのもこれが最後ですね。




ジャッキをひっくり返し、廃油パックに旧オイルを排出させます。




家にあった「エーゼット タービンオイル」。
これ、スペック的にOKのようです。




注油口からタービンオイルを規定量注入し、ゴムキャップを戻します。

そしてバルブを緩めてレバーを10回ほど上げ下げしてエア抜き。




完全復活しました^^/





稼動部に5-56を吹き付けて完成です。

以前よりも調子が良くなりました!
これであと15年使えます(笑




次にこちら。




こちらはピストンを掴んでいるコの字の金具が開いて外れてしまいました。




ピンを抜いて、




摘出。




プライヤーで開きを戻すと、




あっけなく破断・・・(撃沈

このパーツが入手できなかったのでホームセンターで似たようなものを買って加工しようと思いましたが、新品の油圧ジャッキが2980円で売っている時代です^^;

修理すると下手すりゃ新品より高くつきますので、あきらめて新品買いました^^;
 


では次、


娘から、バービー人形の首が折れたから直してくれと依頼がありました。





直りました。




次はAGMバッテリーに関するネタですが、

「AGMバッテリーは空っぽにしてしまっても復活する!」

という噂が本当かどうか検証してみました。



VARTAのAGMバッテリーですが、最近付けたものです。

充電器で充電しながらDASを弄くってたのですが、急遽他の車で出掛けることになり充電器を撤去。 


なんと、キーを2段階回したまま忘れてしまい2日間放置してしまいました(撃沈


検証する、など偉そうなことを言ってしまいましたが、

「バッテリーを上げてしまっただけ」です(撃沈




バッテリーは完全に空っぽ。

リモコンも効かないわ、車内の電球も何も着きませんしトランクも開きません。
数年ぶりに電子キーからキーを抜き取り、機械的にトランクのロックを解除しました。

セルスターのCV-2000で充電を試みますが、全く充電できません。
説明書を読むと、あるボルト値(7Vだったかな??)以下のバッテリーは復活の見込みがないため充電できなくなっているようです。

強硬手段で、他の充電器で予備充電し、




規定の電圧を超えたところでCV-2000に切り替えました。




すると、見事!
満充電できました♪

それから2ヶ月ほど充電なしで使ってますが、今のところ全く問題なしです。
電圧も空っぽにする前と変わりません。

AGMは空っぽにしても復活する・・・ どうやら本当のようです。





次です。

先日、近所に新装開店したアストロプロダクツのオープン記念&夜市のセールにいって来ました。


今まで出したり片付けたりするのが非常に面倒だったエアーツールのホースですが、




自動巻き取り式にしました。

ずいぶんスッキリし、使い勝手も最高です!




APオリジナルの超低床ジャッキ。




見てください、このパワー!

子供を楽々持ち上げられるほどです(爆




超低床なんですが、・・・ハイアップにしないとセンターのジャッキポイントまで届きません^^;

ま、ABCのおかげで簡単にハイアップにできますのでよしとしましょう^^





そして、サービスクリッパー。
 
今まではダンボールを敷いて潜ってました。

まさにルンペン状態(爆


娘に「恥ずかしいから私の友達が来るときは絶対に車の下に潜らないで!!」と言われてました。


かなり高い位置までジャッキアップしないと顔と車の底が近すぎますが、一度これに慣れてしまうとこれ無しでは作業ができないくらい重宝してます。

先日230のマフラーを改造したときはこれなしでは出来なかったと思います。




娘がこういうのが大好きで、中々返してくれません^^;



では次・・・

 
以前、使徒さんがブロアを外して内部の清掃をされてましたので、同じ方法でやってみました^^

うっすらホコリが付いてますのでアルコール綿で清掃。



 
綺麗になりました。



 
外したブロアのフィンは「これでもか!」というくらいエアブローして、



 
綿棒にアルコールを付けて1枚1枚清掃しました。



 
フィンの数が半端ないのと、裏表ありますので結構大変です。

さすがにここまで清掃すると気持ちいいですね!



 
そして、仕上げにこれまた使徒さんから送っていただいた「バイオクイーン94」と「メンテナンススプレー」です。
 


 
なんとかエバポレーターのコアまで届かせたかったのですが、多分届いてないと思います^^;

ならば、内気循環モードにして強制的に風で送り込もうとしましたが、スプレーの霧をコアまで届かせるほどの風圧がなく、多分届いてないと思います。

もったいないので1/3ほど使用してストップ、次回はエアコンルーバーを外して挑戦しようと思ってます。
 


余談ですが、エアコンのフィルターを抜いた状態でエアコンのスイッチをONにするとなぜかすぐにエアコンがOFFになるんです。

内気循環モードでバイオクイーンをコアまで届かせようと思い、中古フィルターを入手して中をくり抜いてフィルタースルー状態でやってみようと思いつきましたがヤフオクで探してみてもさすがにエアコンの中古フィルターが見つからず・・・(爆

タイミング良くぽんちゃん号がフィルター交換されましたので(笑、図々しくも外したフィルターを送っていただきました^^;

そしてフィルターを突っ込むと不思議なことにエアコンが切れないんです。
ライトで照らしてみても特にスイッチ等も見当たらず。

今度はフィルターを抜いて、フィルターの蓋を付けてエアコンを入れてみると・・・

「エアコンがOFFにならずに動いてる!」

どうやら風圧を感知しているようです。





バイオクイーンにたどり着くまでに、「昔バイオを使用したすごいやつがありましたね~」って話をしてたんですが、名前が思い出せず・・・
 
かれこれ15年くらい前に売っていた商品でとっくに廃盤になってます。



そしてなんと!


こないだ物置の整理をしていたら洗車カゴの底から出てきました!!
もちろんすでに中身は空っぽですが、あまりにも素晴らしい商品でしたので捨てずに空箱を置いておいたっぽいです。



 
こちら、「バイオアーク」です。




成分に「有用微生物群」と書いてあります。

いや~、懐かしい・・・^^





では本題ですが、


219の63化、続きです。

やるなら徹底的に!(笑

陸運局に行き、




ナンバーを外してコンパウンドで磨き上げ、




63ナンバー装着!




こちらは219 55AMGのステアリング、新品です。

ヤナセ定価で25万ほどしますが、なんと2万円でゲットしました。





パドルを装着しますが、55用のステアリングですので要加工です。




この作業もかれこれ3回目ですので慣れたもんです。
どこをどれくらい削ればいいか、頭の中にバッチリインプットされてます。
 
削りが足りないとパドルが浮きますし、ある部分を削りすぎるとパドルが陥没します。



 
但し、問題点が一つ。
55用でさらにディップスイッチ無しでしたので、空いた隙間をなんとかしなければいけません。




アクリル板を買ってきて、




採寸してカット。




曲線部分は現物合わせです。



 
こういう作業、結構得意です^^




そして左右2個分作り、フラットブラックで塗装。




中々いい感じです。




フィッティングも加工して付けたことが分からないくらいバッチリです。

タップ切りしてビス止めしてますので、そこそこ激しくシフトしても取れることはないと思います。




パドルの装着はこれで完成ですが、まだやることがあります。



 
こちらは元々ついているウッドコンビステアリングです。

スポーツパッケージではないのでシフトスイッチは付いていませんし、穴もあいてません。

これにパドルを付けることも出来なくはないのですが、スポーク部分がAMGステアリングよりも細く、パドルシフトの台座が若干ハミ出てしまいます。




 
ただ、コネクターを挿すカプラーはあります。

これを移植して使います。




63パドルならそのままカプラーONで行けますが、実はこのパドル、SLKパドルなんです。
パドル自体は全く同じなんですが、配線とカプラーの形状が違います。
 
なぜわざわざSLKパドル??
ヤフオク新品で某ショップの63パドルよりも5000円くらい安いんです(笑

加工が必要でもとにかく安いほうがいい! と言う方、加工の仕方を書いておきますので参考にしてください。




左右ともに切りかきの形状が違いますので、少し加工します(ニッパーで出っ張りを切るだけです)。



 
次の問題点。

左側の配線の長さが全然足りません。



 
テープをむしって、



 
切断し、リード線で延長加工します。



 
配線用の布テープを巻きます。



そして最後の問題点。
 
こちらはSLKのシフトスイッチの配線図です。




 
こちらはCLSのシフトスイッチの配線図。
SLKと配線が違うのがわかりますよね。

W219はシフトスイッチだけでも3種類あるようです。



ではSLKパドルの配線を組み替えていきます。

こちら右側のカプラー。

デフォでは「3番」「2番」にピンのメスが入ってます。(ただのプッシュオンスイッチですので極性はありません)



 
カプラーのロックを外して、



 
ピンの爪を下に押して引き抜くと外れます。



 
「3番」のピンを「1番」に差し込みます。

これで、「1番」「2番」にピンが入っている状態⇒63パドルと同じになります。




 
今後は左側のカプラーです。

デフォの状態では「2番」「3番」にピンが刺さってます。




 
先ほどと同じ方法で「2番」を抜いて「1番」に差し替えます。



 
ピンが「1番」「3番」になりました。

これで左右ともに63パドルと同じ仕様になります。

配線の延長、突起をニッパーで切る、ピンの差し替え、たったこれだけで5000円浮きます(笑



 
カプラーを挿す場所ですが、右パドルは一番上、左パドルは上から2番目です。



 
次にシフトモード切替ボタンを移植します。

画像左:私の550

画像右:スポーツパッケージ



 
非スポパケ車は「C/S」ボタンですが、



 
スポパケ車は「M→S→C」ボタンになってます。



 
まあビジュアルだけですが、新同品を安く入手できましたので交換しておきます^^



 
裏側のネジを2個外して入れ替えるだけです。




 
そして車両に装着!



 
フィッティングも上々です。




 
シフトモード切換えスイッチ。



 
コーディングがうまくいけば、「M」モードが追加されパドルが作動します。



では次回のネタですが、

 
SL55のマフラー改造です!


それから、私的には非常に珍しいネタですが、

 
AMGイルミエントランスモール装着!



 
どうでしょう?

中々いい感じ?でしょうか(笑
ちゃんとドアの開閉に連動します。



明日から6日間サムイ島→バンコクへ行ってきます。
時間があれば旅行&車ネタをUPします!
Posted at 2013/08/08 23:27:24 | コメント(8) | トラックバック(0) | パドルシフト | 日記
2013年07月23日 イイね!

SBCリコール対策の判別



最近自分のブログネタが暴走していることに気が付き始めました(爆


はよ気付けよ!って感じですが^^;



今後は軽いネタで行こうかと思ってます^^/





そろそろ車検が来るのでブレーキフルードを交換したいのですが・・・

このところ日曜日に娘のピアノの発表会やら法要で丸一日作業できる日がなく放置状態です^^;
SBCの場合、フルード交換にDASが必要でさらに恐ろしく時間がかかるのと、嫁にブレーキペダルをパコパコしてもらわないといけませんのでお互いに忙しくて日程も合わず。。。
Kimixさん、もうちょいお待ちくださいね^^;




では最初に過去の作業の一部や仕事の休憩時間、真夜中の作業を少し紹介します。




久々の219ですが、


フロアマットを固定する突起の左側。




これが根元で折れました^^;

理由は・・・
219はフットレストがなく(他種も殆どありませんが)、フットレストの部分にフロアマットが張り出してるんです。

で、シートに座るときのケツポジを模索している最中にフットレスト相当部のフロアマットの張り出しを左足で引張って・・・ ボキっ!





では修理しましょう。




突起の内部は中空になっており、ウレタンが充填されてます。

これじゃあ折れますわな^^;

ウレタンを除去し、





こちら、車両側も中空で内部がウレタンになってますので除去します。




完全に除去できましたら、このネジを埋め込みます。





レジンで突起側のネジの頭を仮固定、あとは車両側・ネジ側にレジンを充填して硬化する前にねじ込んでいきます。




破折面がピッタリ合うところで硬化させればこのように何事もなかったかのように綺麗に戻ります。




これ、元の状態よりもはるかに頑丈になってますので、同じ部分が折れることはもうないかと思います。

もし折れるとすれば、もっと根元からフロアごとゴッソリと・・・(笑





こちらはカイエン師匠からご依頼がありました「ドアロックポンプ」を修理しているところです。




部品番号は同じですが、ノギスで計測すると製造ロットによってポンプのサイズが微妙に異なります。
ネジの長さも異なります。

なぜ2個あるかといいますと・・・




最初に到着したポンプに電圧をかけても全く作動せず・・・
バラすと、左のように内部が砕けてたんです(驚
モーターはピニオンの部分で完全にロックし基板の一部が焼け付いてました。

車両側の症状は、ロックをかけるとヒューズが飛ぶということでした。

さすがにこうなりますと修理のしようがありませんので、解体屋からもう一つ調達していただき、おいしいところ取りの2個イチにて復活させました^^




各パーツを分解洗浄、ギャップ調整します。

以前の記事でも書いてませんが、もしかしてこのポンプが壊れる原因はこいつでは??
という箇所がありますので対策しておきました。
なぜ書かなかったかといいますと、もしかしたら車両側に不具合が出てしまう可能性があったからです。

私の車両で1年弱経過を見てますが今のところ全く不具合が出てませんので、多分?大丈夫? もしくは2度と壊れない?かもしれません。





そして気密取りをして組み立てていきます。





これがまた絶妙な位置でギャップ調整してあります。

酷使されていくうちにズレるかどうか、念のためにマーキングしておきました。





こちらはME9.7のディベロッパーを翻訳しているところです。

明らかに受験勉強よりも真面目に勉強してます(爆




ドイツ語の翻訳はGoogle翻訳が一番使えます。

割と専門用語や業界用語も理解できるレベルまでは翻訳されるのですが・・・

「自己慰めの活動」

だけは意味不明でした(爆




そろそろ暴走しそうな勢いですが(爆、

こちらは「2日間エンジンをかけず停車したら左前のみ車高が3cm下がる」という調子の悪いオイルブロックをオクで入手したものです。




バラしたら謎が解けました。

対策するためのパーツを取り寄せてます。多分直ると思います。

ABCの故障や弱点はこれだけではありませんので、トータルで何とかならないか模索中です。(ホースは無理ですが・汗)




では本題です!

使徒さんがお悩み中のSBCリコール対策の判別方法ですが、画像にて比べてみます。


まずこちら、リコール対策前です。




ヤナセにてリコール対策後。



見た目の違いを見てみましょう。
(ノーチャージで対策されてますので作業明細がなく、内部はどこを弄っているか不明です)

こちらのホースが変更されており、矢印が印記されてます。

私の知る限りでは、対策後の車両はすべてこのホースに変更されてました。





そして、こちらに新しくステーが装着されており、




SBCシステムへのハーネスが固定されてます。




部品番号は対策前、対策後も同じでした。

コストを下げるためにリペアキットを使っている可能性大ですが、詳細は不明です。

上記から判別しますと、恐らく使徒さんのSBCは未対策だと思われます。
適当にはぐらかしたDはちょっとゴルぁモノですね^^;

(もし対策済みでしたらスミマセン!!^^;)


Posted at 2013/07/23 00:06:46 | コメント(12) | トラックバック(0) | SBC | 日記
2013年07月08日 イイね!

R230 SL55AMG スーパーチャージャーベアリング交換、テンションプーリー交換① 検証~




先ほどYahooニュースを見てましたらこんな記事が載ってました。

↓   ↓   ↓


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【リコール】トヨタ ヴィッツ など3車種13万台…ハンドルが重くなる恐れ


トヨタ自動車は7月3日、「ヴィッツ」「ラクティス」とスバルブランドの「トレジア」計3車種の電動式パワーステアリングコンピュータに不具合があるとして、国土交通省にリコール(回収・無償修理)を届け出た。

対象となるのは、2010年10月8日~2011年8月3日までの間に製作された13万44台。

密閉式のモータ駆動用リレーのコイル線に吸着した水分が結露水となり、端子間に付着して短絡回路が形成されるため、コンピュータが異常を検出し、ハンドル操作力が増大するおそれがある。全車両、当該コンピュータを対策品と交換する。

不具合発生件数は209件で、市場からの情報で発見した。事故は起きていない。


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「ハンドルが重くなる恐れ」でリコールが出たそうです。

なんとまあ親切な・・・。




ちなみにR230ですと、ザッと思いつくだけで、


・突然車高がベタベタに下がり走行不能になる恐れ

・突然シフトがPからDに入らず走行不能になる恐れ

・バリオルーフが半分までしか閉まらず走行不能になる恐れ

・ドアロックポンプが壊れ、走行どころが車に入れない恐れ

・プーリーのガタによりVベルトが外れ走行不能になる恐れ

・スーパーチャージャーのベアリングが飛び出し走行不能になる恐れ

・あらゆる繋ぎ目から各種オイルが漏れ出し、走行不能になる恐れ

・突然ガソリンタンクの溶接が外れる恐れ

・ブレーキが効かなくなるタイムリミットがある恐れ(死へのカウントダウン)

・これらは↑もちろんリコールなど出ておらず、客負担の超高額修理となる恐れ(撃沈





どんだけ恐れ多いねん^^;






さて、

先日エンジン回りのリフレッシュでエアフィルターの記事が抜けてましたので先にレポートします。(商品の到着が間に合わなかっただけですが^^;)


同じM113でもAMGは腹立つことにエアフィルターの寸法が違い、OEMでも倍以上の価格となります。
セントピアのOEM製で12850円也。

オクで検索していると、OEMではありますがSOLから4200円というAMG用としては破格の金額で売ってましたので即落札しました。

「在庫がないため早急に手配しております。発送までしばらくお待ちください。」

と連絡があり、1週間ほどで到着しました。





しかし、到着したブツがやたら薄い・・・!





開封すると、





1個しか入ってませんでした(撃沈





商品写真では2個写ってましたが、確かに商品説明にはどこにも「2個セット」とは書いてません^^;

悪いのは私です(汗





しかし、ちょっと予想外の嬉しい?誤算が!


OEMの在庫がないのに出品してしまって、それを私が落札してしまったことに責任を感じたのか、送られてきたエアフィルターはAMGロゴ入りのメルセデス純正品ではないですか^^/

1個4200円でAMG純正なら高いけど安い!
SOLでも純正は1個1万円弱しますので^^


オクを見るとまだ同じものが出品されてました。OEMで4200円也。
 

2個必要ですので、これを買うとまた仕方なくAMG純正品を手配するのではないかと期待して落札(爆



 
予想は的中しました(爆

8400円でAMG純正エアフィルターを2個ゲットしました^^/

ヤナセ定価で22260円ですので、まあお買い得ではないでしょうか。


ちなみにSOLからOEMのSL55エアフィルターの出品は・・・ 無くなりました(爆
私のせいです^^;



 
今まで掃除機で吸ってごまかしてきましたが、さすがにそろそろ替え時ですね。




 
裏側。




では本題に入ります。

M113 55AMG、M113 500ならここは押さえておきたいよく出る不具合、まあ数え切れないくらいありますが(爆、 

・テンショナープーリーの破損 ⇒ Vベルト脱落
・スーパーチャージャーのプーリー破損


いずれもベアリングの消耗が原因です。


私の車両では、許容範囲の軽いガタツキ程度でしたのであまり気にしてなかったのですが、KimixさんからLINEで「アイドラプーリーのベアリングに魔法のグリスを注入しました♪」とのレポートをいただき・・・ 火が付いてしまいました(爆


魔法のグリスに関しましては後述しますが、今回は魔法のグリスのテストを含め各ベアリングとの相性、ベアリングの選択などを実車にて検証してみました。




 
では今回の交換部品をEPCで見てみましょう。

・8番 アイドラプーリー
・11番 ダブルプーリー(500はシングルです)
・29番 コンプレッサー側テンショナー
・23番 E/G側テンショナー




気になるお値段は?

 
上記4点、ヤナセ定価で185000円(税別)。

カイエン師匠に入れて頂いたJPY表示されるEPCは非常に便利です。





コンプレッサー側Vベルト、E/G側Vベルト、ヤナセ定価で13630円(税別)




※HMGさんスミマセン、画像をお借りします^^;

スーパーチャージャープーリーリペアキット。

これ、なんと!!!




 
271100円(税別)もします(驚


パーツ代だけで税込み約50万弱、+工賃10~15万ってとこでしょうか。



ではDIYでやってみましょう^^


※今回は色々と遠回りしましたが、最後の結果を見ていただければ驚くほど破格で純正以上のパフォーマンスと耐久性を手に入れたことが分かっていただけるかと思います。
200枚以上の画像とともに紹介していきます。



写真手前がコンプレッサー側Vベルト&プーリー。





奥に見えてるのがE/G側Vベルト&プーリーです。





まず手前のコンプレッサー側のテンショナーを緩めて固定ピンでロックし、Vベルトを外します。





そして、E/G側も同様にテンショナーを緩めて固定ピンでロックしVベルトを外します。
固定ピンの穴が直視できませんので、手探りでの作業になります。





Vベルトが2本外れました。





SCの冷却ラインのリテーナーがコンプレッサー側のテンショナーに固定されてますので外します。





これですね。





で、ヘックス2本を緩めてテンショナーを外します。





次にこちら、E/G側のテンショナーを外します。
同様にヘックス2本で止まってますので緩めて、





外します。





矢印を入れ忘れましたが、画像中央の物体がアイドラプーリーです。





星型のソケットで外します。





こちらがダブルプーリー。

これ、残念ながらOEMが出てません。
ヤナセ定価77175円、パーツ屋で5万ちょいです。

非AMG車両はこれがシングルのアイドラーになってます。




こちらのカバーをマイナスドライバーでこじって外し(プラ製ですので慎重に)、





中のヘックスを緩めて、



 
外します。





プーリーの固定ボルトはほぼすべて別サイズになってますので、このようなトルクスレンチ、スターナット用のソケットが必要です。




 
・コンプレッサー側テンショナー

ヤナセ定価52710円 OEM(セントピアで購入)31626円
(裏技ありますが、テンショナーのスプリングがヘタっている可能性があるため購入。裏技は後述します。)

・E/G側テンショナー

ヤナセ定価52500円 OEM(G TECHで購入)10500円 安い!

・アイドラプーリー

ヤナセ定価11865円 OEM無し、純正品(セントピアで購入)8300円

・ダブルプーリー

ヤナセ定価77175円 OEM無し、純正品50000円~55000円位
(高くて手が出ず購入見送り、但し裏技あり。後述します。)





OEMって大丈夫か?  おい!!
という疑問にお答えします(笑


E/G側テンショナー メルセデス純正、Litens製。




OEM、Litens製。

全く同じです。





コンプレッサー側テンショナー メルセデス純正、Litens製。





OEM、Litens製。

全く同じです。





アイドラプーリーはどちらもメルセデス純正です。 (OEM無し)





ベアリングとフィンの形状に若干違いあり。
何らかの対策が施されてるようです。





ダブルプーリーのコンプレッサー側。




 
これを購入しなかったのは、Cリングを外せばベアリング交換できるからです。





ダブルプーリーのE/G側。





裏側。

これはアイドラプーリーと同様、樹脂成型時にベアリングが封入されてますのでベアリング単体の脱着不可です。

但し後述しますが、中々優秀なベアリングが入ってます。




ダブルプーリーの構成パーツです。



そして最大の難関・・・

コブラレンチ(ホームセンターで1000円くらいです)で、




電磁クラッチを縛り、SCのセンターボルトを緩めようとしましたが・・・



 
あっけなくゴムが切れました(撃沈

一応内部にワイヤーまで入ってるんですが・・・





今度はクランプを買ってきて挑戦するも・・・

滑ってしまいボルトはビクともせず(泣

WISではこのセンターボルトの締め付けトルクは60Nm。
私の体感では200Nm以上の力で緩めてるのですが全く緩みません。
何らかの強烈なネジロックで固定されている模様です。

ここはちょっと保留にしておきます。




 
ベアリングにはラバーシールとメタルシールドのものがありますが、プーリー関係のベアリングはすべてラバーシールですのでこのように開封することができます。




 
左から、ダブルプーリーのコンプレッサー側、ダブルプーリーのE/G側、アイドラプーリーのE/G側、となります。

開封して内部のグリスの状態を確認します。



 
ダブルプーリーのコンプレッサー側はほぼグリス切れ状態でした。




 
ダブルプーリーのE/G側はグリス満タン状態。
中々優秀なラバーシールです。
プーリーがフィン形状になっていることも関係しています。これに関しては後述します。



 
アイドラプーリーのE/G側。
こちらは新品です。

国産NTN製のベアリング6203が入ってます。 


 


 
テンショナーのプーリーもグリスを入れ替えますのでプーリーを外します。
こちらはコンプレッサー側です。




 
ベアリングの規格は6303、トルコ製です。




E/G側のテンショナー。



 
これがまたこんなヘックスで・・・



 
これで外します。




 
ラバーシールは超音波洗浄にかけて古いグリスを落としていきます。




 
E/G側テンショナーのプーリーはベアリング脱着不可ですのでラバーシールのみ外して、内部のグリスを除去します。

適当なインスツルメントでグリスを除去した後、ブレーキクリーナーで完全除去します。




ブレーキクリーナーを吹きますと温度差で内部に水滴が発生しますので、エアブローして水分を飛ばします。




そして魔法のグリスがこちら、「チキソグリス」です。

Kimixさんから「小分けして差し上げますよ~」とありがたいお言葉をいただいたのですが、こんなものを知ってしまっては買わずにいられませんでした(爆

このグリスに関しての詳細はこちらのサイトに載ってます。





これは電動ガンのギアに使用する超高級グリスですが、これに非常に特性が似てます。





そしてチキソグリスを充填!

このグリスが実車にて使用した場合、どのような特性があるのかわかりませんので、とりあえず満タン注入します。




 
ラバーシールを戻します。




 
アイドラプーリーのベアリングにも同様に満タン充填します。





 
ラバーシールを戻します。





ベアリングの内輪をブン回して、どれくらいグリスが出てくるかテストします。





エンジンルーム内とは、温度、ベアリングにかかる負荷など全く環境が異なりますが、とりあえずは遠心力で飛び出るグリスの量を見てみます。



  
ベアリングが熱くなるほどかなり高回転まで回してこの程度です。

余分なグリスを綿棒で拭き取ります。





コンプレッサー側のテンションプーリーです。




 
グリスを拭き取ります。





画像がこれしかありませんが、ダブルプーリーのE/G側です。
グリス除去後、同様にチキソ充填しました。





除去したグリスです。





SCプーリーのベアリングにもチキソ充填します。

グリスの入れ替えだけでしたらセンターボルトを外さなくても可能です。

Cリングを外して、



 
ラバーシールを外します。




 
外したラバーシールとCリング。




 
ベアリングのガタはそれほどありませんが、グリスは残り2割くらいです。

それよりもベアリングのリテーナーが驚くことに樹脂製!!

よく修理工場の故障例紹介でSCのベアリングが吹っ飛んだ記事を見かけますが、原因はこのリテーナーですね^^;
長年の謎が解けました。
リテーナーが砕けてラバーシールを突き破ってベアリング球が飛び散るというわけです。
 しかもこのリテーナーの形状。これではすぐにグリスが切れてしまいます^^;





ビニール袋で受けながらブレーキクリーナーを吹いて旧グリスを除去します。




 
結構飛び散りますので、キッチンペーパーで養生しておいたほうが良いです。





グリスが完全に除去出来たかどうかはプーリーを手で回すと分かります。

グリスが残っていると回しても無音、グリスが完全除去されると「カラカラ音」になります。

ベアリングが磨耗していると「ガラガラ音」です(笑




グリス除去後。





うまく写りませんでしたが、リテーナーは手前と奥に2箇所入っており、ベアリングが2列に配置されてます。

不思議なのが、なんでこんなベアリングを使っているのか・・・
これじゃぶっ壊れるのも分かります。



 
とりあえずテストですのでチキソ充填します。

シリンジにチキソグリスを入れて、





奥から手前まで、満遍なく・・・
テストですので満タン注入します。




ラバーシールとCリングを戻して完成。




グリス交換が終わったら各プーリーを車両に組み込んでいくのですが、コンプレッサー側のテンショナーのクーラントラインのリテーナーのねじ穴(長いなぁ・・・爆)はタップが切られてませんので、




タップを切ります。




この作業は特に必要ないのですが、セルフタッピングでもないネジを無理やりねじ込むのはどうも気が引けますので^^;

無理やりねじ込む場合は35Nm、タップが切ってある場合は25Nmで締めるようWISに記載されてました。




ダブルプーリーのベアリングは脱着できますので交換します。

Cリングを外して、




手持ちのクランプで、




 
ベアリングを抜きました。





ラバーシールのベアリングが間に合わなかったため、応急的にホームセンターに売っていたスチールシールのベアリングを組み込みます。

※スチールシールのベアリングは非接触型で隙間が空いており、内部に水分やゴミが入りやすいですのでプーリーのベアリングには不向きです。




Cリングを戻して、




完成。




5つのプーリーのグリス入れ替えが終わりました。




あとは車両に組み込んでいきます。




新品のVベルトを2本入れました。




このキャップを忘れずに^^



ではエンジン始動します。



アイドリングのみで早速グリスが出てきますので、




綿棒で拭き取ります。




満タン注入して、アイドリングだけで出てきたグリスはこれだけでしたが・・・




 
走行してしばらくブン回してきましたが、カバーを外して見てみるとSCプーリー周囲を中心に、そこら中グリスまみれに(汗


拭き取りに1時間かかりました。

画像のE/Gカバー裏は撮影する前にすでに3回拭き取ってます。
いつまでも続くグリスの飛び散り・・・

何とかしなければいけません。



 
さらにコンプレッサー側のテンショナープーリーのベアリングからも大量にグリスが飛び出し、こんな状態です。



 
こちらも対策しなければいけません。

他のプーリーのベアリングからは殆どグリス漏れは見られませんでした。


②へ続く・・・



Posted at 2013/07/08 22:53:47 | コメント(6) | トラックバック(0) | プーリー | 日記
2013年07月08日 イイね!

R230 SL55AMG スーパーチャージャーベアリング交換、テンションプーリー交換② ~完成


続きです。


先ほどの検証結果より、


・SCプーリーのベアリングは他のものに交換が必要

・コンプレッサー側テンショナーのプーリーのベアリングも他のものに交換が必要

・ダブルプーリーのコンプレッサー側プーリーもベアリング交換が必要


ということが分かりました。




まずは下準備です。

 
420Nm中華インパクトレンチのNi-CdバッテリーがヘタってきましたのでNi-Mhのバラセルを購入しました。



 
今は4200mAhのセルが普通に売ってますが、これを買った当時は1600mAhしか入手出来ませんでした。




セルをハンダで結合。24V仕様ですので20本ものセルを使用します。




テスターで確認。
電圧OKです。




満充電時のオートカットはデルタピーク検出式かと思ってましたが、温度センサー式でした。
怪しげな中華温度センサーを移植します。




セルの寸法が違いますので、リード線で延長します。





爆発したらどうしようかと思いましたが、無事充電完了。
オートカットもちゃんと作動しました。




これでSCのセンターボルト外しに挑みます。




WISによりますと、SCのセンターボルトはエンジンを引っ張り上げてインパクトレンチで外してくれ・・・と書いてあります。

このセンターボルトがクセモノで、ラジエターのファンに遮られてインパクトレンチのソケットを真っ直ぐ入れることが出来ないんです。




アンダーカバーを外し、こちらと、




こちらの左右エンジンマウント固定ボルトを外します。





ボンネットは通常60°くらいまでしか開きませんが、ボンネットの左側(運転席側)のヒンジにある矢印のレバーを押しながら開けると、ほぼ垂直まで開くことができます。




そして、カーポートの柱にベルトを巻きつけてパワーウィンチでエンジンを引っ張り上げます。



これをやっている最中に嫁が横切って、



「あんた、気は確かか??」



と言いながら通り過ぎて行きました。


全然気は確かではありません(爆


たった1つのボルトを外すために、目は殺気立って狂人のようになってます(爆

執念の作業です。




これくらいまで引き上げるとラジエターのファンに干渉せず、インパクトレンチでセンターボルトにアクセスできます。



万が一、エンジンがぶっ壊れても大丈夫です。

EPCで調べますと、エンジンAsseyが供給されてます。

お値段は804万2600円(税別)です(核爆





バッテリーも交換済みの420Nm中華インパクトレンチでガツガツ緩めましたが・・・

ビクともせず(撃沈





急遽、閉店間際のアストロプロダクツに向かい510Nmの超強力電動インパクトレンチを調達してきました。




ひたすらガツガツと緩め・・・



 
近所から苦情が出る寸前あたりでようやくボルトが外れました。。。

ふう・・・




ボルトさえ外せればあとは簡単です。

SCプーリーは引っ張ればスルッと外れます。



 
マグネットクラッチのクリアランスを調整するためのアジャスターシムが2枚挟まってますので、エンジンルームに落とさないように・・・




プーリー、ワッシャー、ボルト、シム、この4点が28万もするんですね^^;




とんでもなく固かったネジロックの正体は・・・




シールテープ??
2液性の樹脂接着剤?

WISでは瞬間接着剤で固定、と書いてありました。

リペアキットを見ますとシールテープ?でしょうか。





ではベアリングを外します。

Cリングを外し、




油圧プレスで押し出して行きます。

このために油圧プレスを導入しました(爆





こちらはアタッチメントです。





ベアリングは「NACHI」(株式会社 不二越)、日本製です。





型番はこちらです。

これ、特殊サイズで入手困難ですが、これと同じものを使ったら全く意味がありません。そのうちぶっ壊れます。

これに関しましては後述します。





ダブルプーリーのコンプレッサー側プーリーのベアリングを外します。





こないだ応急的に入れたメタルシールドのベアリングです。






最後にコンプレッサー側テンショナープーリーのベアリングを外します。





このベアリングのラバーシールがショボく、グリスがダダ漏れです。
(画像は拭き取った後です)




リベットを外します。

無理やり押し出すとプーリーが歪みますので、リベットの頭を削っていきます。




頭を削り落として、





ポンチで軽く押すと、




 
外れます。




 
5か所ありますので同じように。

結構大変です。




リベットが外れたらプーリーを分割します。

カッターの刃を両側から軽く叩きこんで、




このようなものを使い、かるーくハンマーで叩きこんでいきます。

少しずつ回転させながら、プーリーを変形させないように丁寧に分割します。
(変形したらアウトです)




外れました。

残ったほうのベアリングを外します。




ベアリングの外形よりも若干大きな筒を使い(偶然にもウチにありました)、




プレスでベアリングを押し出します。




 
無事外れました。





外したベアリングです。

左:SCプーリーのベアリング
右:コンプレッサー側テンショナープーリーのベアリング



 
ラバーシールを外して内部に充填したチキソグリスの量を確認してみます。




ほぼ漏出し、2割程度しか残ってません。




こちらも同様に2割程度しか残ってませんでした。





では、ベアリングを対策品? 高負荷に耐えられるもの、グリスの漏出が少ないものに組み替えていきます。
 
ベアリングは内部のグリスをチキソグリスに入れ替えますので、ラバーシール仕様で種類の豊富なNTN製を選択しました。
さらに、グリスの漏出防止・内部への塵の侵入が少ない「接触型」(LLU)を選択しました。





SCプーリーのベアリングの規格を調べます。

これ、調べてもどこにも載ってません。

外形75mm




内径45mm





幅32mm

これと同じサイズのものは入手困難ですが、幅が16mmのものでしたら簡単に入手可能です。


外形75mm、内径45mm、幅16mmのベアリングを二枚重ねて使用すればジャストフィットです。
規格でいいますと、6009が相当します。


まとめてみますと、


・SCプーリーのベアリング⇒外形75mm、内径45mm、幅16mm 形式6009LLU  2枚重ね

・コンプレッサー側テンショナーのプーリーのベアリング⇒外形47mm、内径17mm、幅14mm 形式6303LLU

・ダブルプーリーのコンプレッサー側プーリーのベアリング⇒外形40mm、内径17mm、幅12mm 形式6203LLU


となります。

ベアリングの規格表はこちらです。



 
ベアリングはモノタロウで購入しました。

すべて在庫ありです。



ではグリスをチキソグリスに詰め替えていきます。

このような針のようなものを隙間に突っ込み、ベアリング球とベアリング球の間のくぼみを探します。

ラバーシールを絶対に破らないように慎重に・・・

くぼみが分かったら外輪近くまで針を突っ込んで上に引き上げます。



 
するとこのようにラバーシールが外れます。

ラバーシールの内側はメタルの薄いプレートで補強されてますので、なるべく変形させないように丁寧に外します。
変形してしまったら、指で平らになるように曲げて戻します。




取れるグリスを掻き出して、




残りはブレーキクリーナーで除去します。




温度差による水滴がつきますので、エアブローして水分を完全除去し、乾燥させます。




グリスがすべて除去できました。





SCプーリーに使用する6009LLUベアリングですが、深溝玉軸受け・両側接触ゴムシール型・メタルリテーナーですので、余程のことがないかぎりゴムシールを突き破ってベアリング球が飛び散るということはないかと思います。

さらに、2枚重ねしますのでゴムシールが2倍! それだけグリスの漏出も抑えられるかと思います。




グリスは勘で8分充填がベストと判断しました。




SC側ベアリングも同様に。




左:旧ベアリング
右:新ベアリング




60092枚重ねで全く同じ寸法になります。




高速回転にてグリス漏出試験を行います。




 
驚くべきことにNTN製LLUではグリスの漏出が全く見られませんでした。

その分、回転時の抵抗があり少々硬いですが、ベアリングの消耗=グリス切れ のケースが殆どですのでE/Gルーム内での高温・高負荷時でのグリス漏出がどれくらいあるのか楽しみです。





こちら、SCテンショナープーリーのベアリングです。

左:純正トルコ製 6303
右:NTN製 6303LLU


ラバーシールの形状から見て純正トルコ製ベアリングも接触型ラバーシールのようですが、ラバーの厚み・強度が全く違います。

これではグリス漏れも仕方ないかな・・・という感じです。

 



 
SCテンショナープーリーにベアリングを圧入します。

例の筒を使用します。




サンドイッチ状に挟み込みますので、例の筒を2個使用して圧入します。





この際、ネジ穴がピッタリ合うようにしなければいけません。




 
ネジ穴の位置が合っていればM5のビスがすんなり入ります。

サイズはM5 首下10mmです。

固定の順番は、M5ビス⇒ステン ワッシャー⇒プーリー⇒ステン スプリングワッシャー⇒ステン ナット にしました。




裏側。

テンショナーにはギリギリ干渉しないようになってます。




ダブルプーリーのコンプレッサー側プーリーにベアリングを圧入します。





こちらの圧入にも例の筒を使ってます。




 
Cリングで固定して完成。



 
裏側。





最後にSCプーリーにベアリングを仕込みます。

ブレーキクリーナーやシンナー等で洗浄し、




油圧プレスでベアリングを圧入するのですが、注意点があります。





SCプーリー(ステン製)とクラッチ板(鉄製)は矢印の板バネ3枚で結合されてます。





横から見ると分かりやすいですね。



この板バネは、

こちらのゴムブッシュ(3ヵ所あります)によって、





クリアランスが確保されてます。

※このゴムブッシュによるクリアランスが、後ほど紹介しますが、アジャスターシムによるクラッチクリアランスの調整に影響してきます。




よって、SCプーリーにベアリングを圧入する際は、ゴムブッシュを潰さないようプーリーを若干引き上げて間にワッシャー等を挟みます。

写真には写ってませんが、後ろ側にもワッシャーを挟んであります。



 
1枚目のベアリングを圧入。




続いて2枚目も圧入。




 
Cリングで固定します。





ゴムブッシュにはラバープロテクタントを吹き付けて保護、延命します。





こんなところからも・・・





裏側からも・・・





ラバープロテクタントが浸透して乾くまでしばらく寝かせます。





クラッチ面を清掃して、





オーバーホール完了です!





各ボルトは中等度固定のネジロックを塗布し、ある程度乾燥させておきます。




 
電磁クラッチ側のクラッチ面も清掃し、ベアリングの内面を保持するシャフトには軽く5-56等を吹いておきます。




こちらがマグネットクラッチのクリアランスですが、WISでは0.35mm~0.45mmと指定されてます。

新品のガタのないベアリングに入れ替えた場合、板バネが常にゴムブッシュを押さえつけてますので、恐らく0.5mm程のクリアランスになっているかと思います。(使用状況によりますが)

私の場合、一番狭いところで0.45mm、一番広いところで0.5mmでした。

測る場所によってクリアランスのバラつきがあるのは、先ほどの各ゴムブッシュの誤差(寸法差)です。




このクリアランスが意外に重要で、

簡単に仕組みを説明しますと、負荷がかかるとマグネットクラッチリレーがONとなり電磁石に磁力が発生し、プーリー側のクラッチが引き寄せられます。
普段はアイドル状態のプーリーがクラッチミートとともに板バネを介してコンプレッサーのリショルムスクリューを回転させます。

仮にクラッチクリアランスが広すぎると、板バネの曲げ歪みが多くなり、最悪の場合破断する可能性があります。

クリアランスが原因かどうかは不明ですが、実際に板バネの破断例があります。
55エンジンを日本一酷使されている(笑、HMGさんの記事に破断例が掲載されてます。





こちら既出画像ですが、デフォの状態ではアジャスターシムが2枚入っており、奥が0.2mm、手前が0.1mmとなっています。





アジャスターシムのサイズは外径55mm、内径45mmです。

無くしてしまった場合はモノタロウで同じサイズのステンレス製のアジャスターシムが入手可能です。
0.15mmというマニアックな厚さもあります。




私の場合、0.1mmのアジャスターシムを1枚抜き、一番狭いところで0.35mm、広いところで0.4mmとなるように調整しました。




そしてトルクレンチで締付けます。締付けトルクは60Nmです。





これで、SCプーリーと、





コンプレッサー側テンションプーリー、





ダブルプーリー装着完了!




  
Vベルトを戻します。




 
完成!!

これから走行テストです。



2時間ほどぶん回してきました。



 


結果、


E/Gカバーへのグリスの飛散、全くなし!





E/Gルーム内に飛び散った形跡もありません。





各プーリーをチェックしましたが、





今のところ目に見えるグリスの漏出は、





全くなしです♪



この3点に関してですが、


Dで交換しますと

・SCプーリーリペアキット 284655円

・ダブルプーリー 77175円

・コンプレッサー側テンショナープーリー 52710円

計414510円 + 工賃





上記の方法(DIY)ですと


・SCプーリーのベアリング NTN6009LLU 1個 949円 × 2 = 1898円

・ダブルプーリー(コンプ側)のベアリング NTN6203LLU × 1 = 313円

・テンショナープーリー(コンプ側)のベアリング NTN6303LLU × 1 = 400円

計2611円 (爆



これで、純正以上のパフォーマンスと耐久性が得られれば中々の激安メンテではないでしょうか^^




Posted at 2013/07/08 22:51:54 | コメント(7) | トラックバック(0) | プーリー | 日記
2013年06月15日 イイね!

R230 SL55AMG タペットカバーガスケット交換




先月の話ですが、5月に上の娘(小5)が誕生日を迎えいつの間にやら11歳になりました。

早いもんです。







 
でも11歳とはいえ、中身は完全に子供。






    ・・・だと思ってました。









話は1年前にさかのぼりますが、4年生時、クラスの男の子で娘に意地悪ばかりする子がいました。




Y君というクラスで一番やんちゃな男の子です。





娘が大切にしていた筆箱をゴミ箱に捨てられ、真っ黒になって泣いて家に帰ってきたこともありました。





何度泣かされたことか・・・



Y君が同じ中学に上がるくらいなら別の中学に行きたい、と言っていたくらいです。






5年生になってクラスが別々になり、とりあえず親としては安心していました。







月日は流れ、もうY君の存在など私も娘も忘れかけていました。









そして2週間ほど前、ある異変が起こりました。







何やら娘の様子がおかしい!




ソファーに寝っ転がってマンガを読んでいるのです。




漫画を読んでいるという行為は普通なのですが、どう見てもページを捲ってるだけで読んではいません。






完全に、







「心ここにあらず」












すると下の娘(左) ↑ が、






「お姉ちゃん、Y君から手紙とプレゼントを貰ったらしいよ^^」






ん??







どういうこと??


あれだけ意地悪して嫌いだったのでは??






上の娘を呼んで、


「ちょっとパパに見せてくれる?」




すると、「ああ、いいよ・・・」と言ってしぶしぶではありますがこんなものを持ってきました。












 
よ、呼び捨てか!!!(爆




しかも1回書いて消して書き直した跡が・・・



恥ずかしかったのか??(爆










そして、プレゼントがこちら。


可愛すぎる(爆
  

下の娘の話によると、
「お姉ちゃんの親友の〇〇ちゃんを日曜日に呼び出して、ジャスコのファンシーショップに連れていって、どんなのが好みか選んでもらったらしいよ」

とのこと。。。




ん?


ちょっと待った!!



よく見ると、キーホルダーに・・・







甘ーーいメッセージが(驚








 

ずっと一緒にいられる モアハート♥






ずっと一緒にいられる モアハート♥






ずっと一緒にいられる モアハート♥







ずっと一緒にいられる モアハート♥






ずっと一緒にいられる More Heart♥













ガーン・・・(撃沈





 








私、

ずっと一緒にいられる メルセデス♥ (自爆






こんなものを貰っても全く関心のないはずの娘が・・・ 

その夜、



嫁の話によると

Y君に手紙の返事を書いていたらしいのです。



「Y君、なめこのシール好きだったよね。もし良かったら誕生日教えてね♪」




Oh my mine....

I miss you....







こんな状況の中、私も心ここにあらずでM113エンジンのリフレッシュを行いました(爆

M113エンジンの車なら恐らく100台中100台に見られる定番トラブル、タペットカバーパッキンからのオイル滲み、そしてブローバイケースからのオイル漏れです。


左側(運転席側)のブローバイケースからのオイル漏れはずいぶん前に発見したのですが、滲み程度でしたので清掃のみで放置してました。

しかし、こないだ230のパワステオイルを交換している最中、右側(助手席側)のExマニ付近から白煙が・・・(汗

ようやく重い腰をあげて作業することにしました。


あちこちバラしますので、ついでに

・ブーストエアディストリビューター(サージタンクと略させてください)のシール交換
・プラグ交換
・エアマスセンサー交換
・クランク角センサー交換
・プーリー交換
・各パーツ、エンジンルーム徹底洗浄

を行いました。 



Exマニからの白煙以外にちょっと気になっていたのが、アイドリング(特に冷間時)の息継ぎ。
これはエアマスセンサーとクランク角センサーの交換で治るとにらんでいます^^




ご存知かと思いますが、私、整備士の資格もなければ整備に関する教育も受けたことがありません。
仕事も車とは全く関係の無いことやってます。

ただ、感覚と妄想と今までのDIY経験とみん友の皆様の情報とWISを頼りにやってるだけです。

ですので、こんな記事を書ける立場ではありませんが、参考程度に見ていただけばと思います。






エンジンカバー、インテークパイプ、エアクリ&ベローズは簡単に外れますので省略します。

あ、左側のベローズにブローバイのホースが繋がってますので抜いてください。




左側はブローバイケースからオイルの滲み(時々拭き取ってますのであまり滲んでるように見えませんが)、タペットカバーパッキンから若干の滲み程度でした。




問題は右側のブローバイケース。

ここ、エアクリBOXで隠れてますので意外と盲点です。





Exマニまで伝っているほど漏れてました。

白煙に感謝です(爆





ではサージタンクから外して行きましょう。
矢印のトルクスネジを外します。




ホースバンドを緩めます。





これでサージタンクが外れます。




ホース側はこんな感じです。
手前に写っているのは最初に抜いたブローバイホースです。




サージタンクはそーっと外してください。

なぜかと言いますと、




こんなところにゴミが溜まってます。

中に入ると取れなくなってしまいます。

掃除機で丁寧に吸い取ってから、




シールを外します。

このシールは再利用不可です。




撮影のためにネジをエンジンの上に置きましたが、落とすと大変ですので絶対に置かないようにしましょう。

このネジ、すべて長さが違います。
どのネジがどこに嵌っていたか、わかるように並べておかないと大変です。




スロットルを外します。
4箇所のボルトでとまってます。



 
最近の車は(と言ってももう20年以上前からですが)、ブローバイガスを大気開放せずにリターンさせて再燃焼させてますのでスロットルにオイルミストが付着しています。

これは後ほど洗浄します。




 
ブーストエア切り替えフラップは非常に綺麗でした。




 
さて、この辺で洗浄作業に入ります。




エアフィルターは今まで掃除機で吸ってしのいでましたが、今回は交換予定です。



 
中は多少の砂埃が入っている程度でした。




一番洗いたかったのがこれです。

外して洗えるのがどれだけ幸せなことか・・・(笑

内部はブローバイオイルがうっすらと付着してましたのでブレーキクリーナーを吹いたあとにシンプルグリーンで徹底洗浄してます。




洗い終わりました。



 
洗浄後は、塗装とアルミ、プラスチック部分にはブリスを塗布、ベローズにはラバープロテクタントを吹き付けて自然乾燥するまで寝かせます。





しつこいですが、





これが丸洗い出来たのが本当に幸せでした^^





エンジンの方は、シリンダー、イグニッションコイル、プーリー、その他電装系を養生したあと丸洗いしました。



 
 
 

ブリスとラバープロテクタントを駆使して、




メリハリを付けながら清掃、保護、艶出しをしました。
この状態でしばらく寝かせます。




もちろんボンネット裏も徹底洗浄しました。
只今乾燥中。



 
イグニッションコイルを外します。
プラグに繋がるコードの長さがそれぞれ異なりますので番号を振っておきます。




反対側も同様に。




イグニッションコイルは中央付近のトルクスネジ1本で止まっています。




このようなトルクスビットソケットで外します。

コイルが外れましたらカプラーを抜きます。このカプラーの爪が非常に折れやすいようですので気を付けましょう。
ハーネス側を押して爪を起こして引っ張るだけだと恐らく爪が折れます。

イグニッションコイルを外してから引っ掛けてある爪の部分を指でそっと起こして引き抜くと1本も爪を折らずに外せました。




次にソケットを抜きます。

17mmのスパナを引っ掛けてテコの原理で引き抜きます。




左側のイグニッションコイルが外れました。




右側も同じ要領で外します。





これは後ほど清掃します。



 


ボンネット裏も乾燥し、綺麗になりました。

 



 
ヒンジも清掃し、塗装部分にはブリスを塗布してます。
 



 
スロットルはブレーキクリーナーで清掃。






では、タペットカバーを外します。

まずこちらのブローバイホースを外します。

これ、よく熱で劣化してヒビが入っていることが多いようです。
予防的に新品に換えようかと思いましたが、なんと8000円近くします。ただのゴムホースが・・・

ヒビは全くなかったので洗浄して再利用します。

矢印を入れ忘れましたが、右側にもう1本ブローバイホースがありますので外します。こちらも4000円近くしますので再利用です。
 




タペットカバーを固定しているボルトを外します。





フューエルホースが干渉しますので、ナットを緩めて外します。
 




デリバリー側からガソリンがドバドバ出てきますので、キッチンペーパーで受けておきます。

矢印のホース側はテープ等で蓋をしておきます。






タペットカバーご開帳です!

こまめにオイル交換してますので、非常に綺麗です。
 




タペットカバー裏もこの通り、スラッジ等全く付着してません。





矢印のガスケットを外します。





もちろんこれはポアします。





シリンダー内部に汚れが入らないように気をつけながらガスケットとの接触面の汚れを綺麗に拭き取ります。




このあと、ブローバイケースの再シーリングなどやることがいっぱいありますので、サランラップで包み込んで内部にチリが混入しないようにします。





反対側も同様にタペットカバーを外してガスケットを外します。

こちら側も綺麗でした。




タペットカバーはブレーキクリーナーを吹いただけでここまで綺麗になりました。
一応、このあとシンプルグリーンで洗浄しておきました。





両側ともラッピングしたら、






ボンネットを閉じてボディーカバーを被せておきます。

黄砂対策です(爆

これでゆっくり室内で作業できます。
 




これは左側のタペットカバーです。

矢印のトルクスネジを3つ外して、





ブローバイケースを外します。






ブレーキクリーナーとシンプルグリーンで洗浄した後、古いシーリング剤を剥がします。

これが何気に恐ろしく時間がかかります。




反対側のブローバイケースも同様に。

反対側はトルクスネジ2本で止まっています。




外したアルミネジにもシーリング剤がベットリ付いてますので、





ワイヤーブラシで綺麗に除去します。





普段は普通に仕事をしてますので、夜中に作業してシール材剥がしに2日くらいかかったような・・・



 
タペットカバーとブローバイケースの勘合は、

・ブローバイケース側が凹
・タペットカバー側は凸

になってます。






反対側も同じです。






液体ガスケットはこちら、ThreeBondの1104 NEOを使用しました。





ブローバイケースの凹側に液体ガスケットを盛ります。





反対側も同様に。

これで蓋をするのですが、注意点があります。


液体ガスケットは種類によって特性が違います。

ThreeBond 1104 NEOの場合、塗布後15分以内に圧接となってますが、塗布直後に圧接するとトロトロ状態ですのでハミ出た液体ガスケットが垂れてきて外側も内側もえらいことになります。

塗布した後、10分くらい置いて半硬化状態で圧接します。(15分以上放置すると表面が乾燥し始めて接着力が低下します)



 
圧接後、アルミボルトで固定します。

締め付けトルクは4Nmですが、どうしてもボルトのネジ山に液体ガスケットが付着して正確なトルクで締められませんので、手トルクで締めたほうが良いです。

固定後も30分くらいは流動しますので、ブローバイケース側が下になるように置いて硬化させます。
ブローバイケースの勘合部の凹内に液体ガスケットを留めておくためです。






トルクレンチを使うとアルミボルトが折れますので要注意です。





完全硬化まで丸一日寝かせますのでその間に・・・




イグニッションコイルを清掃します。

ブレーキクリーナーとアルコール綿で清掃した後、エアブローし樹脂部分にはブリスを塗布しました。





これ、プラグ交換の際にいつもやってますが、電極の部分をパーツクリーナーで清掃したあと接点復活剤をほんの少し塗布します。

電極の錆防止とミスファイアの防止です(笑

これで10馬力ほどパワーアップ・・・・!  しません(爆




アース部分に若干錆と汚れがついてますので、





綿棒に接点復活剤を付けてクリーニング&錆止めします。









今回交換するパーツは殆どセントピアさんで揃えました。
(プラグはアマゾンです)

近所ですのでいつも直接店舗に買いに行ってるのですが、社長が応対してくれます。

社長自身、SL55 AMGのオーナーで(現在はお客さんに譲り、現行のCL65 AMGに乗ってます)、さすがパーツ屋さんだけあってめちゃめちゃ詳しいです。

一言で言えば「OEMオタク」です(笑
各パーツについて大変詳しく説明してくれます。

OEMは純正供給メーカーが製造してますので品質は間違いありません。
特にセントピアさんのOEMパーツは対策品など知り尽くした社長が自ら厳選してますので安心して使用できます。


アジア製の社外品は中華製の微妙なものがありますので要注意です。





では車に戻りまして、







クランク角センサーを交換します。

クランク角センサーは左バンクの後方部にあるのですが、直視できません。
完全に手探りで作業します。

大体の場所ですが、写真で私が指を差している辺りにあります。
カプラーにカバーが被ってますので尚更分かりにくいです。




カバーをずらしてコネクターを抜きます。

矢印のが抜いたクランク角センサーのカプラーです。





隙間にデジカメを突っ込んで撮影したら偶然に写りました^^

これがクランク角センサーです。




クランク角センサーを固定しているボルトは数種類あるようです。

星型トルクス(頭が凹になっているタイプ)←これが一番多いようです。

私の車両は頭が凸になっている星型のミリネジでした。

とにかく作業スペースが狭く、このような極小ラチェットを使って外します。
6.35mmのソケットを使いました。





クランク角センサーはGST製です。
GSTはドイツ車に純正供給しているメーカーですので大丈夫です。

230の純正はBOSCHでした。

BOSCHじゃなくて大丈夫?? と思われるでしょう(爆

ドイツ車を愛するオーナーさんはもう気付いておられるかもしれませんが、ドイツ車はとにかく電装品、コントロールユニットやセンサー類、モーター、オルタネーターがよく壊れますよね?

究極はSBCの2度に渡るリコール。


壊れたパーツを外すと、大体BOSCH製なんです(撃沈
OEMを買うときはなるべくBOSCHを避けるようにしてます^^;

今後の方針、脱BOSCHです。





クランク角センサーは対策品になっていて(先端の形状が若干異なります)消耗品ですので、まだ未交換の方は是非交換されてみてはいかがでしょうか。

・純正BOSCH製 10000円前後
・GST製 6230円

です。




次にエアマスセンサーの交換です。

M113でも、SL500はセンサー+筒ごと交換するようですが、AMGはセンサーのみの交換となります。

エアマスセンサーはスロットル(外してます)の下部の後方にあります。
センサーの上部をつまんだら爪の勘合が外れる仕組みですが、つまんでもビクともしません。

爪の部分を直接細いマイナスドライバーで起こして外しました。

車種にもよりますが、SL55の場合は作業スペースが狭いためそこそこバラさないと取れないかもしれません。





こちら、VEMO製のエアマスセンサーです。
VEMOはドイツの大手電装メーカーですので心配ありません(笑


ここも脱BOSCHです(爆



AMGというだけで部品代が3倍ほどかかることが当たり前のようになってますが、

なんと!


このエアマスセンサーにおいてはAMGであるがゆえに筒がなく、センサー代2940円!!


エアマスの筒代どんだけ高いねんって感じですね^^;





 

装着は差し込んでカプラーを戻すだけです。





次はプラグ交換です。

なぜこのタイミングで交換かと言いますと、矢印はプラグソケットを差したところですがプラグがこんなところにあるんです。

エクステンションの種類をあまり持ってませんのでタペットカバーを外したときが換え時です。





プラグはツインプラグですので16本必要です。

DENSOのイリジウムパワーにしました。(安かったため)
DENSOですと、230の55では「IKH20」が適合します。





純正はNGKでした。

カッパーグリスらしきものが塗布されています。

おかげで簡単に外せました^^






カッパーグリスが塗布されている場合、シリンダーにもグリスが残っているためトルクレンチのトルクは信用しないほうが良いです。
(締め付けトルクはドライ状態が基準になってますので)

新品プラグの場合、指で回して締まらなくなったところからレンチで1/2(180°)回すとちょうど良いです。






16本交換すると腰がやられます(撃沈

年ですわ^^;





こちら、新しいタペットカバーのガスケットです。

聞いたことないメーカーですが、大丈夫です^^
セントピアの社長がチョイスしたものは品質には間違いありません。





ガスケットはタペットカバー側の溝に嵌めておきます。





こちらはブローバイホース2種です。

ホース内部も洗浄し、ラバープロテクタントを吹いて寝かせておいたものです。




ではタペットカバーを閉じます。

タペットカバーのボルトはオイルが付着してますので、ブレーキクリーナーで完全にオイルを落とし、エアブローして乾燥させます。
シリンダーヘッド側のボルト穴も同様にブレーキクリーナーでオイルを落とし、乾燥させます。

タペットカバーはゴム製のガスケットが潰れないように、正確に規定トルクで締めなければいけません。

「正確なトルクで締めるにはドライ状態で締める」 これが基本です。





ボルトを締める順番ですが、これは様々なやり方がありますので何が正解かは一概に言えません。

4隅から締める方法、中央からジグザグに締める方法・・・


私の方法ですが、

中央からジグザグに締める方法を基本に、
最初は指で締まるところまで締める→2Nmで締める→4Nmで締める→6Nmで締める→8Nmで締める→9Nmで締める

という面倒なことをやってます。





あと細かいことですが、タペットカバー側のボルト穴には多少の遊びがあります。

ということは、組み付け方によっては若干右にずれたり下にずれたり、ということも出てくるわけです。

指でボルトを仮止めした状態で各ボルトを緩めたり締めたりしながら、一番抵抗なくボルトが回る位置を探して(この位置をニュートラルゾーンと勝手に名付けてます・爆)、位置が決まれば本締めしていきます。





クリーニングが終わったスロットルを組み付けます。

このパーツを忘れないように・・・




こちらの締付けトルクはWISに載ってませんでしたので、

こちらを参考にしてます。
ボルトの径、材質、用途によって標準的な締付けトルクが決まってます。





イグニッションコイルの締付けトルクは8Nmです。





カプラーを戻し、タイラップで2箇所固定します。




次はこちら、熱で縮んで垂れたインシュレーターの修正です。

やり方は使徒さんに教えていただいた方法、そのまんまです(笑

ちなみに、これの新品が7000円ちょいします。 ありえん・・・





クリップを6か所外し撤去します。





長穴加工する場所を赤鉛筆でマーキング。





こちら側も同様に。





毛羽立っているところは散髪しておきました。





マーキングしたところを先の曲がっている小さなハサミでカットします。





反対側。





中央上部に切れ込みを入れて





裏側に両面テープを貼り付けます。




そしてクリップを付けて装着!

あまりにも縮みが激しく、中央部をここまでカットしないとフィットしませんでした^^;
やっぱりコンプレッサーEGの発熱量は半端ないようです(汗




カットして開いた部分は黒の布テープで隠してウェザーストリップを戻します。

かなり良い感じです^^/

エアクリのベローズで半分隠れますので言われなければわからないくらいです。

使徒さんグッジョブです♪




 
サージタンクのシールもセントピアさんで取り寄せました。

これは純正品しかありません。
1枚1650円×2=3300円です。




このシールです。




その前にこちら、フューエルホースを接続しておきます。





こちらもタペットカバー同様にボルトをブレーキクリーナーで洗浄、エアブローし、指で仮止めした後に、中央部からジグザグに2Nm~最終10Nmの締付けトルクで締めていきます。

シールのネジ穴部分に遊びがありますので、きっちりと中央にくるようにセットします。



各ボルトの長さが違いますので、元々入ってたボルトの位置を間違えないようにします。




最後に締め忘れがないかどうか、すべてのネジを規定トルクにてチェックします。



 
規定トルクをまとめますと、

・サージタンク 10Nm
・タペットカバー 9Nm
・イグニッションコイルの固定 8Nm

となります。

 




エアクリーナーを戻します。




EGカバーを戻します。



 
エンジンルーム内を洗浄しましたので、ここでボンネットを閉める前にエンジンをかけてしばらく暖気します。

あちこちから蒸気が上がってきますので、完全に蒸発するまで待機します。



 
パーツを対策品に交換し、オイル漏れ対策したことも満足度が高かったのですが、なによりも外して分解洗浄できたことが嬉しかったりします^^




このようにピカピカになりました^^



 
インシュレーターも何事もなかったかのように綺麗に直りました(笑





外で使ったブレーキクリーナーがこれです。

室内でも同じくらい使いました。カインズホームオリジナルで1本150円くらいです。



そして最後のシメです。


オイル交換です。

エレメントを回すソケットが見つからなかったので急遽自作しました(爆





全く問題なく使えます(笑

オイルはアンダーカバーを外してすでに抜き取ってます。




エレメントは久々でしたので結構汚れてました^^;




分けわからんメーカーかもしれませんが、セントピア社長のおすすめの一品です。
信じましょう(爆

銅ワッシャーもセントピアです。




さすが、モノは非常に良く出来てます。




エレメントとOリングを4つ外します。




そして新品のエレメントと付属のOリングを装着。




エレメント交換までした時は、ここからオイルを入れると楽です。



エンジン回り、これにて一旦完了です。

エアマスセンサー、クランク角センサーを交換しましたので、アイドリング時の息継ぎは完全になくなりました!

ただ今エンジン絶好調です^^/


平日の夜中から朝方まで作業し、約1週間かかりました。
1週間、仮眠のみで仕事してましたのでストレス性の蕁麻疹まで出てしまいました(爆


と言っても、作業時間の半分以上は工具探しでした(撃沈

「前買ったはずなのにどこにしまったか覚えてない・・・」



DIYな方々ならご経験があるかと思いますが、

「マイナスドライバーを探していると、プラスドライバーばかり出てくる」


こんな毎日でした(爆


では次回は、テンショナー、プーリー交換、ベアリングのグリスアップの記事を予定しております。




Posted at 2013/06/15 00:29:19 | コメント(14) | トラックバック(0) | タペットカバー | 日記

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「[整備] #8シリーズクーペ BMW G15 スピーカー交換②~トリムの外し方後編~ https://minkara.carview.co.jp/userid/812916/car/3679356/8210958/note.aspx
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