ずっと思っていました。
タイヤを履き替えたいって。
もともとV35には、純正レグノER33Sが装着されていましたが、走行44,000㎞の時点でToyoのプレミアムコンフォートタイヤのPROXES C1S 215-55-17へ履き替えました。
C1S、今にして思えばよくできたタイヤで静粛性、乗り心地はトップクラス、都市高の継ぎ目も軽くいなします。直進性は抜群だし、追従性、転がり感もいい、高速スタビリティもなかなかのものでスピードを出せば出すほど矢のように走ります。何より、空気圧がピタリと決まった時の雲に乗るかのような上質なライド感はこのタイヤ独特のものでした。
ただ柔らかなサイドウォールと非対称パターンの影響からか一瞬のタメを感じる癖のあるハンドリングは私には合わなくて、いつのまにかV35が楽しくない車になっていました。
次期タイヤの候補としては、純正サイズ215-55-17の中でS001、Maxx TT、Advan dbをピックアップ。求めたのはシャープなハンドリングと雨天性能でした。結果としてS001はタイヤの重量と対ワンダリング性能の問題、Advan dbは高速スタビリティが期待できなかったことから、ハンドリングに疑問を残しながらも欧州で雨天性能に定評のあるMaxx TTが消去法で残りました。
走行30,000㎞、3~4部山の時点でMaxx TTに交換を決意。ところがメーカー長期欠品中とのことでやむなく断念し、タイヤ選びは全くの白紙に。
そんな時まだ発売されたばかりの魅力的なタイヤがありました。それがPROXES T1Sport。
このタイヤの売りはシャープなハンドリングとToyoタイヤでNo1のウェットグリップ、私の求める性能にピッタリではありませんか。ただサイズがありません。そこで225-55-17を調べてみると215-55-17のC1Sに比べて外径7㎜、総幅9㎜アップということが判明。17インチでは唯一このサイズだけが転がり抵抗がb(他のサイズはC)。ディーラーにも問い合わせ、問題なしとの返事にこれなら十分許容範囲と判断し思い切って購入に至りました。
T1Sportに履き替えて7,000㎞時点での感想です。
C1SとT1Sport、同じToyoのプレミアムタイヤですが、コンフォートとスポーティ、見事にテイストが異なっています。
C1Sは、ハンドリングや雨天性能は今ひとつと感じるものの、それ以外の性能に秀でた上質感のある万人向けのタイヤ。T1Sportは、ハンドリング、グリップ、乗り心地、静粛性等、過不足のない全方位オールラウンダー型のタイヤ。C1Sで不満だった1瞬タメのあるハンドリングは見事に解消し、決して鋭敏ではありませんが決してダルでもないとても素直なものに変わりました。また、ステアリングからは適度な反力(手応え)と重さがが感じられ運転がとても楽しくなりました。
グリップは、GTカー向けには必要十分、過不足は全くありません。
直進性能も良いです。高低差のある高速S字コーナーもしなやかに駆け抜けます。C1Sは高速での直進性、加速性はなかなかのものでしたが、ある程度Rのある高速S字コーナーに不用意に飛び込むとその癖のあるハンドリングからいろいろと難しいことになります。
静粛性ですが、決して静かとは言いませんが、スポーティタイヤとしてみれば良いほうではないでしょうか。サイレントなC1Sとは全く比較にならないですがS001とはいい勝負です。また高速では不思議と静かです。会話も十分にできます。
乗り心地ですが、エキストラロードということもあり、空気圧に影響されます。転がり感を求めて空気圧を3割増にすれば、路面の凹凸を確実に拾い、グリップを求めて計算通りの空気圧に設定すれば乗り心地は良いです。
ただ転がり感は、路面に吸い付く感じが強く良いとはとても思えません。転がり抵抗Bは、実際には限りなくCに近いということがよくわかりました。逆にC1Sも同じく転がり抵抗Bということですが、実際には限りなくAに近いと思いますし、燃費性能も間違いなく良いです。やはりカタログ上でのスペックは信じられませんね。
いろいろ書きましたが、C1Sは間違いなく良いタイヤです。たまたま私に合わなかっただけ。その証拠にToyoのホームページやみんからのパーツレビューは皆さん大絶賛なのです。
また思っています。
タイヤを履き替えたいって。
というわけで次期タイヤの選定に妄想中の今日この頃です。
Posted at 2012/10/17 23:15:34 | |
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