2020年03月01日
先日、トヨタ・ヤリスに試乗した。
その時感じたのが「やれば出来るじゃん、トヨタ……」ってこと。受けるクルマじゃなくて、良いクルマを日本に導入できたのね、この会社。
少々上から目線だが、暫しお付き合い願いたい。
ヤリスの良い点。
1.ライントレースの正確さ。
ヤリスは、狙ったラインを狙った通りにクリアできる。
当たり前の事と思われるかも知れないが、これが出来ている国産Bセグ車は、ヤリスの他にはスズキ・スイフトとマツダ・マツダ2しか無いのだ。
大多数の日本車は、狙ったラインよりも外側に膨らむ。
※大多数の日本車の挙動。
1.狙ったラインよりも外側に膨らむ。
2.アクセルを緩めると、スーっと内側に寄る。
3.アクセルを踏むと、更に外側に膨らむ。(この辺りでESPが介入し、車線内に留めようとし始める)
2.余計なロールが無い。
ヤリスには余計なロールが無い。
クルマがスムーズに曲がるためには、ロールが必要。ただ、大多数の日本車は、スーっと傾いた後にグラリと揺れる。
この揺れが腰砕け感となって、車内の人間に襲いかかるのだ。
1.同様、これが出来ている国産車は、ヤリスの他にはスズキ・スイフトとマツダ・マツダ2しか無いのだ。
3.ヤリスは直線領域でも、ゴツゴツしない。
スイフト、マツダ2が玄人向きと言われる要因として、直線領域でゴツゴツするって言う部分がある。1と2をクリアするための弊害と言っても過言ではないだろう。
ところが、ヤリスは直線領域でゴツゴツしないのだ!! 細かい部分は分からないが、TNGAスゲーって事かな?
アクセル緩めずに段差に突っ込んでも跳ねなかったし、ボディが揺れずにサスがウネウネ動いているようだ。
4.トーションビームの弊害が感じられない。
ヤリスの後脚はトーションビーム式。
安く頑丈に作れるが、サスがストロークするにつれ、キャンパー角が変化してしまう。
ヤリスやスイフトやマツダ2ぐらいの車重なら、コーナ出口で「オシリがムズムズする」ぐらいで済むが、アルファードやヴェルファイア辺りとなると、不快な挙動となってくる。
名車として名高いスイフトスポーツですら、完全に消しきれ無かったこの悪癖であるが、ヤリスは完全に消し去っている。
リアサスにスタビライザーが装備されているのが理由だろう。
5.装備が玄人好み。
ヤリスは装備が玄人好みである。クルマ好きの意見が反映されるって、トヨタって会社の底力を感じさせる。
ヤリスがクルマ好きに刺さる点。
1.ハロゲンヘッドライト。
LED全盛の時代に、下位グレードだけとは言え、ハロゲンヘッドライトが選べること。
雨の日はハロゲンが安心だし、ジジーにはハロゲンが優しい。
2.MTがライナップされている。
しかも、全グレードで!! 日本で売るクルマで全グレードでMTが選べるのは、軽トラ&軽バンを除けば、ヤリスだけかも。
3.アナログメーターが選べる。
下位グレードだけとは言え、この時代にアナログメーターが選べるなんて!!
カタログ写真しか資料が無いが、これ、見やすいぞ\(^o^)/
4.基本は鉄ホイール。
代わりに、トヨタセーフティセンス標準装備。
アルミホイール付けるよりも、トヨタセーフティセンスを優先した姿勢は高評価。若干遅い気もするけれど、まあ、良いんじゃない?
5.黄色フォグが選べる。
LEDだけど、黄色フォグが選べる。(正確には、白色と黄色の切り替え式)
フォグが無い&白色しか選べないクルマが多い中、黄色が選べるのは大きなアドバンテージ。
6.リアフォグがオプション。
必要なヒトが任意で装備出来るのは良い。
敢えてリアフォグ装備するようなヒトは、リアフォグの使い方を間違わないだろうしね。
7.14インチタイヤ。
下位グレードは14インチ。ブレーキは全車共通みたいだから、より軽い14インチを選ぶのが吉。
見た目がショボイ? クルマは見た目じゃないから。しかも、14インチ車は、最小回転半径が小さいんだよ。(この辺りは、先代スイフトと同じ。おそらく15インチ車は、ハンドルが切れなくなるように規制していると思われる)
ヤリスは運転していてラクだし、疲れない。(余計な挙動が無いので)同乗者にも、優しい。
こればっかりは、乗って見ないと分からないので、ぜひとも体感する事をオススメする。(出来れば街中では無く、クネっとした道での試乗をオススメする……って、そんな恵まれたディーラー、なかなか無いけど(^_^;))
Posted at 2020/03/01 10:52:46 | |
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