前回②を投稿したのは1月なので、それから既に半年・・・・・
いい加減3年前のネタをブログに書くな!と怒られそうな32でございます(汗)
一応、今回でCALIFORNIA TIMES 2017に関するブログは最後です。
でも、まだまだ散々予告したネタや告知した2017~2019年のミーティングの報告もまだある訳で・・・・・
最早、夏休みの最後に宿題をやるレベルの世界ではありません!!(笑)
そんな訳で本題ですが、
①では行くまでの段階とホッピングコンペ、
②では展示されたショーカーについて書きましたが、③は事前に予告した通り、このショーを観に大阪まで遠征するきっかけになった車と帰路やその他諸々について書きます。
その肝心の車ですが、まぁこのブログを読ん頂いてる方ならご想像の通り、私32が大好きなキャデラックな訳ですが、この車を知ったのは20数年前でした。
ちょっと長くなりますが(いつも長いだろ!!)その辺りの経緯を書きます。
当時、元々オリジナルのキャデラックが好きだった自分は、ハイドロ云々以前に小さなホイールを履かせたローライダーのカスタムスタイルがあまり好きではありませんでした。
ただ90年代中頃、A‐carsを始め、アメ車雑誌の大半でよく取り上げられる車種はマッスルカーなどスポーツ系モデルか、当時流行りのアストロやカプリス、C1500辺りが中心であり、キャデラック(特に自分が好きなブロアムなど)などのフルサイズセダンはあまり情報がありませんでしたので、自分好みの車種の情報が沢山載る、ローライダーマガジン日本版は好き嫌いは別に、貴重な情報源としてよく読んでいました。
そして、元々90-92ブロアムの本国仕様やクーペの92仕様に憧れていたので、読んでいるうち自然とローライダーの魅力に惹かれていきました。
そんなある時、ローライダーマガジン日本版で知った一台のブロアムに心を奪われてしまったのです!!
その時の記事です(№25号 1998年4月号)
各所のメッキがフルゴールド仕上げで、それに合わさるフレーク地のキャンデーグリーンのボディー、サイドパネルとトップのカラーをタンで仕上げた組合せ!
派手さと高級感を兼ね備えており、衝撃的なカッコ良さ!!
さらに、ここまでの極上仕上げなら大人しい車高調程度のハイドロセッティングかと思いきや、4P14Bの超イケイケ暴れん坊仕様!!
実際にこの車が本国でホッピングする映像を有人と行ったHipHop系の服屋で観た時に感じたのは、ローライダーでもやはりキャデラックはストリートの王者だ!!と改めて再認識し、とにかく衝撃的でより深くローライダーのカスタムスタイルによりハマるきっかけになりました!!
このブロアムは、元々本国の名門カークラブ「インディビジュアルズ」のノースハリウッドチャプター(北ハリウッド支部)の車だったのですが、このノースハリウッドチャプターの別名が「アルメニアンⅣライフ」と呼ばれていました。
そして、この車のようにゴールドメッキにフレークギラギラベースペイントの上にキャンディーペイントの美しい透明感、サイドパネルとトップを同色に仕上げ、トランクのミューラル、イケイケのハイドロで暴れるスタイルのキャデラック達は「アルメニアンⅣライフ」の名を知らしめ、その中でもこの車はアルメニアンⅣライフを代表する車だけあって、その存在感はピカイチでした!
当時、このアルメニアンスタイルは一世を風靡し、別にこの車やアルメニアンⅣライフがパイオニアではなかったものの、90~92ブロアムセダンや92仕様にカスタムされたブロアムクーペやクーペデビルの定番のスタイルと言えば・・・・・
グリーンやレッド、バーガンディー、パープル、ネイビーのカラーリングに、ペイントの仕上げ方はフレーク地のキャンデーや、メタリックなど、そしてダークカラーのボディーカラーに対して、サイドパネル(ビッグブロアムではロッカーパネル上のモール)とトップをタンやアイボリー、グレーなど明るめのカラーの同色仕上げ、トランクミューラル、クラシックグリルやコンチキット、大きなトランクスペースを使って沢山のバッテリーを積んだハイドロなどなど・・・・・
良くも悪くも同じようなカスタムスタイルの車が多かったですが、それだけ影響力がありました。
前のブログでもちょっと書きましたが、サイドパネルとトップを別色で仕上げるのが定番だったので、自分が愛車のブロアムをオールペンする際も、サイドパネルとトップを別色にしたかったのは、この頃のカスタムトレンドの影響や憧れが少なからずあったからでした。
やがて時が経ち、ローライダーが大好きだった32少年(笑)も、大人になり就職したり環境も変わっていくうちに、原点回帰の如く再びオリジナルなアメ車に好みが戻りつつありました。
それでも、ローライダーへの興味は途切れず、アルメニアンスタイルのキャデラックは特別な思いがありました。
しかし、カスタムの世界は時代の変化でトレンドの移り変わり早く、その頃のキャデラックのカスタムも、全体に凝ったグラフィックの入ったペイントが多く、どちらかと言うとサイドパネルもボディー同色で車全体をキャンバスにして仕上げたような車が多くなり、かつてローライダーの象徴のように感じた、キャンディーペイントにトランクミューラルを入れた車も減ってきた感じでした。
そんな時代の移り変わりの中、アルメニアンスタイルを象徴するこの車が生き残っており、どうやらフレームレスになってしまったようだけど、かつてこの車を輸入したショップであるサーマスさんが、再起を目指しイベントに出している事を知りました!
※休刊(実質廃刊)になったローライダーマガジン日本版の後を継ぐように登場したLOWRIDAZの創刊号より(こちらもその後廃刊)
やがて、この車が完全復活した後もイベントに出たりしていましたが、仕事柄中々世間の休日に休みを取り難い身で見ることが叶わず(泣)
しかし、このカリフォルニアタイムズに出るのは知っていたのと、この年の5月のモポナに行く予定で休みを取っていたのに、前日に急遽仕事の都合で行けなくなった腹いせ(笑)もあり、何が何でもこのショーは見に行くぞ!決めて休みを取り行って来たのでした。
長い前振りでしたが、20年近く貯めた思いを胸に、当日会場で、いよいよ念願の対面となった訳です。
遠目に姿を確認しながら、焦る思いを抑えてゆっくりと近づき、遂に目の前に立ちました。
目の前にした瞬間に鳥肌が立ち、同時に熱い思いが一気に込み上げたのを、3年経った今でもハッキリ覚えています!!
目立つバンパーやロッカーパネル、テールハウジング、グリルは無論、各窓枠、ミラー、ドアノブ、鍵穴、コンチキットのホイールキャップ、チラッと見えるアッパーアームを始めとしアンダーも含め、ともかくゴールドづくし!!
しかもゴールド云々以前に、グリルも激レアなASCグリル!!
一時期このグリルが失われていたらしく、E&Gのクラシックグリルが付いてる姿を雑誌で見ましたが、再び元に戻っていました!
ちなみにこのASCグリル、先月Instagramを見ていたら本国の方が2,500$で売りに出していて、流石に高過ぎるだろう!と思っていたところ、一瞬で売れていて驚きました!(°□°;)
当時アルメニアンキャデと言えば、ジョーモンタナが描いたミューラルが特徴でした!
単純に派手さなら、最近のフルグラフィックペイントの車の方が派手かもしれません。
ただ、この車を以前から知る身としては、あの頃のスタイルとこの車が放つ輝きの方が断然華やかで派手さもあります!←オッサンの証(笑)
今回は一世を風靡したアルメニアンスタイルをトリビュートする展示趣向で、かつて日本にやってきた他のアルメニアンスタイルのキャデラックのトランクも飾られていました!!
何故トランクだけなのか?
それは察してください・・・・・かつてのローライダーブームから、現在に至るまでの間に悲しい事も多くあったのです(泣)
この車を、直にこの目で観るのが、大阪まで来た最大の目的でしたので抑えきれない興奮と感激で、この時はまさに感無量の思いであり、大阪まで観に来た良かったと思える瞬間その②でした!
そして改めて思うのは、やはりオリジナルに叶う物はないけど、同時にオリジナルだから素晴らしいとか良いではないと言う事。
何が言いたいのかと言えば、乗り手(オーナー)次第と言う事です。
オリジナルにしろカスタムにしろ、乗り手に熱い思いがある車は、乗る乗らないとは別に大事にメンテナンスされ、長く残り、色々な形でそれを好む周りの人の記憶にも刻まれます。
でも、さぞ凄い車で乗り手がそれを謳い文句の如く語っても、結局メンテナンスされずぞんざいに扱われ、放ったらかしにされた車はオリジナルにしろカスタムにしろ、どんどん程度を悪くします。
よく、フルオリジナル、奇跡の低走行、ガレージ保管の超極上車!なんて言う謳い文句で売りに出される車があって、もちろんその言葉通りの超極上車もありますが、買ってみたらあれ?
エンジン調子悪いし、内装も急に傷みだした、外装も錆がないと思ったら、目立たない所が腐っていた・・・
さらにいざ直そうとしたら、その部品は入手難や非常に高価などなど。
そんな話をよく聞きます。
実際に自分の周りでも、事前の話と違うとけど、売り手が友人なので付き合いの関係上渋々買った人も居ます。
※勿論買った以上は、何があろうと本人に責任です。
車は所詮機械なので、ある程度使わなければ調子は悪くなるし、旧車に関してはオリジナルの構造的設計も時代に合わない場合もあります。
オリジナルかどうか、走行距離等で計れない事もあるのです。
そこまで言っておきながら、何故オリジナルに叶わないと自分が言うのかと言うと、カスタムは乗り手やビルダーの色(好みやスタイル)が入っています。
その価値を理解して引き継いでくれる方に引き継がれれば、形を残していきますが、どれだけ素晴らしかったとしても、次のオーナーがそのスタイルを好まなければ、結局その価値は伝わらない訳です。
ぞんざいに扱われたり、場合によっては違うカスタムを施されるかもしれません。
その結果、カスタムカーの世界で失われた名車も数多く存在するのは、1つの現実でありカスタムと言う特性の宿命でもあります。
その点に於いてオリジナルは、カスタム要素はゼロ、若しくはゼロに近いので、オリジナル好きは無論、これからカスタムしたい方にも余計な要素はありません。
何よりその車本来の魅力が感じられます!
カスタムするにしても本気の方は、その車自体に魅力が無ければその車をベースにしないと思います。
このキャデラックのように、再び輝きを取り戻すカスタムカーや、完成してから年月を経て流行りが変わっても大切にされているカスタムカーもいる訳で、やはり車は乗り手次第な訳です!
・・・だいぶ話が脱線しました(汗)
カーショーに話を戻して、コンペ、インドアと来たので最後は屋外に待機していた車と駐車場の様子です。
落ち着いた色合いの59インパラクーペ。
ハイテックな感じの69インパラコンバーチブル。
64インパラコンバーチブル2台。
ピンクの方はSSですね!
戦いを終え並んで待機しているコンペ車達。
たしかシングルにエントリーしていたビッグブロアム。
凄く細かいところですが、フロントオーナメントが一回り大きい角ブロ用になっています。
このブロアムクーペも、ピットラインが仕上げ、以前からホッパー車で有名だった一台。
カラーリング的も、仕上方も好みなので、跳ばしているところを観れなかったのが残念。
宮内社長の64SSも発見!
車内にはチャンピオンベルトが置きっぱなし(笑)
クォーターパネルの歪みがに、ダブルの世界の頂点で戦うコンペ車の力の片鱗が見えます。
そして帰るために駐車場へ移動。
92仕様なブロアムクーペ2台。
こちらは、ノンユーロなクーペデビル。
こちらはミラーからして93or94のビッグブロアムと59インパラクーペ。
よく見たらインパラの隣には、宮内社長のサポートで同行していたクレイジャス一押し女子(笑)のシェビーバンも・・・
オレンジが眩いビッグをブロアムを中心に関西圏のキャデの並び。
意外と珍しい本国仕様のブロアムセダン。
88と89のオプションで設定されたプレミアムルーフトリートメント仕様なのとグリルからして89と思われます。
そして会場と駐車場の間の通りを見ると・・・
ブラウンメタリックが綺麗なビッグブロアム。
・・・と思ったらスキントップ仕様なので、ブロアムのオプションのスキントップか、元々スキントップのフリートウッドかな。
さらにアズールさんのル・カブリオレが積み込みの最中。
パールホワイトにバーガンディのトップの組合せはお洒落だなぁ。
実は今回の大阪訪問では、奈良県のキャデ乗りのみん友さんである、こいちゃんさんと遂にお会い出来たので、駐車場でお互いのブロアムを、先程の89ブロアムの隣に移動させて並びの撮影。
さらに帰る前に、大阪まで来てしかも大阪港の辺りに居るので、切角だから有名スポットのナナガンに立ち寄り記念撮影!
こいちゃんさんに会えたことも、大阪まで観に来た良かったと思える瞬間その③でした。
ちなみに、このナナガンは後に問題になり、今は閉鎖されて入れなくなったしまったそうです(泣)
そして、こいちゃんさんと別れて、自分とケッチさんも愛知に向けて帰路に。
草津SAではピットラインさんの積載車と遭遇。
さらに途中でル・カブリオレを積んだ積載車を追い越し・・・・・
愛知まで辿り着き、キャデ太郎さんと合流し、久しぶりに3人でプチミーティング♪
さらにケッチさんを送り届けて、最後はこの日の宿泊地である、個人的にはかつて暮らしていたので懐かしの名古屋栄に到着!
結構ヘトヘトになったので、ホテルに着いたら夜遊びもせずに寝てしまいました(笑)
翌日は帰る前に、以前から行きたかった春日井市のアメリカン雑貨屋さんであるウェルカムさんを訪問!
店主さんのカプリスワゴンとの並び。
切角来たからにはと、ハンバーガーとロコモコの両方を食べると言う暴挙!!
旅にデブ活は必須です(笑)
そしてようやく神奈川への帰路に着いたのですが、途中の駿河湾沼津SAに寄った時・・・
これから暗くなると言うのに、右ロービーム死亡(泣)
前日から点いたり消えたりしていて、接触不良だったら良いなぁ、と甘い思いでしたがダメでした(泣)
最後にプチトラブルもありましたが、なんとか無事に帰る事が出来ました。
やはり関西までは遠いなぁ、と思う反面、みん友さんにも会えて楽しかったし念願の車も見れたし、たまには長距離遠征も良いなぁと思いました。
おわり