
Mスポ君のタイアを換えて、丸1か月以上経ちました。
その間、街乗り高速峠にサーキット(の体験走行笑)と、グラベル以外は一通り走れました。なので、新品で走ってみた感触なりを、インプレってホドぢゃないですが書いておこうかと思いマス。
え゛~っと、書いてる人間が10ん年MICHELINしか履いてないのと、
過去のタイアとの比較もFull Time 4WDのパサW8とRDWの325iという差がありますので、万一この僻地日記にうっかりきて参考にしようと思っちゃった方、その辺割り引いてくださいまし。
1.総評
「お値段以上」(笑)
スポーティコンフォートタイアを選ぶ際の、主要選択肢。
2.走行感
転がり抵抗A、ウェットグリップaのラベリングです。感覚として、その辺を数値化したらPrimacy3と変わらないんぢゃないかと思いマス。Primacy3はMICHELIN内部でエコタイアとしてますが、日本のラベリングつけたら同じ位になるんぢゃないかと。
ただし、官能評価とか感性評価を付けると、ヤッパリ違います。BMWの6発だけ「Silky Six」なんて言われてますが、MICHELINの「転がる」感覚をシルキーとするなら、914Fの感覚はシルキーぢゃ無いですね。木綿位にはなりますかね。
工業製品としてユニフォーミティは出てるでしょうし、製品として問題があるワケぢゃありません。乗り手の感性がどう感じるかにおいては、大MICHELINとは差が出ます。マア歴史も違いますし、くさやみたいに「秘伝のたれ」があるんでせう、MICHELINには。
3.ハンドリング
基本はコンフォートタイアなので、MICHELIN Pilot Sport3のようなビビッドなハンドリングぢゃアリマセン。Primacy3に近い感覚デですが、Primacy3より若干スポーツ寄りな感じですね。この辺は、ケース剛性の違いかもしれません。
MICHELINはケースが柔らかいコトで有名ですが、914Fはソレより硬いです。ある程度の舵角がある状態で、さらにグイッと切り増ししなきゃならない時、その差をハッキリ感じます。ぢゃ、ケース剛性は柔らかいのと硬いのとどっちが良いんだってコトになると、ソレはメーカーの設計思想に依存する話なので正解は無いと思いマス。この辺、ぢつは2.で書いた転がり感にも影響があるのかもしれませんね。硬いより柔らかい方が、転がり感も滑らかさに有利かも知れません。
路面からのフィードバックも、スポーツ系程ぢゃ無いにしろアリマス。Primacy3位な感じですね。日ごろ運転しない人でも、長距離走っても疲れにくいハンドリングでもあると思いマス。
換える前、というよMスポ君買ったときに履いていたBS REGNO、ハンドリングの楽しみという点では絶望的(個人の感想です笑)なタイアだったので、大進歩ですね。BSとREGNOの名誉のために書いておきますが、REGNOはそういう点より乗り心地にプライオリティを置いたタイアですから、比較自体が無意味デス。
4.乗り心地/NVHとか
Mスポという足回りを考えれば、大健闘してマス。乗り心地、Primacy3やREGNOと同等です。ロードノイズやらパターンノイズも、Primacy3と同レベルです。換える前のREGNOの方が五月蠅かったですねー。マア、REGNOは大分古くなってはいましたが。ヨーロッパではロードノイズにも厳しい規制があるそうで、かなりスパルタンなパターンのタイアも「え゛っ!?」と思うくらい静かです。さすがはヨーロッパマーケットをターゲットにしているタイアですね。音質も、不快に感じる周波数が抑えられているので、精神的にも疲労感の低減につながります。
不快な振動は、今のところ感じません。よく躾けられた、という感ですね。
ハーシュもきちんと抑えられてマス。Mスポという足回りなので路面状況によっては強めの当たりもありますが、ソレはタイアの責任ぢゃないですね。REGNOでもPrimacy3でも同じような状況なので。
書いていてステマぢゃないかとも思えますが(笑)、現状は総じて満足してマス。今回の交換にかかった費用、廃タイヤやバルブ交換とか全部ひっくるめて6.5諭吉でした。しかも、前後サイズ違いで。
製造国がタイ王国とアジアンタイアなワケですが、マッタク問題ありません。マア、MICHILINも今は全量輸入ですし。
ヤッパリ、本気でヨーロッパマーケットで戦うために作られた製品なので、相応の製品感、性能感を感じますねー。ただ、やはり伝統の差、事業年月の差というか、大MICHELINとの差は感じます。
二輪やってる方は、IRCはご存知だと思いマス。井上ゴム工業。自分が二輪の現役だった30年近く前は、IRCは「一流」メーカーぢゃアリマセンでした。自分はトライアルやってたんですが、ある日突然、TR-7という「トライアル専用」と銘打ったタイアがIRCから発売され、MICHELINには及ばずともその性能とコスパから大絶賛のタイアになりました。自分も履きましたが、いいタイアでした。今も後継のTR-11とかあるみたいですね。
FALKEN、かつてはオーツタイヤでしたね。今は住友ゴムに吸収されてますが。何にしても、BSのような一流メーカーとは言えないポジションでしたね。ぢゃあ、そー言うメーカーの製品は安かろう・・・なのか、ソレは一概には言えないと思いマス。
今回の対抗馬はPIRELLIでしたが、あえてFALKENにしました。
選んだ理由は前の日記にも書きましたが、アジア主眼で開発したCinturato P1より、ヨーロッパ主眼で開発した914Fの方がイイと感じたからデス。PIRELLIとFALKENというブランドの差も、IRCの体験があったので障害にはなりませんでした。ちょっちはドキドキしましたが。そりゃ、四捨五入したら20年ぶりにMICHELIN以外のタイアにするワケですから、どんなメイクスでもドキドキします。(笑)
で、FALKEN、今のトコロ期待を裏切らず、イイ感じで走ってマス。
後は、経年で性能や感触がどう変化していくか、ライフはどのくらいまで行けるか、ですかね。観察していきたいと思いマス。
Posted at 2016/08/11 22:51:07 | |
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