2019年10月27日
こんばんはでございます。
普通にいつも聞いている曲を貼ります。
リアルYMO世代なNZさんはこの曲なんぞ見つけたら涙モノでございました。
んで、この曲を聞くとどうしても耳にベースラインが残っちゃうんですよね。
ってことで、本題かなと。
ジムニー編とBRZ編があるんですけど・・・
まあ、一緒くたにまとめてでいいやと(中性子爆)
JB23Wジムニーには名機?K6Aエンジンが載ってます。
んで、コストダウンの王様的なスズキの例にもれず、土壇場でこけてます。
ジムニーとキャリィ・エブリイのFR車はエンジンが縦置きですが、2番シリンダが割れる恐れが指摘されています。
これは、エキマニの2番出口付近に熱だまりができるのが原因だそうで・・・
ってことで、ジムニーにも熱害対策がある程度施してあります。
社外品のエキマニに交換すれば改善するそうなのですが・・・
あんまりなことをすると保証から逸脱する恐れがあるんで、とりあえずエンジンルーム内の通風環境の改善程度にとどめています。
速いクルマは8万キロくらいで2番シリンダのピストンが割れてますんで、おそらくFF車とエキマニを共有しているんでこんなことになるんじゃないのかとの指摘もありますけど、様子見ながらってことですかね。
BRZに至ってはこれは水平対向エンジンの宿命ともいえることで・・・
端的に言うとエンジンルームが3階建てになっているということです。
3階がインマニ、2階がエンジン本体、1階がエキマニと触媒ということです。
話は、倉敷にあるGRガレージに怖いもの見たさで行ってからの話です。
やたらとHKS製のエキマニと触媒ユニットを推奨されまして・・・
結論から言うと言ってることは間違ってないんですけど・・・
3500~4000回転にあるトルクの谷間で加速が悪いってことですかね、
後期型でもやはりありますんでここが気に入らない人多いと思います。
簡単に言うと、熱を一番出す部位が一番下にあるというのが致命的なんですね。
エンジンのオイルパンの下でエキマニがとぐろ巻いてますから(笑)
コンロに鍋(オイルパン)を掛けているようなものです。
ノーマルのエキマニには遮熱板が付いていますけど、社外品には付いてないです。
んで、フロントからの通風はラジエータ通して電動ファンが回る部分くらいしか隙間はありませんし、下面はべったり塞いであります。
まあ、社外品のエキマニを付けたら、オイルパンに遮熱シートを貼り付けて、オプションでエキマニにサーモバンテージを巻くくらいしか対策はないんですね。
逆にサーモバンテージを巻くと熱は漏れませんがその分熱を後に送りますんで排気温センサがエラー出しそうでエンジンチェックが点灯しそうです。
まあ、ああしたらこうなって、こっちがこうなるってのを「トレードオフ」と言いますが、ドミノを倒すように次々とアレコレ起こりそうなので、うちは別の方法でトルクの谷間を克服するべくいたずらをしましたが(笑)
ただ、コンロに天ぷら鍋かけて油を温めているような構造ですから・・・
当然、高負荷のスポーツ走行とかすると相当熱が出ますし、油温が普通の直列エンジンの車両よりもかなり上昇することは間違いないです。
そのせいなのか、ラジエータはかなりの容量のラジエータを搭載してます。
エンジン本体の熱自体も抜けにくい構造になってます。
もちろん、長時間高速道路を走る場合も含めて熱対策の基本はエンジンオイルですが、熱に強いものを採用するべきだとは思います。
通常、水温と油温の関係は水温+30℃が油温の目安で、一般的なオイルの場合120℃超えるとオイルが劣化してしまいオイルとしての機能を失うということが知られています。
まあ、詳しくはキリがないので割愛しますけど。
まあ、そのあたりからいろいろとトータルでどうなるかってことをにらみながら試しています。
まあ、乗っていれば嫌でも現実に向き合うことになりますから・・・
その辺も含めて今までのノウハウと新たにプロのお知恵を拝借しつつやっておりまして・・・
そんなこんなで、やってると結構面白いです。
まあ、86/BRZの熱害がどんなに酷いかってのはいろいろと逸話があるようで、
左リアのドラシャブーツの真下にエキゾーストのメインパイプとサイレンサに入れるイン側のパイプがあるとか(笑)
それで、ブーツ内のグリースが煮えてドラシャが折れた、左しか折れないそうです。(右も無茶すれば折れますが左が折れる頻度は桁が違うそうです)
摩擦を利用して差動を制限するトルセンデフのデフケースが鋳鉄で出来ていて熱が抜けず夏に鈴鹿を1周走ったら違和感があったのでピットインしてみたらデフオイルが沸騰していたとか(笑)
まあ、うちのはサーキットをガチで走ることは想定していないので・・・
対策としてはまあそれなりのことしかしておりません。
ドラシャには遮熱板を付けていて、エンジンオイルはまあそれなりのものをと。
当然ミッションオイル・デフオイルも厳選しております(笑)
とまぁ、こんな感じでゴソゴソやっておりまして。
結構いろいろとデータをいただいてまとめた上でBRZに適用しています。
話は8月までさかのぼりますが、熱対策の話からマツダファンエンデュランスとマツダファンサーキットトライアルに出場している方の車両のアップデートを進めてまして、先日富士スピードウェイまで行って来ました。
ニアリーなレギュレーションな競技なのでネタをばらすとアドバンテージが無くなりますので内容の詳細については、ここから先は関係者以外は非公開です。
大ネタ・小ネタ含めて予定通り投入したアップデートで想定以上の結果が出ていますんでこれはこれでテクニカルディレクターとしての役割は果たせたのかと。
今まで、いろいろと試したりしたことや、専門家の方からもらったデータを基に実車でやった事とかいろいろと検討して「速くて壊れない」試合に勝てるようなクルマを目指してアイディアをためてます(笑)
来月の岡山国際サーキットで行われる最終戦のオペレーションと来シーズンに向けてのプランのことを考えていますけど。
まあ、試合で使うクルマの仕様を考えているとまた違った切り口で考えられますんで、これはこれでいろいろと楽しませていただいております。
クルマに関わることの面白さを再発見したNZでございましたw
ではでは。
Posted at 2019/10/27 23:06:37 | |
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