からけんのブログ一覧

なかなかけったいな格好をしている。

この船が釜山～福岡で運航開始した。のでためしにこれに乗って福岡に行った。なかなか快適で従来のビートルとは乗り心地が全然違う。

旧ビートルは座席に縛り付けられ対岸までの3時間、苦行を強いられた。ぼくは、あとちょっと我慢すればやさしいお姉さんのいる日本に着くのだと念じて苦行に耐えていた。



が今回、従来とは天地の違いを実感したので紹介します。


旧ビートル。






今回の女王様はトリマラン。三胴船。



メカ的には旧ビートルが進んでいた。小回りが利いて速度も大きい。浮上して航行する。40㌩を超えるのはこのジェットフォイル方式でないと困難だ。だが揺れる。音が大きくうるさい。

何でも押しまくる若者なら良いかも。僕にはむかない。ひそやかな情の世界を知ったおじさんにはJKの㏋は必要ない。


見た目は変だがQUEENと言う名前はふさわしいものだ。乗ると実感する。



船舶の造波抵抗は速度の6乗に比例する。具体例。戦前の戦艦金剛。高速戦艦と言われただけあって、通常の戦速（戦闘開始後の船速）は２８㌩。これで燃料は一か月半持つ。ところが最大戦速は３２㌩。このとき燃料は２日で使い切る。

主として造波抵抗のせい。そこでトリマラン。


QUEENBEETLEは以前のBEETLEと比較してわずかに船速は落ちた。が燃料は2/3で済む。静かに海面を滑る。

福岡～釜山を3時間40分で結ぶ、世界初の80m級のトリマラン（三胴船）で、定員は従来ビートルの約2.6倍の502席、全長は83.5mの大型の客船 <九州旅ネット

豪オースタル社で建造されていたJR九州高速船のクイーン・ビートルQueen Beetleが，去る９月30日，西オーストラリア州ヘンダーソンの同社工場で引き渡された。わが国初のトリマラン型旅客船で，2,582総トン，全長83.5メートル，幅20.2メートル，主機MTU 16V1163 M74型ディーゼル４基，推進器ウォータージェット４基，出力26,104馬力（19,200キロワット），航海速力37ノット，船客定員502名　＜JR九州



さあ、釜山港を出発。異形（いぎょう）の釜山国際ターミナル。

なんでも大きいのが好きな人たちだから、彼らなりに誇らしいのだろう。韓国の建築はとにかく威張っている。

人間もそうだ。日本人は小さい。すべてに小さい。小さくまとまって冒険しない。ところが、一方の韓国人。このごろGDPが日本を抜いたので態度が大きくなった。

両国のバカに言いたい。おっとここは伏字、○○に言いたい。

だからあ、何人にせよ、お前自身はどうなんだ、と。極貧にあえぐ日々がなんか変わったか。格差が開いて幻の平均所得が向上し、○○が自分のことと錯覚する。



日本人だ韓国人だと国境で線を引いて人を判断してはならぬ。そんなことは○○のすることだ。そうではない。そうではいけない。

世の中には、○○な人とまともな人がいる。この区分は厳然としてあり、僕の行動基準。すなはち、○○を避ける。



ゼニが余っている僕は当然、BUSINESS CLASS.　本心は、あまり高くなかったから。35000円。（往復）

個室のようにでかい椅子で外部と遮断される。可愛い日本人のおねえさんが展望デッキに案内してくれた。ほかに、飲み物無料。糖尿で残念。おみゃげ。優先下船。荷物検査に時間を割く必要はない。常時チェックイン。（乗船時に並ぶ必要なし）・・・Business特権は多い。


そのおねえさんに、「イケメンは得ですね」、というと、「ほんとにそうです」と返してくれた。このおねえさんと一緒ならそのまま下りずに釜山に帰ってもいい。（そんなはずない。）実際、おねえさんのレベルが高く営業トークでない生の話をしてくれる。


証拠のチケット。この席は下船順位1番。2等席の遅い人とは1時間以上、下船時間に差。



長いGPアンテナ。推力は通常のディーゼル。



お菓子（帰り）








日本に来ると当たりまえのことに感動する自分。バスに時刻表がある。自販は押した通りのものが出る。




ただ、活気がない。成績が悪く落ち込んだ学生のようだ。

天井のドームが八角形。その一辺一辺に「干支」（えと）の彫刻がある。ご存じ東京駅。

ところが干支は12個。12-8＝4　つまり四つの干支を描く場所がない。長らくなぞとされていたが、やがてそのなぞは佐賀県で解明された。




辰野金吾は日本を代表する建築家である。彼が残した建築。それは日本国の骨格をなすものばかり。東京駅、日本銀行、朝鮮銀行、大阪中央公会堂、・・・

東京駅は上に書いたので画像は省略。

日本銀行。


空から見るとわかるが、これどう見ても屋根が「円」。



僕はこの遊び心が大好きだ。

で、干支の話。辰野は地元武雄温泉の楼門に残りの四つの干支を描いた。

武雄温泉楼門。




ちょっと話は横道にそれるが。僕がソウルに住んでいたころ、韓国銀行も取り壊そうという話が持ち上がった。この建物、元朝鮮銀行。これ辰野の作。

朝鮮には短絡的な人が多い。近代建築遺産は政治を超えて残すべきだといったが、相手にされなかった。からけんは日本人だからそういうんだ、と。

その勢いで朝鮮総督府は壊してしまった。僕は毎日、総督府（当時は国立博物館）を眺めながらバス通学していた。ものの価値が分からん人は乱暴だ。

親の遺産を食いつぶす放蕩息子レベルだ。

朝鮮総督府の話を出した理由。この建物にも遊び心がある。空から見ると、日本の「日」の形をしていた。韓国はこれを長い間政府庁舎として使っていながら思い出したように植民地支配の象徴だと言い出し壊した。


左下の緑屋根。「日」の字の形がわかる。もちろん日本の日。ヒステリーどもは日本帝国主義の残滓だという。

思い出したように60年もたってから騒ぐな。



横道はこれくらいにして。



大阪市中央公会堂、西日本工業倶楽部会館（旧松本邸）、旧唐津銀行本店・・・

最後の旧唐津銀行本店は辰野金吾記念館になっている。彼は唐津に生まれた。百姓からも哀れに思われた極貧の下級武士の子供。刻苦勉励に励み現在の東大に進む。


おまいら、ぼーっと読んだらいかんぞ。


旧唐津銀行本店に行った。


東京駅もそうだが、なんといっても堅牢な作り。粋な人は彼を辰野堅固と言った。


内部はmini日銀。その金庫室。金のインゴット。持って帰っていいですかと言ったらどうぞと言われた。


頭取の部屋。



日本近代建築の父、辰野金吾。日本最大のNGO、日本赤十字社を作った佐野常民。法治国家の土台をつくる江藤新平。どうせ興味ないだろうからこれ以上書かないが、佐賀県は今と違いまさに雄藩、日本の輝く星を量産する。


今佐賀にあるのは福岡への劣等感、ひがみ、いじけ。もっと視野をひろげろよ。

熱気球だけでなくもっと民度を上げろ。郷土の偉人たちを誇れ。


GSRは佐賀を走り続ける。

唐津市、玄海町は見所が多い。しかもバイクで行くのに適している。

原発立地のため。地元懐柔策が充実しているはずだが。ゼニはどこに消えたんだ。道は狭くup down 、ぐにゃぐにゃ。

しかし、それが面白い。問題は交通量だと悟る。高速道路は無料開放部分が多く福岡から2時間。

無料はイイね。



呼子。ここはイカ。僕はここでほんとのイカを食べた。そう。ホントの。

ぼくの家でもたまに食卓にイカが出た。問題はその色。白。呼子で本物の色にまず感激。

色は透明　　僕が子供のころ、親は恩着せがましくイカを出してきたが騙していたのだ。

次にその味。狂喜して海に飛び込む人が絶えない。




浜玉町。ここはアワビ。金持ち喧嘩せずとはこのことだ。すべてを許す。そもそもこの美しい人生に何の不満がありましょう、という気になること必定。

僕は料理店からアワビの貝殻をもらって帰り庭に並べた。これ見よがしに。





そして七山村のジビエ料理。においのない、かつ臭くない、かつA5の柔らかさ。普通2月15日で猟期は終わるが有害鳥獣駆除の時期にはずっとある。イノシシも災難だ。

けど僕は無節操。山に感謝すればどんどん食べてもよいのだ。簡単だ。


それと海鮮。当然唐津の料亭群。料理店名は書けないが、平均価格帯で十分。



それらが15キロ圏内にある。唐津市はなぜ佐賀県に甘んじている。独立せよ。原発もあるじゃないか。


という我田引水的な展開で、原発。

もちろん模型。

30年前に出張で来た。カラ出張。若いのを連れてぞろぞろ行くと九電と役所は喜んだ。そのときの1号機2号機はもはや稼働してない。脆性遷移温度という専門的な言葉で逃げるなよ。

要するに使いすぎたピザ窯がボロボロになったということ。ピザ窯は使うのをやめた途端ボロボロになる。原子炉は中性子が出るピザ窯だ。



今1号機と2号機は操業をやめた。

困っているのよ。完全に冷やすとボロボロになり玄海町は中性子の町になる。だから100度以上に保つことが必要。すると中性子は原子炉を壊し続ける。

これは南極から流れ出た氷山に乗っているということ。



はやい話。日本は廃炉にする技術がなかったし、今後もあまり頭のいいのは原子力には来ない。廃炉技術は進歩しない。溶ける氷山に乗る住民は、原子力の明るい未来を見る・・・かな。

最初から分かっていたこと。


3号機4号機は合計200万キロワット。九州の電気エネルギーの2/3を賄う。九電がこれをやめるはずはない。原料はほとんどタダ。お国は後押しをする。住民は銭で黙らせる。知事には賄賂。説明会はやらせ。おまけ温泉。


安全なら博多湾に作れよ。


あ、久しぶりだったので九電のご厚意で体内放射線量を測ってもらった。

8700ベクレル。

大したことないだろ、と言われたみたい。

見え透いた地元懐柔策。でっかくてなかなかカッコいい。

となりに原子力発電所ができると、温泉を掘ってもらえる。しかもその温泉に格安で入れる。




福島の爆発原発の被害は甚大でほぼ永久。


地元では。
ここも、同じ危険負担をしている。だからなんか役得がないとやってらんない。

九州電力にすれば。
地元の反対が一番痛い。温泉一つでおとなしくなるなら安いもんだ。


水力発電も同じ。ダム湖の周辺には使いもしない近代的施設がほこりをかぶっている。

工事業者は喜ぶ。地元民も空から文明が降ってくる。首長も議員も自分の手柄としてドヤ顔になる。いいことづくめだ。

負担は国民にひろく浅く電気料としてのしかかる。しかし、non-politikな国民は関心を持たない。こいつらは正しく怒ることに無能だ。


日本の電気料金は世界一だ。きれいで安定したサインカーブの交流なのだと九電は言う。分かっているくせに話をそらすな。

○○はよく話をそらすがそれは低能に起因する無意識だから許せる。九電がそれをやると犯罪だ。確信犯。




とにかく、原子炉が増えると温泉が増える。

大胆だ。隠そうともしない。


そんな温泉だれが入るか、と反発したのは若いころのからけん。僕、どんどん入る。

近くにもひとつ。気に入った。だから言ってるでしょ。僕は無節操なの。


ここも海に浮かんだよう。



路線バスは手をあげてとめる。まるでアラスカのflag stop.



知性はGSRに乗ってさらに走る。

真贋のほどは現在でも不明だ。COPENを買ったころ車のキーに不便を感じていた。

運転中、膝にキーケースが当たるのだ。どんなに小型にしても。そこはそれ、なんというか、ま、足が長いとか。

それでキーに紐をつけてケース本体は横の小物入れに置くようにした。長い付き合いだ。COPENとほぼ同時。



ぼくはこのコーチをリサイクルショップで買った。新品らしい。だが50円。この価格。しかもCOACHにしてはあまりにもキーをつけるところが多い。貧乏くさい。

友人たちは言う。そりゃコーチじゃなかバイ、中国のCOACHやろ。CHINA-COACHやけんCHICH（チャイチ）たい。と人を見下した笑い。

辛い日々だった。

しかし、僕は嘲笑に耐え使いつづけて来た。なかなかよかった。濡れても平気だし、踏んでも傷がつかない。10年の歳月についにロゴマークは剝がれだした。

フックも残るは一つになった。


最近、寿命かなと思うことがある。ベタベタしだした。とくに内側。

もちろん、汲めども尽きぬ才能の泉が座視していようか。

silicon spray　　これ効果絶大。ベタベタがスルスル。


（日本語は世界でもまれな、擬音語擬態語が発達した言葉だ。ベタベタがスルスル。これ英語で言いにくいだろ。）


ひも付きCHICH。



silicon spray　でした。今後も使い続けます。