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親父の命日、12月3日の夕飯は決まっています。
「ＴＨＥ　いなりずし」
30年前末期の肝臓癌で親父が入院、病院食にはほとんど手をつけずの日々が続き、心配したオフクロが
「夜中に腹が減ったら食べてね」とそっと病室に置いてきました。
小振りの入れ物にお稲荷さんが８個ほど入っていました。
翌朝、洗濯物を回収に行き置いてきた容器を覗いて見たら、残っていたのは一個と食べかけが少し、
見た途端に涙が溢れ出ました。

「体がだるい」　「病院のベッドは硬くて寝られない」　「何を食べても不味い・・・」
我がまま言い放題の親父が我慢出来ず食べたと推察

それから１週間ほどで　遠い所へ行ってしまいました。

健康で過ごせる事に感謝をこめ、毎年の命日に「おいなりさん」を頂いています。
俺の親父の顔を知らない嫁さんや息子たちにも事情を話してあります。




さて、来月はオフクロの命日、またまた夕飯のメニューが決まっています・