レジェンドのＣＭに亡き母を思う

　今期初めてホンダ新型レジェンドのＴＶＣＭが流れた瞬間、３５年前に亡くなった母を思い出した。その後もそのＣＭを見る度、母を思い出す。その訳は、ＢＧＭに流れる「南太平洋」の音楽である。
　母はとにかく音楽が好きだった。台所でもいつも鼻歌を歌いながら調理していた。どんな音楽も好きだった母だが、とりわけミュージカル映画が好きで、「南太平洋」の話はよく聞かされた。そんなこともあってこのレジェンドのＣＭを見ると何をしていても手を休めて聞き入ってしまう。
　戦後間もない人々を癒したのは音楽であり、名画だったのだと思う。その後の母の早すぎる死は今になっても悔やまれる。
　当時、両親が私の大学受験で音楽大学への進学を最終的には認めてくれたのは母の音楽好きがあったのかもしれない。

　そんなことを思い出すレジェンドのＣＭです。