今日は地元の14軒で毎年行っている、神社への大注連縄奉納の日です。
『宿』という役目が1年ごとに交代していくのですが、その『宿』に当たった家が大注連縄を作るための藁の手配、“おぴしゃ”と呼ばれる行事に使う、弓矢と的の作成に必要な空木、竹、半紙、水引、麻縄などの手配をしなければなりません。
私もこちらに婿に入って40年!これまで数回の『宿』を経験しましたが、かなりの気苦労がありました。
コロナ禍前は、奉納後に新年会もやっていましたので、食事の手配や御神酒の準備も『宿』の役目でした。
いつ始まったのか、何故その14軒なのか、長老と呼ばれる人達もこれまでよくわからないと言っていました。
家庭によっては代替わりとなり若い人達も増えてきたり、それぞれの仕事の関係もあったりして、誰もがこれはいつまで続くんだろうか、と数年前から話は出ていました。
それでも誰も自分が『宿』の時に止める勇気がないという雰囲気が漂っていました。
それと、大注連縄作成にかかる作業も大変なのですが、十数年前に改築された神社の鳥居が大きくなり、大注連縄を掲げる高所での作業に危険が伴うことも感じていました。
・・・で今日、今年の大注連縄作成のために集まると、ある家が昨年まで息子さんが来ていたのですが今日は都合が付かず、父親が来ていました。
その方は、いわゆるこの地域の長老という感じの人で、集まって作業を始める前に・・・、
「どうだろう、この大注連縄もそろそろ終わりにしてみては・・・」と話し始めました。
すると、今年の『宿』の家のご主人からも「今年で、終わりにしましょう!」と
発言があり、もちろん誰も反対する人は出ず、いきなりの終了宣言となりました。
ただ、“おぴしゃ”という神事のための弓矢と的作りは今後も継続するというになりました。
さて、大注連縄も完成し最後の奉納でしたが、最後だけに事故無く掲げられるよう、皆で注意して作業をしました。
今回も含め、これまで事故無く終えられたことが一番よかったです。
午後から、今日はとても暖かく風も無かったので、ロードバイクで出かけました。出発前、最後の大注連縄との画像を収めました。

私自身も、この土地に来て40年・・・、これまでの伝統が無くなるのは寂しいことではありますが、それよりもホッとしたというのが正直な気持ちです。
でも、何故始まったのかとか、何故新年を迎えるための奉納ではなく新年になってからの奉納なのかとか分からないままの終了は、ちょっと悶々とはします(ーー;)
Posted at 2023/01/08 16:20:38 | |
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