スーパー耐久2018 第5戦 もてぎ ～一般駐車場～

　サーキットへレース観戦に行く際の楽しみは、レースだけに非ず。

　一般駐車場で、『うぅむ・・・』と唸らされるクルマを探すのも楽しみのひとつ。

　今回は・・・



　初代シビック（！）

　いやはや・・・

　初代シビックと言えば、小学5年生と6年生の時の担任の先生が乗っていた。

　若い女性の先生だったのだが、当時としては、かなり”イケてた”のだろうなと、今になって思う。




　リア・スタイルも、何とも言えずイイ。


　そう言えば、そのシビックの先生と仲の良い、やはり若い独身女性の先生がおられた。

　おかっぱのヘアスタイルで、生徒からは、「カンペーちゃん」と呼ばれていたけれど。

　（間寛平師匠は、当時おかっぱ頭で吉本新喜劇で大活躍されていた。）

　放課後の遅い時間、生徒もいなくなった校舎の2階の教室に担任の先生に呼び出された。

　射し込む夕陽も少ない教室には、カンペーちゃんがいた。

　きれいな包装紙に包みリボンで結わえた小箱を私にくれた。

　カンペーちゃんは、その小箱を持つ私の手を、自分の手で優しく包み込んだ。

　「みんなには、内緒ね。」

　普段は元気な声なのに、カンペーちゃんは、小さな声で言った。

　その日は、バレンタインデーだった・・・

　現代では、大問題になりそうな事件だ（笑）。

　当時の若い女性がおかっぱヘアにしていたなんて、やはりこの先生も”イケてた”のだろうな。

　しかし、齢の差もありすぎたし、本当に”坊や”だった私には、カンペーちゃんとの間にその後も何も起こらなかった。

　いや、起こりようがなかった。


　宝くじに当たり損ねたような気分になって、私は、もてぎの駐車場にいるシビックのお尻を見ていた。