F355Jのブログ一覧

　今年は、梅雨入りが早かった。
　だから、気候の良い五月に何をしたという思い出もない。
　まあ、コロナ禍がクライマックスの様相を見せ始めているところ、季節感すら希薄になっていたところだ。

　しかし、五月最後の土曜日は、良い天気。
　そりゃあもう洗車だろう。
　手元に置いているGT-Rを洗う。




　転勤族だった身にとって、実家に帰り、時間も気にせず、ふんだんに水を使って洗車できるのは嬉しい。

　洗い終わって、そこそこ磨き上げたら、軽くドライブ。
　湿度は低め。気温も高くない。
　爽やかすぎる、雲ひとつない五月晴れ。
　そして、こんな時に気持ちのいい道がそこかしこにあるのが、下関に住む者の幸せ。




　もう日が傾き始めている。
　穏やかな海は、ピンクのニュアンス。

　


　『お、GT-R。ハンサムだぜ。』

　自動車税納税のシーズン。



　F355 challenge、生産年平成7年（1995年）車齢26歳。
　並行輸入中古車のため、初年度登録 平成19年（2007年）。
　13年超となり、自動車税￥57,000-のところ、今回から重課￥66,700-。差額￥9,700-




　R32GT-R、生産年・初年度登録 平成6年（1994年）車齢27歳。
　自動車税￥50,000-のところ、13年超のため、重課￥58,600-。差額￥8,600-




　WISH、生産年・初年度登録 平成17年（2005年）、車齢16歳。
　自動車税￥36,000-のところ、13年超のため、重課￥45,400-。差額￥9,400-




　GSX-1100S 刀（カタナ）、生産年 平成2年（1990年）車齢31歳、初年度登録 平成3年（1991年）。軽自動車税￥6,000-


　4台とも登録から13年超。
　重課税により差額が年間￥27,700-
　笑える。
　自動二輪は、重課税の制度がないため差額が発生しない。
　重課の理由は、確か、「旧い車両は、排ガスがクリーンでないため」だった。
　カタナは、キャブ車だから、最も排ガスが汚れているはずだが。
　さらに笑えるではないか。

　日本人古来の美徳にある、「旧いものでも大切に使い続けていく」という精神。存在するすべてのものは命を持っていると考える日本人古来の価値観。
　初度登録から13年を経過したクルマに対する重課税は、これに反しているから、納税者の反感をかうのだろう？
　商業主義的に考えれば、クルマを買い替えてもらわないと利潤が発生しない。だから、買い替えを促進するため旧車に重課を課す。それが本音だろうと納税者はとうの昔に気付いている。
　私は、過去、まだ使えるクルマ、修理すれば乗れるクルマを手放した時に嫌な感覚があった。
　命あるモノ（クルマ）を、「単なる無機物だから」、「経済的非効率だから」と切り捨てたことに対する罪悪感が、嫌な感覚を持ったのだと後から気が付いた。
　私は、私自身の人生におけるその反省から、乗り続ける。
　手放し難いのだ。

　私のクルマたちは、まだ生き続ける。
　払うさ、その重課分。
　「武士は食わねど高楊枝」

　コロナ禍も1年以上。
　「自粛は、もう我慢ならん！」と言われている御仁も多いようだが、私は、自粛が板についてきた。



　今夜のアテは、蒲鉾。
　「関門の本造り」と、「ビールがうまい」




　「関門の本造り」は、板わさにして。
　「ビールがうまい！」は、イカやチーズも入っているとのことなので、そのままナチュラルにいただく。
　合わせるビールは、王道のヱビス。
　美味し！




　続いて、サッポロのファミマ限定商品、「至福の香り」。
　ふむ。ホップの香りが強く、「山椒」をイメージさせたりする。
　味は、しっかりサッポロ・テイスト。
　好印象。



　シメに、サントリーの、「ほろよい クリームソーダサワー」
　みんカラの他の方の投稿を読んで限定商品と知り、興味をそそられた。
　色が色だし、味も甘いとのことで、ショート・カクテルのグラスに注いでみた。
　これが、なかなか。

　宅飲みも色々な発見があって楽しい。

　下関市立美術館へ、「所蔵品展№154 【特集】マンガと芳崖」を見に行った。
　館内は、予想通りガラガラ。
　ガラガラと言うか、館員の方しかいない。もう丸ごと美術館を貸し切った状態。
　コロナ禍の骨休めにはちょうどいい。

　しかし、「マンガと芳崖」とは、お堅い公立系美術館にしては、攻めたタイトルではないか。
　「日本画のマンガ的要素を紹介する特集」とのこと。
　昨年の、特別展「GLOBAL NEW ART 現代美術の最前線 －タグチ・アートコレクション －」も激しい内容で良かった。
　『シモビ（下関市立美術館）は、地方美術館としては、かなり面白いのではないか？』と、期待に胸をふくらまして観覧したのだが…

　内容は、狩野芳崖をはじめとする、日本画家の所蔵作品を並べただけ。
　かなりガッカリであった。期待が大きかっただけに。
　現代のマンガと芳崖の頃の日本画を並べ、「こういうところが、マンガの端緒となったと思われる日本画の部分ですよ！面白いでしょう？」という展示であってもらいたかった。
　作品に添えられている解説文を読むと、ワクワク感を持って書かれている解説文と、古式蒼然とした紋切り型の解説文がある。
　『これは…』私が思うに、"新進気鋭"の学芸員の方がシモビにいらして、「マンガと芳崖」を意気揚々と企画した。しかし、そんな攻めた展示は、"権威ある"古参の学芸員には認めがたい。
　だから、タイトルだけ攻めたモノで、内容が旧態依然としたつまらないモノになって、中途半端な展覧会になったのではないのか…
　そう思わざるを得なかった。
　まあ、私はシモビの内情を知る立場にもないし、芸術に関しては素人だ。
　だから、あくまで憶測に過ぎないのだが。

　次回の、「【特集】アヴァンギャルド大集合」（2021 5/15～7/11）に期待したい。

　下関市立美術館「所蔵品展№154 【特集】マンガと芳崖」は、2021 5/9まで。
　内容は失礼ながらクサしたが、狩野芳崖「枯木猿猴図」が展示してあり、見る価値あり。