最近多い電動の駐車ブレーキ
あんなもん個人的には要らないのだが、電動にする事で色々と制御を効かせられますね。
それが理由か、ただ欧州車の真似なのか、日本車にも増えてきています。
そんな車のリアブレーキパッドの交換
診断機繋いで駐車ブレーキ解除して…
メーカーによって多少の差はあります。
診断機からの操作で、駐車ブレーキしか解除されない物、全部ピストン戻してくれるものなど。
先日やったのがBMWのリアパッド交換
BMWは診断機では駐車ブレーキしか解除されず、ピストン戻しは人力です。
何台かやったことあるので、いつも通り作業をこなしていましたが、どうも様子がおかしい。
左右とも途中からピストンが戻らない。
永遠にやっていてもラチがあかない雰囲気
構造を理解する為に分解しちゃいました。
結果、ピストン内部のネジ切ってある部品の動きが途中からやたらと渋い
力一杯無理やりやれば行けそうだが、そうるると間違いなく電動モーターでは動かせなくなりそうです。
目視で見てもネジがおかしい感じはなさそうなのだが、抵抗無く回らないという事は、ネジが曲がっているとか伸びているとか…何かしら原因があるはず。
取り敢えず、修正する為に、サイズを測ると、M9.5のピッチが1.25
思った通り規格サイズではありませんね。
よって、タップもダイスも無し
ネジの曲がりや伸びが過大でなさそうなので、ネジを修正する方向性で何とかします。
何かいい方法はないものかと考えていたら、思い付いたのが、バルブコンパウンド
ネジの損傷が過大な場合は無理ですが、今回は行けそう
外したネジにコンパウンド沢山塗って、ネジを締めて行き、硬くなった所で、締めて緩めてを繰り返し、ねじ切って行きます。
この方法で、なんとかスムーズに回るようになりました。
ネジ山を痛めている事には変わりありませんから、あくまで応急処置的な意味合いではありますが、電動駐車ブレーキ作動時しか力かからない所だし、普段の使用には堪えるのではないでしょうかね。
しかし、なんでこんな所のネジが傷んでいるのか…
過去に通常方法で無理やりキャリパーピストン戻したりをやったのではないだろうか?この車両、どうも怪しい
3万キロ程度でリアパッド限界まで使用されているのもおかしいし。
取り敢えず、無事リアパッド交換完了
Posted at 2020/06/03 11:05:01 | |
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