ポルシェのターボ。
その中でもトップグレードのターボSに乗っているという、なんとも言い表せない魅力を感じる車です。
とても素晴らしい車には違いはありません。
不満な点にも書きましたが、良い所も結構あるのに、それ以上に不満の多い車だったのも事実です。4L V8エンジンと強力なモーター。世にも珍しい車がデビューしたのですが、これほど両者がハッキリしてくる車も珍しいかな~という印象です。
さて・・・
2.3tを超える車体をモーターで動かしますがEVではないのでアクセルを入れるとすぐエンジンが回ります。そうすると急激に"重さ"を感じます。EVで走るとトルクフルで凄く軽く感じるのですが、エンジンが回り出したとたんに、急に抵抗を感じます😅
これが繰り返される訳で、ここに違和感さえ感じなければ凄く良い車です。モーターアシストが加わった走りは、(表現方法が正しいかどうかはともかく)電動自転車を思い出させます。ぐいぐい来る感じです!
もちろん、エンジンONというか始動時はEVモードで立ち上がるので無音です。これをどう感じるかは人それぞれですが、個人的には結構寂しいです。住宅街では優しい車です😆
そのままエンジンが冷えた状態でモーターだけで街中に出ますが、スピードが乗る時に、冷え切ったエンジンがとたんに回り出します😅 凄い違和感を感じます。
高速でもアクセルを抜くとすぐエンジンは止まるので、滑走します。エンブレが効かないため前の車に追いつくのでブレーキを掛けます。この滑走は慣れが必要ですね😅
この状態でアクセルを入れてもちゃんとモーターだけで加速するので、一連の加減速とエンジンの停止に違和感はありません。そしてさらにアクセルを踏み込むとエンジンが立ち上がり、急にうるさくなって、抵抗を感じます。暖まった状態のエンジンと車なら、そこまで違和感はありません。
これらを回避しようと思うと、スポーツモードで走ればいいのですが、2.3t超えの車を動かそうとすると燃費がGTSやターボより悪化してきます。6km/Lとか7km/Lとか数字を見てしまう事も。ハイブリッドオートだと12km/Lとか、場合によってはそれ以上20km/Lとか見るので、なんだか凄く気になって、スポーツ走行したくなくなります💦700馬力超えの車に乗ってるのに、なんだか大人しくなります💦
EV走行をするとバッテリー残量はすぐ無くなりますが、普段チャージ出来ないと走行中にチャージモードを使うしかありません。
重い車をGTSやターボと同じエンジンで動かしながらチャージする訳なので、凄く遅くて重いです💦 一生懸命チャージしても、20kmくらいしかEVで走れないのもちょっと微妙です・・。モーターアシストが入った加速も、その残量の中での走行です。
批判している訳ではないのですが💦 このクラスのハイブリッドはなかなか難しいな~という印象です。もう少しバッテリーが大きければ良いのかもしれませんし、軽量化出来ればいいのにとも思います。まだ過渡期なんでしょうか。
ポルシェに乗る意味を考えると、今の所はエンジン回して、派手なサウンドと共にドライブフィールを楽しむ。そう考えると、高回転までリニアに回って、それなりの振動とサウンドを与えてくれるGTSの方が自分は好きだし、ベストバイだと思いましたm(_ _)m
完全なEVのタイカンなら意見も変わるかもしれません!
あと、燃費を気にしながらそこそこ速い、パナメーラ4EハイブリッドやカイエンEハイブリッドなら、ハイブリッドの意味もあると思います。
ちなみに、前のパナメーラS EハイブリッドもEVとエンジンの切り替えは違和感を感じました。それよりは良くなったとはいえ、途中でV8エンジンががつんと回るのは、まぁいろんな意味で慣れが必要な車ですね。。。
もしオススメするとしたらGTS一押しですし、燃費が大事なら4Eハイブリッドでしょう😆
この総評は、パナメーラGTSのレビューで頂いたコメントへの返信を使わせて貰いました。
ターボ、ターボS、GTSと乗り継いで来た人間もあまり居ないでしょう😆 何かの参考になればと思います。
Posted at 2019/11/09 21:42:54 | |
ポルシェ パナメーラ | クルマレビュー